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第二章 -エルフ凌辱篇-
#035.巫女姫は避妊交尾する
しおりを挟む「え…っ、こ、今宵は……ダリエ様でございますか…っ//…!?」
その”御褥役”は、例によって”仮面”を着けており顔は見えないが……月明りに輝く銀髪、寝間着越しにも分かる豊満な女肉が、ひとりの”長老”をおのずと想起させる。
「ふふっ…姫君殿、今宵の私はただの”御褥役”でございますよ?」
「あ、はい……そうでした…っ…//」
”御褥役”の正体を詮索するのは御法度だと思い出し、≪巫女姫≫は頬を赤らめながら、ぺこぺこ謝罪する。そんな愛らしい御姿に、今宵の”御褥役”は仮面の下で優しく”ふふっ”と微笑む…――だが。
「でも……少し安心しました。ここ幾晩の”検め”は…その…少々すごく…っ//……念のために…と……耳長族秘伝の”孕み除け”を、自分でもう着けて…来たほどなんです……//」
「……っ、左様でございますか」
≪巫女姫≫が恥じらいながらも事情を説明する――それを聞いた今宵の”御褥役”が、仮面の下で顔をシカめた事に、≪巫女姫≫は気づかなかった。
◆
耳長族秘伝の”孕み除け”…――
それは粘液性の塗薬であり、本来は”男性器”に塗布して使用される。
塗布後しばらくすると、特殊な粘液薬が”薄い膜”を形成し、男性器から放出される精液を膜内に溜める事で、精子が膣奥にいくのを防ぐモノだ。あらかじめ”女性器の入口”に塗布しておく事で、男性器の挿入時に半強制的に”薄膜”を被せる事もできる。
また、この粘液薬は薄く長く伸びる”展延性”に優れており、一度塗布すれば、何度でも”薄膜”を形成する事ができるのだ――。
◆
――”厄介なものを……まあ”あの御方”であれば力尽くで剥がされるか…”――
今宵の”御褥役”が仮面の下で何事かつぶやくが、≪巫女姫≫にはよく聞こえない。
「あの…何かおっしゃりましたか……?」
「いえ御気になさらず。では、今宵の寝間に御床入り願います」
「あ、は…はいっ…//……あの、ちなみに今宵は…”張りぼて”を使われるのですか…っ//…?」
今宵の”御褥役”の先導に従い、寝間へ歩み進みながら≪巫女姫≫が質問する。
その問いに、今宵の”御褥役”は仮面下でうっすら笑うと…――寝間の扉をスッと開け放ちながら、静かに答えた。
「……いいえ、今宵は”御褥がわり”を御連れ致しました」
◆◇◆
薄暗い寝間の寝床に…――今宵の”御褥検め”を代役する”御褥がわり”が胡坐座りしていた。
やはり”仮面”で顔は見えないが、寝間着越しにも筋骨隆々の巨体躯が見て取れる。
そして、寝間着の袖から伸びる”ぶっとい両腕”に――≪巫女姫≫は見覚えがあった。
(あ…あれは……夕刻に”湯処”で見た……ダリエ様の逢瀬の方…っ//……なるほど……あれは”御褥検め”の務めが為せるか、試されていたのですね……//)
≪巫女姫≫は高鳴る鼓動に両手を添えると、頬を赤らめながら立ち竦む。
その脳裏には…――あの夕暮れ時、乳白色のにごり湯から、≪黒曜耳長≫を”快感”で突き上げ続けた、あの”たくましい巨体躯と男根”が…――ぐるぐると駆け巡っていた。
「では、御瞳をお隠し致します」
そんな≪巫女姫≫の背後から、今宵の”御褥役”が黒帯状の目隠しを≪巫女姫≫に優しく結び着ける。
≪巫女姫≫は寝間の寝床に招き入れられると…――ゴクリと喉を鳴らした。
◆
