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第二章 将軍様のお家に居候!
第31話 デジャヴ
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「・・花を売った?」
隣から、地を這うような低い声が聞こえてきた。
恐る恐るバルギーの顔を見れば、剣呑な目が俺を静かに見下ろしていた。
さっきまでの柔らかい表情など一切なく、冷え冷えとした無表情だ。
イバンとリーフも強張った表情で、場の空気が凍りついている。
え、何?この空気感・・・。
「バルギー?」
俺は何かまずい事を言ったのだろうか。
でも花を売ったとしか言っていないぞ。
「ケイタ、なぜそんな事を?」
バルギーが何か耐えるように口を歪めながら聞いてくる。
「えっと・・・・」
「ちゃんと言いなさい」
「女の子、花売るの初めて、出来ない、泣きました。可哀想、私、花、買いました」
「ケ、ケイタが、買ったのか!?」
イバンが驚いたように声を裏返した。
「それで・・花売れる、上手な花、教えました・・・」
説明すればする程、バルギー達の表情が凍りついていく。
な・・・何でだ・・・・何がいけないんだか分かんねぇ。
「その後、女の子のお手伝い・・・花売りました・・」
何も後ろめたい事は無い筈なのに、あまりに皆が怖い顔をするもんだから、俺も段々と自信がなくなってきて声が小さくなっていく。
「その女の花を売るのを手伝ったのか?それともお前も売ったのか?」
「?・・一緒に売りました」
俺の答えに、バルギーがぐぅと喉の奥で低く唸った。
「私、何か、駄目ですか?花売るは、駄目?」
「・・・ケイタ、お前にとっては生きる為の手段に過ぎないのかもしれないが・・・これからは駄目だ。決して許さない」
花を売る仕事は駄目って事?
どうも、それだけの話じゃ無い気がするけど、バルギーが何を言いたいのか今一分からない。
助けを求めるように、イバンを見たらとても困った顔をされた。
「ケイタ・・・それは何処での話だい?花を売ったのは何処だ?」
イバンがバルギーを気にしながら、慎重に俺に質問してくる。
「市場ある、広場です」
「あんな表通りで?あそこでの商売は禁止されている筈ですが」
「良い度胸だ。日中から堂々と禁止区域で客引きするとは。しかもケイタを誑かして花を売らせるなど・・・」
バルギーの目が怖い。
「ケイタ、何人に花を売った?」
「何人?たくさん。いっぱい売りました」
「・・・・やはり、外に出すべきでは無かったな」
俺を見るバルギーの目に暗い影が落ちて、何故か背中がぞわりとした。
「将軍、落ち着いてください。とにかく客引きした者達を特定しなくては」
「あぁ、そうだな。全員見つけだして罰を与えねば。ケイタ、お前を唆した娼婦はどの様な者だった」
「ソソノカシタ?ショーフ?言葉分からない」
「花を売った女だ」
花を売る子達はショーフって呼ぶのか?
「えーっと、茶色い髪、目が大きくて・・・・」
泣き虫な女の子を思い出しながら特徴を順番に口にしていけば、イバンが何やらメモを取り始める。
「・・それで、これくらい、小さい女の子」
身長を表すように手の平を低い位置にかざす。
「ん?」
俺の手の位置を見て、イバンの眉がピクリと跳ねた。
「噴水ある広場、花売る女の子、男の子、たくさん」
「んん?」
イバンが何か不可解そうな表情をしている。
バルギーも何処か困惑したような顔だ。
そんな中、リーフだけが唯一ハッとしたような表情をした。
「あぁっ!旦那様、違います。我々の勘違いです!」
珍しく取り乱したようなリーフの大声に、バルギーも少し驚いたように振り返った。
「ケイタ様が仰ってるのは、子供達の花売りの事です」
「・・・間違い無いのか?」
「はい、噴水のある広場は花売りの子供達が沢山居るんです」
「ケイタ、花を売ったと言うのは・・・・その・・・花を売ったと言うことか・・?」
「??・・・・ごめんなさい。意味分かりません」
バルギーの言い回しは全く意味不明だ。
「そ、そうだな・・・すまぬ。あー・・・どんな花を売った?」
「花?これ」
エリーがかぶっている花冠を指さす。
女の子から買った白い花で作られた冠だ。
俺が指差した花を見て、バルギーとイバンが一気に脱力したように床に手をついた。
あれ、なんかまたデジャヴだな。
たしかバルギーの家に初めて来た時にも、寝室で同じような事があったような・・・。
「あぁ・・・・久しぶりにやられた・・」
「さすが、ケイタですね・・・・ははは」
疲れたような2人を、リーフが苦笑気味に見ている。
何だかよく分からないけど、先ほどまでの緊張感は無くなって場の雰囲気は緩んだようだ。
3人はどこかホッとしたような顔をしているけど、俺だけがさっきまでの空気が一体何だったのか分かっていない。
「バルギー?何ですか?私、わかりません」
何が何だか分からないまま、あんな緊張感を強いられたのはちょっと腹立たしい。
皆が凍りついていた理由をちゃんと教えて欲しい。
「はぁ・・・ケイタ、勘違いした私たちも悪かったけど、お前にも責任はあるぞ。言い方が悪すぎる」
不満気な顔の俺に、イバンが答えてくれた。
「いいか、ケイタ。花を売ると言うのは、体を売って金を得る事を言うんだ」
「体を売る?」
「寝台の上で男の相手をして、金を貰うことだ」
おおぅ・・・それは・・・・。
花を売るって、つまりそう言う隠語なのね。
そう考えると・・・・なるほど。
それ前提で自分の発言を振り返れば、確かに俺は結構ヤバい事言ってた。
初めて売春する女の子を買った上に、上手なやり方を教えて、さらに仕事を手伝う為に一緒に売春を行ったと・・・・・完全に頭のおかしな奴じゃねぇか!
