飛竜誤誕顛末記

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第三章 将軍様はご乱心!

第51話 恐怖!竜の魔物落とし

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「げぇーーっっ!!」

視界に入ったものに、思わず俺はその場から飛び退いた。
だって、そこには見たことも無いような大きな鼠の死骸が落ちてたから。
さっきカルシクが見せてくれた狼くらいある。
しかも首が半分以上もげかけてて、肉が骨が血が素晴らしくグロい状態でお目見えしているんだ。
なんでこんなものがそこに落ちてるのか。
いや、“落ちてきた”のか。
訳の分からない状況に混乱しかけたけど、その思考は空から聞こえてきた高笑いで直ぐに霧散した。

【フハハハハ!よし!よし!俺が一番乗りだな。どうだ人間、立派な獲物だろうっ】
俺たちの頭上でデュマンよりは少し小さいくらいのグレーの飛竜が、自慢げに笑いながら旋回している。
なるほど、あいつが巨大鼠の死骸を落とした犯人か。
『こらーっ!何すんだ!危ないだろーっ』
ビビったじゃねーか!
【む、何を怒っている。獲物を見せてやっただけだろう。あぁ、そうか。足りないんだな。大丈夫だ、これからまだまだ沢山狩ってくるからな】
ちげぇよ!危ないって言っただろ!
何にも伝わってねぇっ!
どう言えば伝わるのか考えているうちに、竜は高笑いをしながらまた森の方へ飛んで行ってしまった。
これは・・・・超嫌な予感がする。
魔物狩りで競い合うとは聞いてたけど、まさか他の竜もこうやって獲物をわざわざ俺に見せにきたりするのか。
するんだな?
先程落ちてきた死骸をチラリとみれば、地面にじわりと血が広がっている。
うげぇー、気持ちわりーよー。
「な、何だったんだ今のは。森の竜だよな?」
グロい死骸から距離を取っていたら、カルシクが強張った表情で竜が飛んでいた空を見つめている。
「魔物を襲っているとは聞いていたが、誤って獲物を取り落としたか」
ハガンは落ちている鼠を爪先で突いてるけど、何も誤ってない。
あいつは狙いすまして落したんだ。
俺めがけてな。

