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45話 グリムストーリー
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ガラスの靴をゆっくりと外そうとする手をグリムによって止められる。
リオンの手を掴むグリムの手は力強く、それでいて優しい不思議な温かさを感じ取れた。
「な、なによその手を放しなさい」
「やっぱりそれしかないか……」
「聞いてるのグリム?」
目の前の魔女の姿になった男は手を放そうとはしない。
グリムはいつの間にか用意していた魔女の杖の切っ先を彼自身に向けた。
何かを呟き、魔法の光に包まれたグリムは魔女の格好からみるみる姿を変えていく。
そして彼は王子様の姿になった。
「踊りなんてしたことはないんだが……」
背に腹は代えられないといった様子で頭を軽くかくとリオンに向き合う。
そしてゆっくりと左手をリオンの目の前に差し出した。
「私と……踊ってくれませんか?」
「……っぷ、あははは」
リオンはそんなグリムの姿を見て思わず吹き出してしまう。
「なんだよ、そんなにおかしいか?」
「違うの、違うのよ」
笑いながらリオンの瞳からは涙がこぼれた。
「お、おい……」
「違うの……悲しいから泣いてるんじゃなくて、嬉しくって可笑しくって、それで……それで……」
「大丈夫か?」
グリムが心配そうに見てくる。彼の優しさにこれ以上応えないわけにはいかなかった。
「ありがとう……落ち着いたわ。それじゃあ一緒に踊ってくださるかしら王子様?」
先ほどまで流していた涙は止まり、リオンはにやりと笑う。
「安心しなさい、ダンスは私がリードしてあげるわ」
ゆっくりと王子様の手を取った。
月の光に照らされて、本来の物語では決して語られない二人だけの舞踏会が開かれた。
◇
「なによ、思ったより踊れるじゃない」
「そうか」
多少たどたどしい足踏みになる事もあるが全く踊れていないわけではないグリムを見る。
「その王子の姿も思ったより似合っているわよ」
「……王子を演じたのは初めてじゃないからな」
「あ……」
グリムの過去を察してリオンはこれ以上話を掘り下げようとはしなかった。
「さぁここから少しステップを変えるわよ」
「お手柔らかにな」
王子の格好をしたグリムは困ったような顔をする。リオンはその表情を見ると先ほどのお返しだといわんばかりに踊りのテンポとペースを変えていく。
(あぁ……なんて楽しいのかしら)
リオンは心の中でそうつぶやいた。今のリオンはまるで彼女の望んだこの世界の主人公であるシンデレラのようだった。
(この時間が永遠に続けばいいのに)
そう願ったその時だった。
ゴーンゴーンとお城の最上階に取り付けられていた鐘の音が大きく鳴り響いた。
「あ…………」
そこでリオンの足はぴたりと止まってしまう。鐘の音が示す時刻は12時、シンデレラの魔法が解ける舞踏会の終わりを告げるものだった。
鐘の音は鳴りやまず、無情に鳴り響いた。
◇
「これで……終わりなのね」
「…………」
王子様の姿になっていたグリムと繋いでいた手が離れる。二人で舞踏会のテラスを見あげた。
「もうすぐ魔法の解けたシンデレラは会場からこちらにやって来る。ここに他の人間がいるのは良くないな」
2階のテラスから騒ぎ声が聞こえ始めた。グリムの言う通り、シンデレラが王子とのダンスを中断して舞踏会から離れる頃だろう。
「リオン、お前だから先に言っておく」
「急に改まって何よ」
「この世界はもうすぐ一つの物語として完成する。そうして人々は全て役割を終えて光に包まれる」
「物語を最後まで完成させたって事ね」
役割を与えられた者が燃えるのは物語の役割を果たせずに青い炎で焼かれて死ぬか、完遂して黄色い炎に包まれるかの2択だけだった。
「同様にこの世界も光に包まれてこの場所から消えてなくなる、だから……」
言いよどむグリムを見てリオンは自身の事を気遣っていることに気がつく。
「あなたはこの場所から離れないとね」
「…………」
「まったく、王子様のほうから先にこの場所を離れるなんて、とてもシンデレラの相手には思えないわね」
「…………」
リオンが冗談のつもりで言った台詞に対して返す言葉もないとグリムは言葉を止める。
「俺もこの世界で……」
「一緒に終わりを迎えるなんて言うんじゃないでしょうね?」
グリムが言いかけた言葉をリオンは遮る。
「そんなの私が絶対に許さない」
