飛竜誤誕顛末記

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第二章 将軍様のお家に居候!

第26話 飛竜の先生

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「カルシクー、ハガンー。来たー」
訓練場で剣を振るう2人に、手を振りながら来訪を告げる。
「ケイタ!よく来たな!」
「変な奴に声を掛けられたりしなかったか?大丈夫か」
「大丈夫!」
俺の姿を見た2人はすぐに剣をおろし、いつもの様に歓迎してくれた。

最近俺は1人で街へ行ったり、バルギーのお使いで軍に来たりしている。
街へ初めて行ったあの日から、俺は少しでも早くこの世界に慣れたいとバルギーにお願いして外をウロつくようになったのだ。
バルギーは俺の一人歩きにとても難色を示して説得するのには苦労したけど、これ以上家に篭ってたら発狂してしまうと必死でお願いしたら渋々了承してくれた。
いや、そもそも普通に外出するだけのことに、なんでわざわざバルギーの許可を取らねばならんのかと思わなくも無いけど。
まぁ、バルギーは俺の世話をしてくれているし、この世界の事はよく分からないから、アイツの言う事は素直に聞いておいた方が良いんだろうけどね。

外歩きを始めた頃はヨムルが付いてきて、街を案内してくれたり、暗い路地や裏道など治安的に近寄らない方がいい場所などを教えてくれた。
バルギーも街の地図を見せてくれて、治安が余り良くない場所などには印をつけて絶対に近寄るなとしつこい程に注意された。

大体街の様子も分かって慣れて来たところで、ヨムルの付き添いを断って1人で出歩くようになったんだけど。
初めて一人で外出した時は、それはもう大変だった。
何が大変って、俺がじゃなくてバルギーが。
心配で心配で堪らないといった感じで落ち着かず、1人では危ないだとか、1人で出掛けるのはやっぱり明日からにしろだとか、ウダウダウダウダ・・・・・。
年ごろの娘を心配する親父かってんだ。
余りにもしつこくて若干ウンザリし始めた辺りで、見かねたリーフが一人歩きの練習にまずは街では無くバルギーの仕事場まで行って一緒に帰ってくるのはどうかと提案してきた。
つまり、バルギーのお迎えだ。
歩きでもそんなに遠くはない距離だし、軍までの道のりは貴族や高位軍人達の屋敷が多い治安の良い地区だから、一人歩きでも安全だろうとリーフがバルギーを説得してくれた。
本当リーフはバルギーの扱いに慣れているな。
それでもバルギーは心配だったらしく、俺が実際に迎えに行った時は扉の前で待ち構えていたんだから笑うしかない。
執務室の扉を開いたら、直ぐに壁の如く立ちはだかるバルギーが居て本当にビビった。
もう、年頃の娘を心配ってよりも、初めてのお使いの子供を心配する親だ。
一体、俺のこと何だと思ってんだ。
バルギーの後ろで、イバンが口を押さえて笑ってたもん。

そんなこんなで一人歩きをする様にはなったけど、心配するバルギーを納得させる為に、3回に1回は届け物やら迎えにやらでバルギーの職場に来るようになった。
お陰で兵士の皆さんともすっかり顔馴染みだ。
その中でも最初に紹介されたカルシクとハガンは、特に俺の相手をよくしてくれる。
「ケイタ、今日は将軍のお迎えか?」
「うん。迎え来た」
「将軍は軍会議の最中だろうから、少し待つぞ」
カルシクとハガンが交互に声を掛けてくる。
カルシクは最初真面目そうな印象だったけど、話してみると思ったよりもフレンドリーで気安い人だった。
逆にハガンは最初のイメージ通りかなり真面目な性格だ。
多分融通の効かないドが付く程の真面目タイプだけど、面倒見が良い人でしっかりものの兄貴って感じだな。
「待つの、どれくらい?」
「そうだな、まだ会議は始まったばかりだろうからなぁ。1時間は確実に待つな」
「今日は色々と議題が多そうだから、下手をすると2~3時間待つかもしれないぞ」
「げぇーー」
しまった、来るの早すぎた。
「こら、そんな声を出すんじゃない」
ハガンが嗜めてくるけど、そんな事言っている場合では無い。
2~3時間もぼんやり待っているのは退屈過ぎる。
カルシク達も仕事や訓練があるから、ずっと俺の相手をしてもらう訳にもいかないし。
休憩している人達に絡みに行こうかとも考えるけど、あんまり騒いでも皆の訓練の邪魔になる。

