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第3話『四英雄の戦い』
25.《福音の断篇-Joker-》
しおりを挟む◆第3階層<第4ラウンドの続き…>
◆シユウ組vsシェリエ組vsピノ組vsジャック組vs兵隊魔蟻軍団 戦闘図<ラウンド③の続き…>
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■ ■
■■■■■■■―――――■■■■■■■■■■■■■―――――■
■ シェリエ|カール大帝■■■■■■■ | ■
■ピノ・ベルテ| ■■■■■■■ | ■
■―――――+―――――■■■■■■■―――――■■■■■■■
扉 |女皇帝魔蟻| | ■■■■■■■
扉 |兵隊蟻×1| アテナ | ■■■■■■■
扉 | シユウ | | ■■■■■■■
■―――――+―――――+―――――+―――――■■■■■■■
■ | | | ■■■■■■■
■―――――■■■■■■■―――――+―――――■■■■■■■
■ ■■■■■■■ ジャック| | ■
■ ■■■■■■■女海賊アン| | ■
■■■■■■■■■■■■■■ 扉 ■■■■■■■■■■■■■■
【行動値順】※同値の場合はダイス対決にて順番決定
行動値14:①人形師ピノ
行動値10:②錬術士シユウ
③歌姫シェリエ
行動値8:④戦女神アテナ
⑤狂戦士ベルテ
⑥⑦女皇帝魔蟻〈BOSS〉
&兵隊魔蟻×1体
※仲間内で行動値が同じ場合は任意に順番決定
行動値7:⑧⑨女海賊アン&世界樹ジャック
※仲間内で行動値が同じ場合は任意に順番決定
行動値6:⑩カール大帝
◆◇◆◇◆◇◆
再度勃発した狂戦士ベルテvs歌姫シェリエの直接対決――
もう運命譚が無い狂戦士ベルテは命中判定値5+3D6点、対する歌姫シェリエは運命譚1点を消費して回避判定値5+3D6点の同値対決にて勝負を挑む!
まさにダイス運による出目勝負の一騎討ち、果たしての勝利の行方は――
T君:(ダイスを振る)……おぉおぅー狂戦士ベルテは出目1・3・5だから命中
達成値14点、あぁちょっと微妙だ!(笑)対して歌姫シェリエは…(ダイ
スを振る)…よっしゃーっ出目2・4・5の回避達成値16点、シェリエが
回避成功したぜぇ!(d*>Д<)
K君:ぐあぁーっまたもやピノ達の追撃失敗ぃ!?(;>Д<)再び地面に巨大な
クレーターがボゴンッ!(一同爆笑)
T君:くはぁ~危なかったぁ!(>ω<;)だけどシェリエの運命譚も残り1点、
もうムチャな戦いは出来ないよぉ!?
T君:では最初に戻って、まずはピノの番だね!
K君:うぅむ、とりあえずシェリエを攻撃しておくかな。演出場面は先程の狂戦士
の凶撃直後、迷宮岩盤が粉砕飛散する中「それは囮だよ…っ」と人形師ピノ
の繰り出す魔術糸がシェリエを襲う!
T君:(ダイスを振る)くそぉ~回避失敗したか!? ならばシェリエが防御魔法
《聖なる楯よ②》を自身に使用!(ダイスを振る)
……よっしゃ、今度はダメージを全部防いだぜ!(d*>Д<)では瓦礫が
隆起し岩礫が舞い散る中、シェリエの死角からピノの魔術糸が襲う――が、
シェリエの詠唱した神聖魔法陣がその全てを防ぎ弾く!「そう同じ手を何度
も喰らうもんですか…!」と勝気に微笑みますよ!
K君:きゃあぁーシェリエ様カッコイイ!(笑*>Д<)
K君:さて、次は錬術士シユウ君の番だよ!
T君:シユウ君は先程と同じく魔法《薙ぎ払え・錬鉄の丘よ》を発動、女皇帝魔蟻
達に範囲攻撃するぜ!(ダイスを振る)……うおぉーっ出目6・6だ、命中
判定クリティカルしたぁ!?(歓喜*>Д<)
K君:やるなぁシユウ君!(>ω<*b)これでダメージ計算に+2D6点の増強が
入るのかぁ…(少し考えて)…この後のアテナの攻撃も恐いが、ここは
女皇帝魔蟻も魔獣魔法《女帝蟻の威厳》を使おう!
