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第四章 将軍様一局願います!
第31話 怪奇譚
しおりを挟む**カディ視点**
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イヴァン殿の話を聞いて、少し吹っ切れたような気がする。
ケイタに対する罪悪感は消えないが、それでも馬鹿な弟への情を許された気がした。
色々な腹立たしさはまだあるが、久しぶりに直接顔を合わせに行ってみるか。
イヴァン殿の茶器が空になったのに気が付き、新たな茶を注ぐ。
「あぁ、どうも」
湯気の上がる器に口をつけたイヴァン殿だったが、瞳だけが少し不安気な様子で揺れた気がした。
「どうかしましたか?」
「え?あぁ・・・・・ふっ、ダメですね。どうも最近気持ちが顔に出やすくなっているようで」
バツが悪そうに、イヴァン殿が髭を撫でられる。
「ヴァルグィ将軍に対する心配と言うか、不安と言うか・・・・」
「先程の話とは別の話でと言うことですか?」
「えぇ。ケイタ絡みには違いないのですが」
話の先を促すように無言の返事を返せば、イヴァン殿が憂いの原因を教えてくれた。
「将軍の私生活が荒れているのとは別に、私が心配しているのはあの方の未だ変わらぬケイタへの執着です」
「・・・なるほど」
イヴァン殿の言わんとしている事が何となく分かった。
「将軍は・・・今でもケイタの事を諦めていないでしょう?」
そう。
あいつは、今でもケイタが生きていることを心から信じているのだ。
あの絶望的な状況を直接自分の目で見ている筈なのに、それでもなおケイタの死を信じていない。
誰もがケイタの死を疑っていないというのに。
「希望を捨てられないと言うのは分かりますが、あの状況です・・・・。とてもあの子が生きているとは・・」
「確か、印も破壊されたとヴァルグィ本人から聞いていますが」
何故それで生きていると思えるのか。
「はい。しかし将軍は、印の破壊は感じてもケイタの死は感じなかったと」
「それは・・・・印が先か、死が先か、順番の問題なだけだと思うのですがね」
「えぇ、私もそう思います。しかし将軍はそれを根拠にケイタが生きていることを信じているのです」
「まぁ、生きていて欲しいという希望を捨てられないのは分かりますけどね。私もケイタが生きていてくれればと思わずにはいられませんから。しかし、いくら何でも無理でしょう・・・」
ケイタは島の結界に近寄りすぎたのだ。
私はその場面を見てはいないが、聞いた話では大竜も直ぐそばまで来たという話だ。
可哀想だが、やはりケイタは・・・・。
「しかし、将軍は諦めていないんです」
イヴァン殿が疲れたように眉間を揉む。
「今でも私兵を使い、ケイタの痕跡を探し続けているようで」
「あぁ、らしいですね」
あれからだいぶ経つと言うのに、弟が今でもケイタを探し続けているのは知っている。
「私も一部の兵に密かに捜索を続けさせてはいるんですけどね」
「イヴァン殿も?」
意外だった。
軍の方ではとうに捜索は打ち切ったと思っていたのだが。
「まさかまだ捜索を続けていたとは・・・・ヴァルグィを手伝っているのですか」
「いえ・・・・逆です。将軍には捜索の事は伏せています」
「それは、どう言う事で?」
イヴァン殿の真意がよく分からない。
しかし。
「もしケイタの痕跡が残っているのならば、将軍より先に見つけて・・・・消しておきたいのです」
返ってきた答えは思ってもいなかった内容で、思わず言葉に詰まってしまった。
「将軍のあの執着は恐ろしいです。もし、ケイタの痕跡を見つけたならばどうなるのか、私はとても恐れています」
「何をそんなに恐れると言うのですか・・・・。もしケイタの痕跡が見つかれば、アイツも諦めるしか無いでしょう。むしろケイタへの執着は消えると」
「そうですね。それならば良いのですが・・・・」
私は、早くケイタの痕跡が見つかってヴァルグィが諦めてくれればと思っていたが、どうやら優秀な副官殿はそうは思っていないらしい。
「何が心配なのですか?」
「あの方の心は今でもケイタに縛られています。とても強く」
「そうですね・・・」
「ケイタが生きているという可能性が、将軍の生きる糧になっているのではないかと不安なのですよ。あの方はケイタを失った後、何の躊躇いもなく自身に刀を振り下ろしました。そして、地位や名誉も簡単に捨てようとしたのですよ。生きる事に何の未練もないようで怖いのです」
「あぁ・・・」
「ですから、もし、ケイタの痕跡が見つかったら・・・・ケイタの死を確信するようなものが見つかったのならば・・・」
「アイツの生きる理由が無くなってしまうと?」
