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間違った選択
きっかけ
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(早く帰りたい‥‥‥)
先輩達が卒部するというのにこんな事を考えているのは僕だけだろう。
(でもあの人がいなくなるのは寂しいな)
すると、遠くから先輩が来て
「なんで泣いてないんだよ!先輩が卒部するんだぞ!」
~~~
僕は関東の私立高校に通う17歳。僕は昔から勉強と運動が得意ではなかった。
そんな僕は小中学生の時サッカーをしていた。しかし、どんなに頑張ってもスタメンになることはなかった。
昔は好きだったサッカーも、今では嫌いになっていた。
高校に入学して初めて知ったが、この高校は何かしらの部活に入部するのが必須らしい。
僕は慌てて運動部以外の部活を探した。
ーーー
(緊張するな‥‥‥)
ガラガラガラ
引き戸を開けると全ての視線が僕に向いた。
「ぶ.部活動見学に来ました‥‥‥。」
すると、元気で明るい女子が近づいてきて、
「パソコン部に来るなんて珍しいね。じゃあ今からいろいろ説明するね」
その後、活動内容を聞いた僕は迷わずパソコン部に入部することにした。
~~~
その時、なぜか僕は部活動見学のことを思い出していた。
(この先輩にはよくしてもらったな‥‥‥。でも)
「泣くわけ無いですよ!」
すると、先輩がニヤニヤして
「そうだよな、しっかり者の中野が泣くわけ無いよな。じゃあ部長を任せても安心だな!」
驚きのあまり僕は先輩のことを三度見した。
「そーゆーことだからよろしくー」
そう言い残して先輩は僕のもとから消えた。
ちなみに今日は文化祭だったが全く記憶がない。
残ったのは僕に部長が務まるのかという表現のできない不安だった。
ーーー
新しく部長になった僕は部長会に参加することになった
先輩も付き添いでくるはずだったが予定が入ったと言って僕1人で参加することになった。
(あの人はどこまで自由なんだ‥‥‥)
僕は早まる心臓を落ち着かせながら会議室に入った。
パソコン部の席についたが、周りは友達と話していた。
そんな中、僕は1人で資料を読み始めた。
こういう時ばかりは運動部が羨ましい‥‥‥
一通り資料を読み終わり特にやることもなくタブレットでニュースを開くとサッカーW杯の記事が大量に出てきた。
仕方なくニュースを読んでいると隣から声をかけられた。
「サッカー興味あるの?」
間違いなく女子の声が聞こえた
(これって僕に話しかけているのか?)
おそるおそる目線を向けると隣の席がサッカー部だと分かった。
自分じゃない気がしながら隣を見たら美少女がこちらを見ていた。
まるで漫画の世界にでも入ったかのような感覚になった。
なぜか自然と言葉がでた。
「かわいい」
目の前の美少女が赤面しているのを見て自分の言ったことに気づいた。
これが彼女との初めての出会いだ
先輩達が卒部するというのにこんな事を考えているのは僕だけだろう。
(でもあの人がいなくなるのは寂しいな)
すると、遠くから先輩が来て
「なんで泣いてないんだよ!先輩が卒部するんだぞ!」
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僕は関東の私立高校に通う17歳。僕は昔から勉強と運動が得意ではなかった。
そんな僕は小中学生の時サッカーをしていた。しかし、どんなに頑張ってもスタメンになることはなかった。
昔は好きだったサッカーも、今では嫌いになっていた。
高校に入学して初めて知ったが、この高校は何かしらの部活に入部するのが必須らしい。
僕は慌てて運動部以外の部活を探した。
ーーー
(緊張するな‥‥‥)
ガラガラガラ
引き戸を開けると全ての視線が僕に向いた。
「ぶ.部活動見学に来ました‥‥‥。」
すると、元気で明るい女子が近づいてきて、
「パソコン部に来るなんて珍しいね。じゃあ今からいろいろ説明するね」
その後、活動内容を聞いた僕は迷わずパソコン部に入部することにした。
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その時、なぜか僕は部活動見学のことを思い出していた。
(この先輩にはよくしてもらったな‥‥‥。でも)
「泣くわけ無いですよ!」
すると、先輩がニヤニヤして
「そうだよな、しっかり者の中野が泣くわけ無いよな。じゃあ部長を任せても安心だな!」
驚きのあまり僕は先輩のことを三度見した。
「そーゆーことだからよろしくー」
そう言い残して先輩は僕のもとから消えた。
ちなみに今日は文化祭だったが全く記憶がない。
残ったのは僕に部長が務まるのかという表現のできない不安だった。
ーーー
新しく部長になった僕は部長会に参加することになった
先輩も付き添いでくるはずだったが予定が入ったと言って僕1人で参加することになった。
(あの人はどこまで自由なんだ‥‥‥)
僕は早まる心臓を落ち着かせながら会議室に入った。
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そんな中、僕は1人で資料を読み始めた。
こういう時ばかりは運動部が羨ましい‥‥‥
一通り資料を読み終わり特にやることもなくタブレットでニュースを開くとサッカーW杯の記事が大量に出てきた。
仕方なくニュースを読んでいると隣から声をかけられた。
「サッカー興味あるの?」
間違いなく女子の声が聞こえた
(これって僕に話しかけているのか?)
おそるおそる目線を向けると隣の席がサッカー部だと分かった。
自分じゃない気がしながら隣を見たら美少女がこちらを見ていた。
まるで漫画の世界にでも入ったかのような感覚になった。
なぜか自然と言葉がでた。
「かわいい」
目の前の美少女が赤面しているのを見て自分の言ったことに気づいた。
これが彼女との初めての出会いだ
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