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九(立花視点)
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こんなにいい気分で市役所に来たのは初めてだった。 いつも代表者変更の手続きか、 住所変更とか、 もっと煩雑な業務で訪れていた。 空は晴れ渡り、 渋谷は梅雨の晴れ間を楽しむ若者であふれていた。
「 副校長が犯人だったなんてね。 教育委員会は何やってるんだか」
市役所の職員は なにやら納得がいっていないようだった。
「 新本人ってわけじゃなさそうですけどね。 あの人はあくまで仲介をしていたに過ぎない。 悪人には変わりませんけどね。 犯罪歴のある男性の子供、 性転換をした女性の子供。 彼らが小学校にいるのを見て 弱みを握っていたわけですから。 まあ檻のなかで反省すると思いますよ」
「そういえばあのラーメン団体、逮捕されたんですね」
「 見ましたよ。彼らがやろうとしている悪徳なビジネスも見ました。 全く金になれば何でもやっていいってもんじゃない」
今から金の話をしようとしているところで、 しかも金融業界の 人間が言うのはなんだか 皮肉に思えた。 しかし今回の事件解決で預金の付け替えを防げたばかりでなく新しく運用もやってもらえることになった。 私は契約書にサインをもらって市役所を出た。 すると 一回 やけに背の大きい男性とすれ違った。 男性は受付で何やら女性と話していた。
「引越しの手続きでしたら上の階に行けばいいですよ」
横では女の子が父親の手を引いている。 父親が何やら彼女に耳打ちをして彼女は嬉しそうに笑った。 後でおやつ買ってあげるから、とかそういった類の約束だ。 受付の女性はその様子をにこやかに見つめていた。 私は黙って市役所を出た。 場所を変えると解決する問題というものが多い。 いじめの7割は転校することで解決する。 子供は人間関係を選べない。親も選べない。 先生も選ぶことは難しい。 でも声を上げることで自分の人生を変えることはできる。
あとある飲食店に向かった。 そこで水瀬と待ち合わせしていたのだ。 そこはランチタイム時で、子供連れでにぎわっていた。 庭には芝生があり、子供たちが遊んでいる。 近くには子育て広場があり、 ほかお母さんたちの憩いの場となっているようだった。
「ねえ葉月ママ、聞いてよ! うちの子ちっとも寝ないんだけど!」
「 日中遊び足りてるまたその辺の公園でも走らせていたらそれかうちの店でも手伝ってもらおうかな? はい、唐揚げ定食」
子供たちは芝生で遊びその様子を見ながら母親たちはゆったりとランチを食べていた。 スーツ姿の私を見て、 彼女たちは顔をこわばらせた。 おそらく子供がうるさいと注意されるのかと思ったのかもしれない しかし私が手を振った先の人間を見て安心したようだ。水瀬は すでに席についており子どもたちに絵本を読み聞かせていた。
「 あー遅いですよもう絵本3回も読みましたよ」
母親たちが子供を引き取り私は彼の向かいに座った。
「 いい店だね」
「 ええ。 昼はお母さんたちの憩いの場夜は イベントスペースとして貸し出しているようですよ」
「人肉寿司 やるよりもよっぽど 利益率が良いんじゃないの」
「 安心しなこの肉は鶏肉だから」
彼女は笑いながら去って言った。 彼女はカミングアウトをしたらしい しかし彼女の予想に反して というかもうだいたいそうなのだが 反応は好意的だった。 今のpta会長が引っ越したため、次のpta会長を任されるまでになったらしい。
「 前の会長地元では有名な地主さんらしいよ。 おばあちゃんとおじいちゃんに囲まれて、 あの子もすくすく育つんじゃないかな」
私は空を見上げた 雲ひとつない すべてがうまくいっているはずだった。 しかし何かが私の心に引っかかっていた。 私は大学の同級生に 連絡をした。 そしてあることを調べてもらった。
「ちょっと忘れ物したから市役所に行ってくるね」
「あ僕もついてきます」
私たちは市役所の八階へ向かった。 いつもの会議室に通された。
「何かありましたか?」
先ほどの好青年、市役所の職員が出てきた。
「 はい。 私の大学の同期に 渋谷区役所さんを担当している人間がいるんですが、 決して 手数料の改定とか、 事務作業について 交渉はしなかったといっています」
沈黙。
「 どうして嘘をついたんですか。 あなたの学歴ならそのまま上に上がっていけるんじゃないでしょうか。 大した功績を作る必要もないでしょう」