「う~ん・・・あ」
どう時間を潰そうか頭を捻っていたら、閃いた。
そうだ、折角時間が出来たのだ。
新しい先生に会いに行こうじゃないか。
博識そうな飛竜の姿を思い出し、俺は行き先を決めた。
「カルシク、ハガン、私、用事。後で、戻ってきます」
「え、用事?ちょっと待て、何処行く気だ」
飛軍の訓練場へ向かおうと体の向きを変えたら、焦ったようにカルシクが俺を止めた。
素直に行き先を言っても良いけど、そしたら2人とも付いて来そうだ。
それでは、2人の訓練の邪魔をしてしまう事になるし、正直竜と話す時は他の人が近くにいない方が都合が良い。
「んー、ちょっとー」
「ちょっととは何だ。ちゃんと言え」
言葉を濁したら、ハガンも道を塞ぐように俺の前に立ちはだかる。
面倒だな、言葉が分からないフリして適当な事言いながら撒くか?
【ケイタ、どうした。そいつらが邪魔か?】
【追い払ってやろうか】
どうしようか考えていたら、訓練場の端で休んでいたカルシクとハガンの馬竜2頭が声を掛けて来てくれた。
『お、悪い。ちょっとだけ時間稼いでもらってもいいかな。デュマンに会いたいんだけど、1人で行きたいんだ』
【あぁ、デュマンのところか。それなら、こいつらは邪魔だな】
【任せろ】
「っぐあ!?」
言うが早いか、近づいてきた1頭がハガンの襟を咥えたかと思ったらそのまま首を振ってあの巨体を簡単に放り投げてしまった。
馬強えぇ。
突然の攻撃に驚いて反応の遅れたカルシクも、もう1頭の馬竜に同じように放り投げられてる。
「うわっ!くそ、お前らまたっ・・・!あ、こらケイタ!待て!」
2人ともすまん!
カルシクとハガンが立ち上がる前にさっさと走り出す。
焦ったような声が後ろから聞こえたけど、馬竜が道を塞いで2人を止めてくれた。
『ありがとー。2人に怒られたらごめんなー!後でお礼するから』
【かまわん】
【デュマンは多分厩舎で寝ているぞ】
今度、お礼に果物でも持ってこよう。
そして、後で2人に怒られる覚悟もしておこう。


馬竜に教えてもらった通り、飛竜達の厩舎を覗いたらデュマンが気持ち良さげに日の当たる場所で眠っていた。
他の飛竜達は訓練場に行っているのか、厩舎の中にはデュマンだけだ。
『デュマン、寝てるか?』
一応、少し距離を置いて声を掛けてみる。
寝起きのデュマンにいきなり喰いつかれたら怖いから。
【・・ケイタか?】
デュマンは俺の声に直ぐに反応して、パチリと目を開けた。
【何故そんなところに居るのだ?もっと近くにおいで】
『へへ、久しぶりだな』
デュマンの許しを貰って、安心して目の前まで近づいて腰を下ろす。
【あぁ、久しぶりだな。元気にしていたか?】
『うん、元気元気。デュマンも元気だったか?』
【もちろんだ。私達はそう簡単に病気などにはならないからな】
『そうなんだ。竜って強いんだな』
【それよりも、今日は1人か?他の人間は付いて来ていないのか】
『撒いてきた!』
【撒・・・あっははは、お前は中々にお転婆だな】
『お転婆って・・・。今日はデュマンとゆっくり話したかったからさ。他に人が居ると難しいだろ』
【そうだな。この前の話の続きが聞きたいのだろう?】
『そうそう!人間の先生にも神島のこと聞いたんだけど、言葉が難しいし、なんか抽象的な話でいまいちよく分かんなかったからさ』
セフ先生の授業を思い出すけど、今だにボンヤリした理解のままだ。

