おっさん達のＴＲＰＧ日記 ～七人の《魔導書使い》が四篇の《聖典》を奪い合いながら迷宮戦争やってみた！～

第１話『英雄譚、召喚』-前篇-

６．騎士道を往く老騎兵は不気味な使徒を従者とする【ＯＰ⑥】

　
■ＯＰＥＮＩＮＧ_ＰＨＡＳＥ_６_“騎士道を往く老騎兵”

【名前】ドンキホーテ　（プレイヤー：Ｋ君）
【種族】鉱人族ドワーフ　【性別】男　【年齢】６０歳代
【ＰＣランク】Ｌｖ１　【系統】重騎士ナイト／武士侍サムライ
【能力値ステータス】
　筋力７　器用７　敏捷４　理知４　感知３　精神５　幸運３
　命中値６　回避値２　行動値４　移動力１６ｍ　運命譚フェイト５
　ＨＰ３７　ＭＰ３１　物理防御１６　魔術防御５
【魔導書デッキ】※○数字は取得レベルを現す。
　《鋼の血統よアダマント》……物理防御＋３点。鉱人族ドワーフの頑強さを示す種族継承魔法ゴスペル。
　《逆撃の志よストライクバック②》……敵攻撃を回避せずに「ＨＰロス１０点」を返す相討ち魔法ゴスペル。
　《戦鬼の業よクラッシュバースト②》……１シーン１回、自身の武器攻撃力を＋４Ｄ６点する奥儀魔法ゴスペル
【遍歴】
　王都宮廷御用達商会にも名を連ねる豪商・ドンキホーテ商会の創業者。愛読書は騎士道精神溢れる冒険譚。月日は流れ晩年を迎え、此度《聖痕スティグマ》を得た事で長らく憧れた冒険者になる。愛馬サンチョに勇み跨り、商才を極めし人生に武勲も飾ろうと暴走する「騎士道かぶれ」爺さん。Ｋ君の脳内設定では永井一郎氏の声である（笑）。
【解説】
　ＨＰ回復などの支援魔法ゴスペルを一切持たないが、ＰＣランクＬｖ１としては破格の物理防御１６点を誇る重騎士ナイト系統の魔導書使い。低レベルでありながら攻撃的魔法ゴスペルばかり取得したその構築ビルドは「騎士道かぶれの爺さん」を演出ロールプレイしたいＫ君の趣味が全力全開である（笑）。耐久に優れても低レベル故に慢心は禁物。（←相対的に低ＨＰなのに敵と相討つ魔法ゴスペル《逆撃の志よストライクバック》とか使える場面があるのだろうか？笑）いかに騎士道っぽい勇ましい言葉を述べながら逃げ回るか、演出ロールプレイと行動の矛盾の解消が重要となる（笑）。


Ｋ君：それでは次に――俺が用意した最後の魔導書使い「ドンキホーテ」の開幕オープニング
　　　シーンを始めます！　場所は王都にあるドンキホーテ商会豪邸の書斎室。既
　　　に商会経営は後継者に任せ、晩年を優雅に暮らすも……ドンキ翁さんは何か
　　　物足りないものを感じていた。ドンキは愛読書を書斎机に置くと重く溜息を
　　　吐いた。「ふむぅ…財産も地位も名声も得た…が、ついぞ血沸き胸躍る冒険
　　　浪漫だけは味わえなんだなぁ…。やれ愚痴が零れる様ではわしも老いたもん
　　　だわぃ…」其の瞬間、ドンキの剛腕に閃光が集束し、突如として《聖痕スティグマ》が
　　　刻印される！「なっ、なぁんじゃあ是は…っ！？」
Ｔ君：おお～っ少年漫画でも王道の「巻き込まれ系」の参戦者か！？って、爺さん
　　　キャラに主人公設定を使うとか贅沢だな！（笑）
Ｋ君：これも一つのギャップ萌え（笑）。さて、ドンキ翁さんは本来《魔導書使いウィザード》
　　　ではないが、《聖痕スティグマ》の刻印を契機に新たな《魔導書デッキ》が創造され、其の手
　　　に顕現される！　そして其の《魔導書デッキ》には神秘の結晶《英雄譚アルカナ》が宿る！
　　　さあ《英雄譚アルカナ》召喚だ！（カードを１枚引く）げぇーっ騎士道とは最も縁遠
　　　い、俺が作った《Ⅻ.吊るされた男ハングドマン》だとぉぉ！？（一同爆笑）


