飛竜誤誕顛末記

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第四章 将軍様一局願います!

第26話 飛竜正誕

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ぎゃーーー眩しーーっっ!!!!

最初に思ったのはそれだった。
突き刺さる閃光から眼球を守るように、自分の意志とは関係なく瞼の筋肉がギュッと収縮する。
え、なに?
何事なんだ?
自分の置かれた状況が全く分からない。
細る目のまま、とにかく現状を把握しようと頭を回す。
なんで、こうなってんだっけ。
何があったんだっけ。
・・・・・・あれ?
っていうか、そもそも俺今まで何してた?
つい今しがたの記憶の筈なのに、眩しいと悶える以前の事が思い出せない。
うーん・・・・・、そういえば・・・なんか必死で硬い物を叩いていた気もするけど。
それ以上は具体的な記憶が蘇らない。
なんて一生懸命記憶の糸を手繰り寄せている間に、眩しさに慣れてきた目がうっすらと開き始めた。

【あ、目開いた!】
【起きた!】
【やっと産まれたー!】
【ちゃんと自分で殻割れたな!偉いぞ!】
目を開くと同時に、まず視界に飛び込んできたのは馴染みの地竜トリオ。それにアント。
【やっと起きたな。待っていたぞ】
嬉しそうに目元を和らげるイクファ。
【おぉ、孵った孵った】
【後でアイハン達にも幼竜の無事の誕生を知らせてやらねば】
俺を見下ろすように、イクファの背後から顔を覗かせるカローとウラ。
そして。
俺の見間違いでなければ、超巨大な走り茸。
その見上げる程のサイズに一瞬慄いたけど、見上げているのは俺が座り込んだ状態だからだと直ぐに気が付いた。
それでも、ダイル達の大きさと比較して考えても多分1mくらいはありそうだから、デカい事に違いは無い。
でっぷりと太さもある大きなエリンギが、イクファの横で手をモジモジさせながら、こちらの様子を伺っている。
その仕草に、フッと頬が緩んだ。
どう見ても。
どう考えても。
間違いようが無い。
大きさがちょっと変わったくらいで、分からなくなるわけがない。
嬉しい気持ちが湧き上がって、思わず両腕をバッと広げる。
『エリーーっっ!!!』
そんな俺のジェスチャーに、巨大エリンギは嬉しそうにボヨンと1回跳ね飛んで、それから俺と同じくらい勢い良く腕を広げて飛び付いてきた。
エリーの腕が体に巻きつき、俺も大きな茸ボディに腕を回す。
何とも独特な弾力の、不思議気持ちいい抱き心地だ。
『何だよエリー!何でこんなに大っきくなってんだよ!可愛いなぁ、もう!』
何でこんなに巨大化しているのか分からないけど、可愛いことに変わりは無い。
愛しい気持ちを込めて腕に力を入れれば、エリーの腕にもギュウと力がこもった。

ビッグエリーとの抱擁をしばらく楽しんだ後、改めて周りを見渡す。
俺を囲むのは何時ものメンバーの地竜トリオにアント、エリー、それにイクファに、ウラとカローの大竜2匹。
少しずつ気持ちも落ち着いてきて、何となく記憶もぼんやりと蘇ってきた。
そうだ、俺はウラに吹っ飛ばされて卵に激突しそうになったんだ。
それで・・・・その後の記憶がいまいちフワフワしている。
これはアレだな。
卵に激突して意識失ったんだな。
取り敢えずウラに苦情を申し立てようと大竜を見上げれば、俺が口を開くよりも先に向こうが嬉しそうに話し出した。
【ほほぅ、これは面白い!前世の記憶を持ったままのようだぞ】
【ふむ・・・前の器ごと卵に入れたせいかの?】
【姿も前の器に近いな】
【あぁ。気配は完全に竜になっておるが、まるで人の様な姿だ。以前の姿にとても似ている】
【前世の器の影響がかなり強く出ているようだな。面白いくらいにうまく竜の器と混ざり合っているぞ!】
ワクワクキラキラとした子供のような2対の目が、俺の体を隅々まで観察している。
前世の記憶?卵に入れた?前の器?
ちょっと待て、何の話をしているんだ。
大竜達の口から何だか嫌なワードがポロポロと出てくる。
あれ?なんか俺・・・もしかして気絶してただけじゃ無いのか・・・・な?
【兄上方、邪魔です!】
大竜達のせいで自分の状況に一抹の不安を抱き始めたけど、詳しい事を聞く前に今度はイクファがややキレ気味に声を荒げた。
大竜達に押しのけられていたイクファが、渾身の力を込めた感じで2匹の間に体を捻じ込ませる。
【私の弟ですぞ!】
フーフーと牙を剥きながら威嚇する姿は、割と若干本気でキレてるっぽい。
押しのけられた事が許せなかったらしい。
イクファの形相に、大竜2匹が苦笑気味に体を引いた。
【すまんすまん。そんなに怒らんでも良いだろうに・・・】
【イクファは心が狭いの】
ブツブツと言う大竜達にはもう興味が無くなったのか、イクファが爛々とした目で俺を見下ろしてきた。
【私が分かるか?】
『?・・・イクファだろ?』
どういう質問だ。
【覚えているか】
よく分からない質問だけど、答えればイクファは嬉しそうに頷いた。
【では、お前の名前は?】
これまたよく分からない質問。
『えっと・・?ケイタ・・・です・・?』
【ふむ。名前も前世のものを引き継いだか】
さっきから出てくる前世というワードが引っかかる。
『・・・あのー・・・すんません、ちょっと状況が分からないです』
理解の限界を迎えて、俺は降参とばかりに質問の挙手をした。