「・・・流石に、そこまで無責任な事をするような方では無いと思ってはいるのですが」
今の様子を見ていると心配になりますと、イヴァン殿が力無く笑った。
「それに・・・・・・」
「それに?」
「無いとは思いますが、もし万に一つケイタが生きていたとしたら」
ほぼゼロに等しい希望ですけどね、と前置きしたイヴァン殿の眉尻が悲しそうに垂れ下がる。
「それを知った将軍がまた同じ過ちを繰り返すのでは無いかという不安もあるのです」
「・・・ふむ」
それは無いと断言出来ないのが辛いところである。
ヴァルグィはとても後悔しているし、ケイタに対しての償いの気持ちは本物だ。
しかし、いざ本当にケイタが生きて目の前に現れたなら。
その時、あいつはあの強い執着を抑えられるのだろうか。
以前の私であれば、あのクソ真面目の塊がそんな事をする訳がないと断言していただろう。
しかし、あいつは既に一度道を誤った。
私達の信頼を裏切ったのだ。
だから簡単に信じられるとは言えない。
それはイヴァン殿も同じ気持ちなのだろう。
信頼を失うと言う事はそう言うことだ。
「ですから。もしケイタの痕跡が見つかった場合には、安否の有無に関わらず将軍に知られる前に処分するつもりですし、ケイタが無事であったのならば、すぐに保護して将軍に見つかる前に逃すつもりです」
「つまり現状維持が一番だと」
「生きている証拠が見つからなくても、死んだ証拠が見つからない限りは将軍は諦めませんからね。時には掴めない希望こそが生きる希望になる事もあるのです」
「なるほど。弟には酷かもしれませんが、確かにそれが一番良い選択かもしれませんね」
ヴァルグィを思ってこその、彼の判断なのであろう。
イヴァン殿には本当に苦労を掛けてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「我が愚弟が面倒を掛けて、誠に申し訳ない」
兄として謝罪すれば、イヴァン殿が少しだけ場の雰囲気を軽くするように冗談めかしに笑みを溢した。
「まぁ正直、あんなに恋に情熱的な方だとは思っていませんでした」
「それは同感です」
「それで、ケイタの痕跡は何かしら見つかってるのですか?」
茶で喉を潤わせながら尋ねれば、イヴァン殿が少し不思議そうに首を傾げた。
「それが、不思議な程に何も見つからないのですよ。落下したと予想される一帯は捜索し尽くしましたし、念の為範囲も広げたのですが、ケイタも、ケイタが身につけていたものも、何ひとつ見つかっていません。鼻の良い馬竜達に探させても見つからなかったですからね」
「不思議ですね・・・」
「あんまりにも何も見つからないので、将軍の言う通り本当に神島に行ってしまったのではと思いたくなる程ですよ」
「それは流石に・・・」
「まぁ、それは冗談ですが」
何処に消えてしまったのでしょうと、イヴァン殿が肩をすくめた。
それから、少し間を置いてぽつりと呟く。
「本当に不思議な子でしたね」
「・・・・えぇ」
それは皆が思っている事だ。
「結局何処から来たのかも分からず、どんな人生を歩んで来たのかもよく分かりませんでした」
印もなく、世界を知らず、実年齢に合わない不自然な幼い体は生きるための魔力を持っていなかった。
状況を見るに不憫な境遇の中を生きてきたのだろうとは分かるが、それだけだ。
詳しい事は何も分からない。
今となってはちゃんと聞いておけば良かったと思っている。
彼の過去の傷を抉る事になったのだとしても、腫れ物に触るように気遣うのではなく、もっとケイタという人間をきちんと知っておきたかった。
面白い子だった。
明るく前向きで、少しイタズラなところはあるが陽気で愉快。
陰りと言うものが全く無い人柄で、何もかもがヴァルグィと正反対だ。
「竜に好かれるところも不思議でしたね」
「確かに」
「何処から来て、何処へ行ってしまったのか。なにも最後まで謎を残さなくてもいいでしょうに・・・・まったくあの子は」
そう言ったイヴァン殿は何処か寂しげであった。
「さて、長居してしまいましたね。そろそろ陰鬱な将軍様がいらっしゃる部屋に戻りますかな」
イヴァン殿が深い溜息と共に茶器を置いた。
「あぁ、忙しいところ引き留めてしまって申し訳無い」
「いえ。可能ならずっと此処に居たいくらいですよ」
渋い表情に思わず苦笑してしまう。
ヴァルグィの事もあるだろうが、そろそろ始まる戦に向けて副官殿は本当に忙しいのだろう。
軍医である私ですら、戦に向けた準備で忙しいのだから。
「あぁそうだ。良かったらこちらの茶をお持ちになってください。疲れによく効きますから」
出していた薬茶を示せば、イヴァン殿がありがたいと頷いた。
「では茶葉を包みますので、もう少しだけお時間頂いてもよろしいですか」
「えぇ、大丈夫です。出来るだけゆっくりお願いしますよ」
