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第三章 -女騎士凌辱篇-
#055.女騎士は闇墜ちする
しおりを挟む王都地下の仄暗い”用水路”にて――
両手両足を荒縄で縛られた≪女騎士≫は衣服を剥ぎ取られ、薄汚れた用水路の石床に押し付けられると――【小鬼王】に強姦された。
その醜悪な緑色体躯の股間で、ぶるりと勃起する”四股陰茎”――
それを見た瞬間、無意識に高鳴った胸の鼓動――それを否定したい気持ちと屈辱感――
そして、下腹部から脳天へと突き抜ける様な”快感”…――
ねっとりと濡れた秘部に”四股陰茎”を挿入された≪女騎士≫は、その”人間ならざる”おぞましい感触に――”恐怖”と”悦楽”を植え付けられ、絶望する――。
≪女騎士≫が用水路の闇天井を見上げれば、自身を犯す【小鬼王】の醜悪なニヤケ顔がイヤでも視界に入る。
自身の淫らなイキ顔をニタァと見下ろすその醜悪な微笑みに、≪女騎士≫は生理的な”恐怖”と”屈辱”、ほんの少しの”怒り”、そして――ゾクゾク震え上がる”性的興奮”を覚え込まされた。
≪女騎士≫はその瞳を仄暗く澱ませ、ただ薄っすらと涙を流すと――”悦楽”に頬を歪ませケタケタ微笑む。
そして、≪女騎士≫の薄れる意識の彼方で――【小鬼王】の言葉が響き囁かれるのだった――
◆◇◆
――”ゲギャギャ…ッ、これほど育った≪凌辱属性≫が愉しめるとはナァ…ッ”――
――”極稀だが…≪凌辱属性≫を宿した”村娘”を見かける事はアル。だが、ソノ多くは……己の運命を”恨み”、”嘆き”、”呪い”、”儚み”、”絶望”し……そして、自ら”死”を選んでシマウ…”――
――”ゲギャ…ッ…だからコソ、あと少しで”覚醒”する程に成長シタ≪凌辱属性≫は…”稀少”ダァ…ッ”――
――”…幾百の”恐怖”……幾千の”憎悪”……そして、幾万の”絶望”…ッ…”――
――”…それらに”支配”されて、なお生きてきたカァ…ッ…”――
――”アァ…さぞ辛かったで…あろうナァ…”――
――”……だが、なぜお前が…”失意”で縛られねばナラヌ…ッ…!!”――
――”…イルノダロウ?…”憎悪”で身震いするホド……復讐したい人間ガァ…?”――
――”…欲シイダロウ?…復讐する為の…”チカラ”が…ッ…!!”――
――”ゲギャギャ…ッ、既にお前の”器”は……”恥辱”で充溢シテいる。あとは”憎悪”で……”殻”を喰い破るのみダァ…ッ…”――
――”…何も恐れる事はナイ…ッ、お前自身を苦しめテイル……その高潔な”人間性”を捧げるのダァ…ッ…!!”――
――”ゲギャ…ッ、俺様はこの地下水路で……お前ガ”覚醒”するのを待ッテヤロウ…ッ……”――
――”お前を苦しめてキタ、”この世の全て”に復讐シタければ……再びこの地下水路に来るがイイ…ッ…!!”――
――”サァ…”チカラ”が欲シイか…ナラバ唱えよ…ッ…!!”――
――”ゲギャ…ッ、復讐を誓い…”人間性”を捧げる――”力ある言葉”――を…ッ…!!”――
◆◇◆
”小鬼王”の薄汚い孕ませ汁を何度も肉壺に流し込まれた≪女騎士≫は、悦楽に溺れハテると――意識を飛ばして気を失った。
そして、次に≪女騎士≫が目を覚ますと――そこには【小鬼王】や”小鬼”共の醜い姿は消えていた。
暗闇が澱み沈む”地下水路”の石床に倒れていた≪女騎士≫は、ゆっくりと身体を起こす。そして、なぜか”火が灯った状態”で手元に置かれていた松明を、ぼんやりと眺める。
あれは悪夢の類だったのではないか…――
いや、違うな――≪女騎士≫は自身の考えを否定する。
衣服に破れこそないが、少し乱れ、匂い立つ獣臭…――
そして、この下腹部に渦巻く”アツイモノ”が――何よりの証拠だ。
≪女騎士≫は松明を持ち上げ、ゆっくりと立ち上がると――通路の暗闇に転がる”何か”に気づき、灯りを向ける。
それは――”小鬼”の上位種【小鬼妖術師】の首級だった。
妖術を操る【小鬼妖術師】は知能もそこそこ高く、”小鬼”の群れを率いる事も多い。ちょうど≪女騎士≫が蹴り殺して、首を捻じり折った様な”おあつらえ向き”の屍骸――”それを持ち帰れ”――という暗の囁き。
――”俺様はこの地下水路で……お前ガ”覚醒”するのを待ッテヤロウ…ッ……”――
≪女騎士≫は朦朧とする脳内で【小鬼王】の言葉を反芻させると――気づけば、謂われるがまま【小鬼妖術師】の屍骸を地上へと持ち帰っていた。
なぜ≪女騎士≫は、”小鬼”の言葉に隷従してしまったのか。