「おえぇぇぇっ」
皆にそんな気持ちの悪い勘違いされていたのかと、思わず気持ちそのままに叫んでしまった。
「何て顔をしている。ケイタ止めなさい」
舌を出してえずくような表情をしていたら、バルギーに嗜められた。
だけど、俺としては納得いかない。
いくら花を売るってのが売春の意味でも、俺が言う花を売ったってのもそう取られるなんて不本意だ。
普通に子供達と同じように花を売ったと解釈すれば良いじゃねぇか。
俺が売春するように見えるってのか!
「私花売る、何でソレになるですか。花売る、子供と同じ花、分かる!」
猛然と抗議したけど、3人とも溜息を吐くだけだ。
「花売りは幼い子供達の仕事だ。お前位の年で花を売ると言ったら普通はそちらの意味で受け取られる」
しょうがないと言った感じのバルギーに説明されて、俺もそれ以上文句が言えなくなった。
納得はいかないけど皆の様子を見るに、多分こちらの文化で言えば俺の感覚の方が間違えているんだろう。
文句は言えないが、不満が解消された訳でもなく無意識に口がへの字にひん曲がる。
「勘違いした私たちが悪かった。そんなに怒るな」
俺の表情を見て、バルギーが先に折れて謝ってくれた。
「だが、絶対に他で同じ事を言わないように。確実に勘違いされるからな」
「・・・・分かりました。ごめんなさい」
これ以上意地を張るのも大人気無いと、俺もバルギーを見習って素直に謝っておいた。
「私のところは、花違います。春、売る言います」
場の雰囲気も落ち着いた所で、話題の一つとして俺の方の表現も教えておいた。
「春?なるほど、お前のいた所ではそう表現するのか」
まぁ、日陰の花とか夜の花とか、確かに花って表現も使うっちゃ使うけど。
「本当は駄目」
「駄目?」
「んー・・・駄目。誰もいけません」
「違法という事ですかね?」
「イホー?」
「国の決まり事に逆らう事だよ」
「多分、それ」
俺の言葉に何故かバルギーが反応する。
「と言うことは、お前はした事が無いのか?」
何か期待するような表情だけど、俺としてはイエスとも言い辛い。
売買春が違法なのはしょせんは表向きの話だ。
風俗に行けば、まぁ、ほら、ねぇ?
