飛竜誤誕顛末記

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第三章 将軍様はご乱心!

第30話 将軍様、ケイタのマッサージに撃沈

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**ヴァルグィ視点**
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「・・・・・どうした?」

着替えを終え、奥の間から出て来たケイタが少し躊躇いがちに声を掛けて来た。
寝台に座り項垂れる私の姿は、さぞかし情けない風情であったのだろう。
「いや・・・自分の軟弱な精神を恥じていた・・・」
「え、何。俺が着替えている間に何があったの?」
「あぁ、何でもない、気にしないでくれ。私の自制心が足りなかっただけなのだ」
「えぇ・・・・」
ケイタは私の様子に戸惑っているようだが、落ち込む私を慰めてくれようとしているのか、隣に腰掛けて背中を軽く叩いてくれた。
「あー・・・なんかよく分かんないけど、気にすんなって。バルギーの精神が軟弱だったら、多分この世の殆どの人間は軟弱だよ。うん」
ケイタの私への評価は中々悪くないらしい。
「ありがとうケイタ。情けない姿を見せてすまぬな」
そうだ。
こんな不甲斐ない姿を見せていては、ケイタを不安にさせてしまう。
しっかりせねば。
呼吸を一つ、気持ちを切り替えて顔を上げる。
「お、復活か?」
「うむ」
よく分かんねーなと言いながらケイタがユルリと笑った。

「さてと。んじゃ約束通り体揉んでやろっか」
そうだ。
風呂から上がったら揉んでくれると言っていた。
「良いのか?」
「おぉよ。疲れ溜まってるだろ。ちょっとだけだけど楽になるぜ」
肩や腕を揉んでくれるのだろうか。
くすぐったそうだが、とても楽しみだ。
「んじゃ、うつ伏せになって」
言われた通り、寝台にうつ伏せになる。
「どっか凝ってるところとかあるか?」
ケイタも寝台に上がってきた気配を感じて、年甲斐もなくどきどきした。
「そ、そうだな。首が少し・・」
「首な。じゃ、その辺を重点的にやってやる。あ、眠くなったら寝ちゃって良いからな?」
小さな手が私の首に伸びてくる。
揉みやすいようになのか、襟を少し広げられた。
首の付け根から肩までをグリグリと揉み始め、そのまま骨を辿るようにしてケイタの指が上から下へと指圧しながら移動し、また上に戻り同じ動きを繰り返す。
筋肉を解すように揉んでいたかと思えば、ある一点を強くゆっくりと押してきたり、指だけではなく手のひらや、こぶしを使って、様々な刺激を与えてくる。
正直、とても気持ちが良い。
擽ったいだけかと思っていたが、全くそんな事はなかった。
力加減も絶妙だし、どこを押すと気持ちが良いのかケイタはよく分かっているようだ。
「どうだ?気持ちいいか?」
「あぁ・・・・これはとても気持ちが良い。驚いた」
「ははは、そうだろ?前にこういう仕事もしてた事があるからさ。俺結構上手いのよ」
ケイタの手技にうっとりとしていたが、聞き捨てならない言葉に目が覚めた。
仕事と言ったか。
つまり、これも前の飼い主に仕込まれた事の一つと言うことなのか。
久しぶりに感じたケイタの過去に存在する男の気配に、どす黒い感情が湧き上がりそうになった。
だが、せっかく頑張ってくれているケイタにこの苛立ちをぶつける訳にはいかない。
もう過去の事だ。
そう、自分を納得させるしかない。
そうだ。
過去はどうあれ、今後ケイタにこのような事をやって貰えるのは私だけなのだ。
今はそれで満足ではないか。
「どうした?」
「いや。確かに上手いな。肩が軽くなった気がする」
「そうか!良かった。他もやってやるな」
私の言葉に気を良くしたのか、ケイタが機嫌良さそうに今度は背中から腰にかけてを揉み始める。
本当に気持ちがいい。
私だけだ。
ケイタにこのようにして貰えるのは私だけ。
そう思えば、ざわめく気持ちも徐々に凪いでいった。

