上 下
32 / 97
第4話『同盟血戦』

31.《裏切り同盟》の進撃

しおりを挟む
 
◆第4階層フロア<第4ラウンド>
(◇…扉・通路、通行可)(■…壁、通行不可)
    A     B     C       D
 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
①■【闇妖軍ドラウ】◇     ◇《魔術師バニラ》◇    ↓    ■
 ■――◇――■■■■■■■■■■■■■――――↓――――■
②■《皇帝シェリエ》 ◇《戦車ムサシ》←←←    ◇【石像軍ガーディアン】《正義シユウ》■
 ■  ↑  ■     ■     ■《吊し男ドンキホーテ》《ピノ》 ■
 ■――↑――■――◇――■――◇――■――――↑――――■
③■  ↑  ■     ■  ↓  ■    ↑    ■
 ■――◇――■――◇――■――↓――■――――◇――――■
④■     ◇     ◇ 《力》ジャック ◇         ■
 ■     ■     ■【粘液菌スライム】■  【黒妖犬バーゲスト】  ■
 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

T君:さて、その他の陣営は…(カードを1枚引く)…おおっと【クラブエース】を
   引いたぞ!? ついに《福音の迷宮ダンジョン》最終階層フロア、最後のボス戦だぁ!?
K君:(イベント遭遇表チャートを確認して)……シェリエ達がしばらく迷宮通路を進むと、
   朽ちた小神殿遺跡に辿り着くよ。本当は此処で老賢者に出逢い「次の戦いで
   何かを得る」という予言を授かり、その直後に遭遇した戦闘イベントに勝利
   すると追加で特別な獲得ドロップ品が貰えるんだよね。
T君:なるほど、戦闘報酬が増える《Ⅸ.隠者ハーミット》を題材モチーフにしたイベントだったのか。
K君:しかし今回はこのままボス戦が始まるしなぁ……きっとあれだよ、老賢者が
   「聖典を求めし者よ…最後の試練じゃ…」って言うんだ(笑)。
T君:それは最終戦っぽいな(笑)。では歌姫シェリエが「ちょうどいいわ、少し
   休憩しましょ!」と言って小神殿遺跡に入ってみるよ。
K君:静寂の小神殿遺跡にシェリエの足音が軽く響く。朽ちかけた天井からは斜陽
   が差し、遺跡内の大気に舞う魔素がキラキラと煌めき輝いている――ふと気
   付けば、遺跡中央の小広間に老賢者が幻影の如く顕れていた!
T君:「聖典を求めし者よ…最後の試練じゃ…」(笑)
K君:さぁて《福音の迷宮ダンジョン》の最終階層フロアを守護する最期の巨魁魔フロアボスは…(戦闘状況表チャート
   を確認して)……自然界を管理する幾万の精霊、其の頂点に君臨する大精霊
   「光輝大精霊-ルミナスエレメンタル-」1体が顕現したぞぉ!(一同歓声)
T君:おぉーっやっぱり最終ボス戦は、四大元素を象徴するタロット最後のカード
   《ⅩⅩⅠ.世界ザ・ワールド》を題材モチーフにした精霊系エレメンタルか!(d*>Д<)
K君:(戦闘状況表チャートを確認して)……しかも戦闘設定は《ⅩⅩ.審判ジャッジメント》を題材モチーフ
   したものだから取り巻きの従魔獣モブは無し、真剣ガチな一騎討ちだ!
T君:うおぉーっこれは燃えるぜぇ!(d*>Д<)これに勝利すればシェリエ達は
   2篇目の《聖典の断章》を獲得、他の陣営から一歩リードできるな!
K君:それじゃあ戦闘処理は後ほど纏めてやりましょう!(>ω<*b)

K君:さて、シユウ達・ドンキ達・ピノ達は「D②」に集合するとして……次番の
   バニラ達はどうしようか?
T君:うぅむ。このまま右方向に進むと《裏切り同盟イスカリオテ》に迎撃されそうだからねぇ、
   バニラ達は今いる「C①」で一度待機しようかな!
K君:次はジャック達だけど…(少し考えて)…上方向に行くと《裏切り同盟イスカリオテ》や
   ムサシ達に挟まれそうでイヤだなぁ…(>ω<;)よし、とりあえず下方向
   「C④」の「vs粘液菌スライム」に進むよ。で、戦闘はしないで待機。上に戻るか
   下から回り込むかは後で決めます!
T君:では最後にムサシ達か…(少し考えて)…よっしゃーっ乱戦になろうが俺は
   構わん、ムサシ達はボス戦を目指して左方向「B②」に進むぜ!(尚、イベ
   ントは前ラウンドにムサシ達が遭遇した「宝箱」につき再び放置スルーした)
K君:了解。それでは最初に《裏切り同盟イスカリオテ》の「vs石像軍ガーディアン」、次にシェリエ達の
   「vs光輝大精霊ルミナスエレメンタル」の順番に戦闘イベントを開始しよう!(d*>Д<)