それから聞いた話は、何だかちょっと頭が痛くなるような内容で。
簡潔に言えば、俺はこの世界であるべき姿に戻ったと言うか、産まれ直したといった感じらしい。
つまりは人間辞めました。
さよなら人生!こんにちは竜生!

・・・・・・・・・・・。

だからさぁっ!
そういうすげー大切な事をさ、本人の了解無しにいきなりしないで!!
だから、竜ってやつは!竜ってやつは!
もーーー!
とプリプリ怒ったけど、皆俺の怒りが理解出来ないみたいで、ちゃんと竜になれてよかったじゃないかと首を傾げるだけだった。
皆が心底不思議そうにキョトンとした顔をするもんだから、怒っている自分が馬鹿みたいでちょっと気が抜ける。
グググッと一気に高まっていた怒りが、同じ勢いで萎えていく。
まぁ、竜相手じゃな・・・。
物事の捉え方とか、考え方の基準が違いすぎるんだよ。
あと、怒りが継続しなかったのにはもう一つ理由がある。
それは。
変わり果てた自分の姿に気がついたからだった。
竜になった自分の姿に気付いて、怒りを忘れるほど俺は驚き錯乱したからだ。
では、それがどれくらいの錯乱だったか。
その時の俺の様子をご覧ください。

【ケイタ、何故そんなに怒るのだ】
拳を握り地団駄を踏む俺を、オロオロとしながらイクファが宥めてくる。
『怒るよ!怒るでしょ!いきなり人間から竜に変えられちゃったんだぞ!』
【だが、お前は元々竜であろう】
『でも人間でもあったんだ!』
【良かったでは無いか。人間なぞか弱い生き物だ。何時死ぬかも分からないような状態から、完全な竜になれたのだ。これで一安心だな】
っんーーーーっっ!!
そうじゃなくてぇぇーっ。
言葉が通じないこのもどかしさ!
【それよりも見てみなさい。形は人に似ているが、ちゃんと鱗があるし爪も牙もあるぞ。どこから見ても立派な竜だ】
『え、鱗?爪?』
イクファに言われて自分の手を見下ろす。
そして、心底ビビった。
俺の手は、爪先から手首までが真っ黒に染まっていたのだ。
しかも皮膚は何やら硬そうなガラスの破片のようなものにビッシリと覆われている。
それを見て、体の中からサァーっと血の気が引いていく音が聞こえた。
こ、これは・・・。
『びょっ』
【びょ?】
『病気だぁぁぁーーー!!』
【ち、違うっ】
お医者さーーん!!
『うわぁぁぁ、やばいやばいやばいっ。これは絶対にヤバいやつだーっ』
きっとヤバい皮膚病だ!
なんか皮膚が鱗みたいになっちゃう病気があるって昔聞いた事あるもん。
俺の手を覆う破片は、まさに鱗みたいだからきっとそれだ。
それにこの尋常じゃない黒さ。
これはきっと手が壊死しちゃってんだ。
痛く無いのも、もう神経までやられてるからだ。
『あはぁぁぁーーん、腐り落ちちまうぅぅーー』
【腐り落ちぬっ!病気ではないっ!】
よくよく見れば、爪も何やら鋭く変形してしまっている。
末期だ。
余命1時間だ。
あっ!
って言うか、足も同じ状態じゃないかっ!
『ぎゃぁぁぁぁ』
【こ、今度はなんだっ】
座り込んだまま見下ろしていた手の向こう側に、同じ状態の足も見つけて叫べば。
イクファが酷く狼狽えた。
『ダメだっ!俺はっ!もうっ!死ぬんだぁぁぁぁーーーっ』
【待ちなさい!ケイタ何処に行くっ!あっ、こらっ、走るなら前を見なさいっ!危ないっ!】
迫る死の恐怖に耐えられず、思わず衝動のまま走り出した俺だけど。
『うべっ』
ろくに周りを見ずに走るもんだから、数mも進まないうちに地面に蹴っつまずいで顔面から豪快に倒れ込んだ。
【ケイタっ】
大地に殴られた鼻っ面が痛かったけど、もう死ぬんだと思うと立ち上がる気力が湧いてこない。
だから、俺はそのまま地面に顔をめり込ませた状態のままシクシクと泣いてしまった。
心配するダイル達とエリーに囲まれ慰められながら、俺はシクシク泣いたのだ。