グリムは納得していない様子だった。リオンはふぅと小さくため息を吐くと続けて口を開いた。
「ここであなたまで消えてしまったら誰がこの世界の事を覚えていてくれるのよ。一体誰が私の幸せを覚えていてくれるの?」
「幸せを……覚えている?」
「前にあなた言っていたわよね、自分自身の役割が分からないと」
グリムはそうだったか、と覚えのない様子だった。
彼がひとりでに呟いていたのをリオンは見ていた。
「頁」を持たない彼が存在理由について悩んでいることを知っていた。
「あなたの存在はきっとこの為にあるのよ」
「どういうことだ?」
グリムは疑問を返す。
「「頁」に縛られる事なく、人の願いを叶えられる存在、それがあなたよ」
「人の願いを叶えられる存在……」
グリムはリオンの言葉を復唱する。
世界に与えられた「頁」に従って生きることは一つの指標であり運命である。物語には「主人公」がいてその周りに物語を支えるための色々な役割を持った「人々」がいる。
時として「頁」は逃れられない運命として人々に牙をむく。人々はそれをただ受け入れるしかない。
しかし、彼は違った。
彼によって運命に縛られていたはずの赤髪の女性は今宵救われたのだった。
「これはきっとあなたの物語……その中の1頁よ」
誰にも知られず世界にも気づいてもらえないかもしれない。けれどもそれは与えられた役割を持たない、とても優しい彼ならではの……彼にしかできない、彼だけの物語。
◇◇◇
「……もうすぐシンデレラが来るわね」
「……じゃあな、リオン」
「えぇ、お別れの時間ね」
その場から立ち去ろうとグリムが後ろを向いたその時だった。
「あ、ちょっと待ちなさいよ」
「なんだ?」
「王子様ならこれを持たないとね」
リオンは履いてきた靴の片方を脱いでグリムに放り投げる。
「お、おい」
「もし次私に会えたら……その時に必ず返しなさいよ!」
次に会えたらという言葉が意味する真意をグリムは理解する。
「あぁ、わかった」
最後に二人共に目を合わせて笑うとグリムはゆっくりと振り返り、一人暗闇の中へと消えていった。
◇◇◇
「……ばいばい、グリム」
一人になったリオンは彼に言いそびれた言葉をひっそりと漏らした。
「私の夢を叶えてくれて、「意地悪なシンデレラの姉」としてではなく一人の女性として接してくれて、私に名前を与えてくれて……」
目を閉じて最後の一言を告げる。
「ありがとう」
リオンの手を掴むグリムの手は力強く、それでいて優しい不思議な温かさを感じ取れた。
「な、なによその手を放しなさい」
「やっぱりそれしかないか……」
「聞いてるのグリム?」
目の前の魔女の姿になった男は手を放そうとはしない。
グリムはいつの間にか用意していた魔女の杖の切っ先を彼自身に向けた。
何かを呟き、魔法の光に包まれたグリムは魔女の格好からみるみる姿を変えていく。
そして彼は王子様の姿になった。
「踊りなんてしたことはないんだが……」
背に腹は代えられないといった様子で頭を軽くかくとリオンに向き合う。
そしてゆっくりと左手をリオンの目の前に差し出した。
「私と……踊ってくれませんか?」
「……っぷ、あははは」
リオンはそんなグリムの姿を見て思わず吹き出してしまう。
「なんだよ、そんなにおかしいか?」
「違うの、違うのよ」
笑いながらリオンの瞳からは涙がこぼれた。
「お、おい……」
「違うの……悲しいから泣いてるんじゃなくて、嬉しくって可笑しくって、それで……それで……」
「大丈夫か?」
グリムが心配そうに見てくる。彼の優しさにこれ以上応えないわけにはいかなかった。
「ありがとう……落ち着いたわ。それじゃあ一緒に踊ってくださるかしら王子様?」
先ほどまで流していた涙は止まり、リオンはにやりと笑う。
「安心しなさい、ダンスは私がリードしてあげるわ」
ゆっくりと王子様の手を取った。
月の光に照らされて、本来の物語では決して語られない二人だけの舞踏会が開かれた。
◇
「なによ、思ったより踊れるじゃない」
「そうか」
多少たどたどしい足踏みになる事もあるが全く踊れていないわけではないグリムを見る。
「その王子の姿も思ったより似合っているわよ」
「……王子を演じたのは初めてじゃないからな」
「あ……」
グリムの過去を察してリオンはこれ以上話を掘り下げようとはしなかった。
「さぁここから少しステップを変えるわよ」
「お手柔らかにな」
王子の格好をしたグリムは困ったような顔をする。リオンはその表情を見ると先ほどのお返しだといわんばかりに踊りのテンポとペースを変えていく。
