飛竜誤誕顛末記

タクマ タク

文字の大きさ
上 下
63 / 163
第三章 将軍様はご乱心!

第11話 哀れな少年

しおりを挟む
**イヴァン視点**
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目の前で苦しげに泣くケイタが痛々しくて、見ていられない。
何故こんな事になっているのか。
まだ子供だと言うのに、余りにも不憫でならない。


今日は特に不穏な予兆もなく、いつも通りの朝だった筈だ。
むしろ将軍は機嫌が良さそうで、どうしたと聞いたらケイタが漸く仕事を休んだのだと安堵の表情を見せていた。
本当にこの人は、ケイタを連れて来てから変わったと思った。
冷静で実直で時に厳格すぎる性格のこの上司は、いつも厳しい表情で滅多な事では感情を揺らす事が無い人物だった筈だ。
それなのにケイタを連れて来てからというもの、こんなに感情豊かな人だったのかと驚かされてばかりだ。
あの無邪気で天真爛漫な子供に面白い程振り回されている。
将軍の上機嫌も不機嫌も、全てケイタ次第で決まるのだからアレは本当に凄い子供だ。
不憫な境遇の中生きてきただろうに、決して折れる事も腐る事も無く驚く程前向きで明るい性格をしている。
将軍とは正反対の性質だが、そこに惹かれているんだろうか。
子供相手ではあるが、確実に将軍はケイタに心を奪われている。
奥の間に置くほどだ。どれだけ本気なのかは容易に想像がついた。

子供のケイタに手を出す訳が無いとは言っているが、それはつまり子供で無くなったら手を付けるつもりだと言っている様なものだ。
ごく自然にそう思える程、ケイタに対する将軍の態度はあからさまで。
もはや将軍自身それを隠すつもりも無い様で、むしろ手を出すなと周りを牽制している。
他の人間も全員それを理解している。
恐らく何も分かっていないのはケイタ本人だけだろう。
きっと何も分からないまま、気付くこともなく大人になる頃には将軍に囲い込まれ囚われる事になる筈だ。
本人の知らない内に将来が決まってしまっているのは少し可哀想だとは思うが、きっと大切に愛されるだろうし、将軍の元であれば安全は約束されている。
ちゃんと幸せにして貰える筈だ。
むしろ、あの無知な子供が将軍の手を離れて生きていけるとは思えないから、それで良いのだろう。

将軍の機嫌が良いお陰で仕事が捗る。
この進捗状況なら、今日は早めに仕事が終わりそうだ。
早く帰れれば、将軍の機嫌も更に上がるだろう。
だがそう考えていた矢先、顔色を変えたカルシクが慌てたように入室してきて、何か良くない問題が起こったのだと直ぐに分かった。
「将軍っ、副官っ、訓練場にコレが・・・」
カルシクの手の中のものを見て、目の前が一気に暗くなる。
それは何時もあの子の傍にいた筈の茸だ。
普段は茸の見分けなどつかないが、可愛がられている事が伺える様に緑色の飾り紐を付けていたので直ぐに分かった。
しかし、綺麗につけられていただろう筈の飾り紐は汚れ歪み、解け掛けている。
茸も何処かボロりとした雰囲気で、何かあったのは一目瞭然だ。
なによりも、問題はその状態の茸が単独でいる事だった。
何故ケイタと共にいないのか。
嫌な予感に一瞬固まってしまったが、後ろで椅子が倒れる音がして直ぐに正気に戻った。
振り返れば、将軍が酷く焦りを含んだ表情で立ち上がっていた。
「ケイタはどうしたっ!ソレと一緒にいる筈だっ」
「それが何処を探しても居ないのです。これを見つけた兵士が言うには、街に繋がる道からコレだけ走ってきたと・・・」
将軍の形相にカルシクが怯みを見せながら報告を上げる。
「・・・今日はケイタは市場に行っている筈だ・・・」
「将軍、落ち着いてください。偶々ケイタとはぐれてしまったのかもしれません。兎に角、まずは市場に兵をやって探しましょう」
今にも飛び出して行ってしまいそうな将軍を押し留めて、カルシクに捜索の手配を指示する。
これで見つかってくれれば良い。
ただ、茸とはぐれてしまっただけだと思いたい。
しかし、茸の風体が不安を掻き立てて仕方が無い。
何故こんなに傷付いているのか。
はぐれただけで、こんなにボロボロになるものだろうか。
恐らく私と同じ事を考えて居るのだろう。
将軍の表情は隠し切れない不安に彩られていた。

