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第一章 転生
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「ふっふっふ………」
「ナギサ様、その笑い方は不気味だぞ……」
「だってやっと報復できるんだよ? 俺の大事な精霊を殺した奴らに! とっくに犯人は分かってたのに、今日までちゃんと我慢したんだからこれくらい許してよねぇ」
夏の長期休暇初日。今日は昼から夕方まで立食パーティーがある。そしてパーティー後には俺が待ち侘びていた断罪の時間だよ。犯人たちと関係者だけ残ってね。
立食パーティーの参加者は人族からは国王、王妃、王弟、もう一人の王弟、ティルアード王国の貴族全員。アルフォンスくんは欠席。エルフ族からはエルフの王である族長、王妹。魔族からは魔王、魔王の右腕。精霊族からは精霊王こと俺、大精霊四人。
残りの精霊たちは断罪が終わるころに風の宮に集まるように言ってある。浄化魔法を使うのは風の精霊。核を使った浄化は風の宮にある『浄化の間』じゃないと出来ないからね。精霊には全員集まってもらうんだよ。舞を舞ってる間は魔力を全力で核に注ぎ続けるからね、その間完全に無防備になる。その時に襲われたりでもしたら大変でしょ? だから他の精霊たちが護衛として集まることになってるんだよー。
「わたし達も楽しみではあるけどぉ……断罪の時間までは暴走しないでよねぇ?」
「分かっているよ。今まで我慢したんだからほんの数時間くらい意地でも耐えてみせるから」
俺としては他に誰が見ていようと報復することは出来るけど、それは誰も望まない展開でしょ。それくらいは我慢してあげるよ。
「ああああの、あの、このままのっ服装で……」
「良いよ。君たちより立場が上の人なんて俺くらいだからねぇ。気にすることはないよー」
「そうそう。それにわたし達は着飾らなくても綺麗なんだからぁ。わたしは元々ドレスみたいな感じの服だけどぉ」
「自己評価高いですね、ウンディーネ」
シルフは辛辣だね。でも事実なんじゃない? ノームは茶髪に茶眼、可愛い系の顔立ち。ウンディーネは青の髪と瞳、姉っぽさも妹っぽさもあるけどこれぞ美少女って感じ。サラマンダーは赤い髪に赤い瞳、熱血系っぽいけど知性を感じる瞳で男らしい見た目。そしてシルフは緑色の髪と瞳を持つ。長い髪を一つにまとめているのがクールな印象を際立て、大人の男って感じの落ち着きを感じる。
全然、自己評価が高いということはないと思うよ。いくら言っても足りないくらいみんな顔が整ってるから。彼らの隣に並ぶのが嫌になっちゃうね。
「王は俺なのにね。みんなが美形すぎて俺が霞みそうなんだけどー」
「……本気で言ってますか? それ」
「本気も本気。大真面目。それ以外の何でもないよー」
「逆だよ逆。これだけ美形が集まっててもわたし達がただの雑草になりそうなくらい、ナギサ様は輝いてるからぁ」
雑草って……雑草もちゃんと役割があるんだからねぇ? そんな風に馬鹿にしたような言い方は駄目だよー。そんなこと言ってたらノームあたりに怒られそうだよ。なにせ土の大精霊ですからね?
それはともかく。
「パーティーは昼からだから十一時くらいに行こっか。時間まではゆっくりしてて良いよー」
「はぁーい。あ、ルー!」
「はい、ウンディーネ様」
「ナギサ様が暴れたら困るからストッパー役として一緒に来て? わたし達だけじゃ多分止められないからぁ」
「分かりました」
勝手に決めないでくれるかな? ルーは連れて行くって言ってないんですけどー。まあ一人くらい増えても何も言われないか。そんなことよりなに、ストッパー役って! 俺は別に暴れるつもりはないんだけど!
精霊と契約してる人とか、祝福を受けてる人とかはパーティーにも精霊を連れて行くと思うから何かあったらその子たちも動いてくれるよ? というか俺は大人しくしてるし。
仮に俺が暴れたとして、中位精霊で俺の側近的な立ち位置、それに加えて大精霊に一番近いと言っても過言じゃない実力を持つルーでも、俺んことは止められないと思う。ほんとに暴れたりしないけど!
