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第二章 再会

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「今更ですか?」
「そうだけど。やっぱり皆もそう思う?」
「ナギサは生まれながらのトラブル体質だって思ってたよ、私。ナギサって逆に感心するくらい問題を起こしてるでしょう?」
「え、俺が原因の方なの?俺は巻き込まれてる方でしょ?」

 さすがに心外なんですけどー。え……え、周りから見たら俺の方がトラブルの原因なのかな。えぇー?

「そんなつもりではないんだけど、実力がある人には面倒なことが舞い込んでくるって法則を見つけたんだよね。ナギサ限定かもしれないけど。ナギサってハイスペック過ぎるから妬まれたり嫌がらせされたりするでしょ?そんな感じでスペックが高いと何かに関わることが多いと言うか」

 あー、うん。そうだね。言いたいことは何となくだけど分かった。ケーキは甘くて美味しいけど、人気があるぶん好き嫌いが分かれることも割とあったり、的な?……これはちょっと違うか。

「まあこれ以上面倒ごとに巻き込まれないように頑張る」

 結局、学園祭の時の黒幕に利用されていた人たちの洗脳は解けなかったんだよね。結構頑張って浄化魔法かけたのに。あれは思い込みとかじゃなくて本物だね。生き物を洗脳する能力がある人とかいるんだ。びっくりしたよ。まあ人間とは限らないんだけどねぇ?
 でもさ、いつか黒幕と戦う時が来るのは間違いないから早く対抗策を考えておかないといけないよね。精霊が洗脳されたなら元は俺の魔力だから何とかなるかもしれないけど、精霊以外の生き物全部洗脳してきたらきついよ。人海戦術とか大っ嫌いだからね?

 でも分かってるよ。一番最悪なパターンは精霊が洗脳されて、それが魔力を辿って俺の方に来ることだよねぇ……俺一人を倒せば何でも出来るよ。精霊を亡ぼすことも世界を壊すのでも。

「あー……俺はのんびり自由に何にも縛られることなく生きていこうと思っていたのに。なのになんで大変な思いしてるんだろ」
「それはナギサだからだろう」
「そうですね」
「ちょっと二人とも?それはどういう意味かなぁ?」

 たまに失礼な発言するのなに?たまにではないか。最初は精霊王がどうのこうのって言ってたくせに慣れるの早いよねぇ……人間は慣れる生き物なのか。俺も前世は人間だしなんなら今も心は人間な俺が言うことでもないかもしれないけど。まあギスギスしてるよりは良いかなー。

「そういえば皆に大事な話があるんだよね」
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