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第二章 再会
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「大事な話……?」
「どうした?」
「改まって言う話でもないんだけど、少しの間……そうだね、今年の会合までの短期間になるかな?ちょうど一ヵ月間くらい俺は消えるけど気にしないでね」
黒幕のことについて調査をしたいから四ヵ所の宮に籠って調べ物をしたり他国に行ったりする。今回は本当に気を付けておかないと手遅れになる気がするんだよ。本気でヤバい相手なんだと思う。いつ対峙することになるかも分からないし、少しでも多くの情報を掴んでおきたい。
「で、こっちが本題なんだけど、その俺がいない間は護衛をつけさせてほしい。ここだけの話、今の俺は何者かに狙われているんだよねー。俺がいない間に皆に手出しされる可能性も低くないから精霊に護衛を頼んでる」
「……それはいつからですか?」
「明後日にはいなくなってると思う。と言っても、自分の宮で調べ物をする予定もあるからずっと遠くに行ってるわけではないんだけど。護衛をつけさせてほしいとは言ったけど、拒否権ないからね。悪いけど本当に……」
「本当に?」
「命の危険があるから。死ぬだけで済めば良いってところまで来てるかも」
洗脳されるのはきっと苦しいよ。俺はされたことがないから分からないけど、自分の感情や想いが消えていなかったのならそれは拷問にも近いんじゃないかな。
「そういうことでしたら護衛を付けて頂けると言うのは助かりますが、ナギサ様は大丈夫なのですか?」
「なにが?心配されることに心当たりはないけど」
「今ナギサ様が向き合っている問題と言うのは相当大変な物なのでしょう?ナギサ様の身の危険を案じているのですが」
あ、そう言うことか。
「俺が強いのは知ってるでしょ」
「お前が強いことは、この世界で生きる全ての者が知っているだろ。それでもセインはお前のことが心配だってことじゃないか」
エリオットくんの言葉を聞いてセインくんの方を見ると、その通りだと言わんばかりに頷いていた。そんな風に心配してもらえるのは普通に嬉しい……けど。
「ナギサ、分かってなさそうだから言わせてもらうけどね?自分の友達を心配するのは当たり前だよ。人それぞれではあるけれど、ここにいる人達は特にナギサのことを大事に想っているの」
「そういうもの?」
「うん。ナギサは変わるって決めたのでしょう?一歩引いた所にいるんじゃなくて親しい相手に位は素直に向き合うって言ってたじゃない」
たしかに言った。でもアリスの言う通り、俺は前世で本当に心を許そうと思える友人はいなかったから。仲が良い人はいても絶対に一定の距離を保っていたから、友達がどういうものかよく分からなかったりする。
どうしても俺では理解できない部分が多いんだよね、友達っていうのはさ……
「それじゃあ聞くけど、なんで友達だったら心配するの?」
「それはナギサだって分かっているんじゃないか?大切な人を心配するのに理由なんていらないだろ。そうじゃないならナギサは何故、俺たちに護衛を付けることにしたんだ?」
「……あ、そう言うこと。なんか分かったかも」
口で説明するのは難しいやつだねー。でも俺が皆を心配して護衛を付けることにしたのと同じように、皆が俺のことを心配してくれているのは分かった。俺ほどではないにせよ、強いのはここにいる皆も一緒だしねぇ。
「どうした?」
「改まって言う話でもないんだけど、少しの間……そうだね、今年の会合までの短期間になるかな?ちょうど一ヵ月間くらい俺は消えるけど気にしないでね」
黒幕のことについて調査をしたいから四ヵ所の宮に籠って調べ物をしたり他国に行ったりする。今回は本当に気を付けておかないと手遅れになる気がするんだよ。本気でヤバい相手なんだと思う。いつ対峙することになるかも分からないし、少しでも多くの情報を掴んでおきたい。
「で、こっちが本題なんだけど、その俺がいない間は護衛をつけさせてほしい。ここだけの話、今の俺は何者かに狙われているんだよねー。俺がいない間に皆に手出しされる可能性も低くないから精霊に護衛を頼んでる」
「……それはいつからですか?」
「明後日にはいなくなってると思う。と言っても、自分の宮で調べ物をする予定もあるからずっと遠くに行ってるわけではないんだけど。護衛をつけさせてほしいとは言ったけど、拒否権ないからね。悪いけど本当に……」
「本当に?」
「命の危険があるから。死ぬだけで済めば良いってところまで来てるかも」
洗脳されるのはきっと苦しいよ。俺はされたことがないから分からないけど、自分の感情や想いが消えていなかったのならそれは拷問にも近いんじゃないかな。
「そういうことでしたら護衛を付けて頂けると言うのは助かりますが、ナギサ様は大丈夫なのですか?」
「なにが?心配されることに心当たりはないけど」
「今ナギサ様が向き合っている問題と言うのは相当大変な物なのでしょう?ナギサ様の身の危険を案じているのですが」
あ、そう言うことか。
「俺が強いのは知ってるでしょ」
「お前が強いことは、この世界で生きる全ての者が知っているだろ。それでもセインはお前のことが心配だってことじゃないか」
エリオットくんの言葉を聞いてセインくんの方を見ると、その通りだと言わんばかりに頷いていた。そんな風に心配してもらえるのは普通に嬉しい……けど。
「ナギサ、分かってなさそうだから言わせてもらうけどね?自分の友達を心配するのは当たり前だよ。人それぞれではあるけれど、ここにいる人達は特にナギサのことを大事に想っているの」
「そういうもの?」
「うん。ナギサは変わるって決めたのでしょう?一歩引いた所にいるんじゃなくて親しい相手に位は素直に向き合うって言ってたじゃない」
たしかに言った。でもアリスの言う通り、俺は前世で本当に心を許そうと思える友人はいなかったから。仲が良い人はいても絶対に一定の距離を保っていたから、友達がどういうものかよく分からなかったりする。
どうしても俺では理解できない部分が多いんだよね、友達っていうのはさ……
「それじゃあ聞くけど、なんで友達だったら心配するの?」
「それはナギサだって分かっているんじゃないか?大切な人を心配するのに理由なんていらないだろ。そうじゃないならナギサは何故、俺たちに護衛を付けることにしたんだ?」
「……あ、そう言うこと。なんか分かったかも」
口で説明するのは難しいやつだねー。でも俺が皆を心配して護衛を付けることにしたのと同じように、皆が俺のことを心配してくれているのは分かった。俺ほどではないにせよ、強いのはここにいる皆も一緒だしねぇ。
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