「俺は今日、核を使った浄化をするんだから無駄に魔力を消費するようなことはしないよー」
「ナギサ様は魔法がなくても誰にも負けないくらい強いけどな!」
「そそ、そうですよ!」
あれ、珍しくノームまで強気……ではないけど。そんなに信用ないの俺は。
「断罪までは暴れないって。約束しても良いよー?」
「ではナギサ様、約束を破ったら一週間甘いもの禁止ですからね?」
「えぇ………んー……まあ良いよ、それで」
正直、絶対に暴れないとは言えないんだよねぇ。今のところそのつもりはないんだけどさー。でも了承しないとパーティー中ずっと俺の傍に張り付いてそうだからね。俺だってシュリー家に挨拶とかしに行きたいからそれは遠慮願いたいんだよー。
「すっごく悩んだねぇ」
「だってもし約束破ったら甘いもの禁止だよ? そのつもりはなくても悩むくらいはするってー」
精霊たちやアルフォンスくんが作ってくれるお菓子やスイーツって本当に美味しいんだよね。王族に精霊。どこで覚えたんだろうねぇ?
店を開いたらかなり売れるんじゃないかなってくらい美味しいんだよ。絶品なんだよ。
「それじゃあ約束だな!」
「うん」
あはは、やっぱりサラマンダーって脳筋っぽい印象あるけど賢いし抜け目ないよねぇ。しっかり契約結ばされたんですけどー。
火の精霊は攻撃特化の魔法を使うからね。戦いとかだと前線に立つタイプだから攻撃とは関係ないけど契約魔法が使える。契約は力が強い方なら強制的に破棄できるけど今回は大人しくしておくよ。強制的に破棄したら破壊させられた方は苦しむからねぇ。
「じゃあ俺はアルフォンスくんの様子を見に行ってくるよー。時間になったらまたここに集合してね」
………気を付けないとね。気を抜いたらすぐに殺気が出そうになる。いつも通り笑顔で感情を取り繕わないと。扇で表情は隠せても雰囲気まではどうにもならないんだから。
───素の自分を見せたら足元を掬われやすくなる。二度もあんな思いをするのはごめんだよ。
「ナギサ様、その笑い方は不気味だぞ……」
「だってやっと報復できるんだよ? 俺の大事な精霊を殺した奴らに! とっくに犯人は分かってたのに、今日までちゃんと我慢したんだからこれくらい許してよねぇ」
夏の長期休暇初日。今日は昼から夕方まで立食パーティーがある。そしてパーティー後には俺が待ち侘びていた断罪の時間だよ。犯人たちと関係者だけ残ってね。
立食パーティーの参加者は人族からは国王、王妃、王弟、もう一人の王弟、ティルアード王国の貴族全員。アルフォンスくんは欠席。エルフ族からはエルフの王である族長、王妹。魔族からは魔王、魔王の右腕。精霊族からは精霊王こと俺、大精霊四人。
残りの精霊たちは断罪が終わるころに風の宮に集まるように言ってある。浄化魔法を使うのは風の精霊。核を使った浄化は風の宮にある『浄化の間』じゃないと出来ないからね。精霊には全員集まってもらうんだよ。舞を舞ってる間は魔力を全力で核に注ぎ続けるからね、その間完全に無防備になる。その時に襲われたりでもしたら大変でしょ? だから他の精霊たちが護衛として集まることになってるんだよー。
「わたし達も楽しみではあるけどぉ……断罪の時間までは暴走しないでよねぇ?」
「分かっているよ。今まで我慢したんだからほんの数時間くらい意地でも耐えてみせるから」
俺としては他に誰が見ていようと報復することは出来るけど、それは誰も望まない展開でしょ。それくらいは我慢してあげるよ。
「ああああの、あの、このままのっ服装で……」
「良いよ。君たちより立場が上の人なんて俺くらいだからねぇ。気にすることはないよー」
「そうそう。それにわたし達は着飾らなくても綺麗なんだからぁ。わたしは元々ドレスみたいな感じの服だけどぉ」
「自己評価高いですね、ウンディーネ」
シルフは辛辣だね。でも事実なんじゃない? ノームは茶髪に茶眼、可愛い系の顔立ち。ウンディーネは青の髪と瞳、姉っぽさも妹っぽさもあるけどこれぞ美少女って感じ。サラマンダーは赤い髪に赤い瞳、熱血系っぽいけど知性を感じる瞳で男らしい見た目。そしてシルフは緑色の髪と瞳を持つ。長い髪を一つにまとめているのがクールな印象を際立て、大人の男って感じの落ち着きを感じる。
全然、自己評価が高いということはないと思うよ。いくら言っても足りないくらいみんな顔が整ってるから。彼らの隣に並ぶのが嫌になっちゃうね。
「王は俺なのにね。みんなが美形すぎて俺が霞みそうなんだけどー」
「……本気で言ってますか? それ」
「本気も本気。大真面目。それ以外の何でもないよー」
「逆だよ逆。これだけ美形が集まっててもわたし達がただの雑草になりそうなくらい、ナギサ様は輝いてるからぁ」
雑草って……雑草もちゃんと役割があるんだからねぇ? そんな風に馬鹿にしたような言い方は駄目だよー。そんなこと言ってたらノームあたりに怒られそうだよ。なにせ土の大精霊ですからね?
