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第二章 -エルフ凌辱篇-
#023.エルフ達は着替える
しおりを挟む「もうお着替えは終わったかしら?❤」
村長邸宅内にある客室の扉が開き、≪美人妻≫が室内を覗き込む。
そこには”美容整体”を受けるために”施術着”へと着替えたエルフ達がいた。
「うむ、今ちょうど着替え終えたところだ」
「いえ、あの…すこし”施術着”の採寸が小さい気が…//」
「こ、これ、見えちゃってませんか…?//」
エルフ達の魅惑的な肉体を包み隠すのは……薄布製のビキニ型”施術着”だ。
その小さな布地が、エルフ達の秘部や乳房を極僅かに覆い隠している。が、白色の薄布からはうっすらと薄桃色の突起が透けて見え、布端からは乳輪や陰毛がチラ見えしてしまい……今にもエルフ達の艶やかな肉体が零れ落ちそうである。
かつて冒険者として諸国漫遊した≪黒曜耳長ダリエ≫は、そんな衣装にも動揺する事なく泰然としているが……そういった経験の少ない≪エルフ姉妹ノナ&ニナ≫は、気恥ずかしげに身体を手でモジモジと隠している。
それを眺めて≪美人妻≫は優しく微笑む。
「うふふっ。今回施術するのは”香油”を使用した”香油整体”ですから、濡れても良い恰好にならないと。本来だと”裸”になるのよ?❤」
「えぇ…!?//」
「や、あの…これでいいです…//」
≪美人妻≫の補足説明を聞いて、≪エルフ姉妹≫は白磁艶肌な頬をカァと赤らめる。
とその時、再び客室の扉が開くと――”ふたりの女性”が美容器具を載せた台車を押しながら入って来る。≪美人妻≫はニコリと微笑むと、”ふたりの女性”をエルフ達に紹介する。
「こちらは本日の”香油整体”を施術する≪整体療法師≫の――」
「この村で宿屋を営んでいる≪若女将≫と申します。≪整体療法師≫は私ひとりしかおりませんので、本日は隣りにいる職業≪お手伝い≫の≪若妻≫さんや≪美人妻≫さんなどの補佐役と交替しながら、皆さんに施術させて頂きます」
≪美人妻≫の紹介に合わせて、≪宿屋の若女将≫がエルフ達に挨拶する。
補佐役の≪農家の若妻≫も軽く会釈すると、そのまま簡易の寝台に寝布を掛けたり、衝立の仕切りを置いたりと準備を進めていく――。
とその時、≪美人妻≫が”ごめんなさい”と謝る様な仕草で、両手をポンと顔の前で合わせながら告げた。
「あらあらそうだわ。本来の”香油整体”だと皆さんの”裸体”をお守りするために施術用の”個室”をご用意するの。けれど備品や部屋数の関係から、今日はご用意できなくて……申し訳ないのだけれど、≪黒曜耳長≫は別の個室で、≪エルフ姉妹≫さんは衝立の仕切りを置いたこの広間で、それぞれ”香油整体”をお楽しみ頂けないかしら?❤」
「なるほど。我われは一向に構わないぞ?」
「えっ、あのダリエ隊長、さすがに護衛役の私たちと部屋が別れるのは……」
「そうです。ただでさえ武装解除して、このような”薄着”になっておりますし…//」
「むむ、お前たちは心配性だな。ここは”村”の中だぞ?」
護衛任務に忠実な≪エルフ姉妹≫の嘆願に、≪黒曜耳長≫は少しばかり苦笑しながらも”さてどうしたものか…”と思案顔になり――そして、ニヤリと悪戯っぽく微笑む。
「そうだな。それならば”風の精霊”に見守らせれば良かろう。――≪風の精霊よ、悪しき者の訪れを我らに伝えよ≫――!!」
≪黒曜耳長≫が詠唱した瞬間――
光り輝く”緑風”がフワッと旋風を巻いて消える。
その光景に≪美人妻≫達は息を呑み、≪エルフ姉妹≫は溜息と共に感嘆する。
「すごい…八小節もの≪精霊語≫を、これほど軽やかに唱えられるとは……」
「さすがダリエ様です。これほどの≪精霊語≫を唱えられるのは、我が≪隠れ里≫でもダリエ様か、姫巫女様ぐらいでしょう」
――≪精霊語≫――
それは【耳長族】が種族特性≪精霊契約≫の権能により修得する”力ある古き言霊”――地上現界とは別位に存在する幽界の”精霊”に対して、一時的な”器”を成すための”命令”と”魔力”を捧げ伝える”精霊魔法”の始動詠唱である。
微弱な魔力による短小節の≪精霊語≫詠唱だと発動は容易だが、呼び起こせる四元素事象は単純狭小となる。
逆に膨大魔力を佩びた長小節の≪精霊語≫詠唱は発動難度こそ高いが、”精霊”との細密な意思疎通により、その権能を万能無限の領域に至らしめるのだ。
「ふふん。これで何か我われに危機が迫れば”風の精霊”が知らせてくれよう。お前達≪エルフ姉妹≫も、せっかく”街人族”の文化に触れる機会なのだから”香油整体”を楽しむと良い。ではまた後で会おう」
≪黒曜耳長≫はまるで”若者を諭す長老”の様にそう告げると、≪エルフ姉妹≫が止める間もなく、颯爽と≪美人妻≫を連れて別室へ出て行ってしまう。
その様を見送った≪エルフ姉妹≫は互いに顔を見合せると……クスッと苦笑した。
「あれはよほど”香油整体”が楽しみなご様子ですね……」
「ダリエ様も慣れない”長老”業務でお疲れです。たまには羽を伸ばされても良いでしょう」
護衛役の≪エルフ姉妹≫は説得を諦めると、大人しく≪若女将≫の指示に従い寝台に横たわるのだった――ぶひひ。
◆
迎賓広間とは別の”隠し部屋”に移動していた俺は、この部屋にも設置していた”片側透過鏡”越しにジッとその光景を観察して――うっすらと豚笑いした。
確かに【魂の位階:Lv92】を誇る絶対強者の≪黒曜耳長≫が使役する上級風精霊の哨戒網は、本来ならば厄介極まれる。
この”隠し部屋”だって即座に発見され、俺ごとき最弱の【隻眼の豚頭鬼】はすぐさま微塵切りにされるはずだ――が、この勝負、既に俺の”勝確”と決まっている。
エルフ達の敗因は――【隻眼の豚頭鬼】の能力を知らなかった事だな。ぶひひっ。
『さぁて…メスエルフ共をたっぷり可愛がってやるとするか。貴様ら全員、快楽の沼に堕ちるがいいッ!! ぶ~っひっひっひぃ~!!』
◆◇◆
【氏名】クリストファン=カーディナル
【種族】オーク<階級S:皇帝>【性別】♂ 【年齢】18歳
【魂の位階】Lv100(MAX)
【神の加護】≪異世界言語・全≫ ≪経験値倍増≫ ≪帝王の器≫ ≪魅了≫
【能力値】耐久値:D+++ 筋力値:E+++ 敏捷値:G+
器用値:F+++ 魔導値:H+ 幸運値:H++++++
【種族特性】≪怪力≫ ≪絶対支配≫ ≪無限性豪≫ ≪催淫分泌≫ ≪凌辱支配≫
【職業】-消失-
【職業特技】-消失-
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