飛竜誤誕顛末記

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第四章 将軍様一局願います!

第41話 報いの悪夢

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**ヴァルグィ視点**
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見上げれば、そこには宝石を散りばめたかの如き満天の星が煌めいている。
夜の森の中、その星の美しさに目を奪われていた。
しばらく星の瞬きに目を奪われていたが、ふと足元からも柔らかい光が私を照らしている事に気が付いた。
その光に誘われ視線を下ろせば、そこにも美しき星空が広がっていた。
美しく芳しい、地上の星。

「俺この星苺っての初めて見たけど凄い綺麗だよな。こんな光る果物があるなんて知らなかった」
足元に広がる灯る果実を見詰めていたら、突然横から楽しげな声が話しかけてきた。
「っ」
驚き顔を上げれば、大きな星苺を掲げたケイタが笑いながら私の顔を照らしていた。
「苺がなってる場所も、夜空が落ちてきたみたいで綺麗だし」
私の驚きなど意にも介さず、ケイタは柔らかく微笑んでいる。
その笑みに、心臓が絞り上げられる。
ケイタ、戻ってきたのか。
今まで一体何処にいたのだ。
無事であったのか。
怪我はしていないか。
色々と言いたい事が溢れ出すが、何故か口から出たのは全く違う言葉だった。
「正にその通りだケイタ。夜空に輝く星のようだから、これは星苺と言うんだ」
己の口から出る声は、笑いを含んだような穏やかなもの。
何を言っているのだ、私は。
今、言うべき事はそんな事ではないであろう。
ケイタの無事を確認し、そして。
何よりも彼に謝らなくてはならない。
裏切った事を、傷付けた事を、侮辱した事を。
膝をついて詫びなくてはならない。
そう思うのに、その意思に反して私の口から出てくるのは腹が立つほどに能天気な言葉だ。
「ケイタ、良いところに連れてきて貰ったな。こんな見事な群生地はそうそうお目にかかれないぞ」
そして、自分の意思が全く反映されないこの状況に漸く気がつく。
あぁ、これは夢だ。
ケイタと共に星苺を摘んだあの時の記憶が、夢という形で繰り返されているのだ。
楽しそうなケイタの笑顔、浮かれている己の声。
とても楽しかった筈の記憶なのに、それを見ている私は苦々しい思いで一杯だった。
私は、この楽しげなケイタの笑顔を粉々に壊すのだ。
罪悪感に喘ぐ私を無視し、夢の中の私とケイタは和やかに会話を楽しみながら果実を摘み続けていた。