彼は鼻を鳴らした。
「功績なんていりませんよ。 すぐあなたたちはそういう発想をする。 僕たちは国のために働いてるんです。 何かおかしなことがあったらそれを解決しようと動くのが自然でしょう」
「 あともう一つ。 銀行担当の窓口はおそらくあなたたちの部署じゃないですよね。 おそらく受付の人に行ったんじゃないですか。 銀行の人が来たら 自分のところにまわしてくれって」
彼はため息をついた。見事なため息だった。 美少年のため息というものは絵になる。 それを袋に詰めて販売したら メルカリとかで売れそうだ。
「 あの事件には心を痛めていました。何としても解決したかったんです。 子供たちは いいかもしれないけど親は不安でしょ。 まさかこういう形で決着がつくとは思いませんでしたが」
「 警察には行かなかったんですか」
「 子供がいなくなるってよくある話なんですよ。 しかも親が ちょっと特殊な経歴があったりするとすぐそのせいにする。 何でも親のせいにしたがるんです」
彼は少し間をおいて 話出した。
「ちょっと昔の話をしましょうか。 親父はそれなりになが売れたラーメン屋だったんです。 次々に店舗を潰すんですけどね。 楽しかったですよ。 夜逃げしたり、 健から出られなくなったり。 破産するとその件から出られなくなるんですしてましただから旅行とかもあんまり行けなかった。 でも楽しかったですねもうラーメンはいやっていうほど食わされましたけど。 そんな親父がなんか変な団体に唆されて変なことをしだしたんです。 なんか新しいビジネスを始めるとか言い出して そのタイミングで今回の誘拐事件が起こった。 前任の方が、 たまたま 大学の同級生だったんです。 だから彼にその話をしたんですよ。 そしたらあなたに相談するのが良いって言われました。 でもいきなり話を持ちかけるのも変でしょう。 あなたが動くインセンティブもない。 だから立場を利用させてもらったんですよ」
「取引の場所を小学校の横にするようにしたのも貴方だったんですね」
「 こんな場所があるかどうかって副校長には言いましたね僕の目の届く範囲でやってほしかったんで まさかそこに子供を誘拐して隠すとは思いませんでしたけど」
未遂で終わってよかった。 人生にはいろんなことが降りかかる。 しかしそれは悪いことばかりではない。 結果として 家族の問題が解決することもある。 仕事の鍬先を変えることもある 人生はどうにでも変えられるのだ
「そうですかじゃあ私のちょっと話も聞いてもらえますか」
「 仮にあなたが 善人から 聞いて私の評判を解決したいと思ったとします。 じゃあ私に直接言えばいいじゃないですか。 銀行を挟んだ理由は おそらく金庫のアイテムを使えるようにさせたかったからでしょう。 私たちはみんな煙を吸って 病院に運ばれた。 あの好印象は見つからなかった。 火事で焼けてしまったそう考えもできるでも私はあなたが持っていると思ってるんですよ」
「私のアプリにも今日銀行の通知が来ました。 開かないわけにはいきません。 でもこの魔法はあなたがそこのそのネックホルダーを取った瞬間に解けるんです。 今すぐ私の前でネックホルダーを外せますか」
沈黙。
「 やるじゃないか」
彼はネックホルダーを外した。 そこには私の前任が現れた。
「どうして姿を消してるんだ。 支店長の娘と駆け落ちを失敗したからか」
「 確かにあの子は可愛かったけど別に駆け落ちするつもりは無かったよ向こうが勝手に言い出しただけだ。まあでもオヤジさんのカードの情報をスキミングするのは役に立ったかな」
「 返してもらおうかその金庫の中身のもの」
彼はおとなしくネックホルダーをこちらに手渡してきた。
「 これで盗んだものを全て?」
「 あぁ」
沈黙。
「今のところはね。いつかでかい銀行強盗をして、金庫の中のもの全部盗んでやるよ。それでみんなにばらまくのさ。革命だよ。理不尽を抱えたすべての人たちが、ひっくり返るんだ」
「そんな計画を私に話して良いのかな」
「もちろん話したのには理由があるさ。仲間にならないか? お互い、理不尽を抱えて生きて来た者同士じゃないか。敷かれたレールの上を歩いてきた。そのまま銀行に飼い殺しにされて終わるのか?」
「お断りだね」
彼女は凛とした声で言った。
「確かに理不尽はあるよ。でもいつまで引きずっているんだ。トラウマがない人間なんていない。理想の子供時代なんてない。それと折り合いをつけながら、なんとか一日一日をごまかしながら生きていくんだ」