クスクスと囁くような小さな笑い声が聞こえる。
『こらエリー。シー。静かに。バルギー起きちゃうだろ』
聴き慣れない異国語が聞こえたと思ったら、顔の横を何かの気配が横ぎる。
『こんな直ぐ寝ちゃうなんて、やっぱ疲れてんじゃんな?ほらエリー、向こう行くぞ。寝かせてあげないと』
何を言っているのだろうか。
言葉は分からないが、響きは優しい。
何と言っているのだと聞き返したかったが、唇が僅かに震えるだけで言葉は何も出てこなかった。
あぁ、私は眠っているのか。
意識は浮上したのに、体は眠ったままのようだ。
起きようと必死に瞼に力を入れるが、愚鈍な体は全く言う事を聞かない。
そんな事をしている間にも、私の側から愛おしい気配が離れていってしまう。
待ってくれ。行かないでくれ。ここに、私の側にいて欲しい。
せっかく一緒に過ごせる時間だったのに、なぜ私は眠ってしまったのだ。
大切な時間を無駄にしてしまった事が口惜しいのに、浮上していた意識が再び沈んでいくのに抗えない。
意識が、思考が、途切れる。

次に目を覚ました時、窓から見える空は既に夕方の気配を漂わせていた。
何と言うことだ。
私は一体何時間寝ていたのだ。
せっかくケイタと過ごす大切な休日だったと言うのに、日も高いうちから自堕落に寝続けていたとは。
なんと勿体無い事を・・・・。
周りを見渡せば、誰も居ない室内はシンと静まりかえっている。
いつもは当たり前のように1人で寝ている筈の寝台が、妙に広く寒々しく感じた。
「ケイタ・・・」
何処にいるのだ?
もしかして出掛けてしまっただろうか。
今日は一緒に過ごそうと言っておいて私が寝てしまったのだから、ケイタはそれ以上私に付き合う必要もない筈だ。
あぁ、何故私は寝てしまったのだ・・・。

ケイタが居ない事に少なからず落ち込んでいたが、寝台から降りようとした瞬間、奥の間から聞こえた笑い声に心が跳ね上がった。
ケイタが、部屋にいる。
もしや私が起きるのを、出掛けずに待っていてくれたのか。
はやる気持ちを抑え奥の間の扉をそっと開ければ、窓辺に座っていたケイタが顔を上げて眩しい笑顔を見せてくれた。
「お、起きた」
「うむ・・・・すまない、寝てしまった」
不甲斐ない姿を見せた恥ずかしさに、つい誤魔化すように髭を撫でてしまう。
「いいって、それだけ疲れてたんだろ?少しはスッキリしたか?」
ケイタが優しく労わりの言葉を掛けてくれた。
それを聞いて、胸の中心が暖かくなった気がした。
「あぁ、ケイタのおかげで体が軽くなった」
頷きながらケイタの向かいに座れば、すかさず茸が走り寄ってきて私をひと蹴りし、またケイタの元へと戻って行く。
この茸・・・・・ケイタの前でも私に対する無礼を隠さなくなってきたな。
『こらエリー、そんな事しちゃ駄目だろ?』
戻ってきた茸にケイタが嗜めるような響きで何か言っているが、顔は笑顔だから然程本気では叱っていない。
「ごめんな?バルギー」
茸を撫でながら困ったようにケイタが笑っている。
「その茸は・・・嫌いだ」
可愛がられている茸が恨めしくて、つい子供のような言葉を放ってしまった。
ケイタは一瞬キョトンとした顔をした後、心底楽しそうに大笑いした。
「あはははっ!バルギーでもそう言う子供みたいな事言うんだな!」
大人気ないと笑われ気恥ずかしかったが、ケイタの笑顔はとても可愛いと思った。