ねー?
酷い錯乱っぷりでしょ?
結局その後、大竜達の説明で自分の早とちりを知るわけだけど。
ダイル達やエリーは優しく慰めてくれたけど、大竜やイクファやアントは俺の馬鹿な勘違いにとーっても呆れていた。
だってさ。
マジでビビったんだもん・・・。
しょうがないじゃんね?
目が覚めたら人間じゃなくなってたとか、普通は思いもしないじゃん。
とにかく、無様な錯乱の末に俺は自分が竜になった事を嫌でも理解するしか無かった。
あと、勝手に竜にされたっていう怒りはもうその時点ですっかり忘れてた。
錯乱大フィーバーで、綺麗に忘れ去っていた。
本当に平和な頭してるよな、俺。
でも、ひとしきり大騒ぎしたお陰でエネルギーをいい感じに放出できたのか、今は少し落ち着いている。
こうなったら、もう有りのままを受け入れるしかない。
人間じゃなくなってしまった事を直ぐに受け入れるのは難しいけど、なっちまったもんはしょうがない。
そう自分を納得させて、取り敢えず竜になったという我が身を改めて検分する事にした。

まずは立ち上がって、自分の体を見下ろしてみる。
パッと見た感じは見慣れた人間の体だ。
二足歩行型で、イクファのような体じゃない。
じゃぁ、人間と違うところはどこかと言うと。
自分の目が届く範囲内でいえば、やっぱり手足だ。
これは最初に見た通り、どちらも爪先から手首・足首までが真っ黒な鱗に覆われていて、明らかに人とは違う。
形は5本指で殆ど人間と同じだけど、指先には鋭く硬い竜と同じ形の爪。
うん。手だけは強そう。
鏡が無いから、見えないところは手探りだけど。
手で触った感じ、顔もちゃんと人間だった。
人相までは分かんないけど、多分自分の顔のままだと思う。
それはちょっと、ホッとした。
それで、そのまま顔から頭に確認する手を移動させて、そこでまた人間じゃ無いところを見つけた。
生えている・・・・。
頭から2本、デカくて硬い何かが生えている。
何かっつーか、多分角。
角ぉ・・・・・・。
うぅ、発見の度に人間味がどんどん薄くなってく・・・。
【立派で美しい角だ】
何となくショックな気持ちで両角をガッシリと掴んでいたら、イクファが褒めてくれた。
【姿は違えども、やはり同種の竜なのだな。角はイクファと同じ形だ】
カローも褒めるような響きを含ませながら、角の形を教えてくれる。
イクファを見れば、カローの言葉が嬉しかったのか尻尾が地面をビタンビタンと叩いている。
因みにイクファの角は、緩く捻れながら後ろに向かって生えるような形の2本角。
なるほど、俺の頭にもアレが・・・・。
すげぇな。
完全に人外だわ、ははは・・・。
それ以上の人外パーツがあったらどうしようとビビりながら他の箇所も確認したけど、幸いな事に手足と角以外はどうやら人間の時と変わらないままっぽかった。
翼も無いし、尻尾も無い。
胴体はほぼ人間のままだ。
その事に良かったーと俺は心から安堵の溜息が出たけど、イクファは翼が無い事をとても残念がった。
【翼が無いとは可哀想に。これでは空を飛ぶことが出来ない・・・】
そう言えば、種類的には俺一応飛竜なんだっけ。
『翼無いから、俺は飛竜じゃ無いのか?』
【そんなことはないっ!お前は立派な飛竜だ】
別に卑屈な気持ちでも何でもなく思った事をそのまま口にしただけなんだけど、イクファが間髪入れずに答えた。
【例え翼が無くても、お前は私と同種の飛竜なのだっ。大丈夫だ。私がお前の翼になるから心配するな】
『・・ありがとう』
ちょっとムキになったようなイクファの勢いに、少し押されてしまった。
まぁ、今まで翼が無くて困った事は無いんだし、これから先も困ることはそんなに無いだろう。

