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六(水瀬支店)
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シブヤでは最高に楽しいひとときを過ごしていた。 今日の女の子は当たりだった。 彼女によると ちょっとした ベンチャーの 経営者を父に持っているらしい。会社名を教えてくれなかったが 上場しており、 一夜で 億万長者になったそうだ。 ここの食事の支払いも おごってくれるらしい。 俺は金持ちの女の子が好きだった。 金持ちで愛されて余裕がある女の子が好きだった。 自分が小さい時に与えられなかったものを全て自分の子供に与えてあげたいと思っていたからだ。東京の関係を築くにはぴったりの女の子だ。 うるさいことは言わず 彼女がいるのかどうかとか聞いてこず その場だけを楽しませてくれる。
バーで飲んで いるとスマホに着信があった。 今のご時世電話をかけてくる人間なんて一人しかいない。
「ごめん、上司からだ」
彼女は不愉快そうな表情を全く見せずに軽く頷いた。 お手洗いに行ってくるのだと、 指でしました。 彼女に謝りながら俺は電話に出た。
「どうしましたか?お化けは捕まえましたか?」
「捕まえられたよ」
答えに要領を得ないままでいると、彼女は続けた。
「デートはどう?」
「お楽しみはこれからってとこですね」
「そう。でも明日に響かないようにね」
嫌な予感が俺を襲った。明日の朝ものんびりこの子と過ごせると思っていたのだ。
「休日出勤だよ。うまくいけば午前中に終わる、朝はいつも通り、銀行にいらっしゃい」
沈黙。俺は言った。
「いやです。俺は土曜日に出勤なんてしませんよ。明日ホテルオークラで朝ご飯を食べるんですよ世界一の朝食をね。立花さんみたいに 納豆卵かけご飯なんてものは食べません」
酒が入っているせいか、いつもより強めに出てしまった。 俺の受け答えには立花さんも当惑しているらしく、「私がそれを毎日食べてるって言ったっけ?」なんて呟いている。
「わかったよ。じゃあ私一人でやる」
電話が切れた。少しだけ罪悪感で胸が痛んだ。しかしあの手の人たちに付き合っていては 人生の8割が仕事で終わってしまう。本来仕事なんて人生の三割程度であるべきなのだ。 残りの人生で女の子と遊んだり、 ばあちゃんに会いに行ったり、 ちょっと気が向いた時に資格の勉強をしたりしなくてはいけない。
「あ、資格の勉強も仕事だよな。だめだ、銀行に入ると資格試験ばっかりで毒されちゃうんだよな」
ひとりごとぶつぶつと言っていると、店員さんがやってきた。テーブルチェックの時間らしい。 俺は店員さんに待ってもらうように言った。 店員さんはにこやかな笑顔で伝票を置いていった。 これは彼女がまだトイレから出てこないことを確認しその伝票 お覗き見た。 全くかわいくない金額だ。 新入行員の月給の 1/4は超えている。 これはしだいに不安になってきた。 スマホを開きマッチングアプリ を開いてプロフィールを見ようとした。 しかしエラーが起きてプロフィールを開くことができない。 数分が過ぎ、店員さんが催促にやってきた。 俺は 彼女がトイレにから帰ってこない事を告げると店員さんは トイレ見に行ってくれた。 そこで何が起きているかは明白だった。 店員さんは大変申し訳なさそうな顔をしてこちらへ寄って来た。 飲食店の店員というのは特に一流店の店員というのは大変申し訳なさそうな顔をすることに長けている。
「 お客様はもうお帰りになられたようです」
俺は 支払いをしようとして スーツのポケットに財布を忘れたことを思い出した。 クロークに上着は預けてある。 これはまたも嫌な予感に襲われていた。 荷物を預けるとき 、札は一つしかもらっていなかった。 店員さんは上着を持ってきた。 上着に財布は入っていなかった。 俺はスマホをとりだした。先ほどかかってきた番号に、 発信ボタンを押した。
彼女はものの十分もしないうちに来てくれた。 俺に恥をかかせないようにするためか、 何も言わずにスマートに支払いを済ませてくれた
「 まず警察に行こうか。 財布には何が入ってたの?」
なんでもなんということでもない クレジットカードが 一枚キャッシュカードが一枚、 運転免許証が一枚。 現金はそんなに入っていなかった 財布の本体の値段の方が高いくらいだ。 しかし財布はなんとしても取り返したかった。 あれはばあちゃんが就職祝いに買ってくれた大切なものなのだ。 その事情を話すと とりあえず警察に行くことになった。 歩きながらクレジットカードの差し止めとキャッシュカードの差し止めを 行い電話をし終えたところに警察署に着いた。
