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第二章 再会
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◇
「全然関係ない話になってたけどさ、結局演劇の王子役はどうするの?」
「それはもちろん、ナギサ様にやっていただくのが一番助かりますけど」
「借りひとつでランスロットくん、俺の代わりにやって?」
「……やって?じゃないだろう。男相手に可愛く言うな」
やだなぁ、俺がそんなことするわけないでしょー。男が男に可愛い子ぶってなんの意味があるの?
「ナギサの王子様役、私すっごく見たいな!」
「アリスのお願いでも聞けないかなー。俺は裏方にするの」
アリスは「えー」と残念そうな、そうでもなさそうな声を出す。するとニヤッと悪いことを考えていそうな顔でランスロットくんがこう言う。
「ナギサに貸しひとつか。悪くないな」
───と。物凄く嫌な予感しかしないのは俺の気のせいかな?いや、気のせいじゃないよねきっと。ランスロットくんにこの提案をしたのは失敗だった気がしないでもない……けどまあ良いかぁ。
「俺はいいぞ。引き受けよう。ただし、セインや他のクラスメイトからの反対がないならだが」
「僕は良いと思いますよ。幸いランスロットの役は決まっていませんでしたし、クラスメイトの方はどうとでもなりますから」
「じゃ、よろしくー。俺は裏方……みんなに魔法を教える役ってことでどう?」
これなら元々やると決まってたことだし、これ以上やることを増やさなくて済むと思うんだけどー。
「楽したいのが丸わかりですけど、そもそも魔法をクラスメイト全員に教えるという時点で大変なのは間違いありませんし、構いませんよ」
「ありがとー」
魔法を教えるのは実はそんなに大変なことでもないと俺は思ってる。だって精霊たちに協力をお願いすれば良いだけだしー?精霊は魔法が使えるとはいえ、それこそ言い方は悪いけどピンからキリまでいる。それでも他の種族と比べたら圧倒的なんだけどね。
その中でも魔法が得意な子たちを呼べばいけるでしょ。俺はほとんど何もしなくても良いかなーって。
だけどそんな余計なことは言わないよ。だってセインくんは今のことを言った瞬間、容赦なく別の役割を突き付けてくるだろうからね。最近遠慮がないんですよ、俺の友人たち全員ねー。
前より親しみやすい感じがする、とか、ナギサも生き物だったんだなとか言われたんだよ。二つ目はなんなの、逆に俺が生き物じゃないように見えてたのかなって、自分でも笑顔が黒くなってた自覚があったね、その時は。
「全然関係ない話になってたけどさ、結局演劇の王子役はどうするの?」
「それはもちろん、ナギサ様にやっていただくのが一番助かりますけど」
「借りひとつでランスロットくん、俺の代わりにやって?」
「……やって?じゃないだろう。男相手に可愛く言うな」
やだなぁ、俺がそんなことするわけないでしょー。男が男に可愛い子ぶってなんの意味があるの?
「ナギサの王子様役、私すっごく見たいな!」
「アリスのお願いでも聞けないかなー。俺は裏方にするの」
アリスは「えー」と残念そうな、そうでもなさそうな声を出す。するとニヤッと悪いことを考えていそうな顔でランスロットくんがこう言う。
「ナギサに貸しひとつか。悪くないな」
───と。物凄く嫌な予感しかしないのは俺の気のせいかな?いや、気のせいじゃないよねきっと。ランスロットくんにこの提案をしたのは失敗だった気がしないでもない……けどまあ良いかぁ。
「俺はいいぞ。引き受けよう。ただし、セインや他のクラスメイトからの反対がないならだが」
「僕は良いと思いますよ。幸いランスロットの役は決まっていませんでしたし、クラスメイトの方はどうとでもなりますから」
「じゃ、よろしくー。俺は裏方……みんなに魔法を教える役ってことでどう?」
これなら元々やると決まってたことだし、これ以上やることを増やさなくて済むと思うんだけどー。
「楽したいのが丸わかりですけど、そもそも魔法をクラスメイト全員に教えるという時点で大変なのは間違いありませんし、構いませんよ」
「ありがとー」
魔法を教えるのは実はそんなに大変なことでもないと俺は思ってる。だって精霊たちに協力をお願いすれば良いだけだしー?精霊は魔法が使えるとはいえ、それこそ言い方は悪いけどピンからキリまでいる。それでも他の種族と比べたら圧倒的なんだけどね。
その中でも魔法が得意な子たちを呼べばいけるでしょ。俺はほとんど何もしなくても良いかなーって。
だけどそんな余計なことは言わないよ。だってセインくんは今のことを言った瞬間、容赦なく別の役割を突き付けてくるだろうからね。最近遠慮がないんですよ、俺の友人たち全員ねー。
前より親しみやすい感じがする、とか、ナギサも生き物だったんだなとか言われたんだよ。二つ目はなんなの、逆に俺が生き物じゃないように見えてたのかなって、自分でも笑顔が黒くなってた自覚があったね、その時は。
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