何しろ、風俗好きな先輩が居たもんで。
ちょいちょい連れて行かれていたからな。
俺も、結構その辺節操が無いし。
「んふ?」
つい誤魔化すように曖昧で間抜けな笑い方をしてしまったら、苦々しい表情で視線を逸らされてしまった。
「・・・すまない。余計な事を聞いた」
バルギー真面目そうだから、そういう風紀を乱すような事は嫌いなんだろうな。
だから俺が花を売ったって話した時も、あんなに怖い顔をして過剰に反応したんだろう。
バルギーも驚いただろうけど、俺だって驚いたわ。
花を売るってのが売春って事も、皆にそういう意味で勘違いされたって事も、全てが衝撃だった。
その衝撃がどれくらいだったかと言うと、仕事の話の方をすっかり言い忘れるくらいだ。
ほんと、頭の中から綺麗さっぱり吹き飛んでたよね。
俺っていつもそうなんだよな。
何かに気を取られると、他の事をすぐ忘れちまうんだ。
俺の悪い癖。
てへ。
だけど、まさかこの忘れ癖が後々のとんでもない災難の原因になるなんて、この時は爪の先程も考えていなかった。
ほーんとにねー・・・。
第2章 終
隣から、地を這うような低い声が聞こえてきた。
恐る恐るバルギーの顔を見れば、剣呑な目が俺を静かに見下ろしていた。
さっきまでの柔らかい表情など一切なく、冷え冷えとした無表情だ。
イバンとリーフも強張った表情で、場の空気が凍りついている。
え、何?この空気感・・・。
「バルギー?」
俺は何かまずい事を言ったのだろうか。
でも花を売ったとしか言っていないぞ。
「ケイタ、なぜそんな事を?」
バルギーが何か耐えるように口を歪めながら聞いてくる。
「えっと・・・・」
「ちゃんと言いなさい」
「女の子、花売るの初めて、出来ない、泣きました。可哀想、私、花、買いました」
「ケ、ケイタが、買ったのか!?」
イバンが驚いたように声を裏返した。
「それで・・花売れる、上手な花、教えました・・・」
説明すればする程、バルギー達の表情が凍りついていく。
な・・・何でだ・・・・何がいけないんだか分かんねぇ。
「その後、女の子のお手伝い・・・花売りました・・」
何も後ろめたい事は無い筈なのに、あまりに皆が怖い顔をするもんだから、俺も段々と自信がなくなってきて声が小さくなっていく。
「その女の花を売るのを手伝ったのか?それともお前も売ったのか?」
「?・・一緒に売りました」
俺の答えに、バルギーがぐぅと喉の奥で低く唸った。
「私、何か、駄目ですか?花売るは、駄目?」
「・・・ケイタ、お前にとっては生きる為の手段に過ぎないのかもしれないが・・・これからは駄目だ。決して許さない」
花を売る仕事は駄目って事?
どうも、それだけの話じゃ無い気がするけど、バルギーが何を言いたいのか今一分からない。
助けを求めるように、イバンを見たらとても困った顔をされた。
「ケイタ・・・それは何処での話だい?花を売ったのは何処だ?」
イバンがバルギーを気にしながら、慎重に俺に質問してくる。
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「あんな表通りで?あそこでの商売は禁止されている筈ですが」
「良い度胸だ。日中から堂々と禁止区域で客引きするとは。しかもケイタを誑かして花を売らせるなど・・・」
バルギーの目が怖い。
「ケイタ、何人に花を売った?」
「何人?たくさん。いっぱい売りました」
「・・・・やはり、外に出すべきでは無かったな」
俺を見るバルギーの目に暗い影が落ちて、何故か背中がぞわりとした。
「将軍、落ち着いてください。とにかく客引きした者達を特定しなくては」
「あぁ、そうだな。全員見つけだして罰を与えねば。ケイタ、お前を唆した娼婦はどの様な者だった」
「ソソノカシタ?ショーフ?言葉分からない」
「花を売った女だ」
花を売る子達はショーフって呼ぶのか?
「えーっと、茶色い髪、目が大きくて・・・・」
泣き虫な女の子を思い出しながら特徴を順番に口にしていけば、イバンが何やらメモを取り始める。
「・・それで、これくらい、小さい女の子」
身長を表すように手の平を低い位置にかざす。
「ん?」
俺の手の位置を見て、イバンの眉がピクリと跳ねた。
「噴水ある広場、花売る女の子、男の子、たくさん」
「んん?」
イバンが何か不可解そうな表情をしている。
バルギーも何処か困惑したような顔だ。
そんな中、リーフだけが唯一ハッとしたような表情をした。
「あぁっ!旦那様、違います。我々の勘違いです!」
珍しく取り乱したようなリーフの大声に、バルギーも少し驚いたように振り返った。
「ケイタ様が仰ってるのは、子供達の花売りの事です」
「・・・間違い無いのか?」
「はい、噴水のある広場は花売りの子供達が沢山居るんです」
「ケイタ、花を売ったと言うのは・・・・その・・・花を売ったと言うことか・・?」
「??・・・・ごめんなさい。意味分かりません」
バルギーの言い回しは全く意味不明だ。
「そ、そうだな・・・すまぬ。あー・・・どんな花を売った?」
「花?これ」
エリーがかぶっている花冠を指さす。
女の子から買った白い花で作られた冠だ。
俺が指差した花を見て、バルギーとイバンが一気に脱力したように床に手をついた。
あれ、なんかまたデジャヴだな。
たしかバルギーの家に初めて来た時にも、寝室で同じような事があったような・・・。
「あぁ・・・・久しぶりにやられた・・」
「さすが、ケイタですね・・・・ははは」
疲れたような2人を、リーフが苦笑気味に見ている。
何だかよく分からないけど、先ほどまでの緊張感は無くなって場の雰囲気は緩んだようだ。
3人はどこかホッとしたような顔をしているけど、俺だけがさっきまでの空気が一体何だったのか分かっていない。
「バルギー?何ですか?私、わかりません」
何が何だか分からないまま、あんな緊張感を強いられたのはちょっと腹立たしい。
皆が凍りついていた理由をちゃんと教えて欲しい。
「はぁ・・・ケイタ、勘違いした私たちも悪かったけど、お前にも責任はあるぞ。言い方が悪すぎる」
不満気な顔の俺に、イバンが答えてくれた。
「いいか、ケイタ。花を売ると言うのは、体を売って金を得る事を言うんだ」
「体を売る?」
「寝台の上で男の相手をして、金を貰うことだ」
おおぅ・・・それは・・・・。
花を売るって、つまりそう言う隠語なのね。
そう考えると・・・・なるほど。
それ前提で自分の発言を振り返れば、確かに俺は結構ヤバい事言ってた。
初めて売春する女の子を買った上に、上手なやり方を教えて、さらに仕事を手伝う為に一緒に売春を行ったと・・・・・完全に頭のおかしな奴じゃねぇか!