「わかったよ。あの子供たちはかわいそうだから救ってやりたかったんだ。親が不幸なのが、子供にとっては一番きついからな」
俺たちは部屋を出た。彼女に話しかけようとしたが、その顔は幽霊のように蒼白だった。
「 副校長が犯人だったなんてね。 教育委員会は何やってるんだか」
市役所の職員は なにやら納得がいっていないようだった。
「 新本人ってわけじゃなさそうですけどね。 あの人はあくまで仲介をしていたに過ぎない。 悪人には変わりませんけどね。 犯罪歴のある男性の子供、 性転換をした女性の子供。 彼らが小学校にいるのを見て 弱みを握っていたわけですから。 まあ檻のなかで反省すると思いますよ」
「そういえばあのラーメン団体、逮捕されたんですね」
「 見ましたよ。彼らがやろうとしている悪徳なビジネスも見ました。 全く金になれば何でもやっていいってもんじゃない」
今から金の話をしようとしているところで、 しかも金融業界の 人間が言うのはなんだか 皮肉に思えた。 しかし今回の事件解決で預金の付け替えを防げたばかりでなく新しく運用もやってもらえることになった。 私は契約書にサインをもらって市役所を出た。 すると 一回 やけに背の大きい男性とすれ違った。 男性は受付で何やら女性と話していた。
「引越しの手続きでしたら上の階に行けばいいですよ」
横では女の子が父親の手を引いている。 父親が何やら彼女に耳打ちをして彼女は嬉しそうに笑った。 後でおやつ買ってあげるから、とかそういった類の約束だ。 受付の女性はその様子をにこやかに見つめていた。 私は黙って市役所を出た。 場所を変えると解決する問題というものが多い。 いじめの7割は転校することで解決する。 子供は人間関係を選べない。親も選べない。 先生も選ぶことは難しい。 でも声を上げることで自分の人生を変えることはできる。
あとある飲食店に向かった。 そこで水瀬と待ち合わせしていたのだ。 そこはランチタイム時で、子供連れでにぎわっていた。 庭には芝生があり、子供たちが遊んでいる。 近くには子育て広場があり、 ほかお母さんたちの憩いの場となっているようだった。
「ねえ葉月ママ、聞いてよ! うちの子ちっとも寝ないんだけど!」
「 日中遊び足りてるまたその辺の公園でも走らせていたらそれかうちの店でも手伝ってもらおうかな? はい、唐揚げ定食」
子供たちは芝生で遊びその様子を見ながら母親たちはゆったりとランチを食べていた。 スーツ姿の私を見て、 彼女たちは顔をこわばらせた。 おそらく子供がうるさいと注意されるのかと思ったのかもしれない しかし私が手を振った先の人間を見て安心したようだ。水瀬は すでに席についており子どもたちに絵本を読み聞かせていた。
「 あー遅いですよもう絵本3回も読みましたよ」
母親たちが子供を引き取り私は彼の向かいに座った。
「 いい店だね」
「 ええ。 昼はお母さんたちの憩いの場夜は イベントスペースとして貸し出しているようですよ」
「人肉寿司 やるよりもよっぽど 利益率が良いんじゃないの」
「 安心しなこの肉は鶏肉だから」
彼女は笑いながら去って言った。 彼女はカミングアウトをしたらしい しかし彼女の予想に反して というかもうだいたいそうなのだが 反応は好意的だった。 今のpta会長が引っ越したため、次のpta会長を任されるまでになったらしい。
「 前の会長地元では有名な地主さんらしいよ。 おばあちゃんとおじいちゃんに囲まれて、 あの子もすくすく育つんじゃないかな」
私は空を見上げた 雲ひとつない すべてがうまくいっているはずだった。 しかし何かが私の心に引っかかっていた。 私は大学の同級生に 連絡をした。 そしてあることを調べてもらった。
「ちょっと忘れ物したから市役所に行ってくるね」
「あ僕もついてきます」
私たちは市役所の八階へ向かった。 いつもの会議室に通された。
「何かありましたか?」
先ほどの好青年、市役所の職員が出てきた。
「 はい。 私の大学の同期に 渋谷区役所さんを担当している人間がいるんですが、 決して 手数料の改定とか、 事務作業について 交渉はしなかったといっています」
沈黙。
「 どうして嘘をついたんですか。 あなたの学歴ならそのまま上に上がっていけるんじゃないでしょうか。 大した功績を作る必要もないでしょう」
彼は鼻を鳴らした。
「功績なんていりませんよ。 すぐあなたたちはそういう発想をする。 僕たちは国のために働いてるんです。 何かおかしなことがあったらそれを解決しようと動くのが自然でしょう」