市場の捜索が終わったのか、しばらくしてカルシクが戻ってきた。
思ったよりも早い戻りにケイタが見つかったのかと期待するが、カルシクの表情が先程よりも切迫詰まったもので状況が良く無い方向へ進んでいる事を悟る。
「どうだったのだっ!見つかったのか!」
「いえ、まだ見つかっておりません。しかし、ケイタが数人の男達に追いかけられて走って逃げていくのを広場にいた子供達が見ていたようです」
カルシクの言葉に血の気が引いた。
「カルシク、すぐに兵の準備をしろっ!」
「はっ」
将軍の怒りに染まった怒号が飛び、カルシクが逃げるように部屋から飛び出していった。

我々も直ぐに部屋を出ようと最低限の準備をしていた時、机の上に置いてあった蓋付きの編みカゴが揺れた。
カルシクが持って来た茸を適当に放り込んでいたものだ。
蓋を開けてみれば中で茸が暴れていた。
今は茸にかまっている場合では無いので無視しようかと思ったが、直ぐに思い直す。
もしや、この茸はケイタの場所を知っているのでは無いだろうか。
茸などただの植物か何かかと思っていたが、この茸はケイタと共にいる時に驚くほど賢い行動を見せていた。
まさかとは思うが、街からここまで走って来たのは偶然ではなく我々にケイタの危機を知らせに来たのだろうか。
茸に期待するなど愚かかと思ったが、今は藁にも縋りたい気持ちだった。
一縷の望みを掛けて茸を掴み取ると、すでに部屋を出て行ってしまった将軍を急いで追いかけた。

街の人間達が顔を青褪めさせている。
当然だろう。
戦場でも無いのに、将軍自らが指揮を執って兵を引き連れているのだから。
只事ではない。
しかも、将軍はひどく殺気だっている。
目撃情報のあった場所から、ケイタが走って行ったという方向に向かって捜索が始まる。
市場から近い通りではいくつか目撃情報を得られ、しばらくは足取りを追えたが途中でそれもパタリと途絶えてしまった。
不味いことにどんどん人気がない方向へケイタは逃げている。
「イヴァン、何をしている」
「もしかしたらコレがケイタの場所を知っているかと」
険しい表情の将軍に、持って来ていた茸を示す。
馬鹿馬鹿しいと怒りを煽るかもしれないと思ったが、意外なことに将軍は少し考えると頷いてそれを下ろせと言ってきた。
これの賢さは将軍も承知しているのだろう。
本当に茸は道を教えてくれるだろうか不安ではあったが、道に下ろした途端にそれは何の迷いもなく走り出した。
余りにも速い足に逃げられたのかと焦ったが、少し先まで走って行った茸がこちらを振り返ると何故付いてこないと言わんばかりに怒ったように地団駄を踏んだ。
驚いた。
半信半疑だったが、この茸は本当にケイタの場所を知っている。
信じ難いが、私達にケイタの危機を知らせ呼びに来たのだ。
他の者も驚いた表情をしていたが、将軍だけは当然のように茸を追いかけた。
その姿に私達も慌てて後に続く。
走り出す我々を見て、茸が再び容赦のない速さで走り出した。

茸を追いかければ、どんどんと治安の悪い地区へと進んでいく。
娼館や奴隷商の店などが並ぶ通りに入る頃には、将軍の顔からは完全に表情が消えていた。
これは、かなり怒っている時の顔だ。
願わくば、このままこの地区を通り抜けて、まったく関係無いところでケイタを見つけたい。
だが願いも虚しく、茸が立ち止まったのは大きな奴隷商の館の前だった。
あぁ、まずい・・・・。
ケイタが自分の意思でこんな所へ来るわけがない。
もし茸の示す通り此処に居るのだとしたら、それは最悪の展開だ。
ケイタは将軍の印をつけていたはずなのに。
まさか将軍の印を恐れない馬鹿者が居るとは。
「イヴァン」
「はっ、確認いたします」
兵達に踏み潰されないよう、茸を摘み上げてカルシクに預ける。
それから、ゴテゴテとした悪趣味な扉を叩いた。