「一日二回も警察に来るとはね」
彼女はウンザリしたような声を出した 警察で実物届を出し 記入時間を確認するために時計を見た 二十一時。
「ねえ、サウナに行かない? 渋谷に新しいところできたんだよね」
俺はまじまじと彼女を見てしまった。
「 混浴ですか?」
「男女別。一緒に入るところもあるけどね、神田のサウナラボとか。 サウナに入ってすっきりした後で、 ちょっとしたカフェがあるんだよ。そこで明日の戦略について話そうと思って」
俺は頷いた。酔いはすっかりさめており、 断る理由が見つからなかった。明日の出勤が確定していたことは、 今更 いうまでもない。
渋谷のサウナスは、 西野初心者の俺にとってもとても心地の良い場所だった。 白樺の匂い は 1週間の疲れを癒してくれた。 自分の身長ほどある水風呂、 といっても俺は165cmだからたいしてせはないのだけど、は さすがに寒かったから一瞬で出た。 渋谷の 外れで 素っ裸のまま 外に座っているというのは なかなか奇妙な感じがした。 その中で一名、体にバスタオルを巻いている者がいた。 サウナハットを 深く被り、 幸せそうに目を閉じている。はおそらく20代後半で、 顔には早くも整形の跡が窺えた。 何をに目を引くのは、 彼女の胸だった。 女性特有の、なだらかな丘 が並んでいる。肩幅はあり、ほかの膨らみから性別は男性なのだろう。 しかし肌は 先ほどの食い逃げ女よりも艶やかだったし、 美意識も銀行にいる誰よりも高い気がした。 渋谷という街は多様性を重視しているせいか、 あたりにいる数名の男性も特に その人物を 気にしてない 少なくとも気にしていないようなそぶりを見せていた。 心地よい距離感。 それが東京という街なのだ。 しかしそれは大人にとって都合のいい街だ。 子供を 育てる親や子供にとって必ずしも いいことだとは限らない。 母親が 親父と離婚した後 そんなことを言ってこの町を出て行ったのだ。
俺は彼女から目をそらし、 空を見上げた。 先ほどまで降っていた雨はやみ、空気は澄み渡っている。先ほどまで雨が降っていたので これでも空いている方らしい。そこそこの混雑を別にすれば、 これなら流行する理由も分かる気がした。
サウナは素晴らしかったが、 カフェのメニューはウンザリさせられた。 渋谷価格というのか、 うまくまずくもない料理に、 ぼったくりに近いくらいの価格が付けられている。 でも俺は今回好きなものを頼んだ。 払うのは立花さんなのだ。 彼女は食い逃げなんてしない。
「 ところでお化けに捕まえられたってどういうことですか? 図書館に出たんですか?」
これはスパイスやらなんやらが入ってるよくわからないカレーを食べる 彼女を見つめて言った。
「 図書館にいたら、 副校長が呼びに来たんだよ。 そろそろ学校を閉めるって。 そのタイミングで彼の携帯に電話があった。一人で地下二階の廊下に行ったら、頭を殴られた。 気づいた時には 給食室のまな板の上にいたよ。 一流の寿司職人になるんだ、 とか言ってる板前さんに 刀みたいな包丁でバラバラにされそうになった」
俺は飲んでいた アイスコーヒーを噴きそうになった。 この話に比べれば先ほどの ベンチャー社長の娘 の話なんて可愛いもんだ。
「 そこで 停電が起きたんだ。 彼女はシャリが覚めるとかなんとか言って、 炊飯器の方に向かった。 私を殺したいっていうよりも本当に いい 寿司を作りたかったんだろうな。 ドアを開けようとしたけどできなかった。 共犯者がいたんだ。 私の注文が集まってるとかなんとか話してたよ。 そこで廊下から副校長が 声をかけてきたそこで2人は逃げ出したんだ」
「警察には行かなかったんですか」
「行ったさ。でも証拠がないって言われた。 確かにそうなんだ。 現場に 何も残っていなかった。 炊飯器もね。 でもこのことで私は一つ確信した」
沈黙。 彼女は黙々とカレーライスを自分の口へ運んだ。 彼女はとてもきれいにご飯を食べる。 うちの銀行にはご飯をきれいに食べるものがとても多い。 それは育ちが良いからだろう。 そもそも銀行に入ってくる時点で これは多様性と真逆なのだが ある程度のスクリーニングがされる。 学歴 少なくともマーチ以上、 家族編成 片親でない方が望ましい、 そして 家族に 暴力団関係者を含む コンプライアンスを違反している者がいないか。 特に重視されるのは 3つ目のコンプライアンスだ。
「 犯人はおそらく 学校の内部関係者だ。 彼らなら、 あの副校長を殺すくらいわけないだろう。 私を殺そうとしていたくらいだからね。 逃げ出したのは、 顔を見られたくなかったからだ」