「 あともう一つ。 銀行担当の窓口はおそらくあなたたちの部署じゃないですよね。 おそらく受付の人に行ったんじゃないですか。 銀行の人が来たら 自分のところにまわしてくれって」
彼はため息をついた。見事なため息だった。 美少年のため息というものは絵になる。 それを袋に詰めて販売したら メルカリとかで売れそうだ。
「 あの事件には心を痛めていました。何としても解決したかったんです。 子供たちは いいかもしれないけど親は不安でしょ。 まさかこういう形で決着がつくとは思いませんでしたが」
「 警察には行かなかったんですか」
「 子供がいなくなるってよくある話なんですよ。 しかも親が ちょっと特殊な経歴があったりするとすぐそのせいにする。 何でも親のせいにしたがるんです」
彼は少し間をおいて 話出した。
「ちょっと昔の話をしましょうか。 親父はそれなりになが売れたラーメン屋だったんです。 次々に店舗を潰すんですけどね。 楽しかったですよ。 夜逃げしたり、 健から出られなくなったり。 破産するとその件から出られなくなるんですしてましただから旅行とかもあんまり行けなかった。 でも楽しかったですねもうラーメンはいやっていうほど食わされましたけど。 そんな親父がなんか変な団体に唆されて変なことをしだしたんです。 なんか新しいビジネスを始めるとか言い出して そのタイミングで今回の誘拐事件が起こった。 前任の方が、 たまたま 大学の同級生だったんです。 だから彼にその話をしたんですよ。 そしたらあなたに相談するのが良いって言われました。 でもいきなり話を持ちかけるのも変でしょう。 あなたが動くインセンティブもない。 だから立場を利用させてもらったんですよ」
「取引の場所を小学校の横にするようにしたのも貴方だったんですね」
「 こんな場所があるかどうかって副校長には言いましたね僕の目の届く範囲でやってほしかったんで まさかそこに子供を誘拐して隠すとは思いませんでしたけど」
未遂で終わってよかった。 人生にはいろんなことが降りかかる。 しかしそれは悪いことばかりではない。 結果として 家族の問題が解決することもある。 仕事の鍬先を変えることもある 人生はどうにでも変えられるのだ
「そうですかじゃあ私のちょっと話も聞いてもらえますか」
「 仮にあなたが 善人から 聞いて私の評判を解決したいと思ったとします。 じゃあ私に直接言えばいいじゃないですか。 銀行を挟んだ理由は おそらく金庫のアイテムを使えるようにさせたかったからでしょう。 私たちはみんな煙を吸って 病院に運ばれた。 あの好印象は見つからなかった。 火事で焼けてしまったそう考えもできるでも私はあなたが持っていると思ってるんですよ」
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沈黙。
「 やるじゃないか」
彼はネックホルダーを外した。 そこには私の前任が現れた。
「どうして姿を消してるんだ。 支店長の娘と駆け落ちを失敗したからか」
「 確かにあの子は可愛かったけど別に駆け落ちするつもりは無かったよ向こうが勝手に言い出しただけだ。まあでもオヤジさんのカードの情報をスキミングするのは役に立ったかな」
「 返してもらおうかその金庫の中身のもの」
彼はおとなしくネックホルダーをこちらに手渡してきた。
「 これで盗んだものを全て?」
「 あぁ」
沈黙。
「今のところはね。いつかでかい銀行強盗をして、金庫の中のもの全部盗んでやるよ。それでみんなにばらまくのさ。革命だよ。理不尽を抱えたすべての人たちが、ひっくり返るんだ」
「そんな計画を私に話して良いのかな」
「もちろん話したのには理由があるさ。仲間にならないか? お互い、理不尽を抱えて生きて来た者同士じゃないか。敷かれたレールの上を歩いてきた。そのまま銀行に飼い殺しにされて終わるのか?」
「お断りだね」
彼女は凛とした声で言った。
「確かに理不尽はあるよ。でもいつまで引きずっているんだ。トラウマがない人間なんていない。理想の子供時代なんてない。それと折り合いをつけながら、なんとか一日一日をごまかしながら生きていくんだ」
「わかったよ。あの子供たちはかわいそうだから救ってやりたかったんだ。親が不幸なのが、子供にとっては一番きついからな」
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