【ふむ、前回は何処まで話したかな】
『えっと、神島の竜は魔法が使えて強いってのと、寿命が無くて、あとは・・・えーと・・あ、そうそう、なんか自然の魔力が固まって生まれてくる?みたいな?』
【おぉ、ちゃんと覚えているな。偉いぞ】
褒められた。
【ちなみに、人間はどの様に教えてくれた?】
『えっと、どちらかと言うと竜よりも神島の事を教えてもらったんだけど。神島は天国に行くための中間地点で、神の使いの大竜が神島を守ってるから生きてる人間は近寄れない。あと、神島は1年掛けて世界を回って、死んだ人達の魂を天国に送ってるんだって』
【よし、全部忘れていい】
『うえぇ~・・・マジかよ。理解するのに俺結構頑張った感じなんだけど』
【神やら天国やらは人間が勝手に作った話だ。大竜が神島を守っていると言うのは本当だが、別に神の使いとかではなく自分達の縄張りを守っているだけの事だ】
『そうなんだ。島が動いて魂を云々って話は?』
【島が動くのはただの自然現象だ。太陽が昇って沈むのと同じくらい当たり前の事だな】
『わぁ、めっちゃ説得力あるー』
【思った以上に人間の知識はあてにならんな。神島については私が正しく教えてやろう】
『はい、先生。お願いします!』
背筋を伸ばして居住まいを正したら、デュマンが面白そうに尻尾を一振りした。
【ふふふ、お前は何だか憎めないヤツだな】

【いいか、ケイタ。まず神島というのは、あれ一つが大きな魔石の様なものだ】
『魔石?島全部が?』
【そうだ。普通魔石と言えば、魔力を豊富に持つ一塊の鉱石の事を言うが、神島は島全体が豊富な魔力に溢れていて、大きな一つの魔石状態なのだ】
『へぇ・・・なんで?』
【さぁ、そこまでは流石に私にも分からない。そういう特性の土地だとしか言えんな。宙に浮いているのも異常なほど多い魔力が作用した結果なのであろう】
『なるほどな』
凄い。
セフ先生の神様とか天国云々の話よりもよっぽど現実感ある話だ。

【島の不思議なところは、尽きることも無く新たな魔力が大量に生み出され続ける事だ。生物が生きるために吸収したりしているが、はっきり言ってその程度の消費では追いつかないから、島は常に濃い魔力で溢れていて、植物や生物が魔物化する事も多い】
『先生!質問!』
ビシリと挙手をする。
【何だ?】
『魔物化って何ですか?』
【ふむ。魔物化は本来魔法が使えない生物や植物が、極端に濃い魔力の中に一定期間留まる事で、魔力を扱えるようになる現象だ】
『魔法が使えるようになるの?』
【そうだ。魔法が使えなくても肉体が強化されて通常よりも大きかったり強い個体になる事もあるぞ】
『へぇ、突然変異みたいなものか』
【まぁ、そうだな。しかし、魔物化した生物は凶暴化する事が多いのが問題でな】
『凶暴化・・・』
【元々魔法が使えない生物だから魔力の扱いが下手なのだ。自然の中にある魔力を吸収するのが苦手で、魔力を持つ生物を食べて取り込むのが基本だ。しかも魔力を体内に留めて置くことも下手だから、いつも枯渇状態だ。そのせいで魔力補給の為に魔力持ちの生物を常に襲い続けてる】
『ずっと腹減りみたいな事か、なんか可哀想だなぁ・・』
【確かに哀れな生物ではあるな。大体が魔力の供給が追いつかず死んでしまうことが殆どだしな。だが、稀に生き残った者達が繁殖する事もあるぞ】
『魔物同士で繁殖するのか?』
【いや、魔物化する前の自分と同じ種と番うことが多いみたいだな。そうすると生まれてくる子供はやはり魔物化している】
遺伝性の病気みたいだな。
『負の連鎖ってやつか』
【いや、そうとも言えない。突発的に魔物化した親よりも生まれた時から魔物化している子供のほうが魔法や魔力の扱いが上手いのだ。だから代を重ねるごとに段々と魔法の扱いが安定して、そういう種類の新しい生物になる場合もある】
『魔物ってよりも、そういう魔法が使える生物に進化するのか』
【うまく行った場合はな】
『・・・・うまく行かなかった場合は?』
【魔力の扱いが下手なまま魔物として進化してしまう】
『魔法が使える生物への進化とどう違うんだ?』
【生物として安定していない。魔力持ちを襲う事だけに特化した進化の仕方だ】