俺は今日何度目かの嫌な予感に襲われていた。 この間は銀行で働きだすと培われる。 上司から 金を貸出できなさそうな取引先の稟議を書いてくれ、を言われる時。取引先から「他行さんはレートを下げてきてるんだけどね」と 交渉を持ちかけられる時。明らかに格下げになりそうな取引先の 格付けを、 店の 業績のために維持しなければならない時。
「明日は小学校の関係者を全員、口座情報を調べ上げる。 コンプライアンスチェックも含めてね」
バーで飲んで いるとスマホに着信があった。 今のご時世電話をかけてくる人間なんて一人しかいない。
「ごめん、上司からだ」
彼女は不愉快そうな表情を全く見せずに軽く頷いた。 お手洗いに行ってくるのだと、 指でしました。 彼女に謝りながら俺は電話に出た。
「どうしましたか?お化けは捕まえましたか?」
「捕まえられたよ」
答えに要領を得ないままでいると、彼女は続けた。
「デートはどう?」
「お楽しみはこれからってとこですね」
「そう。でも明日に響かないようにね」
嫌な予感が俺を襲った。明日の朝ものんびりこの子と過ごせると思っていたのだ。
「休日出勤だよ。うまくいけば午前中に終わる、朝はいつも通り、銀行にいらっしゃい」
沈黙。俺は言った。
「いやです。俺は土曜日に出勤なんてしませんよ。明日ホテルオークラで朝ご飯を食べるんですよ世界一の朝食をね。立花さんみたいに 納豆卵かけご飯なんてものは食べません」
酒が入っているせいか、いつもより強めに出てしまった。 俺の受け答えには立花さんも当惑しているらしく、「私がそれを毎日食べてるって言ったっけ?」なんて呟いている。
「わかったよ。じゃあ私一人でやる」
電話が切れた。少しだけ罪悪感で胸が痛んだ。しかしあの手の人たちに付き合っていては 人生の8割が仕事で終わってしまう。本来仕事なんて人生の三割程度であるべきなのだ。 残りの人生で女の子と遊んだり、 ばあちゃんに会いに行ったり、 ちょっと気が向いた時に資格の勉強をしたりしなくてはいけない。
「あ、資格の勉強も仕事だよな。だめだ、銀行に入ると資格試験ばっかりで毒されちゃうんだよな」
ひとりごとぶつぶつと言っていると、店員さんがやってきた。テーブルチェックの時間らしい。 俺は店員さんに待ってもらうように言った。 店員さんはにこやかな笑顔で伝票を置いていった。 これは彼女がまだトイレから出てこないことを確認しその伝票 お覗き見た。 全くかわいくない金額だ。 新入行員の月給の 1/4は超えている。 これはしだいに不安になってきた。 スマホを開きマッチングアプリ を開いてプロフィールを見ようとした。 しかしエラーが起きてプロフィールを開くことができない。 数分が過ぎ、店員さんが催促にやってきた。 俺は 彼女がトイレにから帰ってこない事を告げると店員さんは トイレ見に行ってくれた。 そこで何が起きているかは明白だった。 店員さんは大変申し訳なさそうな顔をしてこちらへ寄って来た。 飲食店の店員というのは特に一流店の店員というのは大変申し訳なさそうな顔をすることに長けている。
「 お客様はもうお帰りになられたようです」
俺は 支払いをしようとして スーツのポケットに財布を忘れたことを思い出した。 クロークに上着は預けてある。 これはまたも嫌な予感に襲われていた。 荷物を預けるとき 、札は一つしかもらっていなかった。 店員さんは上着を持ってきた。 上着に財布は入っていなかった。 俺はスマホをとりだした。先ほどかかってきた番号に、 発信ボタンを押した。
彼女はものの十分もしないうちに来てくれた。 俺に恥をかかせないようにするためか、 何も言わずにスマートに支払いを済ませてくれた
「 まず警察に行こうか。 財布には何が入ってたの?」
なんでもなんということでもない クレジットカードが 一枚キャッシュカードが一枚、 運転免許証が一枚。 現金はそんなに入っていなかった 財布の本体の値段の方が高いくらいだ。 しかし財布はなんとしても取り返したかった。 あれはばあちゃんが就職祝いに買ってくれた大切なものなのだ。 その事情を話すと とりあえず警察に行くことになった。 歩きながらクレジットカードの差し止めとキャッシュカードの差し止めを 行い電話をし終えたところに警察署に着いた。
「一日二回も警察に来るとはね」
彼女はウンザリしたような声を出した 警察で実物届を出し 記入時間を確認するために時計を見た 二十一時。
「ねえ、サウナに行かない? 渋谷に新しいところできたんだよね」
俺はまじまじと彼女を見てしまった。
「 混浴ですか?」
「男女別。一緒に入るところもあるけどね、神田のサウナラボとか。 サウナに入ってすっきりした後で、 ちょっとしたカフェがあるんだよ。そこで明日の戦略について話そうと思って」