「ふふ、承知しました」
薬茶の葉を壺から出し、回数分の分量を計算しながら秤に乗せていく。
「そう言えば、最近妙な噂を耳にしましてね」
秤の目盛りを確認していれば、イヴァン殿が時間潰しの雑談を始める。
「噂ですか?」
「えぇ。情報収集の為に各国へ派遣している者たちから上がってくる報告の中に、似た様な不思議な噂話がチラホラとありましてね」
各国に散らばる諜報員達の話だろう。
市民達の囁く噂も、大切な情報のひとつである。
「不思議というのは?」
「少し怪奇譚じみた話なのですが」
「ほう、怪奇譚ときましたか」
「えぇ。なんでも行商人達を中心に広まっている話とのことで・・・幽霊竜を見たという噂が各国で囁かれているらしいとの事です」
思わず茶葉を量る手が止まってしまった。
「幽霊竜・・・・というのは、あの御伽噺に出てくる幽霊竜の事ですか?」
「えぇ、その幽霊竜です」
子供の頃、絵本で良く読んだ話だ。
誰でも知っている、昔から伝わる古い竜奇譚のひとつ。
夜に現れる不思議な飛竜の話だ。
それはとても大きな飛竜だが、突然何処からともなく現れたと思ったら、次の瞬間には何の気配もなく突然姿を消してしまう。
走り去る足音も無く、飛び去る羽ばたきの音も無く、目を離した一瞬の隙に影も形も無くなってしまうその竜は、満月の光が映し出した飛竜達の魂だと言い伝えられている。
悪い子にしていると幽霊竜に連れていかれるぞ。
いう事を聞かない子供を脅かすのに、よく親達が使う言葉だ。
「それはまた何とも不思議な噂で・・・」
「えぇ、本当に。まぁ、夜道に怯えた者達が生み出した幻と考えるのが妥当でしょうが・・・」
「それだけでは無さそうだという話ですね?」
「流石カディ殿、鋭い」
「ただの怪奇譚なら、わざわざイヴァン殿が気にする事もないでしょう」
再び秤を見ながら先を促せば、イヴァン殿が話を続ける。
「何処かの土地だけで数件程度の目撃情報であれば、夜の闇に怯えた者の見間違いと、それに誘発された流行りのような噂だと聞き流すのですがね。今回の噂に関しては、全く関係の無い広範囲の土地で多発的に発生しているのですよ」
「ふむ・・・それは確かに少し不思議ですね」
「色々な国で殆ど同じ内容の目撃情報が確認されています。なんでも幽霊竜は闇夜に溶けてしまいそうなほどの漆黒の竜で、それは見事な2本角を持っているとか」
「行商人達を中心に広まっている噂と仰っていましたが、その者達が行く先々で話を広めているだけなのでは?」
「私もそう思ったのですが、目撃された場所や目撃された時期を辿っていくと、どうも行商人達の動きとも違うようなのです。その噂は中央大陸を下から上へと真っ直ぐに縦断するような動きで広まっています。各地へ散らばる商人達が広めているなら、もっと全国的に多方面で広がるでしょうが、この噂は面白いくらいに真っ直ぐと進んでいるんです」
「・・・・まるで本当に幽霊竜がいて、大陸を移動しているようですね」
「えぇ、面白いでしょう。それに目撃された場所と時期を確認していて気づいたのですが」
「なんでしょう」
御伽噺に引き込まれる子供のように、イヴァン殿の話の続きに少しだけ心がワクワクとしてしまう。
「この噂話、場所も時期も全て神島の動きに一致しているのです」
「なんとっ」
思わず秤から茶葉を溢してしまった。
「私は今まで幽霊竜というのは唯の御伽噺だと思っていたのですが」
「私も今の今までそう思っていましたよ」
「えぇ。しかし今回の噂で、もしかすると本当に存在する竜なのかもしれないと思ってしまって」
「・・・神島の竜では無いかと?」
「そうです」
何処か確信めいた返事をした後、イヴァン殿が少し気恥ずかしげに髭を整える。
「私、意外とこういう怪奇譚が好きなのですよ」
「私も嫌いでは無いです」
荒唐無稽だとは分かっていても、こういう話は子供の頃と変わらず心躍ってしまうものだ。
溢した葉を片づけ、量った茶葉を包む為の包み紙を準備する。
「幾つになっても、こういう話は面白いものです」
「本当に」
笑いながら茶葉を回数分毎に包んでいけば、イヴァン殿が怪奇譚を続ける。
「あと、もうひとつ別の噂もありましてね」
「別ですか?」
「うーん・・・別・・・なんでしょうが、全く関係無いとも言えないのです」
何とも判断に困っているような、はっきりとしない返事である。
「いえね。こっちの噂話は本当に全く意味が分からない内容なんです。怪奇といえば怪奇なような・・・・そうでも無いような・・・」
そんな言い方をされると、逆に興味をそそられる。
「どんな話なんですか」
「夜の森にね、出るらしいんですよ」
「出る・・・・幽霊竜では無くてですか?」
「えぇ、竜では無くてです」
「・・・・何が出るので?」
「出ると言うか、走ると言うか」
走る?