◆◇◆◇◆◇◆

◆第4階層フロア<第4ラウンドの続き…>
◆《裏切り同盟シユウ・ドンキ・ピノ》vs石像軍ガーディアン 戦闘タイル図<ラウンド①>
      ■■■■■■■■ 扉 ■■■■■■■■
      ■     |     |     ■
■■■■■■■―――――+―――――+―――――■■■■■■■
■     |     | シユウ女神アテナ |     |     ■
■―――――+―――――+―――――+―――――+―――――■
扉     |     |騎士像ナイト×2|     |     ■
扉     |     |衛兵像ポーン×4|     |     ■
■―――――+―――――+―――――+―――――+―――――■
■     |     | ドンキ使徒ユダ |     |     ■
■     |     |ピノッキオ狂戦士ベルテ|     |     ■
■■■■■■■―――――+―――――+―――――■■■■■■■
      ■     |     |     ■
      ■■■■■■■■ 扉 ■■■■■■■■
【行動順】
 行動値14:①人形師ピノッキオ
 行動値12:②使徒ユダ
 行動値10:③錬術士シユウ
 行動値8:④⑤狂戦士ベルテ&戦女神アテナ
      ※仲間内で行動値が同じ場合は任意に順番決定
 行動値7:⑥衛兵像ポーン×4体
 行動値6:⑦騎士像ナイト×2体
 行動値4:⑧老騎士ドンキ

K君:――という事で、まずはシユウ君達《裏切り同盟イスカリオテ》の「vs石像軍ガーディアン」戦を始
   めるぞ!(>Д<*b)
T君:(上記MAPを確認して)……なるほど、合流したシユウ君達を分断する様
   に石像軍ガーディアンが立ち塞がるとは、地味に厄介だぜぇ…(;>Д<)
K君:では折角だから少し演出を――共闘を選択したピノ&ドンキ達は、斥候役の
   使徒ユダの先導に従い、石造りの迷宮路を着実に進む。すると、篝火揺らぐ
   仄暗い十字回廊の聖堂広間に辿り着いた。ドンキ達は警戒感を強めながらも
   居並ぶ列柱と騎士彫像の合間を歩き進むと、其の先にいたのは――
T君:「遅かったですね…」騎士彫像の残骸に腰掛け、冷めたクールな視線を向けるシユウ
   君の姿が!
K君:おぉ~相変わらずシユウ君はカッコイイな!(笑*>ω<)では先導役のユダ
   が優雅に微笑み黙礼すると「おぉ我が同志シユウ殿、今宵は朗報を御運びし
   まして御座います…っ」と挨拶しましょう。(なぜか一同爆笑)
T君:ホント胡散臭い奴だなぁ…(笑;^ω^)ではシユウ君の傍らに戦女神アテナ
   がスッと顕れると「その者達は…?」まだ十字回廊の闇に居るはずのピノ達
   を見詰め、毅然と問いましょう。
K君:「我らと共に戦うぅ…新たな同志で御座いますぅ…!」(なぜか一同爆笑)
   では十字回廊の闇から篝火の照らす領域へ人形師ピノが静かに現れます。
T君:第1階層フロアにて一度戦った人形師の少女――その姿を確認すると、シユウ君は
   「君はあの時の…」と呟き、少し眉をひそめます。
K君:感情の炎宿らぬピノの双眸が、淡とシユウ達を見据える。仄暗い十字回廊の
   聖堂広間にて対峙する魔導書使いウィザード達、剣呑なる雰囲気が漂い燻り始める――
   刹那、列柱装飾の騎士彫像が再び動き出し、ピノとシユウの両者を斬り裂か
   んと礫剣の横薙ぎ一閃が襲いくる!
T君:ピノがザッと跳躍し、シユウが身を屈め回避する。次の瞬間、ふたりの魔導書デッキ
   がカッと輝くや戦女神アテナの神雷槍が騎士彫像の足場を穿ち身動きを封じた隙を、
   虚空に顕現した狂戦士ベルテの振り下ろす戦斧凶撃が直撃、騎士彫像を粉砕し斬る!
   (一同歓声)
K君:「むぅん、いさかいは何も生まぬわぃ…今こそ共に剣を取り戦う時ぞぉ!」じり
   じりと進軍する石像軍ガーディアン兵を物怖じせずに睨み遣ると、老騎士ドンキは古槍を
   石畳床にドンッと撃ち突き、自論を唱う!(なぜか一同爆笑)
T君:何故こうもドンキ爺さんはカッコイイのか(笑)。ではシユウ君は錬成魔法ゴスペル
   を発動すると「いいだろう…まずはこの戦いに勝利する…!」と宣誓して、
   戦場へと駆け出した――という感じで!(>ω<*b)