静かに扉が開き従者らしき男が顔を出したが、我々を見た瞬間に硬直し顔色を失くす。
まぁ、そうだろう。
扉を開けた瞬間に馬軍兵に囲まれ、しかも将軍に睨まれたのだから。
「ひっ・・・・・な、何事でございましょう。なぜ、馬軍の方々がこの様なところに・・・」
「人を探している」
震える従者へ、威圧的に問いかける。
「は、はい?人でございますか」
「年の頃は15、6歳。珍しい顔立ちの異国の少年だ。黒髪で肌が白い」
ケイタの特徴を伝えた途端、従者がハッとした表情をした。
あぁ、ケイタを知っているな。
目線を泳がせどう答えようか考えるような間があったが、そんな迷いに付き合っている暇は無い。
「知っているな?」
「いえ・・・あの・・・」
「何処だ」
「あ・・主に・・確認を・・・」
「必要ない。言え」
必死で時間稼ぎしようとする男に苛つく。
「それとも、このまま連行されて馬軍の尋問を受けたいのか」
「ひいっ・・。お、お許しを・・」
「何処にいる。早く申せっ!」
「あ・・・な、中庭に・・・中庭の競り場にいる筈です。赤い寝台・・・ひぃっっ!!」
全て言い切る前に、将軍が私と従者を押しのけて建物の中へと進んで行ってしまった。
「将軍っ、お待ちください!お前達!何をぼんやりしているっ!」
将軍ともあろう方が兵を置き去りにして、先陣を切って進んでしまうとは。
何時もは冷静沈着な将軍からは考えられない様な荒い行動に、慌てて兵と共に後を追いかけた。
だが、将軍が平静を失うのも分かる。
中庭の競り場と言えば、労働奴隷では無く性奴隷の売買が行われる場所だ。
確実にケイタは最悪の事態に陥っている。
せっかく不憫な境遇から抜け出た筈のあの子供が、また大人の欲に晒されているのかと思うと息が詰まる。
どんな扱いを受けているのか。
過去の傷を抉るような状況に、あの子供の心は耐えられるのか。
陰鬱な気持ちで、追いついた将軍と共に中庭への扉を開いた。

突然踏み込んだ我々に驚いた従業員や客達が一斉に逃げ始める。
この様な所に居る連中だ。
皆、何かしら後ろめたい事があるのだろう。
我々の目的を確認する事もなく、我先にと逃げようとしている。
「誰も出すな」
「はっ」
兵に命令を下しながら、さっさと進んでしまう将軍の後に続く。
中庭の一番奥にある赤色に統一された寝台。
天蓋が下されていると言うことは、中に商品となる奴隷が置かれている証だ。
しかも私達が来た途端逃げ出したが、寝台の周りには客らしき男達が集まり中を覗き込んでいた。
中で何かしらの行為が行われていたのだろう。
目を凝らせば、天蓋の薄布越しに1人の男が何かに覆い被さっているのが見え、嫌な予感に血の気が引いていく。
将軍もそれを確認したのだろう。
物凄い速さで寝台に近づき天蓋の隙間に腕を入れたと思ったら、中に居た人間の襟首を掴んで力任せに中庭へと放り出した。
だらしなく着衣を乱した男が、中庭に落とされ頭でも打ったのだろうグタリと気を失っている。
だが、そんな男よりも気掛かりなのはケイタの無事の方だ。
急いで寝台の中を見やれば、視界に入った光景に言葉を失った。
赤い赤い空間の中、ほっそりとした裸体がしどけなく横たわっている。
滑らかな太腿に、艶かしく上下する胸、皮膚が薄く柔らかそうな腹。
白い肢体が周りの赤色の卑猥さをより強調していて、眩暈がするほど淫靡な空気を漂わせている。
あぁ、コレは見てはいけないものだ。
あまりのいかがわしさに猛烈な後ろめたさを感じてしまったが、どうやらそれは私だけでは無く、そばにいたカルシクとハガンも同じようだ。
2人ともケイタの姿に狼狽え、気まず気に視線を泳がせている。
我々の視線に気付いたのだろう将軍が素早くケイタを外套で覆い隠し、こちらを一瞬厳しく睨んできた。
将軍の怒りの気配に、我々は慌てて寝台に背を向けた。