顔に射した太陽光に思わず目が細くなる。
ようやく夢から覚めたのかと僅かにホッとしたが、周りを見渡して絶望する。
そこは眠りにつく前に居た筈の己の寝室ではなかったからだ。
生い茂る木々に囲まれ、私は絨毯の上に座っている。
日当たりは良いのに、どこか空気が重い。
それは魔力溜まりの特徴。
ここは森の中にある魔力溜まりだ。
あぁ、まだ夢は続いているのか。
「それにしても、こうやって森の中でバルギーと2人っきりになると、会ったばっかりの時を思い出すな。あ、エリーも居るな」
隣からまた愛おしいあの声が話しかけてきて、心臓が跳ね上がる。
「ふむ、確かにそうだな。今回はお前の手を煩わせずに自分で歩けて良かった」
そして、やはり私の意志を無視して自分の口が勝手に喋り出す。
あぁ、嫌だ。
この記憶は嫌だ。
そう思うのに、ケイタと私の会話は続く。
「ははは、確かにな!あと今はもう言葉もちゃんと通じるし」
「あぁ、そうだな。最初は言葉が伝わらず困る事もあったが、お前は折れること無く頑張ってくれたな。言葉も通じず、素性も分からない私のそばで不安だったろうに、良く見捨てずに運んでくれたものだ。今でもお前に対しては感謝の気持ちが絶えん」
何が感謝の気持ちか。
それを容易く裏切った癖に。
過去の己の言動の軽さに、吐き気がする。
「いやいや、それは俺の台詞だから。俺みたいな正体不明の怪しいやつ、良く連れて行こうって思ったな。それに・・・」
愛おしかったあの強い瞳が揺れるのを見て、過去の私も一緒に不安になる。
この顔が憂いに陰るのは見たくなかった。
だから、彼の憂いの原因が何かを知りたくて、それを取り除いてやりたくて、先を促す。
「それに?」
「・・・それに、今でもあんまり俺にそう言うこと聞かないじゃん?」
あぁ、過去を探られる事を彼は恐れているのか。
そんな心配はしなくて良いのに。
彼を傷つけるような事をするつもりはない。
嘘つきめ。
彼が嫌がる事は決して求めない。
とんだ大ホラ吹きだ。
「・・・誰でも言いたくないことの一つや二つはあるものだ。お前が話しても良いと思っている事なら、とうにその話はしているだろう。だが、話さないと言うことは話したい事ではないのであろ?」
やめろ、偽善者め。
「それは・・・まぁ、ちょっと説明が難しい事ではある・・・かな」
「なら別に話さなくても良い。それで困る事はないし、私はお前に無理強いはしたくない。私にとって重要なのは、出会ってから共に過ごしたお前との時間だけだ。実際に接して自分で確かめたお前の人柄が私にとっての全てだ。お前がどのような場所から来たのか、どのような過去があるのかは関係ない」
それ以上、不誠実な言葉を吐くな。
どうせ、全てが嘘になるのだ。
「そう言ってもらえると嬉しいけど・・・。ごめんなバルギー、ちゃんと話せなくて」
私の言葉にケイタの表情がとても不安気なものに変わっていく。
聡い子だ。
きっと私の言葉は上辺だけだと、その言葉が如何に軽いかなど、全て分かっていたのだろう。
「ケイタ。ケイタ。そんな不安そうな顔をするな。すまない少し踏み込みすぎた。ただ、気にするなと言いたかっただけだ」
そんなケイタの気持ちを感じ取り、焦ったように取り繕う私の何と滑稽な事か。
「へへ、ごめんごめん。ちょっと意気地のない事考えちゃった。バルギーの所為じゃないから気にしないで。俺の問題だわ」
それでも、ケイタは私を責めるでもなく、あからさまに疑心を向けてくる訳でもなく、結局何も言わずに何時ものように心に抱く憂いを隠してしまった。
それが悲しくて。
それが不満で。
何とかケイタの信頼を勝ち取りたくて、私は必死になる。
頼りない小さな手をそっと掬うように取る。
「ケイタ、不安になるような事は何も考えなくて良い。お前が何かに怯えてるなら、私は命をかけてでもそれからお前を守ってやる」
まるで詐欺師だ。
そこには何も真実がない。
その時は本気でそう思っていたのだとしても、結局私は己の言葉を全て反故にしたのだから。
「一度は危険な目に遭わせてしまったが、同じしくじりは決してせぬ。必ずお前を守り抜く。だから、どうか私を信じて頼って欲しい。今すぐでなくて良い。ゆっくりで良いから」
やめろ。
やめろ。
それ以上、卑しい嘘を重ねるな!
次に続く言葉を聞きたくなくて、心の中で叫ぶ。
それでも、容赦なく夢は過去の己の愚かさを見せつけてくる。
手中に収めた華奢な手を額に掲げ、誓いを立てる。
もう、やめてくれ。
頼むから、誰かこの軽薄な口を止めてくれ。
だが、そんな思いも虚しく過去の私は澱む事なく偽りの言葉を吐いた。
「ケイタ。私の命の恩人。私の大切な人。お前を脅かすものは全て私が退けてやる」
あぁ、なんて罪深い嘘。

「嘘つき」

「・・っ」
己が罪深さを悔いていたその時、頭上から降ってきた言葉に頭の中が真っ白になった。
愛しくて堪らなかったあの柔らかい声が、斬り捨てるように一言私に向かって吐き捨てたのだ。
掲げていた大切な手は、いつの間にか氷のように冷たい。
「嘘つき」
再度、鋭い言葉が投げつけられる。
ケイタの放った言葉の剣に息が止まる程の絶望感を感じながら、やっとの思いで顔を上げれば、そこには。
誰も居なかった。
静かな森の中。
私は1人で佇んでいる。
「ケイタ?」
周りを見渡しても、何の気配も無い。
虫の音も、鳥の囀りも、風のざわめきも何もない。
無音の森の中、私はただ1人ぼんやりと突っ立っている。
「ケイタ?何処だ?何処に行った?」
大切なあの子の姿を求め周囲に視線を走らせるが、何も見つける事ができない。
そして、気が付けば私はケイタの名を叫びながら、森の中を走っていた。
暗い暗い森の中、あの子の名前を叫び続けながら、半狂乱で走り回っている。
ケイタ。
ケイタ。
何処に居る。
がむしゃらに走り、彷徨い、叫び、必死に探す。
それでも、私は頭の片隅で理解していた。
きっと、私はケイタを見つけ出す事はできないだろうと。

