20 / 74
幕間Ⅰ -女だけの村-
#020.行商人は奸計をめぐらし、獣耳娘は酔いどれる <Ⅵ>
しおりを挟む「これじゃ下階の客に聞こえちまうねぇ……」
その後すぐに始まった”交尾”の様子を、部屋の隅で椅子に座った≪酒場の女店主≫が煙草を燻らせながら眺めていた。
どちっどちっと激しく鳴り響く水音と、≪猫耳娘≫の連続絶頂に喘ぐ甘声――≪酒場の女店主≫は欲情悶々を隠すように溜息を漏らすと、新しい煙草に”豚媚蝋燭”で火を点けた。
「……ああ、そういやあっちはどうなったかねぇ?」
◆◇◆
その頃、村長邸宅の応接室でも――肌がぶつかり合う官能的な肉音と、口に頬張る肉棒をしゃぶり啜る淫靡な水音が、部屋中に鳴り響いていた。
「あぁ~こいつぁ凄ぇや。奥さんの口まんこ、舌にねっとり絡まれて尿道の中身ぜんぶ吸い取られちまうぜぇ!」
「こりゃ旦那にそうとう仕込まれてんな、これだから人妻はタマんねぇや」
「あぁやっべぇ、トロトロの子持ち人妻まんこ、気持ち良すぎてすぐ出ちまう!」
「ならさっさと交代しろよ、二穴しかねぇんだからガンガン輪姦せって!」
応接室の長椅子で四つん這いにされた≪美人妻≫は、”口穴”と”肉壺”の前後を挟むようにして、次々と男達の”肉棒”の餌食となっていた。
野盗崩れの男冒険者はいつの間にか四人に増え、≪美人妻≫は休む間もなく肉棒を肉穴に捻じ込まれる。
膨れ上がる男根に”前”も”後ろ”もガンガン突かれて、まるで肉体を肉棒で貫かれたかの様な”倒錯した快感”に……≪美人妻≫の熟れた肉体は茹で上がってゆく。
連続して注がれる男達の精液とうねり上がる甘イキに、≪美人妻≫はすっかり理性を快感漬けにされ……普通では味わえない、たくさんの肉棒による”集団通姦”に夢中になっていた。とその時――。
応接室の扉が開き、小太りな禿げ男≪副会頭≫が、扉の陰から顔を出す。
「おやぁ≪副会頭≫の旦那ァ、もう娘の方はたっぷり愉しんだんですかい?」
「あぁ~奥さんで並ぶんなら、俺はもう一度、お譲ちゃんでシゴいてくるか!」
男達が下卑た笑い声を上げた瞬間――でっぷり肥えた”副会頭だったもの”の首が、ゴロリと床に転がり落ちる。
静寂に沈む応接室――。
事態を把握できずに身体を硬直させる男冒険者たち――すると、その隙を衝くように突如として”仔オークの武装集団”が応接室に侵入、男たちを強襲する。
「なっ、何だこいつら……がはぁ…っ!?」
「お、オークだとぉ!? に、逃げ……ぐふぅ!?」
それは一瞬の惨劇だった――。
黒塗りの夜襲用武具を装備した”仔オーク”の群れが、まるで訓練された軍隊の如く次々と男達を肉塊に斬り刻んでいった――だが、さすが曲がりなりにも冒険者。
ひとりの男が舌打ちをしながら窓を蹴破ると、外へと逃げ出した――
◆
「はァ!…はァ! い、いったい何なんだっあれは!?」
「……そこの者、どうかしましたか?」
何とか逃げ出した男冒険者が、息を切らして路地裏に駆け込む――と。
そこに一人の”女騎士”が現れる。装飾された軍帽に金属板が部分的に癒着された”竜灰色”の軍服――それは王国最高戦力と謳われる”王国騎士団”でも精鋭の証だ。
野盗崩れの男冒険者はそれを見て、ホッと安堵する。
「た、助けてくれっ! そこの村長邸宅で警護任務をしていたら、突然”豚”に襲われたんだ!」
「……そうでしたか、状況は把握しました。どうやら”しつけ”が要るようですね」
”竜灰色”軍服の女騎士は冷徹にそう呟くと、細身の剣をスラッと鞘から引き抜く。
その研ぎ澄まされた剣刃の手捌きひとつで、技量の高さが窺い知れる。
そして”オークの集団”と聞いて”ただのしつけ”と言いきる絶対強者感に、男冒険者は”これで助かる”と確信した――そして次の瞬間。
「…………あァ?」
”竜灰色”の女騎士が御手に握る細身の剣刃が――男冒険者の心臓に突き立てられていた。ピッという風斬り音と共に剣刃が鞘に収まると、男冒険者はドサリッと路地裏に倒れる。
「ここまで予測した上で自身も愉しむとは……あの母娘は誠に策士だな。確かに良い実戦訓練にはなったが……やはりまだ訓練不足か。お前たち、もっと鍛え上げねば、オークキング様の御役に立てれぬぞ?」
コト切れる寸前の男冒険者が路地裏を見上げると……そこには血濡れた右手をヒュッと真横にかざす女騎士の姿。
「どうした仔豚共、上官の御手がクズの血で汚れたのだぞ? 早く舐めろ。丁寧に。綺麗にだ」
気づくと路地裏には”仔オークの武装集団”が集まっていた。どの”仔オーク”も臣従する様に跪いている――が、女騎士の言葉を聞くと、仔オーク全員がゾロッと女騎士の足元に移動し、その血濡れた女騎士の指先をぺろぺろと豚舌で舐めり始めた。
女騎士は自身の指先が仔オークの豚舌に次々と舐めしゃぶられる様を眺めて、肉体をぞくぞくと震わせ興奮する――そして。
「この後は”行商隊”の始末もせねばならぬが……ふふっそうだな。お前たちの”訓練”も私の重要な責務だからな。まずは駐在騎士団の宿舎に来い。私がたっぷりと……”訓練”してやろう❤」
隻眼の豚頭鬼から、村の女達が産んだ”仔オーク武装集団”の訓練調教を任されている”竜灰色”の女騎士≪女将校≫は――職業≪鬼軍曹≫の特技≪軍団調教≫を発動すると、仔オーク達に”撤収”の命令を出した。
男冒険者が最期に見たのは……”赤黒い紋章”の輝く太ももで軍服の腰布を颯爽と靡かせながら、仔オーク達を従わせて立ち去る悪魔のような≪女将校≫の背中だった。
「なにが…”女だけの村”…だ……ちく…しょ…ぅ……」
◆幕間・完◆
10
お気に入りに追加
509
あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
果たして、阿宮は見知らぬ世界でどう生きていくのか————。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる