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第四章 病院編

完全版 魔王の倒し方

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「仕方ない、あれをやるか」

「勇者様、あれってなんですか!?」

「要はこいつの体を、細胞の一片も残さず消せばいいわけだ。ま、見ときな」

 魔力を練り上げる。
 血がどくどくと脈打つ。

 これほどの魔力を使うのは初めてだな。
 山を消したときも、エムを倒したときもここまでは使わなかった。

「なっ、勇者様の背後に巨大な鳥が!」

 :/ ̄ ̄\ヾ
.:/ノ( (゚ッ)/ ̄ ̄\ヾ
:/ ⌒   ト、  \゜
彳  (  。∴\  |∴
/   ゜ |ヽヽ |。o
 ⌒   ノ | | /
    /  ヽ|/U
      u

 まだだ……まだこらえるんだ。
 ギリギリまで魔力を……!


オエーー!  ___
    ___/   ヽ
   /  / /⌒ヽ|
  / (゚)/ / /
  /   ト、/。⌒ヽ。
 彳   \\゚。∴。o
`/    \\。゚。o
/     /⌒\U∴)
     |  ゙U|
     |   ||
         U

 具現化した液体がバーディにかかる。

 刹那、バーディは跡形もなく消え去った。

「すっすごい! 何をしたんですか?」

「超強力な酸性の液体をイメージしただけさ」

「お疲れさまです、勇者様」

「ああ。十一体目の魔王撃破だな」

 おっさんの方を振り返ると、目をぱちくりとさせていた。

「悪いね、おっさん。上手く調整してバーディにだけかけたけど、臭いとかはどうしても残っちまう」

「いや……気にするな。今のが勇者の力か……噂以上でビックリしたよ」


ーーーーーーーーーーーーーー


 俺達は病院で一泊した。

「じゃ、お世話になりましたー」

 最後におっさんに礼を言う。

「これ」

 10000アイをプレゼントした。

「おいおい、受け取れないよ。こちとら魔王を倒してくれたことに感謝してるんだ。迷惑代なんか受け取らんぞ」

「はは、何言ってんだおっさん。検査代だよ」

 俺はそう言った。
 こうでもしないと受け取ってもらえないからな。
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