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第2章 亜麻色の光
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「こんにちはー。ほんとはね、皆が準備をしている様子を見に来ようと思ってたんだけど、何か企んでいるみたいだからそれが何なのか聞きに来たよー」
「ついにバレたか」
「バレたか、じゃないんだけど?」
すでにエリオットくんの次のクラスの演劇は始まっているけど、防音になっているから舞台裏の部屋で多少騒いでも迷惑にはならない。だから大声ではないけど、準備室も兼ねているために結構な広さがあるこの部屋の端にいても聞こえるくらいの声で話す。
ランスロットくんだけじゃなくて皆に聞きたいことだからね。俺の言葉にこの場にいた人たちは多種多様な反応をした。ランスロットくんのようにあっさりしている人もいれば、ちょっと焦ってる人もいる。
それとさ、なんで他のクラスの人までいるのかな?エリオットくんを筆頭に最近親しくしているようだった数人の男子生徒、アリスの友人とか……イレーナちゃんもいるし。
「なんでこんなに集まってるの?そんなに暇なの?」
「暇だからと僕たちの企みを聞いた人や一緒に計画を立てた人が集まっています。だから大人数なんですよ」
「ほんとに暇だったんだねぇ」
「ナギサ様ぁ!わたしたちも来ちゃったぁ!」
「そっかぁ、来ちゃったんだねー。でもウンディーネとサラマンダーが一緒にいるって珍しいね?」
バッと背後からウンディーネに抱き着かれる。抱き着くウンディーネの隣にはサラマンダーがいた。相性が悪い二人が一緒にいることって本当に珍しいと思うんだけど今日はそういう気分だったのかな。何人かで集まることはあっても二人だけでいる姿はあまり見ないから、魔法の練習で大分精霊に慣れた皆も意外そうにしている。
魔法の練習と言えば、本気でびっくりしたことがあったんだよねぇ。皆も最初は委縮していたのにすぐに精霊と親しくなってた。この一ヵ月くらいで何人か精霊の祝福を受けている人もいたね。契約の子もいたかな?
主に教えていた大精霊やルーたち以外でも遊びに来ている子はいたし、その時に気に入られたのかな。思っていた以上にお互いに良い影響を与えているっぽい。
「おれたちは魔力の相性が悪いって言うだけで、性格の相性が悪いわけではないからな!お互いに結界を張っておけば普通に一緒にいられるぞ!」
「あーそうだったね。個性的な二人の性格が合わないはずがないか」
「それはナギサ様も一緒ですよ。ぼくはナギサ様が一番個性的な性格をしていると思っていますし」
そんなことないでしょー。個性的だとしてもさすがに一番ってことはない……と、信じたい!
「ついにバレたか」
「バレたか、じゃないんだけど?」
すでにエリオットくんの次のクラスの演劇は始まっているけど、防音になっているから舞台裏の部屋で多少騒いでも迷惑にはならない。だから大声ではないけど、準備室も兼ねているために結構な広さがあるこの部屋の端にいても聞こえるくらいの声で話す。
ランスロットくんだけじゃなくて皆に聞きたいことだからね。俺の言葉にこの場にいた人たちは多種多様な反応をした。ランスロットくんのようにあっさりしている人もいれば、ちょっと焦ってる人もいる。
それとさ、なんで他のクラスの人までいるのかな?エリオットくんを筆頭に最近親しくしているようだった数人の男子生徒、アリスの友人とか……イレーナちゃんもいるし。
「なんでこんなに集まってるの?そんなに暇なの?」
「暇だからと僕たちの企みを聞いた人や一緒に計画を立てた人が集まっています。だから大人数なんですよ」
「ほんとに暇だったんだねぇ」
「ナギサ様ぁ!わたしたちも来ちゃったぁ!」
「そっかぁ、来ちゃったんだねー。でもウンディーネとサラマンダーが一緒にいるって珍しいね?」
バッと背後からウンディーネに抱き着かれる。抱き着くウンディーネの隣にはサラマンダーがいた。相性が悪い二人が一緒にいることって本当に珍しいと思うんだけど今日はそういう気分だったのかな。何人かで集まることはあっても二人だけでいる姿はあまり見ないから、魔法の練習で大分精霊に慣れた皆も意外そうにしている。
魔法の練習と言えば、本気でびっくりしたことがあったんだよねぇ。皆も最初は委縮していたのにすぐに精霊と親しくなってた。この一ヵ月くらいで何人か精霊の祝福を受けている人もいたね。契約の子もいたかな?
主に教えていた大精霊やルーたち以外でも遊びに来ている子はいたし、その時に気に入られたのかな。思っていた以上にお互いに良い影響を与えているっぽい。
「おれたちは魔力の相性が悪いって言うだけで、性格の相性が悪いわけではないからな!お互いに結界を張っておけば普通に一緒にいられるぞ!」
「あーそうだったね。個性的な二人の性格が合わないはずがないか」
「それはナギサ様も一緒ですよ。ぼくはナギサ様が一番個性的な性格をしていると思っていますし」
そんなことないでしょー。個性的だとしてもさすがに一番ってことはない……と、信じたい!
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