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第二章 -エルフ凌辱篇-
#033.巫女姫は湯浴みする
しおりを挟む耳長族の聖樹≪世界樹≫が、赤き斜陽に輝き始める夕暮れ時…――。
≪巫女姫≫は”宵の祈祷”の前に沐浴で身を清めようと、乳白色の湯が湧く”癒しの泉”を訪れていた――のだが。
(どうしよ……また見られ…てる……//)
≪巫女姫≫は胸元から股ぐらへ布織物を垂らして隠しながら、困惑した表情で頬を赤らめる。
他種族と比べて、【耳長族】は”繁殖意欲”が淡泊だと言われている。
長寿種の【耳長族】が繁殖旺盛では生態系も乱れるというもので、それは自然の摂理とも言えよう。事実として【耳長族】の性欲は淡泊であり……それ故に”性犯罪”とも無縁であった。色欲に煽られるのを”未熟”と蔑む向きさえある。
そのためであろう。
この露天風呂”癒しの泉”は、巫女達が沐浴儀礼に訪れる”神聖な場所”であると同時に、全ての【耳長族】の民が日用的に入浴する――”男女混浴の湯処”――となっていた。
巫女の沐浴儀礼に則り、”癒しの泉”の中央に浮かぶ”岩の台座”にて湯浴みをしている≪巫女姫≫の艶姿に…――ねっとりと卑猥な視線が絡まりつく。
気づけば”岩の台座”の周りには、まるで脱衣譲を観賞するかの様に、入浴中の殿方衆が集まっていた…――。
◆
(は、早く…済ませちゃおぅ……//)
≪巫女姫≫は”岩の台座”で膝立ちになると、沐浴の祝詞を唱えながら、乳白湯を木桶で掬い取り、その裸体に湯をかけ流していく…――。
チラリと横を見れば…――若い青年エルフが、腰に巻いた布織物をびくびくと膨らませながら、固唾を飲んで≪巫女姫≫の濡れ姿に見入っている。
≪巫女姫≫はゾワワッと羞恥に身震いし、頬をカァと紅潮させる。
温かい乳白色の湯が、≪巫女姫≫の艶肌の肩から背筋へと伝い、桃尻を滴らせ、股ぐらからぴちゃぴちゃと垂れ流れていく。その生温かい”清め”の感触すら、今の≪巫女姫≫には卑猥に感じてしまい…――とその時だ。
「これは≪巫女姫≫様、湯浴みの御姿もさすが御美しい……」
”癒しの泉”奥の岩湯から、耳長族の里を守護する”長老”――≪黒曜耳長≫が現れる。
すでに湯浴みをしていたのか、ほんのり赤らむ褐色艶肌がとても色っぽい。
胸元と股ぐらを隠すように布織物を垂らしているが…――その布地が絹のように薄いのか、≪黒曜耳長≫の魅惑的な褐色肌や、ムッチリとした肉体の色カタチが透けて見えてしまっている。
”岩の台座”に群がっていた殿方衆は、思わず”おお…”と感嘆しながら、生唾をゴクリッと飲み下す。
そんな殿方衆の卑猥な視線を……≪黒曜耳長≫は軽く一笑すると、胸元を布織物で隠したまま、乳白色の湯にトプンと腰まで浸かると縁石に背もたれる。
≪黒曜耳長≫の艶姿を拝もうと、殿方衆がその周囲を遠巻きに舐めまわすが…――それを≪黒曜耳長≫は全く意に介さず、ゆったり湯浴みにくつろいでいる。
その威風堂々とした態度に、≪巫女姫≫は尊敬の念を覚える。
一方、殿方衆の”卑猥な視線”を総なめに横奪していった≪黒曜耳長≫に、ほんの少し胸を焦がす≪巫女姫≫は…――それが”嫉妬”だとは気づけない。
と、その時だった…――急に”乳白色の湯けむり”が、周囲に立ち込める。
――”お、おい…やめろ…ナカにお湯が…入ってしまうだろ…っ…”――
◆
(……あれ? ≪黒曜耳長≫様……誰かと喋られてる?)
≪巫女姫≫の耳には、≪黒曜耳長≫の何かささやく声が聞こえた気がした。
だが、今は微風ひとつ吹かぬ夕凪の時刻…――。
もわもわっと湧き立つ”乳白色の湯けむり”で、≪黒曜耳長≫の話し相手もよく見えない。
(あ、これって……風精霊による”湯けむりの暗幕”でしょうか。かなり高練度の≪精霊言語≫です……ひょっとして≪黒曜耳長≫様が……?)
