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第三章 -女騎士凌辱篇-
#051.女騎士は穢される <下>
しおりを挟む恥辱と絶望にまみれた”騎士官学校”時代が終わり…――
主任教導官の中年男から、たっぷりと個別指導を受けた≪女騎士≫は…――見事に”首席卒業”を果たすと、志願していた≪王国騎士団≫に入隊する事ができた。
――≪王国騎士団≫――
それは国王任命の”騎士団長”を筆頭とする大小百余りの”騎士隊”で構成された、王国の平和を守る最高軍務機関である。
その軍隊編成は大きく三分類ある――
①王都騎士団……王都防衛を任務とする精鋭部隊。騎士の花形。
②方面騎士団……東西南北を冠する四師団が王都周辺領を守護する。騎士の大半が属する。
③駐在騎士団……地方都市などの要所に駐在する騎士隊の俗称。落ちこぼれ。
さて、騎士官学校を見事に首席卒業した≪女騎士≫だったが――まずは”現場を知るべし”という≪王国騎士団長≫の教導方針の下、他の同期入団者と同様に”方面騎士団”へと配属される。
その教導方針に≪女騎士≫は賛同し、好感すら抱いていたのだが――。
配属先の”西方騎士団・第十七騎士隊”へ着任の挨拶に訪れた≪女騎士≫は、騎士隊長の傍らに”側近”として立っている――公爵家御曹司の”先輩寮生”がニタァと微笑むのを見て、絶望を覚えるのだった……。
◆◇◆
「おやおや、また”備品”の利用申請か。まったく過去の浪費癖が目に見える様だな……くくっ」
”西方騎士団”の本部宿舎にて――
”西方騎士団”を統率する軍隊長ら幹部陣に対して、うまく”接待”を斡旋し続けた公爵家御曹司の”先輩寮生”は――≪女騎士≫が入隊した半年後には、本部勤務の”財務官”にまで昇進を果たしていた。
御曹司の”先輩寮生”は、財務官室にて事務処理を進めながら――手元にある”備品”の利用申請書の紙束をチラ見して、悪辣にほくそ笑む。この紙束の”ぶ厚さ”が――そのまま自身の昇進を早めるのだ。そう思うと”先輩寮生”は、愉悦に歪む口元を隠せなかった――とその時。
「むははっ……相変わらず君は仕事熱心だねえ?」
「こ、これは軍隊長殿…ッ…!!」
財務官室の扉が開き…――”西方騎士団”を統率する軍隊長が入室して来る。
それに気づくと、元”先輩寮生”はその場で素早く起立して敬礼する。実に”臣従忠誠”に篤い青年だと、軍隊長はその態度に対して満足げに微笑みながら”敬礼を解きたまえ”と手で仕草する。
「先ほど、君宛の”辞令”を預かった。異例の早さだが……君の”西方騎士団・副軍隊長”への昇進が決まったよ」
「ま、誠でございますか…ッ…」
「むははっ……君が提案した”慰安制度”は、大本営の幹部陣にも好評でね。審査会議では”満場一致”だったそうだよ。君の昇進を推薦した私も鼻が高いというものだ。むはは…っ」
西方騎士団・軍隊長がニタニタ微笑むと、元”先輩寮生”もニタァと微笑み返す。
「……ところで”例の備品”は?」
「はっ、現在は遠征任務中の”西方騎士団・第三騎士隊”に――”貸出中”――であります」
「むはは…っあの荒くれ共は、また”使い込んで”おるのかっ……むははっ!」
王国騎士の約八割が所属する”方面騎士団”という巨大組織ともなれば、貴族社会の縮図として多くの派閥も生まれてしまう。かつては軍隊長もその指揮管理に相当の苦慮を重ねてきた――が、今では”どの派閥”もすっかり従順である。
「あれは”良いモノ”だからなぁ……ひとたび味わえば”癖”になる。これ程の”有効活用”もあるまい……むははっ!」
「ふっ……あれは我ら”西方騎士団”が共有する大切な――”備品”――ですので。大切にお使い下さい?」
「むははっ、分かっておるとも。だが…なァ…――?」
その頃、遙か遠く西方の平原に設営された”西方騎士団・第三騎士隊”の野営天幕では――