(あぁ……なんて楽しいのかしら)
リオンは心の中でそうつぶやいた。今のリオンはまるで彼女の望んだこの世界の主人公であるシンデレラのようだった。
(この時間が永遠に続けばいいのに)
そう願ったその時だった。
ゴーンゴーンとお城の最上階に取り付けられていた鐘の音が大きく鳴り響いた。
「あ…………」
そこでリオンの足はぴたりと止まってしまう。鐘の音が示す時刻は12時、シンデレラの魔法が解ける舞踏会の終わりを告げるものだった。
鐘の音は鳴りやまず、無情に鳴り響いた。
◇
「これで……終わりなのね」
「…………」
王子様の姿になっていたグリムと繋いでいた手が離れる。二人で舞踏会のテラスを見あげた。
「もうすぐ魔法の解けたシンデレラは会場からこちらにやって来る。ここに他の人間がいるのは良くないな」
2階のテラスから騒ぎ声が聞こえ始めた。グリムの言う通り、シンデレラが王子とのダンスを中断して舞踏会から離れる頃だろう。
「リオン、お前だから先に言っておく」
「急に改まって何よ」
「この世界はもうすぐ一つの物語として完成する。そうして人々は全て役割を終えて光に包まれる」
「物語を最後まで完成させたって事ね」
役割を与えられた者が燃えるのは物語の役割を果たせずに青い炎で焼かれて死ぬか、完遂して黄色い炎に包まれるかの2択だけだった。
「同様にこの世界も光に包まれてこの場所から消えてなくなる、だから……」
言いよどむグリムを見てリオンは自身の事を気遣っていることに気がつく。
「あなたはこの場所から離れないとね」
「…………」
「まったく、王子様のほうから先にこの場所を離れるなんて、とてもシンデレラの相手には思えないわね」
「…………」
リオンが冗談のつもりで言った台詞に対して返す言葉もないとグリムは言葉を止める。
「俺もこの世界で……」
「一緒に終わりを迎えるなんて言うんじゃないでしょうね?」
グリムが言いかけた言葉をリオンは遮る。
「そんなの私が絶対に許さない」
グリムは納得していない様子だった。リオンはふぅと小さくため息を吐くと続けて口を開いた。
「ここであなたまで消えてしまったら誰がこの世界の事を覚えていてくれるのよ。一体誰が私の幸せを覚えていてくれるの?」
「幸せを……覚えている?」
「前にあなた言っていたわよね、自分自身の役割が分からないと」
グリムはそうだったか、と覚えのない様子だった。
彼がひとりでに呟いていたのをリオンは見ていた。
「頁」を持たない彼が存在理由について悩んでいることを知っていた。
「あなたの存在はきっとこの為にあるのよ」
「どういうことだ?」
グリムは疑問を返す。
「「頁」に縛られる事なく、人の願いを叶えられる存在、それがあなたよ」
「人の願いを叶えられる存在……」
グリムはリオンの言葉を復唱する。
世界に与えられた「頁」に従って生きることは一つの指標であり運命である。物語には「主人公」がいてその周りに物語を支えるための色々な役割を持った「人々」がいる。
時として「頁」は逃れられない運命として人々に牙をむく。人々はそれをただ受け入れるしかない。
しかし、彼は違った。
彼によって運命に縛られていたはずの赤髪の女性は今宵救われたのだった。
「これはきっとあなたの物語……その中の1頁よ」
誰にも知られず世界にも気づいてもらえないかもしれない。けれどもそれは与えられた役割を持たない、とても優しい彼ならではの……彼にしかできない、彼だけの物語。
◇◇◇
「……もうすぐシンデレラが来るわね」
「……じゃあな、リオン」
「えぇ、お別れの時間ね」
その場から立ち去ろうとグリムが後ろを向いたその時だった。
「あ、ちょっと待ちなさいよ」
「なんだ?」
「王子様ならこれを持たないとね」
リオンは履いてきた靴の片方を脱いでグリムに放り投げる。
「お、おい」
「もし次私に会えたら……その時に必ず返しなさいよ!」
次に会えたらという言葉が意味する真意をグリムは理解する。
「あぁ、わかった」
最後に二人共に目を合わせて笑うとグリムはゆっくりと振り返り、一人暗闇の中へと消えていった。
◇◇◇
「……ばいばい、グリム」
一人になったリオンは彼に言いそびれた言葉をひっそりと漏らした。
「私の夢を叶えてくれて、「意地悪なシンデレラの姉」としてではなく一人の女性として接してくれて、私に名前を与えてくれて……」
目を閉じて最後の一言を告げる。
「ありがとう」
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