ヒュッと喉の奥が鳴る音で目が覚めた。
視線の先には、見慣れた天井。
未だ意識に残る絶望感にしばらくボンヤリとしていたが、ようやく自分が悪夢から目覚めたのだと理解した。
窓の外を見れば空はまだ暗く、寝てからそう時間が経っていない事を知る。
酒が足りなかったのだ。
寝台のそばに無造作に転がる酒瓶を拾い上げ、栓を抜く。
そして、そのまま杯に注ぐこともなく瓶のまま酒を仰げば、強い酒精が喉を焼きながら腹の底に流れ落ちてきた。
こうやって意識を酒浸しにし、前後もわからなくなる程に酩酊してやっと、夢も見ないほどの深い眠りにつける。
酒の力を借りずに寝ると、必ず今のような悪夢を見るのだ。
それは実際に経験した過去の回想であったり、実際には無かった出来事であったり、色々であるが。
共通しているのは、いつも必ず最後にはケイタを失うという事。
それが怖くて怖くて、寝る事を恐れている。
悪夢を恐れて寝渋るなど、まるで幼子と同じだと臆病で滑稽な自分を嘲笑してしまう。
今度は夢を見ないようにと願いつつ、私は瓶に残る酒を一気に体の中に流し込んだ。

「将軍、いい加減今日はもうお帰りください」
うんざりしたようなイヴァンの声に、もうそんな時間かと驚く。
私の事は気にしなくて良いから先に帰るよう言ったが、自分を無能な副官にするつもりかと散々文句を言われ、半ば強引に執務室から追い出されてしまった。
体を休める事が嫌で連日泊まり込みを続けた結果、最近ではこの様にイヴァンに自宅へと追い返されるようになってしまったのだ。
仕方なしに帰路につく足取りは重い。
家はケイタを思い出させる物が多く、息苦しい。
息苦しいのに、家に居るとどうしてもケイタの気配を求めて奥の間に引き寄せられてしまう。
罪悪感と後悔に苦しみながらも、思い出に縋ってしまうのが辛い。
そして、何よりあの悪夢が恐ろしい。
毎晩毎晩、ケイタを失う恐怖を味わわされる夢。
深酒で誤魔化しても、完全に封じる事は難しい。
それが嫌で自宅に寄るのを避けていたのだが、イヴァンが泊まり込みを許さなくなってしまった。
私とてイヴァンに迷惑をかけている自覚はあるので、強く抵抗することも出来ず憂鬱な気分で帰宅するしかなかった。

厩舎で待ち構えるラビクに跨り、項垂れながら自宅へと連れていかれる。
一度、少しでも帰宅を遅らせようとラビクを置いて徒歩で帰ったのだが、後から追いかけてきたラビクに激しい頭突きをくらい道の端まで吹っ飛ばされた事がある。
それなりに本気の竜の頭突きは私の肋骨を軽くへし折り、さすがに痛みに呻いてしまったが、そんな私にもラビクは容赦がなく、蹲る私の服を咥えたと思ったらそのまま自宅まで引き摺って行かれた。
その無様な姿を途中誰かに見られずに済んだのは幸いであったが・・・。
どうやら、彼に役目を全うさせなかった事が彼の矜持をいたく傷つけ勘気に触れたらしい。
ラビクが生きるのに何一つ不自由しないように全ての世話をするのが私の役目であり、その私の足になり力を貸し与えるのがラビクの役目。
それが私達の契約。
契約上ラビクの世話は怠る事なく行っていたが、ケイタの事があって以来どうにも彼に跨る気になれず避け気味になっていたのは自覚している。
だから、ラビクは一方的に私に世話されるばかりで暇を持て余していた。
竜は気高い生き物だ。
契約した以上は、誇りを持って己の役目をしっかりとこなす。
それを私がおざなりにしたのだから、怒りを買っても仕方がない。