俺は頷いた。酔いはすっかりさめており、 断る理由が見つからなかった。明日の出勤が確定していたことは、 今更 いうまでもない。
渋谷のサウナスは、 西野初心者の俺にとってもとても心地の良い場所だった。 白樺の匂い は 1週間の疲れを癒してくれた。 自分の身長ほどある水風呂、 といっても俺は165cmだからたいしてせはないのだけど、は さすがに寒かったから一瞬で出た。 渋谷の 外れで 素っ裸のまま 外に座っているというのは なかなか奇妙な感じがした。 その中で一名、体にバスタオルを巻いている者がいた。 サウナハットを 深く被り、 幸せそうに目を閉じている。はおそらく20代後半で、 顔には早くも整形の跡が窺えた。 何をに目を引くのは、 彼女の胸だった。 女性特有の、なだらかな丘 が並んでいる。肩幅はあり、ほかの膨らみから性別は男性なのだろう。 しかし肌は 先ほどの食い逃げ女よりも艶やかだったし、 美意識も銀行にいる誰よりも高い気がした。 渋谷という街は多様性を重視しているせいか、 あたりにいる数名の男性も特に その人物を 気にしてない 少なくとも気にしていないようなそぶりを見せていた。 心地よい距離感。 それが東京という街なのだ。 しかしそれは大人にとって都合のいい街だ。 子供を 育てる親や子供にとって必ずしも いいことだとは限らない。 母親が 親父と離婚した後 そんなことを言ってこの町を出て行ったのだ。
俺は彼女から目をそらし、 空を見上げた。 先ほどまで降っていた雨はやみ、空気は澄み渡っている。先ほどまで雨が降っていたので これでも空いている方らしい。そこそこの混雑を別にすれば、 これなら流行する理由も分かる気がした。
サウナは素晴らしかったが、 カフェのメニューはウンザリさせられた。 渋谷価格というのか、 うまくまずくもない料理に、 ぼったくりに近いくらいの価格が付けられている。 でも俺は今回好きなものを頼んだ。 払うのは立花さんなのだ。 彼女は食い逃げなんてしない。
「 ところでお化けに捕まえられたってどういうことですか? 図書館に出たんですか?」
これはスパイスやらなんやらが入ってるよくわからないカレーを食べる 彼女を見つめて言った。
「 図書館にいたら、 副校長が呼びに来たんだよ。 そろそろ学校を閉めるって。 そのタイミングで彼の携帯に電話があった。一人で地下二階の廊下に行ったら、頭を殴られた。 気づいた時には 給食室のまな板の上にいたよ。 一流の寿司職人になるんだ、 とか言ってる板前さんに 刀みたいな包丁でバラバラにされそうになった」
俺は飲んでいた アイスコーヒーを噴きそうになった。 この話に比べれば先ほどの ベンチャー社長の娘 の話なんて可愛いもんだ。
「 そこで 停電が起きたんだ。 彼女はシャリが覚めるとかなんとか言って、 炊飯器の方に向かった。 私を殺したいっていうよりも本当に いい 寿司を作りたかったんだろうな。 ドアを開けようとしたけどできなかった。 共犯者がいたんだ。 私の注文が集まってるとかなんとか話してたよ。 そこで廊下から副校長が 声をかけてきたそこで2人は逃げ出したんだ」
「警察には行かなかったんですか」
「行ったさ。でも証拠がないって言われた。 確かにそうなんだ。 現場に 何も残っていなかった。 炊飯器もね。 でもこのことで私は一つ確信した」
沈黙。 彼女は黙々とカレーライスを自分の口へ運んだ。 彼女はとてもきれいにご飯を食べる。 うちの銀行にはご飯をきれいに食べるものがとても多い。 それは育ちが良いからだろう。 そもそも銀行に入ってくる時点で これは多様性と真逆なのだが ある程度のスクリーニングがされる。 学歴 少なくともマーチ以上、 家族編成 片親でない方が望ましい、 そして 家族に 暴力団関係者を含む コンプライアンスを違反している者がいないか。 特に重視されるのは 3つ目のコンプライアンスだ。
「 犯人はおそらく 学校の内部関係者だ。 彼らなら、 あの副校長を殺すくらいわけないだろう。 私を殺そうとしていたくらいだからね。 逃げ出したのは、 顔を見られたくなかったからだ」
俺は今日何度目かの嫌な予感に襲われていた。 この間は銀行で働きだすと培われる。 上司から 金を貸出できなさそうな取引先の稟議を書いてくれ、を言われる時。取引先から「他行さんはレートを下げてきてるんだけどね」と 交渉を持ちかけられる時。明らかに格下げになりそうな取引先の 格付けを、 店の 業績のために維持しなければならない時。
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