明楽日生

江上蒼羽

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1月10日(日)

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除雪をして、ふぅ~やれやれ……と思えば、また雪で。

朝起きて車がどこに埋まっているか分からない程の積雪を見て、また溜め息。

あちこちに2メートルを余裕で越える雪の壁があり、道路は車一台が通るのがやっとの道幅で段差だらけ。

国道ではトラックが立ち往生して大渋滞。

物流が滞り、商品棚は殆ど品物がないらしい。

市内の小中学校は12日一斉休校になった。

お陰で私も出勤せずに済む。

これはもう災害だよね。

朝から晩まで雪堀りして、雪のやり場がなく、やってもやっても終わらない。

今年の雪は異常。

朝起きて雪の状況を見るのが怖い。


県内の別地域に住んでいる友達から状況確認のLINEが来た。

こちらとほぼ同じ状況らしい。

ただ、友達の住む辺りは県内でも都会の方なので、バスの路線はある程度確保出来ているっぽい。

私の住む辺りは、バスの運行がストップしてる。

1日に何回も天気予報を確認するのだけれど、見る度に予報が変わっている。

最初は11日から雪マークなくなっていたのに、今の時点で13日まで雪マークになってた。

最強寒波は中々しつこいようだ。

早く去って欲しい。


朝の除雪中、お隣のご主人と遭遇した。

先日のクレームの件から少し警戒していたのだけれど、話をしてみれば非常に良い人だった。

引っ越しの挨拶に行った時にお隣のご主人に対して気の良いおじ様だな……との印象を持っていたので、クレームの件で一気に裏切られた気持ちでいた私だが、話をしている内にクレームの件は私の勝手な勘違いだったような気がしてきた。

あまりに雪が酷いから、お隣のご主人が不動産屋に何度も助けを求めに行ったらしい。

しかしながら、この雪の状態では不動産屋も自分達の土地の除雪で手一杯だったようで“そんなん自分達でやって”といった感じで煙たがられたそう。

入居者同士でどうにか対処して欲しいが為に、不動産屋が私に“もっと除雪に協力して”的なTELをしてきたんだろうなぁ。

お隣のご主人は面倒見の良い人らしく、何だかんだと色々教えてくれたり、世間話を沢山した。

この大雪の中、仕事に行くと言うお隣のご主人を「お気を付けて」と見送り、旦那と頑張って除雪作業をして、車一台ギリ通れるくらいの通路を作った。

帰宅してそれを見たお隣のご主人がわざわざ「除雪ありがとね、大変だったでしょ」とチョコパイを一箱持って挨拶に来てくれた。

何か、勝手な勘違いからお隣さんに一方的な怒りを向けていた自分が凄く恥ずかしかった。

頑張った後のチョコパイはとてもおいしくて、疲れた体に染みた。

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