竜の意思は尊重すべし、竜の決めた事に口出ししてはならない、竜を支配しようとしてはならない、契約者の選定・解消の有無は竜側が決めること。
竜と契約する際に人間側が約束する項目の一部である。
本来は人間よりも上位の存在である竜と対等の契約を結ぶ為、人間側が立てる誓いだ。
対等の関係というのは竜側の譲歩であり、実際には人間の方が立場は弱いという事である。
だから。
ケイタを失ったあの日、ケイタを奪った竜達に対して私達人間は何も口が出せなかった。
ケイタを連れて行ったことは、竜達が決めた事。
しかも、飛竜・馬竜両方の群れがその決断で一致していたのだから、あれは竜達の総意であった。
ケイタが消えた後、あれだけ人間達を振り回した竜達は、まるで何事も無かったかのようにいつも通りの生活に戻った。
神島へ飛んでいった飛竜達も何食わぬ顔で帰ってきたし、飛竜の長であるデュマンも翌日には戻った。
ケイタだけを何処かに隠して。
竜達を恨まなかったと言えば、嘘になる。
実際、デュマンがケイタを乗せずに1匹だけで戻った時には、湧き上がる殺意が抑えられず剣を抜いてしまった。
しかし、ナルグァスやイヴァン達に抑えられ私の剣が竜に届く事は無かった。
数人がかりで押さえつけられた私を、デュマンは静かな瞳で見下ろしていた。

時間の経過と共にある程度の冷静さを取り戻した私は、流石に竜達へ攻撃するような馬鹿な気は無くなったが。
それでも、やはり心の中には竜達に対する恨みがましい気持ちは残っている。
しかし、元はと言えば全て私が悪いのだ。
竜の背に乗ってしまう程にケイタを追い詰めたのは私なのだ。
ケイタが人間よりも竜に助けを求めるしかないような状況を作ったのは私なのだ。
あの時、ケイタにとっては竜よりも人間の方がよほど恐ろしい存在だったのは間違いが無い。
ケイタの居場所を作ってやりたいと思っていた私の願いは歪み拗れ、最終的にケイタに人間達からの逃避を選ばせてしまった。
全て、私の罪なのだ。
竜達はケイタの望みを叶えたに過ぎない。
その結果がどんなものであったとしても、竜達の方がよっぽどケイタの救いになっていた。
ケイタの命を脅かしたのは竜では無く、私の罪なのだ。
自分を責める気持ちと、竜を責める気持ちが腹の奥で渦巻いている。
自分の行いが招いた事だと分かっていても、消化できない憤りが私をラビクから遠ざけた。
そして、その不誠実な態度がラビクの勘気に触れたのだ。

正直、あのような暴走をしたラビクには契約を解消されると思っていた。
私がケイタを虐げた事をラビクは分かっているのだろう。
だからこそ、ケイタを逃す飛竜達をラビク達は手助けしたのだ。
だから、そんな愚かな私をラビクが許すはずが無いと思ったのだ。
ラビクから契約を解消されれば、将軍の地位からも降りることになる。
竜の群れの長と契約する事が、将軍になる最も大きな条件の一つ。
それを失うのだ。
だが、むしろ私はそれを望んでいた。
己には、もうこの地位にいる資格が無い。
そう思っていたのに、ラビクは契約を解消しなかった。
私が逃げ出す事を許さなかったのだ。

ラビクの足であれば、駆ける必要も無く自宅へはあっという間に到着する。
自宅の門扉を潜る時は、まるで刑場に引き連れられる罪人のような気持ちだった。
ラビクはまるで振り落とす様に私を玄関前に降ろし、さっさと来た道を戻って行く。
私の煮え切らない態度に腹を立てているのだろう。
苛立たし気なラビクの後ろ姿を見送り、それから鬱々とした気持ちで振り返る。
そこには、威圧的な邸宅と玄関扉。
ぼんやりと眺めていれば、その扉が静かに開きリーフが私を出迎えた。
礼儀正しい老僕の姿を見ながら、思い出し重ねてしまう。
おかえりと明るい笑顔で迎えてくれたケイタの姿を。
あの時は、あんなにも家に帰ってくるのが楽しみであったのに。
思い出せば出すほどに、自分の壊したものの大きさを思い知る。

そして。
今日もまた、私は悪夢を恐れて酒を煽る。
寝台の上、剣の柄を撫でながら。
痛まないように革紐を重ね巻き覆っているので、表からは見えないが。
そこには、大切な大切な赤い飾り紐が巻かれているのだ。
ケイタがくれた、私の宝物。

静まり返る部屋の中、手元に残った数少ないケイタの痕跡に縋りながら、私は襲いくる悪夢に怯え続けていた。

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