”香炉”の焚かれた仄暗い寝間に…――股ぐらを叩きつける淫靡な水音が響き渡る。
(はあぁ…すご…ぃ…この殿方様…今までで…一番たくましい…っ…おなか…やぶけちゃうぅ…っ…//)
白無垢装束を乱され、寝床に仰向けに寝かされた≪巫女姫≫は…――”御褥がわり”の男根に蜜壺をねぶられ、甘息を漏らしトロけていた。
とその時――”御褥がわり”の巨体躯がぶるんと震え上がり、蜜壺に子種を噴き出させる。
下腹部を圧迫する大量の”熱”に、≪巫女姫≫は艶やかに悶えよがった。
”御褥がわり”の射精が始まってから四半刻が過ぎた頃…――濡れた蜜壺から肉棒が”ずりゅりぃ…”と引き抜かれる。
(ああぁ…っ//…すごぃ…蜜壺がめくれてしまいますぅ…っ…//)
だが、その肉棒に纏わり付いた”薄膜”の先端は…――いまだ蜜壺に呑み込まれたまま。
”御褥がわり”は仮面下でニタリと笑うと、肉棒を勢いよく引っ張り…――”薄膜”に包まれて”水風船”の様に膨れたソレを、蜜壺から”ぬぽお…ぉん”と引き抜いた。
その瞬間、脱糞にも似た”排泄快感”に…――≪巫女姫≫は甘潮の”気”を散らす。
そして、暫しその余韻に浸っていた≪巫女姫≫の下腹部に…――”たぽんっ”と何かが置かれる。
目隠しをされた≪巫女姫≫にはその正体が分からず……思わず両手を伸ばし、それに触れてみる。
たくましい男根の先端から”提灯”のように垂れ下がり、ホカホカと湯気を立たせるソレは…――
まるで生温かい液体が、たっぷり注がれて膨れ上がった”水風船”…――
両手でタップンと持ち上げたそれが…――”孕み除け”によって包まれた白濁液だと気づいた瞬間、≪巫女姫≫は顔を紅潮させて、ゾゾゾッと震え上がる。
(す…すごぃ……これまでのひと晩の量を…たったの一度…で…っ// こ、こんなたくさん…出されたら……”孕み除け”が…すぐに剥がされ…て…しまいますぅ…っ…//)
そんな悦楽に震え上がる≪巫女姫≫の様子を眺めやり…――”御褥がわり”は仮面下でねっとり豚笑うと、男根の先端にぶら下がる”孕み除け”の白濁”水風船”を引きちぎり、≪巫女姫≫の裸体に放り乗せた。
そして再び≪巫女姫≫の蜜壺を…――たっぷり”御褥検め”るのであった。
◆◇◆
およそ八時間の刻が流れ、朝陽に夜空も白み始めた頃…――
今宵、幾度目にもなる”御褥がわり”の昂ぶりが、その巨体躯をぶるんぶるんと揺さぶり上げ…――≪巫女姫≫の蜜壺へ悦楽の汁をどぷどぷっと注ぎ込む。
すでに≪巫女姫≫の蜜壺に塗られた”孕み除け”は引っぺがされ…――≪巫女姫≫が仰向けになっている寝床や白無垢装束の上に、幾つもの白濁ドロドロの”水風船”となって放り捨てられていた。
蜜壺の奥深くに流し込まれる”御褥検め”の汁に下腹部をぷくりと膨らませ、度重なる悦楽で意識を飛ばしていた≪巫女姫≫は、言葉にならぬ甘息を漏らし続ける――。
その様子を眺めやり、”御褥がわり”が仮面下でブヒヒッと愉悦の豚笑いを上げる――だがその時。
――≪……、起きて……≫――
幽界に澄み渡るような、神聖な言霊の響き…――
愉悦にまみれトロけていた≪巫女姫≫の意識が、儚げにもカタチを取り戻す。
――≪……あぶないよ、起きて……≫――
仄暗い海底から、朝陽輝く青天の雲に昇るような”清浄”…――
≪巫女姫≫は意識を朦朧とさせながらも…――何とかその言葉を紡ぎ出した。
「…―っ…―≪精霊憑依≫―…―」
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