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【53】
しおりを挟む「えぇー別に嬉しくないけど」
「最高のファンサじゃないっすか」
アイブロウ先輩の返答に若干傷付きながらも、予想通りな反応が嬉しかったりもする。
「てか、アイブロウ先輩には大変お世話になったんでマックかミスド奢らせてくださいよ」
言いながらアイブロウ先輩の手元に手を伸ばす。
「いや、私何もしてないからそんな事しなくていいよ」
「遠慮しないでくださいよ。何ならサイゼとか行きます?2人なら2000円ちょいで豪華に食えますし」
「いいって本当に私は……って、ちょっと清原くん?何を―――…」
強制的に先輩のノートを取り上げ、パタンと閉じた。
それからシャーペンと先輩の側に転がってる消しゴムも回収し、ペンケースに押し込む。
「アイブロウ先輩今来たばっかだけど、今日は部活終わり。行きますよ」
「えっ……ちょっ……」
テキトーに先輩の私物をカバンに詰めて、2人分の荷物を持って立ち上がる。
「小説の続き書けなくて行き詰まってんでしょ?気晴らししましょーよ」
「えっ?!!」
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