「ひぃぃーんっ!!」
そして俺は今、野営地の中を必死で走り回っている。
嫌な予感ってのは当たるもので、最初の竜が鼠を落としていった後、続々と他の竜達も獲物を運んできては、なぜか俺めがけてそれを落としてきた。
魔物の死骸の雨あられだ。
最悪だよ!
小さいのから大きいもの、色々なものが俺の周りにドチャッ、グチャッて落ちてくる。
しかも、2回直撃もした。
「ぐぎゃっ!!」
改め、3回だ。
必死で落ちてくるものから逃げてんだけど、竜達も競い合い精神に火が付いてるせいか我先にと獲物を落としてくるから、だんだん避けるのが難しくなってきた。
「ケイタっ!大丈夫か!」
猫くらいの大きさの肉塊を乗せたまま倒れてる俺を、ハガンが直ぐに助け起こしてくれた。
「どうなってるんだ。お前確実に竜に狙われてるだろう!」
カルシクや他の兵士達はせっせと落ちてきた死骸を拾い集めては、原っぱの方へ運んでくれてる。
獲物を取り返しに竜が野営地に降りてきたら大変だからだって言ってた。
「知らねぇよぉ・・・・」
「とにかく将軍の天幕に戻れ。外は危ない」
分かってる。
俺だって、そう思ってさっきからテントを探してるんだ。
でも広い野営地の中を走り回ってるうちに、俺迷子になっちゃったんだよ。
「場所わかんねぇよぉ・・・」
「お前・・・めちゃくちゃに走ってるとは思ってたが、迷ってたのか」
ハガンが溜息一つ、ついて来いと走り出す。
ハガンの後ろを走り出した瞬間、後ろでまたドシンと米袋を落としたような重たい音がした。
振り向けば、さっきまで俺が居たところに背中まで角が生えたデカい鹿が倒れてる。
「ひょっ」
【どうだいケイタ。見事だろう!私の獲物が1番じゃないかい?】
アレが当たっていたらと恐怖に慄いていれば、頭上から誇らしげな声がした。
見上げれば、赤い体の見知った竜だ。
『シロー!俺を殺す気か!!』
【まだまだ、終わりじゃないよ!もっと凄いのを持ってくるからね!】
俺の怒りなぞなんのその、全く気にした様子もなくシロは飛び去って行く。
もうやだ、竜達のあのマイペース!
空を見てればシロと入れ替わりのように2匹の飛竜がこちらに飛んできてて、俺を見つけるとやっぱり死骸を落としてくる。
今回は2匹の竜が同時に死骸を投下してきて、俺は右に左に避けながら飛び退いた。
【むぅ、シロの獲物の方がデカいの】
【これじゃ勝てん。もっと強いのを仕留めんと】
2匹は鹿の死骸を見て悔しそうだけど、そんなこたどうでもいい。
これ以上、的にされてたまるか。
文句を言おうと顔を上げれば、また新たな竜達がこちらに向かって飛んできてるのが見えた。
やばっ、文句言ってる場合じゃねぇ。
「ケイタ!何してるっ。走れ!」
ハガンに呼ばれ全力で走りだせば、ドサッ、グチャ、ドンッとグロい落下音がついてくる。
こえぇぇっっ。
『お前らぁぁ!原っぱに持ってけぇぇぇ!』
俺は竜にだけ通じる無音の叫び声を上げながら、死物狂いで走った。
俺と並走でエリーも必死で走ってる。
素早さは流石で、俺よりも上手に落ちてくる肉塊を避けてたけど、大切に抱えてた石粒は殆ど落としたみたいで、今はもう両手に一個ずつ握りしめて走るだけだ。
ごめんなエリー。
落ち着いたら、また拾いに行こうな!

