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第二章 再会
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「なんかお祭りみたいだよねぇ」
この自由な感じがさ。
「「学園祭」だしちゃんとお祭りだけど?」
「まあそうなんだけどねー。……それよりよく食べるね?おいしい?」
「うん!ナギサもいる?」
「一口だけもらう」
今日、学園祭が始まってアリスが胃に入れたものと言えば菓子パン、クッキー、マカロン、フルーツジュース、クレープその他数種類。甘いものばっかりじゃん。選ぶもののチョイスが可愛いんだけど。
まあ選ぶものは可愛くても量は可愛くないかなー。楽しんでるなら俺はそれで良いけど。
「あのさ、アリス」
「ん?」
「学園祭が終わったらご褒美にデートしてくれるって言ってたけど、今普通にデートしてない?この前地の宮に泊まった時のも」
「気のせい!これはデートじゃなくてお出かけ、みたいな……?」
「ふふ、無理があるでしょ」
お出かけってそれがデートだと思うんだけど。まあこれは学校行事だからお出かけとは少し違うけど……
「じゃあデートしなくて良いの?残念だなあ」
「するよ?俺も答え分かってて言ってるよねー?最近また俺の方が遊ばれてる気がするんだけど」
「そっちも気のせいかな!」
やられっぱなしは嫌だけど、アリスが言うには気のせいらしいから今回は見逃そっかなー。こういうのは後でまとめて仕返しした方が反応を見るのが楽しいし?俺を揶揄って楽しんでるアリスが可愛いからずっと見てたいとかじゃないですし?
「ナギサ様!」
「え?あ、アルフォンスくん。本当に来ていたんだね」
「はい!──はじめまして、アルフォンス·ティルアードです。僕はナギサ様に命を救って頂きまして、それ以来こうしてたまに会っているんです」
「お初にお目にかかります。アリスと申します。お目にかかれて光栄に思います、王太子殿下」
そっか、二人はこれが初対面だったね。でもさすがはアリス。貴族じゃないのにたぶん王族にも劣らないくらい立ち居振る舞いが綺麗。これは前世の影響かなー。両家のご令嬢はやっぱりすごいね。
アルフォンスくんも驚いている。一応お忍びなのか変装してて名乗る時も小声だったけど……見えない所に護衛がいっぱいいるねぇ。少し離れた所からジェソンさんたちもこっちの様子を見てる。
「久し振りだね。精霊たちがよく遊びに行ってるみたいだけど迷惑だったら遠慮なく言うんだよ?」
「迷惑だなんてとんでもないです。可愛いから癒されますし暇になった時にタイミングよく出てくるので楽しいんですよ」
「それなら良いけど……アルフォンスくん、ちょっと手を貸して」
「?はい」
「……もう大丈夫そうだね。あれからも何もないみたいで良かった」
「手を握るだけで分かるのですか?」
「俺の魔力を流したんだよー。そうすれば魔力から情報が入ってくる」
情報というか、体に異変があったりすれば分かるってくらいだけどね。呪いも浄化の舞のあとに完全に浄化出来たはずだけど念のため確かめた方が良いと思った。あとは毒を盛られたりしていたら今は何もなくても毒素が残ったりする。でもその心配もいらないようで何よりだねー。
この自由な感じがさ。
「「学園祭」だしちゃんとお祭りだけど?」
「まあそうなんだけどねー。……それよりよく食べるね?おいしい?」
「うん!ナギサもいる?」
「一口だけもらう」
今日、学園祭が始まってアリスが胃に入れたものと言えば菓子パン、クッキー、マカロン、フルーツジュース、クレープその他数種類。甘いものばっかりじゃん。選ぶもののチョイスが可愛いんだけど。
まあ選ぶものは可愛くても量は可愛くないかなー。楽しんでるなら俺はそれで良いけど。
「あのさ、アリス」
「ん?」
「学園祭が終わったらご褒美にデートしてくれるって言ってたけど、今普通にデートしてない?この前地の宮に泊まった時のも」
「気のせい!これはデートじゃなくてお出かけ、みたいな……?」
「ふふ、無理があるでしょ」
お出かけってそれがデートだと思うんだけど。まあこれは学校行事だからお出かけとは少し違うけど……
「じゃあデートしなくて良いの?残念だなあ」
「するよ?俺も答え分かってて言ってるよねー?最近また俺の方が遊ばれてる気がするんだけど」
「そっちも気のせいかな!」
やられっぱなしは嫌だけど、アリスが言うには気のせいらしいから今回は見逃そっかなー。こういうのは後でまとめて仕返しした方が反応を見るのが楽しいし?俺を揶揄って楽しんでるアリスが可愛いからずっと見てたいとかじゃないですし?
「ナギサ様!」
「え?あ、アルフォンスくん。本当に来ていたんだね」
「はい!──はじめまして、アルフォンス·ティルアードです。僕はナギサ様に命を救って頂きまして、それ以来こうしてたまに会っているんです」
「お初にお目にかかります。アリスと申します。お目にかかれて光栄に思います、王太子殿下」
そっか、二人はこれが初対面だったね。でもさすがはアリス。貴族じゃないのにたぶん王族にも劣らないくらい立ち居振る舞いが綺麗。これは前世の影響かなー。両家のご令嬢はやっぱりすごいね。
アルフォンスくんも驚いている。一応お忍びなのか変装してて名乗る時も小声だったけど……見えない所に護衛がいっぱいいるねぇ。少し離れた所からジェソンさんたちもこっちの様子を見てる。
「久し振りだね。精霊たちがよく遊びに行ってるみたいだけど迷惑だったら遠慮なく言うんだよ?」
「迷惑だなんてとんでもないです。可愛いから癒されますし暇になった時にタイミングよく出てくるので楽しいんですよ」
「それなら良いけど……アルフォンスくん、ちょっと手を貸して」
「?はい」
「……もう大丈夫そうだね。あれからも何もないみたいで良かった」
「手を握るだけで分かるのですか?」
「俺の魔力を流したんだよー。そうすれば魔力から情報が入ってくる」
情報というか、体に異変があったりすれば分かるってくらいだけどね。呪いも浄化の舞のあとに完全に浄化出来たはずだけど念のため確かめた方が良いと思った。あとは毒を盛られたりしていたら今は何もなくても毒素が残ったりする。でもその心配もいらないようで何よりだねー。
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