本来は、狩猟時に”自身の匂い”を獲物に気づかせないために用いる”風精霊の暗幕”の応用技だ。その高等技術ぶりに≪巫女姫≫は、ほとほと感心する…――と、その時だった。
≪巫女姫≫が湯浴みしていた”岩の台座”に…――”ちゃぷんっ…ちゃぷんっ”と小刻みに乳白湯が波打ち始める。
微風すら吹かない夕凪時に、どうしてだろうと≪巫女姫≫が不思議に思う。とその時、”乳白色の湯けむり”が少しばかり晴れて…――乳白湯を波打たせる”発生源”を知る。
(……え、うそ、あれって…っ…//)
乳白湯に腰まで浸かった≪黒曜耳長≫が…――何かに座るような姿勢のまま、小刻みに上下に動いていた。
湧き立つ”乳白色の湯けむり”のせいで、≪黒曜耳長≫の背後に誰がいるのかは分からない。≪黒曜耳長≫の下半身も、”乳白色のにごり湯”でよくは見えない…――だが。
こみあげる快感と喘ぎ声を噛み殺そうと、眉を寄せて、ギュッと瞳を閉じるその表情が……≪黒曜耳長≫の”情事”をより艶めかしいものにしていた。
(こんな……たくさんの殿方がいるのに……//)
≪巫女姫≫は沐浴儀礼を終えていたが、足腰が竦んで”岩の台座”を降りれずにいた。
周囲を見渡せば……同じように気づいた殿方衆が、生唾を飲みながら≪黒曜耳長≫の”情事”をジッと眺めている。
すると次の瞬間…――≪黒曜耳長≫の背後から”ぶっとい両腕だけ”が、乳白色の湯けむりの中からヌッと伸びてくる。そして、その両腕が乳白湯の中にじゃぷんっと一瞬だけ潜り込むと…――≪黒曜耳長≫の魅惑的な太ももをムッチリ鷲掴んで、ザパァと湯から持ち上げてしまった。
≪黒曜耳長≫は”M字開脚”させられた両足の指先を”びくっ…びくっ”と痙攣させると、甘息に悶える。
背後から伸びるその両腕は、そのまま見せびらかす様に≪黒曜耳長≫を抱え持つと…――褐色美女の裸体を、小刻みに”上下に動かし”続けた。
”M字開脚”させられた≪黒曜耳長≫の股ぐらは、まだギリギリで”乳白色のにごり湯”に隠れている…――が、もうそれが”ただの入浴”でない事は明白である。
(お湯で少し隠れてるとか、そういう問題じゃ……ぁ…え…っ…//)
ふと気づくと、先ほどまで”岩の台座”の横にいた青年エルフが…――股間で膨れ上がった男根を、指先でシゴき始めていた。
≪巫女姫≫は、顔をカァと紅潮させる。
見てはいけないと思いながらも…――その初めて見る”膨れ上がった殿方の男根”から、ジッと視線を動かせない。
「おお…っ」
どこからか漏れ出た小さな歓声に、≪巫女姫≫はビクリと震えながら…――再び≪黒曜耳長≫の方を見やった。
◆
そこには”M字開脚”させられた≪黒曜耳長≫が…――”乳白色のにごり湯”からザバァと持ち上げられ、全ての裸体を晒し、下から突き上げてくる”快感”に甘声を喘ぎ漏らす艶姿があった。
湧き立つ”乳白色の湯けむり”で、≪黒曜耳長≫を下から突き上げている”相手の顔”はやはり見えないが…――そのたくましい巨体躯と男根だけは見てとれる。
≪巫女姫≫はその痴態に瞳を潤ませ、ドキドキと震えながらも…――高鳴る鼓動に何かを感じてしまう。
一方、こみあがる”快感”に≪黒曜耳長≫は頭を沸騰させながらも、はだけた胸元の布織物を何とか動かして、股ぐらの結合部を覆い隠そうとする…――。
だが、その絹のように薄い布織物はしっとり濡れており……おぞましい男根と、それを咥え込む肉壺にぴったり貼りつくと、その色カタチをぼんやり透けさせてしまい、それがより淫靡な雰囲気を醸してしまう。
(…あ…ぁ…すごぃ…あんな…浮き出て…る…っ…//)
さらに激しさを増す”下からの突き上げ”に、≪黒曜耳長≫は”ゾクゾク…ゾクッ”と肉体を震わせ…――次の瞬間、膨れ上がった男根が”何かを解き放つ”振動と共に、≪黒曜耳長≫が押し殺すような絶頂甘息を喘ぎ漏らす。
薄い布織物越しに浮き出た”男根”がドクッドクッと膨張しまくるたびに≪黒曜耳長≫が背筋をビクビクと痙攣させて喘ぎよがる。
そして、その”男根”が≪黒曜耳長≫の肉壺から”どぅるり…”と引き抜かれると…――雄々しく聳え勃った”男根”が、薄い布織物で天幕を張り、薄い布織物越しに白濁液を”ぷじゅう…っ”と滲み溢れさせる。
「……うっ」
そして次の瞬間…――≪巫女姫≫の隣にいた、青年エルフの握りシゴいていた”男根”が高みに到達し、その先端から白濁液を”びゅっ…びゅるぅ…っ”と噴き出させる。
(…あ…ぁ……や…っ…//)
びくんびくんっと脈動しながら、びゅるぅ…ッと射精しまくる”男根”の一部始終を”生”で見た≪巫女姫≫は……自身の下腹部をじわじわアツくする”何かの目覚め”にふるふる身震いすると、その場を逃げる様に立ち去るのだった…――。
ぶひひっ、そろそろ食べ頃だなあ!!
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