むせぶような交尾の獣臭で湯気が立ち込める中、筋骨隆々の汗臭い男衆が、財務官から”貸出”された――”慰安用の備品”である≪女騎士≫の淫らな裸身に群がっていた。
うら若き艶肉がぷりぷりの豊満な乳房や尻肉を、男衆がしゃぶり上げる。
ぷるんと艶やかに潤む唇をこじ開けてムリヤリ突っ込まれる肉棒にむせび喘ぎ、蜜液を濡れ垂らす肉壺や菊門……あらゆる”艶穴”に男根をねじ込まれて、≪女騎士≫は”淫欲”に溺れる…――。
≪女騎士≫の肉体から滴り溢れる”淫欲”煽る艶香に、第三騎士隊の男衆は狂ったように男根を聳え勃たせる…――。
その”淫欲の肉宴”は、果てなく繰り返されゆき…――
そんな光景に思いを馳せながら――再び西方騎士団の軍隊長はニタニタ微笑んだ。
「――…むははっ。かつては多額の報酬を握らせて”慰安婦”を遠征隊に帯同させておったが……君の提案した”慰安の内製化”で莫大な軍事費節減を成し遂げた。上層幹部は――”備品の拡充”――にも許可を出すそうだぞ?」
「それは素晴らしい。ふふっ、実は”騎士官学校”に在籍する後輩達に指示して……すでに下級貴族出身の――手ごろな”備品”を仕込み済み――であります」
元”先輩寮生”の先読みされた”対応”に、西方騎士団・軍隊長は満足げに笑う――そして。
「むははっ……もはや剣を握るよりも、イチモツを握らせた方が費用対効果は良いか。だが君、勘違いしてはいかんぞ……我ら≪王国騎士団≫は国防平和の”礎”なのだ。我らの”英気”を養うも”王国”のため――そうだな?」
「もちろんであります。我らが愛する”王国”に平和あれ……ですね?」
愉悦に頬を歪ませた男達の笑い声が――薄暗い財務官室に仄暗く響き渡った。
◆◇◆
さらに半年後、西方平原にある”辺境伯爵領”の領主邸にて――
仄暗い迎賓室に通された”西方騎士団”副軍隊長の若き青年を見て…――辺境伯は感心するように微笑んだ。
「ほほう…っ…君が”噂”に聞く副軍隊長殿か。まだ若いのに貫禄すら感じるな。何でも……あの荒くれ者どもが集まる”西方騎士団”を見事に纏め上げ、目覚ましい戦果を挙げておるそうだな。軍上層部からの”覚え”もすこぶる良いとか?」
辺境伯の褒め言葉に…――副軍隊長に昇進した元”先輩寮生”は謙遜する様に微笑み返す。
その謙虚な態度に、辺境伯の老君は、ますます好感を抱いた。
「さすが将来有望の副軍隊長殿だな。君のように”モノ分かり”の良い人物には……ぜひ”王政の中心地”にて活躍して貰いたいものだな?」
「おお、それでは――」
「うむ。私からも副軍隊長殿の――”王都騎士団”への栄転昇進を、上層部へ進言しようじゃないか。だからねぇ…君ぃ…――」
元”先輩寮生”の副軍隊長が願い出ていた”依頼”を快諾すると、辺境伯の老君はニタリと醜悪に微笑む。そして、副軍隊長から”挨拶の品”として半月間ほど前から貸与されていた――≪女騎士≫の淫らな裸身を、再びまさぐり愉しみ始めた。
両手両足を縛り上げられ、黒布の”目隠し”を巻き付けた≪女騎士≫は、仄暗い迎賓室の長机に寝転がされると――辺境伯の老君にたっぷりとイジリ愉しまれる。
この半月間でたっぷり”調教”されてしまった≪女騎士≫は――”見えない悦楽”に怯え震えながら、甘イキに悶え叫びまくる。
その艶姿に辺境伯の老君はニタニタ微笑むと――それを眼前にしながら、涼しげな表情のまま居座り続ける”副軍隊長”の青年へ満足げに言った。
「――これからもヨロシク頼むよ?」
「もちろんで御座います。我らが愛する”王国”のために――これからも定期的に”親交の品”を贈呈させていただきます。ええ…モチロン」
仄暗い迎賓室にて――
辺境伯の老君と副軍隊長は、ニタニタと悪辣に微笑み合った――
◆◇◆
こうして当時十九歳の≪女騎士≫は――
上官である御曹司”先輩寮生”の側近として、栄誉ある”王都騎士団”へ転属となる。
そして≪女騎士≫は――当時十五歳の≪第八王子≫殿下と出逢うのだ。
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