一体どんな怪奇なのか。
思わず、ゴクリと喉が鳴ってしまった。
「夜の森を」
「夜の森を・・・?」
「物凄い速さで走って行くんだそうです・・・・・大きな走り茸の魔物が」
「・・・・」
?
「私も最初に聞いた時、同じ顔をしましたよ」
よっぽど間抜けな顔をしていたのだろう、カディ殿が苦笑している。
「えっと・・・・走り茸の魔物ですか?」
「えぇ、そうです。走り茸の魔物です」
なんだそれは。
「走り茸の魔物とは・・・初めて聞きました」
「私もです」
「確かに珍しいですが、それは怪奇譚ですか?」
「そこが何とも判断に難しいのですが、聞いた話では何とも奇妙な状況ではあるみたいです」
「稀に大きな走り茸が目撃されますが、それとは違うのでしょうか」
「もっと大きく、まるで人間のような手が生えているそうです」
一瞬、あの子の肩に張り付いていた不思議な走り茸が頭をよぎった。
「・・・・気持ち悪いですね」
「えぇ、気持ち悪いです」
イヴァン殿が即答される。
「しかも、走り茸の魔物は2匹いるそうです」
「2匹も!?」
「えぇ。1匹は人間の少年程もある巨大な黒い茸だそうで」
「黒い茸等、見たことが無いですね」
魔物化で色が変化したのだろうか。
「もう1匹は黒いのよりは少し小さいらしいですが、それでも巨大な茸で茶色いそうです。それで、その2匹が森の走り茸達を従えて森の中を疾走するらしいのです」
「・・・・・・意味は分からないですが、状況だけなら十分怪奇ですね」
「えぇ。不気味ではあります」
しかも、とイヴァン殿が続ける。
「走り茸が走るのと一緒に、子供の笑い声も聞こえるらしいです」
「なるほど、それは少し怖い話ですね」
一気に怪談味が増した。
「不気味な話ですが、それが先ほどの幽霊竜の話とどう関係が?」
全ての茶葉を包み終わり、紐で括り纏めていく。
「この茸話も、やっぱり移動しているのです」
「まさか・・」
「えぇ、幽霊竜と同じ動きです。下手をすると同時に目撃されたりもしています」
「同時に」
「えぇ。走り茸を目撃した者達の中には、物珍しさから捕まえようとした者もいたようで」
「なんと無謀な」
走り茸とは言え、魔物は魔物。
危険な行為だ。
「まぁ、所詮は茸だと侮ったのでしょうが。その茸に近寄ろうとした瞬間に、幽霊竜が現れたらしいです」
「・・・偶然ですかね?」
「分かりません。全く分りません。ただ、目撃情報が幽霊竜と被っているのは間違い無いです」
「確かに怪奇なような・・・そうでも無いような・・・・全体的に意味が分りませんね」
「えぇ」
たっぷりと包んだ茶葉はイヴァン殿1人には少し多い量だが、余れば“側にいる誰かさん”がおこぼれに預かれるだろう。
包みを渡せば、イヴァン殿もすぐに気がついたようで小さく笑ながら何も言わずに受け取ってくださった。
「ありがとうございます。大切に飲ませて頂きますね」
「えぇ。まだありますから、無くなったら何時でもいらしてください」
長く引き留めてしまった事を改めて詫び、部屋の外まで見送る。
「では、私はこれで」
胸に手を当て丁寧に礼をしたイヴァン殿だったが。
立ち去り際、思い出したように一度だけこちらを振り返った。
「そうそう、先ほどの茸の話ですが。魔物は2匹とも、ケイタの連れていたアレと同じ形をしていたらしいですよ」
関係無いですけどね、とイヴァン殿は笑いながら廊下を去っていった。
どう考えても、関係無いだろう。
しかし、何故だろうか。
先ほど聞いた、茸の魔物達が走っている時に聞こえるという不気味な子供の笑い声が、私の中で自然にケイタの楽しそうな声へと置き換えられてしまった。
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