T君:むぐぐっ、また側近の兵隊魔蟻1体に自身を庇わせ、身代りに攻撃を喰らっ
てもらうのかぁ!(>皿<*)
K君:だがシユウ達にとってこれは絶好機だぞ。範囲攻撃の楯となる兵隊魔蟻は、
自身と女皇帝魔蟻の2体分……通常の2倍ダメージを喰らう事になる!
T君:そうか、魔獣魔法《女帝蟻の威厳》を使わなければ女皇帝魔蟻が少し被弾
するけども、兵隊魔蟻が倒される可能性は低かった……だがしかし!
K君:女皇帝魔蟻が魔獣魔法《女帝蟻の威厳》を使った事によって……アテナの
攻撃前に兵隊魔蟻を倒せる可能性が出てきたわけだ!(>ω<*b)これまで
アテナの攻撃は兵隊魔蟻に防がれてきたけど、ここでシユウ君が兵隊魔蟻を
倒してくれれば、ついに戦女神アテナの攻撃が女皇帝魔蟻に通る!
T君:うっしゃーっ受けて立つぜ!(d*>Д<)シユウは蟻軍勢の進撃を駆け避け
ると再び古代魔導書《偽錬の宝冠》を開帳、戦女神の聖方具『雷光の槍』を
投影するや、兵隊蟻軍へと投擲する――うりゃっ!(ダイスを投げる)
K君:(ダメージ計算して)……くあぁ~やるなぁシユウ君っ、全ての兵隊魔蟻を
倒し切ったぞ!?
T君:よっしゃ~ヤッタぜぇぇ!?(歓喜*>Д<)
K君:うぅむ、これで女皇帝魔蟻を守る兵隊魔蟻の壁は無くなった……今なら
女皇帝魔蟻に攻撃が届くぞぉ!?
T君:これはシユウ達にとって《聖典の断章》を獲得する千載一遇の絶好機だ……
アテナは残り運命譚3点だけど、ここはダメージ計算に運命譚を乗せるのも
辞さないぜ! アテナで女皇帝魔蟻に全力攻撃だぁぁ!(d*>Д<)
とても盛り上がっているところ申し訳ないのですが、実はこの場面――本当はこの後はシェリエの番のはずでしたが、シユウ君の劇的大活躍に興奮したふたりは、シェリエの行動をすっ飛ばしてこの後すぐにアテナの戦闘処理を開始してしまいます(恥;>ω<)この事に後程ふたりは気付きますが、巻き戻し処理は行わない方針の為、そのまま進行させて頂きました。どうかご容赦を(>△<;)
T君:よっしゃいくぜぇーっアテナが神聖魔法《聖なる光よ》を発動――戦女神が
御手に握る聖方具『雷光の槍』を励起させるや、雷鳴轟く迅雷と化した戦槍
一閃を女皇帝魔蟻に穿ち放つ!(ダイスを振る)……よっしゃ命中成功!
(>Д<*b)
K君:やるねぇ~ちなみに女皇帝魔蟻は残りHP59点だよ。ダメージ計算に
運命譚3点をぶっ込むかい?