それよりも、実はもっと重大な問題がある。
自分の体を検分し始めた時から、それには気付いていたんだけど・・・・。
あ、人外パーツがまだあるとか、そういう話じゃないよ?
竜になってしまった事は、この際ちょっと横に置いておくとして。
何が問題なのかと言うと。
俺さ。
真っ裸なんだよね。
着ていたはずの服が下着まで無くなっている。
正真正銘の真っ裸だ。
周りを見渡しても、着ていた服が落ちているって事もない。
ワンチャン可能性が残ってるかもと、後ろに転がっていた卵の殻の中を覗いたけど、まぁ中身はすっからかんだった。
えーマジかぁ・・・・。
服、卵の中で溶けちゃったんかな。
この島に人間用の服なんて勿論存在するわけ無いから、この時点で島にいる間は裸で過ごす事が確定した訳だ。

大自然の中で裸でいるって、めっちゃ落ち着かない。
しかも、人間じゃ無いとは言っても竜達の目があるんだ。
他者に見られている状態で、素っ裸ってすげぇソワソワする。
【どうしたケイタ】
『んー・・・・服が無くて落ち着かないっつーか・・・』
【ふく?・・・・あぁ、人間が身に纏っているアレか。お前は竜なのだから、あんなもの身に付けなくても良い】
『いやいやいや。いくら竜になったって言っても気持ちは人間のままなんだから。裸で過ごすのって恥ずかしいのよ』
【ふぅむ?そういうものなのか?よく分からぬな・・・・】
まぁ、そうだよね。
野生の生物は服なんて着ないだろうから、むしろ着ている方のが奇異に見えるんだろうな。
それでも、やっぱり落ち着かないもんは落ち着かない。
いくら言ったところで服は湧いて出てこないから、諦めるしか無いのも分かっているんだけど・・・。
『恥ずかしいのもあるし、あと服が無いと寒いじゃん・・・・・』
無駄だと分かっていながら、つい未練たらしく服への執着を口にしてしまう。
【寒い?ケイタは今寒いのか?】
だけど、俺の台詞にイクファが訝しげな声を出した。
そりゃ裸だし、まだ冬が終わってないんだから・・・って、あれ?
『寒く・・・・ないな』
むしろ、暖かな陽気だ。
ん?んん?
『あれ、今って・・・冬じゃなかったっけ?』
【あぁ・・・そうか、卵の中にいたから季節の変化に気づいていなかったのか】
『季節の変化って・・・・もしかして、俺が卵に入ってから結構時間経ってる感じだったりするのか?これ?』
【なに、そんなに経ってはおらん。季節が幾度か巡った程度だ】
『ひえぇ?!』
季節がいくつか巡ったって・・・・数ヶ月は経ってんじゃん!
マジかよ!
『・・・・・・・・』
あんまりにも驚く事が多すぎて、思わず無になった。
いきなり卵の中に突っ込まれた上に、起きたら竜になってて人外な姿に変わり、エリーも謎にデカくなってて、しかも数ヶ月経過後だったって。
ツッコミどころが多すぎて、どこから突っ込んだら良いのか分からない。
とにかく、聞かなくちゃいけない事が沢山ありすぎる。
沢山ありすぎて、情報処理が追い付かなくなった俺の脳みそが静かに機能を停止した。

考える事を放棄した真っ白な頭のまま空を見上げてみる。
爽やかな青空に、プカリと浮かぶ白い雲。
わぁ、良い天気だなぁ・・・。
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