「何事だこれは」
ハガンのおかげでなんとかテントまで避難し、外から聞こえる落下音に戦々恐々としてたけど、騒ぎを聞きつけたのかバルギーも戻って来てくれた。
「天幕の周りが魔物の死骸まみれになっている」
「それが将軍、どうやら竜達はケイタを狙ってるみたいで、執拗にケイタ目掛けて獲物を落としてくるんです」
一緒に居てくれたハガンが困ったように報告すれば、バルギーも意味が分からんと首を捻った。
「お前は竜に好かれているのか嫌われているのかわからぬな」
嫌われてはいなんだな、これが。
むしろ皆、俺と友達になりたくてやってるんだ。
信じらんないよね。
友達になりたい奴にむかって死骸ぶつけるんだから、竜ってやつぁ・・・。
ダイル達と気軽に結んだ友達契約が、まさかこんな騒動になるなんて思わなかった。
「落ちてきた魔物に何度かぶつかったと聞いたぞ?怪我をしてはいないだろうな」
「怪我はしてないけど、バルギーに買ってもらった服血まみれにしちゃった。ごめん」
さっき着替えてきたけど、シャツとコートを血塗れにしてしまった。
シャツは着替えれば済むけど、コートは1着しか持ってきてなかったんだよな。
あとで、洗わないと。
「服などどうでも良い。気にするな」
「いやいやいや、気にするでしょ。高い服なのに」
「お前が怪我をしていないのなら良い。それに、服は洗えば済む話だ」
血って落とすの大変そうだよな、なんて思ってたらまたドンと落下音。
しかも今度はテントに直撃したみたいだ。
「こ、これ。テントに穴空かないかな・・・」
「大丈夫だ。テントには防御魔法が掛かっているから簡単には壊れない」
「あ、そうなんだ。良かっ」
ドスッ、ドンッ。
立て続けにテントに当たる音に、安心しかけた気持ちが簡単に不安に変わる。
ほ、本当に大丈夫なのか・・・。
【ケイタ!盛り上がってるな!】
【凄いなー!獲物がいっぱい集まってるぞ】
【ケイタ、大きい火鼠が落ちてたぞ!凄い大きい!見に行こう】
穴が開くんじゃないかと心配で天井を見てたら、賑やかな声がテントの中に入ってきた。
『あ!ダイル!アリ!カイマン!』
お馴染みのトリオが森から帰ってきたらしい。
ダイルが土まみれの布団を引きずっている。
【あ、ケイタ。フカフカ持って帰ってきたぞ】
『わー・・・・凄い。ありがとう』
土に混ざってちょっと血もついている。
引きずってくる間に、魔物の死骸の上も通ったんだろうな。
【これで、今日はまた一緒に寝れるな!】
【あのデカイ人間のフカフカは臭いからな】
【それよりケイタ、外に行こう!火鼠!大っきかったからっ】
カイマンが俺の服を咥えて、テントの外へと引っ張りはじめる。
それを見て、バルギーが慌てたように俺を抱き止めた。
「何をしておるのだ、この地竜は。まさかお前を外へ出す気か」
「あー・・・多分外に落ちてる魔物を見せてくれようとしてるんだと思うよ」
【デカイの邪魔だ!】
カイマンがバルギーに向かって歯をガチガチ鳴らせば、バルギーも警戒するように俺を軽々と持ち上げる。
毎度のことながら、俺そんなに軽くないと思うんだけどな・・・。
【あー!意地悪!意地悪!】
『カイマン駄目だって。外危ないんだよ』
バルギーにぶら下げられながら足元でご立腹のカイマンに言ったら、不思議そうにピタリと止まった。
【危ない?何が?】
『外にいっぱい獲物落ちてただろ。あれがぶつかってきたら怪我しちゃうじゃん』
【それくらいで怪我はしない。大丈夫だ】
『いや・・・俺は怪我するんだよ。ほら、カイマン達みたいに硬い鱗とか無いし』
【えぇ・・・ケイタはそんな事で怪我するのか?】
【確かにケイタの皮膚は柔らかそうだな】
【ケイタは脆いんだな、潰れちゃったら大変だ】
そんな、人を豆腐みたいに言うなよ。
どうやら、竜達にとってはあの程度の事は大したダメージにはならないらしい。
だからか。
森の竜達が、嬉々として俺に獲物を落としてたのは。
俺が怪我するとかは考えて無いんだな。
『そうなの大変なのよ。だから俺は今ここに避難中なの。森の竜達もせめて原っぱの方に獲物持っていってくれれば良いのに・・・』
困ったように呟いたら、トリオが顔を見合わせた。
【分かった、じゃあ皆にそう伝えてきてやる】
『え、出来んの?』
【デュマンのおじちゃんに頼めば、皆に伝えてくれる】
あ、その手があったか。
『でもデュマン、さっきどっかに飛んでっちゃったからなぁ』
【原っぱにいた!】
おぉ、戻ってきてるのか。
【任せろケイタ。俺が伝えてきてやる】
『頼む!』
走るのが一番早いというダイルが、頼もしい後ろ姿で颯爽とテントを飛び出していった。
【よし、ダイルが戻ってくるまでフカフカで寝てよう】
【それがいい!】
カイマンとアリが協力しながら血泥まみれの布団を広げている。
器用だな、ってかよっぽど布団が気に入ったんだな。
地竜達の気が逸れたことに気づいたのか、バルギーもようやく俺を下ろしてくれた。
【ケイタ今日は一緒に寝ようなー】
【フカフカだー】
広げた布団の上でカイマンとアリが俺を誘うように腹を出してグネグネとしてて、まるで犬みたいだ。
中々可愛い光景だけど・・・・。
「バルギー、替えの掛布ってあったっけ・・・」
「ケイタ、まさかあの布団で寝る気なのか?」
「布かければ問題無いっしょ。せっかく皆が回収してくれたし、ほらあんなに期待いっぱいの眼差しで見られたらさ」
カイマンとアリがグネグネとしながら、キラキラとした目でこちらを見ている。
「ちっ・・・余計な事を・・」
バルギーが小さな舌打ちと共に、何かをボソリと呟いた。
「ん?なんか言った?」
「何でもない・・・ハガン、掛布の予備を一枚持ってきてくれ」
「はっ」
ダイルに続き、ハガンも颯爽とテントを出ていった。