T君:(少し考えて)……いや、戦女神の神聖攻撃魔法《聖なる光よ》の威力は、
貫通20+5D6点だ。運命譚3点を消費して攻撃威力に+3D6点を加算
しても、女皇帝魔蟻の残りHP59点を全部削るのはかなり厳しそうだ。
なので今ラウンドではHP半分ぐらい削るのを目標に運命譚1点だけ威力に
上乗せして、次のラウンドに神聖魔法《戦場の風よ》を使って行動順1番を
取ったアテナが追撃・倒し切って《聖典の断章》を獲得するぜ!(d*>Д<)
K君:なるほど、良い作戦だね!(>ω<*b)
T君:それでは、アテナがダメージ計算に運命譚1点使用します!(少し考えて)
戦女神の攻撃を黙って見ている事も無いよなぁ……よしっ、歌姫シェリエが
防御魔法《聖なる楯よ②》を女皇帝魔蟻に付与して、戦女神の攻撃を邪魔
します!(笑*>皿<)にしし♪
K君:さすがシェリエ様、ご容赦ない(笑)。(T君のダイスを見て)……うわっ
しかもシェリエの《聖なる楯よ》のダイス目、前回のカール大帝を護った時
から引き続き、爆発的に走ってるなぁ!(笑)
T君:うわぁ~これはかなり威力を抑え込まれたぞ!?(ダメージ計算して)……
むむぅ~最終的にアテナの攻撃は防御貫通29点ダメージになったから、
女皇帝魔蟻は残りHP30点だな!(>△<;)
K君:まあ~狙ってた目標値ピッタだから結果オーライじゃない?(>ω<*b)
T君:では歌姫シェリエは悪戯娘っぽく笑うと《聖なる楯よ》を詩歌詠唱、戦女神
の雷鳴轟く戦槍一擲を邪魔する様に防御魔法陣を多重展開する――だが次の
瞬間、戦女神の雷槍が神聖魔法陣をガリッガリンッと硝子陶器を砕き散らす
様に穿ち貫き、女皇帝魔蟻へと突き刺さる! 其の威力と光景を目の当た
りにしてシェリエは「何よあれっ…防御貫通の神話級魔法とか、あの戦乙女
は怪物か何かなのぉ…!?」と瓦礫の陰にコソコソ隠れながらチッと舌打ち
します(なぜか一同爆笑)。
K君:うぅむ、シリアス&カッコイイ場面のはずなのに、悪戯がバレた子供を眺め
る様で和むわぁ…(笑)。
T君:悪賢く立ち回っているはずなのに、肝心なところでツメが甘いからドジッ娘
になってしまう、メインヒロインの鏡だっぜっ!(笑)
K君:さて、次は歌姫シェリエの番に……あれ?(笑)
T君:あぁーっやっべ、シェリエの順番すっ飛ばしてた!?(一同爆笑)
K君:防御魔法で悪戯している場合じゃなかった!(笑)
T君:それじゃあ、歌姫シェリエは魔導書に差し挿む《福音の断篇-Joker-》の栞を
ピッと引き抜くと「フンッ…今回はここまでにしといてあげるわ…撤退する
わよ、皇帝の英雄譚…ッ」と言い放ちながら《福音の断篇》を眼前に翳す
――《福音の断篇:転移》を発動! このシーンから退場して、他の区画へ
移動するぜ!
K君:(階層MAPを見て)……ふむ。せっかく移動するならドンキ達の出陣地点
「C①」のMP回復イベント「癒しの玉座」が未使用で残ってるよ?
T君:そりゃ良いね(>ω<*b)ではシェリエが座標軸を固定・詠唱すると《福音
の断篇》が閃光と共に消滅し――次の瞬間、シェリエ達が別区画「C①」に
転移されます!
K君:ふぅ~何とかシェリエ達は逃げ切れたねぇ…(>ω<;)
T君:そしてピノ側は、千載一遇の絶好機を逃した感じかぁ~(;>△<)
K君:その運命を別けたのは《福音の断篇》を獲得した「偶然」と言ったとこかな?
それが無ければ、優勝候補と謂われたシェリエ組ですら今回ばかりは敗退の
危険が充分にあった……。
T君:俺達ですら予測できない物語展開、まさに「TRPG」の醍醐味だな!
(*^ω^*)
K君:次はそんな俺達を苦しめる難敵、女皇帝魔蟻の攻撃番です(笑;>ω<)
T君:ひいぃ~戦闘終了した気になってた!(笑)まだ窮地は脱していないかぁ…
(>ω<;)
◆◇◆
歌姫が御手に翳す《福音の断篇-Joker-》が淡く輝くや一条の閃光となり、
次の瞬間、シェリエ達は迷宮内の別区画――玉座の間に転移していた。
「伝説に偽りなしね…うまくいかないものだわ…!」
シェリエは玉座にドサッと腰を落すや頬杖を突き、溜息を漏らした。
戦場の光景を想い起こす――
魔導書に《英雄譚》を宿した《魔導書使い》達、
守護騎士たる異界の英雄、《英雄譚》と根源を同じくした魔獣、
双方初見参にして殺し合う、聖遺物《聖典》降臨の決闘儀式――
「此の戦いの果てに…人は何を求めるのかしらね…」
歌姫の言葉は、只静けき迷宮の闇に霞み消えゆくのだった――
◆◇◆
<次回につづく…!>
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