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第二章 再会

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「明日は学園休みだけどどうする?ここに泊まっていく?」
「そうしたいが今日は父さんが帰ってきてるしな……どうする?アリス」
「うーん……」

 明日、日曜日は学園休みだし明後日は振替休日。どうしよっかなー……うん、魔法の件で精霊たちには色々手伝ってもらったし、しばらく仕事は俺が代わりにしようか。

「じゃあ今日は泊っていきなよ。しばらくはシルフ達に休みをあげるから今日じゃなくても会えるでしょ?」
「それならそうさせてもらおうかな。良いよね、お兄ちゃん」
「ああ」
「ルー、おいで」

 今晩の予定も決まったことだし、早速精霊たちに伝えてもらおうとルーを呼び出す。すると何故か大人の姿で眼鏡を掛け、いつもと違う服を身に纏ったルーが疲れ切った顔で現れた。

「はい……」
「え、似合ってるけどその格好なに?かわいいね?」
「色々ありまして、リーに着せ替え人形にされてました。何か御用ですか?」
「あとでリーを褒めておこうかなー。用事ってほどでもないんだけど、最近は精霊たちに色々頑張ってもらってたからしばらくは俺が全員分の仕事をやるよ。だから皆はゆっくり休んでねって、そう精霊たちに伝えておいてくれない?」

 シルフに頼もうと思っていた仕事については俺がしようかな。別にシルフじゃないと出来ない仕事ってわけじゃないしねぇ。

「分かりました。それとナギサ様とアリス様に一つ忠告と言うか…助言ですが、ミサには気を付けた方が良いですよ。害意はないですしどちらかと言うと好意的ですけど、何というか……」
「ん?」
「えっと、何と言えば良いのでしょうか……ナギサ様の前世でご家族以外で常に傍にいた……」
「そんな人いたっけ」
あさひさんじゃない?」
「あ、たぶんそうです!」

 旭?旭がどうかしたのかな。旭っていつも俺の傍にいたから今のルーみたいな言い方されると分からないんだよね。小さい頃から仕えてくれてたから家族みたいな感じで。

 ずっと一緒にいるとそれが当たり前のように思ってしまって印象が薄れたりしない?

「彼はお仕事以外ではナギサ様大好きって感じだったと思うんですけど」
「ナギサの大ファンだったからな」
「ええ。ミサはまさにそんな感じで……ナギサ様とアリス様が親しくしておられるのを見るのが好きだと言っていました。その話を聞いた時の勢いがすごかったので伝えてみたんですけど、聞き流す程度で構わないと思います」

 つまり……どういうこと?旭のようにただ俺のファンって言うのは違う気がするんだけど。

「あっ、なるほどね」
「え、アリスは何の話か分かったの?どういうこと?」
「つまりその子は私とナギサが推しカプってことじゃない?」
「余計に意味わからないんですけどー?」

 推しカプ……が何かは大体分かるけどさ。なんで俺たちにそれが当てはまるの?推されるようなことをした覚えはないよ?
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