「おえぇぇぇっ」
皆にそんな気持ちの悪い勘違いされていたのかと、思わず気持ちそのままに叫んでしまった。
「何て顔をしている。ケイタ止めなさい」
舌を出してえずくような表情をしていたら、バルギーに嗜められた。
だけど、俺としては納得いかない。
いくら花を売るってのが売春の意味でも、俺が言う花を売ったってのもそう取られるなんて不本意だ。
普通に子供達と同じように花を売ったと解釈すれば良いじゃねぇか。
俺が売春するように見えるってのか!
「私花売る、何でソレになるですか。花売る、子供と同じ花、分かる!」
猛然と抗議したけど、3人とも溜息を吐くだけだ。
「花売りは幼い子供達の仕事だ。お前位の年で花を売ると言ったら普通はそちらの意味で受け取られる」
しょうがないと言った感じのバルギーに説明されて、俺もそれ以上文句が言えなくなった。
納得はいかないけど皆の様子を見るに、多分こちらの文化で言えば俺の感覚の方が間違えているんだろう。
文句は言えないが、不満が解消された訳でもなく無意識に口がへの字にひん曲がる。
「勘違いした私たちが悪かった。そんなに怒るな」
俺の表情を見て、バルギーが先に折れて謝ってくれた。
「だが、絶対に他で同じ事を言わないように。確実に勘違いされるからな」
「・・・・分かりました。ごめんなさい」
これ以上意地を張るのも大人気無いと、俺もバルギーを見習って素直に謝っておいた。
「私のところは、花違います。春、売る言います」
場の雰囲気も落ち着いた所で、話題の一つとして俺の方の表現も教えておいた。
「春?なるほど、お前のいた所ではそう表現するのか」
まぁ、日陰の花とか夜の花とか、確かに花って表現も使うっちゃ使うけど。
「本当は駄目」
「駄目?」
「んー・・・駄目。誰もいけません」
「違法という事ですかね?」
「イホー?」
「国の決まり事に逆らう事だよ」
「多分、それ」
俺の言葉に何故かバルギーが反応する。
「と言うことは、お前はした事が無いのか?」
何か期待するような表情だけど、俺としてはイエスとも言い辛い。
売買春が違法なのはしょせんは表向きの話だ。
風俗に行けば、まぁ、ほら、ねぇ?
何しろ、風俗好きな先輩が居たもんで。
ちょいちょい連れて行かれていたからな。
俺も、結構その辺節操が無いし。
「んふ?」
つい誤魔化すように曖昧で間抜けな笑い方をしてしまったら、苦々しい表情で視線を逸らされてしまった。
「・・・すまない。余計な事を聞いた」
バルギー真面目そうだから、そういう風紀を乱すような事は嫌いなんだろうな。
だから俺が花を売ったって話した時も、あんなに怖い顔をして過剰に反応したんだろう。
バルギーも驚いただろうけど、俺だって驚いたわ。
花を売るってのが売春って事も、皆にそういう意味で勘違いされたって事も、全てが衝撃だった。
その衝撃がどれくらいだったかと言うと、仕事の話の方をすっかり言い忘れるくらいだ。
ほんと、頭の中から綺麗さっぱり吹き飛んでたよね。
俺っていつもそうなんだよな。
何かに気を取られると、他の事をすぐ忘れちまうんだ。
俺の悪い癖。
てへ。
だけど、まさかこの忘れ癖が後々のとんでもない災難の原因になるなんて、この時は爪の先程も考えていなかった。
ほーんとにねー・・・。
第2章 終
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