■《Ⅻ.吊るされた男ハングドマンの英雄譚アルカナ》
【名前】“イスカリオテ”のユダ　（プレイヤー：Ｋ君）
【種族】街人族ヒューマン（混血：天翼の鬼人族ケルヴ・ドゥアン）　【性別】男　【年齢】３０歳代
【ＰＣランク】Ｌｖ４　【系統】盗賊シーフ／暗殺者アサシン／弓狩人レンジャー／呪術師ブードゥー／死神デス
【能力値ステータス】
　筋力６　器用６　敏捷７　理知３　感知７　精神３　幸運３
　命中値５　回避値７　行動値１２　移動力１１ｍ　運命譚フェイト５
　ＨＰ５４　ＭＰ４５　物理防御３　魔術防御２
【英雄譚アルカナの頁】
　《蛇毒の牙よインヴェナム③》……攻撃対象に状態異常バッドステータス「毒：Ｌｖ３」を与える暗殺魔法ゴスペル。
　　※「毒:Lv3」……猛毒に侵された状態。毎ターン冒頭にＨＰロス１５点を喰らう
　《闇に隠れよハイディング》……自身を隠密状態（=敵の攻撃対象にならない）にする暗殺魔法ゴスペル
　《死神の理よデスサイズ③》……１シナリオ３回、自身の攻撃に対して魔法ゴスペル《守護の楯よカバーリング》を使えなくする秘儀魔法ゴスペル。
　《盗賊の理よスティール》……１シナリオ１回、攻撃が命中した対象の所持品１個を盗む秘儀魔法ゴスペル。
　《円環の理よイレイズ》……１シナリオ１回、《魔法ゴスペル》等の効果発動を打ち消す秘儀魔法ゴスペル。
　《舞える蝶よバタフライダンス》……自身の回避判定値を常に＋１Ｄ６点する回避魔法ゴスペル。
　《加速せよアクセラレイト①》……自身の回避判定値に＋３点する回避魔法ゴスペル。楯装備不可。
【主装備】
　《歪みの魔弓ベンドボウ》……相手の回避判定値-１Ｄ６点する魔法弓。
　《聖銀の矢》×２……弓武器用の「矢弾」消耗品。射撃威力＋７点。銀貨に演出
【聖方具アーク】
　『裏切りの銀貨』『裏切りの聖衣』『ユダの接吻』
【遍歴】
　新約聖書に伝承される基督キリスト教界の高位宣教者・十三使徒のひとり。銀貨３０枚と引換えに神の御子イエス・キリストを十字架刑に処した裏切りの代名詞。「神の救済」が光り輝くには「悪が滾る混沌した世界」の具現こそ必要であると「裏切りの真理」に開眼した狂信者。神御子イエス・キリストの遺物である《聖典》の獲得に異様な執着心を抱く。
【解説】
　純粋な戦闘能力は低いが、高い回避・隠密性能を誇る上に、仲間同士が楯役として庇えなくなる必中攻撃《死神の理よデスサイズ》・猛毒付与の《蛇毒の牙よインヴェナム》・敵の所持品を盗み出す《盗賊の理よスティール》と凶悪コンボが怖ろしい。特に《盗賊の理よスティール》は今作《迷宮戦争》の争奪品《聖典の断章》すら強奪できる鬼仕様、Ｋ君の性格の悪さが遺憾なく発揮された通称「黒幕」である（笑）。本編ではその演出ロールプレイで《迷宮戦争》を混沌に導いてゆく！　尚、Ｋ君の脳内設定では子安武人氏が演じる「∀ガンダ○」ギムギンガ○ムっぽい喋り方である（笑）。


Ｔ君：なるほど、古い時代の《Ⅻ.吊るされた男ハングドマン》の寓意画イラストだと、逆さ吊りの男には
　　　銀貨袋を持たせて「反逆者」即ち「裏切りの使徒ユダ」を暗示したらしいも
　　　んね。《Ⅻ.吊るされた男ハングドマンの英雄譚アルカナ》には最適ピッタリな人選だな！（ｄ*＞ω＜）
Ｋ君：「おやぁ…騎士道精神に溢れる冒険浪漫をお求めですかぁ…？」書斎室の影
　　　からぬるりと陽炎の様に姿を顕したのは……古びた巡礼聖衣を身に纏う痩せ
　　　ぎすな男だ。「お主は何者じゃ…っ」ドンキの問いに対して、怪しげな男は
　　　優雅に一礼しながら紳士的に答える。「今宵《聖典》の寄る辺に従い、貴殿
　　　を導きに参りました…我が真名を“イスカリオテのユダ”と申します。さぁ、
　　　喜びの詩を賛じましょう…貴殿は《聖典》に選ばれた・の・です…っ！」
　　　（なぜか一同爆笑）続けてユダはドンキに《聖典》の魅力を語り、《迷宮戦
　　　争》に挑み武勲を立てよと言葉巧みに誘います！
Ｔ君：何だこの詐欺師みたいな胡散臭い男は！？（笑）お爺さん騙されちゃダメだ
　　　ぞ！
Ｋ君：だが手遅れであるぅ！（一同爆笑）ドンキ爺さんは声高らかに宣言します。
　　　「ぬはは…っ、これぞ神の思し召しよぉ血が騒ぐわい！良かろぅて、《迷宮
　　　戦争》なぞ恐るに足らず…《Ⅻ.吊るされた男ハングドマンの英雄譚アルカナ》よぉ…わしに連いて
　　　参れぃ…！」ドンキ爺さんが勇み書斎を出陣する背後では……裏切りの使徒
　　　ユダがニタリぃと微笑む（一同爆笑）。という感じでシーン終了します！

＜次回につづく…！＞