それはともかく。
「パーティーは昼からだから十一時くらいに行こっか。時間まではゆっくりしてて良いよー」
「はぁーい。あ、ルー!」
「はい、ウンディーネ様」
「ナギサ様が暴れたら困るからストッパー役として一緒に来て? わたし達だけじゃ多分止められないからぁ」
「分かりました」
勝手に決めないでくれるかな? ルーは連れて行くって言ってないんですけどー。まあ一人くらい増えても何も言われないか。そんなことよりなに、ストッパー役って! 俺は別に暴れるつもりはないんだけど!
精霊と契約してる人とか、祝福を受けてる人とかはパーティーにも精霊を連れて行くと思うから何かあったらその子たちも動いてくれるよ? というか俺は大人しくしてるし。
仮に俺が暴れたとして、中位精霊で俺の側近的な立ち位置、それに加えて大精霊に一番近いと言っても過言じゃない実力を持つルーでも、俺んことは止められないと思う。ほんとに暴れたりしないけど!
「俺は今日、核を使った浄化をするんだから無駄に魔力を消費するようなことはしないよー」
「ナギサ様は魔法がなくても誰にも負けないくらい強いけどな!」
「そそ、そうですよ!」
あれ、珍しくノームまで強気……ではないけど。そんなに信用ないの俺は。
「断罪までは暴れないって。約束しても良いよー?」
「ではナギサ様、約束を破ったら一週間甘いもの禁止ですからね?」
「えぇ………んー……まあ良いよ、それで」
正直、絶対に暴れないとは言えないんだよねぇ。今のところそのつもりはないんだけどさー。でも了承しないとパーティー中ずっと俺の傍に張り付いてそうだからね。俺だってシュリー家に挨拶とかしに行きたいからそれは遠慮願いたいんだよー。
「すっごく悩んだねぇ」
「だってもし約束破ったら甘いもの禁止だよ? そのつもりはなくても悩むくらいはするってー」
精霊たちやアルフォンスくんが作ってくれるお菓子やスイーツって本当に美味しいんだよね。王族に精霊。どこで覚えたんだろうねぇ?
店を開いたらかなり売れるんじゃないかなってくらい美味しいんだよ。絶品なんだよ。
「それじゃあ約束だな!」
「うん」
あはは、やっぱりサラマンダーって脳筋っぽい印象あるけど賢いし抜け目ないよねぇ。しっかり契約結ばされたんですけどー。
火の精霊は攻撃特化の魔法を使うからね。戦いとかだと前線に立つタイプだから攻撃とは関係ないけど契約魔法が使える。契約は力が強い方なら強制的に破棄できるけど今回は大人しくしておくよ。強制的に破棄したら破壊させられた方は苦しむからねぇ。
「じゃあ俺はアルフォンスくんの様子を見に行ってくるよー。時間になったらまたここに集合してね」
………気を付けないとね。気を抜いたらすぐに殺気が出そうになる。いつも通り笑顔で感情を取り繕わないと。扇で表情は隠せても雰囲気まではどうにもならないんだから。
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