外が落ち着くまで少し待とうってことで、バルギーと俺は今日の夕飯は何が出るかとかどうでもいい雑談をしている。
エリーは何とか持ち帰れた石粒2個を、さっきからせっせとバルギーにぶつけていて忙しそうだ。
拾っては投げ、拾っては投げ・・・。
もしかしてこれ用に石持って帰ってきたのか?
かーわいいんだから!
「ケイタ、この茸をどうにかしてくれ」
「良いじゃん良いじゃん、別に痛くないだろー。こんな一生懸命投げて可愛いじゃん」
「痛くは無いが妙に腹立たしい。・・・うっかり叩き潰してしまいそうだ」
「はーいエリーちゃーん!そこまでなー!俺のお膝で良い子にしてよーねー!」
不穏な眼差しのバルギーの前から、すかさずエリーを抱き上げて膝の上に乗せる。
バルギー、心が狭いぞ!
俺だったらエリーの石礫なんて喜んで受けるのに。
むしろご褒美じゃん!
「・・音が止んだな」
エリーを忌々しそうに睨め付けてたバルギーだったけど、ふと気が付いたように顔を上げた。
「そう言えばそうだな」
確かに、いつの間にかグロい落下音がしなくなっている。
これは森の竜達に情報が届いたのかな。
「バルギー、外出てみようか」
「あぁ」

まずは様子を見てくるとバルギーが先に出て、直ぐに大丈夫だと外に誘ってくれた。
兵達が片付けたのか、テントの周りには何も無い。
【あー!火鼠がないぞ!ケイタに見せたかったのに】
一緒に出てきたカイマンは、テントの周りを悔しそうにバタバタと走り回ってる。
『多分原っぱの方に持ってかれてるんだよ』
【なら行くぞ!】
何、その火鼠ってそんなに凄いの?
【よし!ケイタ乗れ!】
『え?』
【乗れ!原っぱ行くぞ】
カイマンが俺の横にピタリとつく。
『え、乗れって。カイマンに?』
【うん。早くー】
えぇ・・・、そんな事言ったってどうやって乗ればいいんだよ。
普通に跨ぐと足が地面に着いちゃうし。
『えーっと・・・・うーん・・・』
乗り方を悩んでいれば、焦れたカイマンが尻尾で俺の足を薙ぎ払った。
「わおっ」
「ケイタッ!」
バルギーが手を伸ばしてくれたけど一瞬間に合わず、俺はカイマンの上に腹這いで倒れてしまった。
『ちょ、カイマン。危ないだろー』
【よし、乗ったな】
体勢を整えようとしたけど、カイマンの方が行動が早かった。
一切の躊躇無く、俺を背中に乗せたまま猛然と走り出す。
「うわ。わ」
咄嗟に腹這いのままカイマンの首にしがみつけば、いつもよりも視界が低く地面が近い。
そして速い。
地竜って本当に足速いんだな。
「こらケイタ何してる、待ちなさい!」
「走ってるのは俺じゃねぇてぇぇぇっ」
バルギーも追いかけてくるけど、カイマンの方が早くてバルギーとの距離がどんどん開いていった。
横を見ればアリも並走していて、その背中にはちゃっかりとエリーが乗っていた。
俺と同じようにアリにひしりと抱きついていて、俺は状況を忘れてその可愛さにニヤけてしまった。
「ふへへへ」
【ケイタ、どうした。声が気持ち悪いぞ】
カイマンのセリフは悪気なく、そして容赦がなかった。
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