 こうして《裏切り同盟イスカリオテ》の初戦闘が開幕した――!!
 まずは戦女神アテナの範囲魔術攻撃が炸裂し、貫通41点もの大打撃ダメージを叩き出して衛兵像ポーン4体を全滅させる! さらに続けて、狂戦士ベルテと、アテナの支援魔法ゴスペル戦場の風よヘイスト》により行動順が早まった老騎士ドンキによる怒涛の波状攻撃が騎士像ナイトを粉砕、「vs石像軍ガーディアン」戦に颯爽と勝利したのであった!(シユウ君が攻撃失敗したのはナイショだよ☆笑)

T君:おぉーっ、物語序盤の第1階層フロアから俺達を苦しめ、いつも数ラウンド掛けて
   倒してきた「vs石像軍ガーディアン」戦をたった1ラウンドで撃破するとは……同盟って
   凄ぇーな!?(笑*>Д<)
K君:とくに戦女神アテナみたいな支援性能の高い神官系統アコライトは、仲間が複数名いる
   時にこそ輝くんだなって再実感したよ~!
T君:防御性能が低いという狂戦士ベルテの弱点も充分に補えたしな! そして、
   Lv1の老騎士ドンキが思ったより即戦力だった件(笑)。
K君:低Lvのドンキ爺さんは魔法ゴスペルの取得可能数が必然的に少ないから、思い切っ
   て1シーン1回限定の強力な攻撃増強魔法ゴスペル戦鬼の業よクラッシュバースト②》をガッツリ上げ
   たのが良かったみたいだ!(^ω^*b)
T君:なるほど、瞬間最大火力ならばシユウ達すらも上回るわけだね。これは案外
   徒党パーティを組む上で、すごく相性良かったんじゃないの?(*^ω^*)
K君:うむ。何よりやっぱり「攻撃する手数」が多いのが強いねぇ! これは本当
   に優勝候補のシェリエ達にも勝てるかもしれないぞ!?(>ω<*b)
T君:今まではムサシ達との遭遇&戦闘を恐れて逃げ回っていたが……既に立場は
   逆転したな!(^皿^*)
K君:いよいよ《迷宮戦争》の勝敗は――そして伝説の魔導書《聖典》の行方は、
   誰にも分からなくなったね!
T君:いやぁ~ムサシ達と《裏切り同盟イスカリオテ》の戦いが今から楽しみだぜ!(d*>Д<)
K君:よしっ、それでは続けてシェリエ達の「vs光輝大精霊ルミナスエレメンタル」を開戦しようか!

<次回につづく…!>
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】あなたの思い違いではありませんの?

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?! 「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」 お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。 婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。  転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!  ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/11/19……完結 2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位 2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位 2024/08/12……連載開始

身体の弱い美少女なんて見た事ありませんが【8/31日完結】

須木 水夏
ファンタジー
 他国では『私はとてもか弱くて可哀想な存在』アピールをする女の方がモテるらしい。そういう小説も最近よく見かけるけど、この国では強い女の方が良いとされてる。  それもそのはず。神話の頃より女性の魔力が男性よりも飛び抜けて高く、取り敢えず女達は強くたくましい。  クリステルとネイフィア、そしてノエリアは切磋琢磨しつつ、カフェでおしゃべりしつつ、仲良く学園生活を送っていた。  そんな中、我が国の学園にも現れました、他国からの転入生『病弱美少女』マリアンヌ。少女達は物珍しさに彼女を観察に行くが。 さあ、彼女は小説の中のようにモテるのでしょうか?それとも? ※『身体の弱い美少女なんて現実にはそうそういないものだと私達は思ってるんだけど、そこのところどうなんですか?』の題名が長すぎたので、短くしました。 ☆女の子がクソ強い世界です。 ☆近年起こった流行病にかかった事で発想が浮かびました。(健康って素晴らしい) ☆ご都合主義です。 ☆現代なのか中世なのかさっぱりですが、架空のお話です。混ぜこぜです。 ☆ただ女の子が女子会してるのが描きたかっただけです。 ☆一応恋愛?ですが、出てくる男の子達の好みのタイプは、自分より強い女の人です。(強い男性が好きな人はすみません) ★前世あり。 ★前半はほとんどコメディですが、後半シリアスパートもあります。 ★【注意】後半に前世(?)のエグめの戦闘シーンがあります。