ケイタを売った者達の情報や、隠し印の奴隷の違法売買について、店の主や従業員達を厳しく問い詰めていく。
将軍は怒りを隠しもせず、引き出される者達を一人一人厳しく見下ろしていたが、その途中でケイタに呼ばれたのか慌てた様に再び天蓋の中へと戻っていった。
耳を澄ませていれば、どうやらケイタの具合が悪いようだ。
男達に弄ばれていたのだから、具合が悪くなって当然だろう。
考えたくはないが、そもそも我々は間に合ったのだろうか。
あの大勢の観衆の中、ケイタは最後まで辱められたのだろうか。
最悪の事態も想定して、私は近くの兵に軍医を急ぎ連れてくるよう指示を出しておいた。

しばらく様子を伺っていると、突然天蓋の中からケイタの悲鳴が上がり暴れ出す気配を感じ取った。
何事かと心配になって将軍に声をかけたら、驚いた事にハガンと共に天蓋の中へと呼ばれた。
まさか今の状態のケイタに他の人間を近寄らせるとは思わなかったので、思わず返事が遅れてしまう。
だが盛大な舌打ちをされたから、将軍とて本意では無いのは充分に分かった。
人払いをして寝台に上がれば、何故か短刀を抜いた将軍と暴れるケイタがいた。
事情を聞けば、何とも胸の悪くなる話で。
可哀想に、完全に玩具にされている。
処置の為にやむなく抜かれた短刀に怯えたのだろう、ケイタが縋る様に私とハガンを見上げてきた。
将軍の外套で必要最低限は体を隠されているが、細い肩や白い腿は剥き出しで何とも危う気な姿だ。
そんな状態で涙で潤む目を向けられると、とても気まずい気持ちになるし、将軍の目も恐ろしい。
目を逸らし、なるべくケイタの姿を見ない様にしながら将軍の指示通りに小さな体を押さえたが、ケイタは何処にそんな力があったのかと感心する程の強い抵抗を見せた。
ケイタが動かないよう手に力を込めるが、あまり強く押さえると細い体は容易く折れてしまいそうで、なんとも力加減に苦労する。
ハガンと二人でケイタを押さえ込み、将軍が処置の為に短刀を構え直した瞬間、抵抗していたケイタの体が今度は尋常ではなく震え始めた。
当たり前だ。
自分よりも大きな男達に押さえつけられ、短刀を急所に向けられているのだ。
どれだけ怖いだろうか。
やむを得ない処置とは言え、こんな事をして嫌われてしまうかもしれないと思うと少しだけ寂しさを感じてしまった。
怯える様子があまりにも哀れで、短刀が視界に入らないよう目を隠してやる。
気休め程度でも、それで少しでも恐怖が和らげばと思った。
だが将軍が紐を切った瞬間、ケイタは耳を塞ぎたくなるような悲痛な悲鳴をあげ、次の瞬間には糸の切れた人形のようにクタリと脱力した。
気を失ってしまったかと思ったが、見下ろしてみれば疲れ切った表情でどこかぼんやりと視線を泳がせている。
その虚ろで朧げな表情に、言いようのない不安を掻き立てられる。
だが、ケイタを慰めるのは我々の役目では無い。
後は将軍に任せれば良いと、ハガンと目配せし寝台から降りようとしたが。
突然ケイタが上げた嬌声に全員の動きが止まった。
しおりを挟む
ご感想への返信停止中です。
感想 386

あなたにおすすめの小説

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…

こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』  ある日、教室中に響いた声だ。  ……この言い方には語弊があった。  正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。  テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。  問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。 *当作品はカクヨム様でも掲載しております。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・話の流れが遅い ・作者が話の進行悩み過ぎてる

そばかす糸目はのんびりしたい

楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。 母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。 ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。 ユージンは、のんびりするのが好きだった。 いつでも、のんびりしたいと思っている。 でも何故か忙しい。 ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。 いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。 果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。 懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。 全17話、約6万文字。

処理中です...