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第一章

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朝になり、旦那様はお仕事に向かわれました。
今日は暇なのでリズ様の推しグッズを作ります!

「リリア様、推しグッズとは何ですか?」

「推しのイメージカラーなどで作ったポスターなどのことよ」

そう言ってクローゼットから推しグッズを出してきます。

「ほら、こんな感じよ!」

「こ、これはすごいですね……」

口ではすごいと言っているけれど絶対に意味が違うでしょう!
引いているのが見て分かるもの。

「まあ、驚くのも無理ないわね。100個以上あるもの。学院時代から作ってきたのよ!たくさんあって当然だわ!」

「そうですか…」

「旦那様には見つからないようにしましょうね!」

「そうね。今日はボールペンを作るわ。と言っても作るのは私ではないけれど」

「ではどうやって作るのですか?」

「ふふっ。それはね…私御用達の職人が作るのよ!」

「リリア様御用達?」

「ええ。来たら私の部屋に通すように伝えてあるわ」

「いつのまに…」

私が自分で作ると失敗してしまうもの。もちろん作れそうな物は自分で作るけれど。


コンコン
「リリア様。会長ロザリー他数名、参りました」

「どうぞ。入って頂戴」

「失礼致します。……お久しぶりです、リリア様!」

「ええ。お久しぶりね。元気にしていたかしら?」

「はい。遅くなりましたがご結婚おめでとうございます」

「ありがとう。それで早速だけど…」

昨日のリズ様とのことをお話します。

「本当ですか!?ついにお友達になられたのですね~!」

「良かったです!」

「ずっと応援していたかいがありましたわ!」

ふふっ。本当に嬉しそうだわ。まあ当然よね、だって彼女達は…

「あの、お話し中申し訳ございませんがリリア様、彼女達は…?」

「あらごめんなさい、申し遅れましたわ。私達はエリザベス様のファンクラブの会員です!リリア様と手を組んで色々情報交換や推しグッズを作ってきましたの!」

「ファンクラブ?そうでしたか…」

「そのようなものがあるのですね!もしや、リリア様のファンクラブもあったりしますか?」

「メアリ、私のファンクラブなんてないと思うわよ?」

「ありますよ」

…ええ!?

「あ、あるの?」

「はい!当然です!」

「そ、そうなのね」

当然、なのかしら…?普通はない筈だけれど。

「話がそれたわね。それでロザリー、今日はこんな感じのボールペンを作ってほしいのだけれど」
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