異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。 中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。 役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。

双子獣人と不思議な魔導書

夜色シアン
ファンタジー
〈注:現在は小説家になろう、マグネット!にて連載中です〉 著:狼狐 表紙:暗黒魔界大帝国王リク@UNKnown_P ユグドラシルーーそこは貴重な魔導書が存在する大陸。しかし貴重が故に謎が多い魔導書の使用、そして一部の魔法が一部地域で禁忌とされている。 また人々から恐れ、疎まれ、憎まれと人からは嫌われている種族、人狼ーーその人狼として生まれ育ったハティとスコルの双子は、他界した母親が所持していた魔導書『零の魔導書』を完成させるため、人狼と人の仲を和解すべく、旅立つのだがーー 「ハティ〜ハティ養分が不足してるよ〜」 「私の養分ってなんですか!スコルさん!?」 登場人物全員が一癖二癖ある双子達の旅路が、今始まる! ーー第二幕「牙を穿て」開幕!ーー

イクリプスサーガ

紫眞
ファンタジー
『ヒーローになりたい少女が自身の正義を掲げ、敵を殴り飛ばす!』    主人公の西連寺桜は、破天荒で向こう見ず。どこにでもいてたまるか系高校生女子だ。  そんな彼女は憧れのヒーローになるべく日々人助けに精を出し、『日常』を謳歌していた。    ――――しかし、彼女の日常は、幼馴染である少年、東雲翼の失踪をきっかけに終わりを告げる。  そして、桜は世界の裏を知ってしまう。   「なら、ヒーローである私が戦わない選択肢はないよね!!」    桜は世の為人の為。そして、忘れてはいけない幼馴染の為。彼女は拳を握り、神に立ち向かうべくバトルロイヤルをぶち壊す!!    これは、どこにでもいない野生児系女子高生が、大切なものの為に拳を握り、敵をぶっ飛ばしていく物語である!     ※表紙は新川様にご依頼させて頂きました!!  ロゴは友人です! 他にもカクヨム様、ノベルアップ+様で掲載中です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

今世では溺れるほど愛されたい

キぼうのキ
ファンタジー
幼い頃両親を亡くし、親戚の家を転々としてきた青木ヨイは居場所がなかった。 親戚の家では煙たがられ、学校では親がいないという理由でいじめに合っていた。 何とか高校を卒業して、親戚の家を出て新しい生活を始められる。そう思っていたのに、人違いで殺されるなんて。 だが神様はヨイを見捨てていなかった。 もう一度、別の世界でチャンスを与えられた。 そこでのヨイは、大国のお姫様。 愛想、愛嬌、媚び。暗かった前世の自分に反省して、好かれるために頑張る。 そして、デロデロに愛されて甘やかされて、幸せになる!

ゲームの《裏技》マスター、裏技をフル暗記したゲームの世界に転生したので裏技使って無双する

鬼来 菊
ファンタジー
 飯島 小夜田(イイジマ サヨダ)は大人気VRMMORPGである、『インフィニア・ワールド』の発見されている裏技を全てフル暗記した唯一の人物である。  彼が発見した裏技は1000を優に超え、いつしか裏技(バグ)マスター、などと呼ばれていた。  ある日、飯島が目覚めるといつもなら暗い天井が視界に入るはずなのに、綺麗な青空が広がっていた。  周りを見ると、どうやら草原に寝っ転がっていたようで、髪とかを見てみると自分の使っていたアバターのものだった。  飯島は、VRを付けっぱなしで寝てしまったのだと思い、ログアウトをしようとするが……ログアウトボタンがあるはずの場所がポッカリと空いている。  まさか、バグった? と思った飯島は、急いでアイテムを使用して街に行こうとしたが、所持品が無いと出てくる。  即行ステータスなんかを見てみると、レベルが、1になっていた。  かつては裏技でレベル10000とかだったのに……と、うなだれていると、ある事に気付く。  毎日新しいプレイヤーが来るゲームなのに、人が、いないという事に。  そして飯島は瞬時に察した。  これ、『インフィニア・ワールド』の世界に転生したんじゃね?  と。  取り敢えず何か行動しなければと思い、辺りを見回すと近くに大きな石があるのに気付いた。  確かこれで出来る裏技あったなーと思ったその時、飯島に電流走る!  もしもこの世界がゲームの世界ならば、裏技も使えるんじゃね!?  そう思った飯島は即行その大きな岩に向かって走るのだった――。 ※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも投稿しています。

処理中です...