それはひょっとしたら……今までの人生で、≪女騎士≫の事を一番理解してくれたのが”小鬼”だったからかもしれない…――。
とまれかくまれ、≪女騎士≫は王都騎士団の本営地に帰還すると、上官である元”先輩寮生”副団長の顔面に【小鬼妖術師】の屍骸を投げつけて――”討伐は完遂した”――と嘘を吐いたのであった。
◆◇◆
――”かくして時は本章冒頭へと巻き戻る”――
上官である元”先輩寮生”副団長の不興を買った≪女騎士≫は――”名誉ある≪第一王子≫殿下の夜間寝室の警護”の任務を言い渡される。
それは副団長と癒着する≪第一王子≫の要望であり、王族勅命を拒絶する事は不敬大罪――≪女騎士≫は怒りと恐怖に震えるまま、その任務を受任せざるを得なかった。
そしてその夜、≪第一王子≫の寝室に通された≪女騎士≫は――媚薬の混ざる葡萄酒の酒器を手渡され、それを”飲め”と命じられる。
≪女騎士≫の心は激情で煮え滾り、カラダが震え上がった――。
だが、それでも尚、人間社会の頂点たる”王族”に逆らえぬ自身の愚かな”人間性”と――その”葡萄酒”を飲み干したいと欲求する自身の”カラダ”に――≪女騎士≫は酒器を握る指先をカタカタと小刻みに震わせ戸惑い、仄暗い瞳に涙を溜めながらニタァと微笑むと――”葡萄酒”をゴクリと飲み干す。
そして≪女騎士≫は――≪第一王子≫に犯された。
◆
凌辱の夜宴が明けた頃――≪女騎士≫は真相を知る。
心から敬愛する≪第八王子≫が、あの醜悪なる”豚の怪物”に攫われている事を――
その黒幕が≪第一王子≫であり、そんな男に≪女騎士≫は夜通し犯されていた事を――
それでも尚、王族たる≪第一王子≫殿下に牙を剥けぬ、己が”人間性”の愚かさを――
≪女騎士≫の心身に渦巻く”憎悪”と”絶望”は――そのまま魂魄の秘奥に流れ込み、ドロドロと澱み穢れた”器”は――ついに臨界点を超える。
◆◇◆
「――”くっ…殺せ…”――」
◆◇◆
再び、王都地下の仄暗い”用水路”にて――
ドロォ…と濁り澱んだ碧眼に虚ろな表情を浮かべた≪女騎士≫が、重苦しい軍靴音をコツンコツンと響かせながら、薄汚れた通路を彷徨い歩く――そして。
『――ゲギャギャ…ッ、やはり戻ッテ来たカァ……ゲギャ…ッ…――』
地下水路の暗闇から滲み出る様に、ギタギタと醜悪に哄笑する【小鬼王】が現れる。
「――こ…――す…――人も…豚も…――殺…す…ッ…――」
≪女騎士≫が幽鬼の様にブツブツと呪詛を吐き漏らす姿を見やり――【小鬼王】は”鑑定眼”の青炎が灯る瞳をニタァ~と歪ませ微笑む。
『――ゲギャ…ッ……ソノ身に宿ル≪凌辱属性≫を……”恥辱”と…”憎悪”と…”絶望”に孕マセ、ついに覚醒シタか…ッ……!!』
【小鬼王】は王都地下の暗闇で蠢き笑いながら、闇色の外套と諸手を”翼”の様に拡げ靡かせると――≪女騎士≫の来臨を歓迎する。
それと対峙した≪女騎士≫は、血眼を見開きギラリと睨み返す。
「――どう…した…ら……手に…入る…ッ、全てを…殺し尽くす…”チカラ”が…ッ…!!」
『ゲギャギャ…ッ…モウお前は気ヅイテいるのダロウ…ッ、真に覚醒シタ≪凌辱属性≫は、新たナ職業特技…≪凌辱復讐≫を孕み墜とす…ッ、今後お前は…ソノ身を凌辱サレルたびに……【能力値】ガ強化サレルのダァ…ッ…!!』
【小鬼王】がそう囁き告げた時――その背後の暗闇から、ギタギタと醜悪に笑う”小鬼”の群れが、ウジャウジャと湧き出てくる。
そして、それを見た≪女騎士≫は……ニヘラァと微笑み返す。
「――い…いひっ…ひ……良いだろう…ッ……私から…あの御方を奪った……王国のクソ共も…豚のバケモノも……ミナ殺シにしてやる…ゥ……!!」
≪女騎士≫が血涙を流しながら、虚ろに微笑み狂う。そして――
『――ゲギャギャ…ッ…!! ナラバァ…その肉体を、我らに捧げよォ…ッ…――!!』
【小鬼王】が愉悦に哄笑する――次の瞬間、薄汚い緑肌の”小鬼”どもが、ウジャアッと≪女騎士≫のカラダに群がり、呑み込んでいった――
◆◇◆
――ザザッ――ザ…――
――<職業特技【凌辱復讐】により【能力値】が強化されました>――
――<職業特技【凌辱復讐】により【能力値】が強化されました>――
――<職業特技【凌辱復讐】により【能力値】が強化されました>――
――<職業特技【凌辱復讐】により【能力値】が強化されました>――
――<職業特技【凌辱復讐】により【能力値】が……――
――<職業特技【凌辱復讐】により……――
――<職業特技【凌辱復讐……――
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