「戦盤を見ていたのか」
ひとしきり笑ったケイタが落ち着くのを待って、絨毯の上に置かれていた戦盤を示す。
ケイタの手元を見れば戦盤の戦略・戦術を説明した本があったので、恐らく本に載っている定石指南を辿っていたのだろう。
「ん?うん。この本に書いてある問題でさ。この盤面から、この盤面になるまでの手を考えてた。5手でこの盤面になるらしいんだけど、よく分かんなくてさ」
ケイタが唸りながら、本に書かれた盤面と手元の盤を見比べている。
「どれ、見せてみなさい」
本に書かれた問題を見れば、なるほど少し応用力の必要な内容だ。
ケイタが駒を動かしては、元の位置に戻してを繰り返している。
「あぁ、最初の1手が間違えているな」
「うぇ!そうなの?2手目が違うのかと思ってた」
「最初はこっちだ」
正解の駒を指してやれば、ケイタが目をキラキラと輝かせる。
「あ、そっちか。それは考えてなかったわー」
「お前はこの駒に執着しすぎだな。点ではなく面で捉えなさい。戦は全体の動きを把握する事が大切だぞ」
そのまま正解の5手を見せてやる。
「はー、すげぇ。やっぱバルギー強いんだな。すぐ正解分かるなんて。俺、バルギーが寝てからずっとコレやってたけど、3問しか正解出来なかったぜ」
何故か少し誇らしげにビシリと自分を指差している。
ケイタのこう言う潔い所は、愛嬌があって好きだ。
「じゃぁ、こっちは?こっちの問題」
「あぁ、この問題はーー」
差し出されるままに問いの答えを教えてやれば、成る程と言いながらケイタが正解を本に直接書き込んで行く。
そう言えば、セフがケイタに出していた宿題もこの様に聞かれるがままに全て正解を教えてしまい、後日苦言を呈された事があったな。
しかし、ケイタに可愛らしく聞かれたら、答えぬわけにはいかないのだ。
私に抗う術などない。

本に書かれていた問題を全て解いた後は、そのまま2人で戦盤の対局を楽しんだ。
ケイタは持ち前の理解力であっという間に戦盤のコツを掴んでいる。
やはり賢い子だ。
流石にまだ私には勝てないが、中々に筋は良い。
こうやって対局しながら、2人で雑談を楽しむ時間は本当に楽しい。
2人っきりの大切な語らいの時間だ。
「なんか、結局大した事せずに休日が終わっちゃったな」
「すまない。ケイタが体を揉んでくれたのがとても気持ちよかったのでな。まさか寝てしまうとは・・」
「いや、バルギーは少し寝た方が良かったと思うよ。ちゃんと休まないと。体楽になっただろ?」
「あぁ、とても」
ケイタの手技は本当に素晴らしかった。
気持ちが良かったし、実際、首や肩がとても軽くなった。
「その・・・もしケイタが嫌でなければ、また・・・して欲しい」
流石にそれは願いすぎだろうか。
「ん?良いよ?」
恐る恐る願い出た事だったが、ケイタはあっさりと了承してくれた。
「ほ、本当か?」
「うん。全然。何時でも良いよ」
・・・・嬉しい。
「では、また休日の際には頼みたい。その時は蒸し風呂も一緒に入ろう」
「うん良いよ。蒸し風呂は俺も入りたいし。あ、あの葉っぱもまた置いておいてくれよ。良い匂いのやつ」
「あぁ、分かった。薬草だな。いくらでも用意しよう。ほれ、将軍の駒は貰ったぞ」
「え”」
これは、こまめに休日を取るようにせねば。
まさか、休日にこんな楽しみができるとは。
「あーっ!俺の将軍様ーー!」
ふむ、言葉だけだと何ともそそられる台詞だ。
「いやー!俺の陣地がーっ!侵略しないでぇぇ」
「はっはっは」
結局、今日はケイタと共に蒸し風呂に入り体を揉んでもらっただけで終わってしまったが、こうしてみれば悪くない1日だった。
次の休みの約束を取り付けられるとは。
「王手だ」
「んぎぃぃぃ!!!!」
明日、イヴァンに日程の調整をさせねば。
「あぁ、楽しいなケイタ」
「悔しいぃぃ!!」
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