【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜

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第2章 亜麻色の光

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「はぁ………嘘でしょ?ねぇアリス、まさかとは思うけど……」
「……うん。多分ナギサが考えてることで合っていると思うよ」
「ナギサもアリスも俺を仲間外れにしないでくれよ」

 あーうん、信じたくない。気のせいだと思いたい。でも俺の予想が当たってたらおかしいからね!?普通こんなこと起こらないから!

「どうしよ。俺が知ってる人だとしか思えないんだけど」
「ナギサ、それは間違ってないでしょ」

 まあそうなんだけどそうじゃなくて。エリオットくんのことはもちろん知ってるけど。

「あのさ、エリオットくん。今から俺が言うことが当たってたら右手、間違ってたら左手を貸して」
「それ普通は告白とかでやるやつだろ」
「細かいことは良いのー」

 それは俺も分かってるから。握手するように手を差し出して、気のせいだと思いたいけど恐らくきのせいではないであろうことを言う。

「エリオットくんは………みやび?」
「正解!」
「ちょ、抱き着かないでくれる!?やめ、ちょっ……!」
「よく分かったな、ナギサ!」

 本気でやめてほしい。エリオットくんの顔でその行動は。シルフ、エリオットくんの再教育をお願い!

 この人を今までのエリオットくんに戻してほしいんだけど!

「……雅。今すぐ離れないと吹き飛ばす」
「やめろ。死ぬ」
「分かってるならやるな」
「冷たいな。せっかくお兄様と再会したのに」
「幼馴染なだけで兄じゃないでしょ。って言うか雅、なんで死んだの?何歳で死んだの?」

 ストレートだな、と言われるけどね。俺は知ってるんだよ。雅に遠慮したらダメだってねぇ。遠慮したらすーぐ付け込まれる。この人俺たちのことを実の弟のように接するしシスコンでブラコンだからベタベタしてくるんだよ。好きか嫌いかで言ったら好きだけど、ベタベタされても良いかって言われるとそれはまた別なんだよねー。

「俺は年齢とか死因とか、その辺りのことは覚えてなくてな。ただ覚えていることもある。まず直人だがあれは大物になるぞ。間違いなく歴史に残る。桜井を継いでどれくらい経った時のことかは覚えていないがすでに大きすぎる功績を残している」
「それは当たり前でしょ。直人くんなんだから」
「直人だけじゃなくてナギサ、お前もだぞ?あらゆる世界で伝説になっていた」
「なっていた?」
「ああ、すでにな。佐倉凪は桜井渚ってことはもう知られてる」

 えぇー……まあどうせ死んでるし良いけどさ。
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