デュマンが少し考えるように言葉を切ってから、俺を見下ろす。
【例えば。人間は元から魔法を使う生物だから魔物化はしないのだが】
『あ、しないんだ。』
【しない。しかし人型の魔物は存在している】
『ん?それは人間の魔物じゃないのか?』
【擬きだ】
『モドキ・・・・』
【人間を捕食する為に擬態しているんだ。大体は女や子供の姿をしていることが多くて、人間にとってはとても魅力的な外見をしているらしい】
『捕食ってことは・・・人間を食べるんだ?』
【魔力量が少ないとは言え人間も一応魔力を持つ生き物だからな、魔物にとっては美味い餌だ】
『ひえー』
【この擬態が、魔物としての進化の一つだ。人間擬きは人間を襲うのに特化した進化だな。恐らく人間の住む場所に近いところで生息繁殖を繰り返した結果なのだろう】
『もはや、そういう生物への進化なんじゃ』
【いや、生物として安定した生態をしていない。魔力の扱いが下手で知能も低くなっていくから、魔物として進化した場合は代を重ねるごとに食べる本能だけが残って、そのうち番う相手すら捕食してしまい繁殖が出来なくなって滅んでしまうんだ】
『ふ・・不憫だ』
【まぁ、そうだな。だが危険な存在だから、そういうモノを見たら直ぐに離れるんだぞ】
『うん、そうする。俺に魔物と普通の生物の違いが分かるか怪しいけどな』
絶対見分けつかないだろうな。
こっちの生物の種類なんか知らんもん。

『ちなみに走り茸は魔物?それとも動物か?はたまた植物か?ずっと気になってたんだ』
俺は大人しく籠の中にいるエリーを見下ろした。
【ははは、そうだな。それは植物だ。おそらく元々は魔物化した茸だったのが、世代交代する内に今の生態で安定したのだろう】
『植物なのか。植物でも懐くんだな』
【魔物化した事で、僅かではあるが知能を得たのかもしれんな】
『そんな事もあるのか』
【そんな事もある。魔物化とは複雑怪奇なものなのだ】
エリーのご先祖様は魔物化した茸か。
こんな可愛い進化を遂げるなんて、面白いもんだ。

『あれ、じゃぁ走り茸は魔法使えるのか?』
【いや、走ることだけに特化したようだな。魔力を溜める器は持っていない】
『肉体強化の方向で進化したのか』
【そうだな】
『その場合は、また魔物化することもあるって事か?魔法が使えない生物が魔物化するんだろ?』
【・・・ふむ?そういう可能性もあるのか?お前は色々なことを考えるのだな。だが今まで魔物化した走り茸なんて見たことが無いぞ。何しろコイツらは何時も走っているからな。濃い魔力に晒されても魔物化する前に移動してしまう。魔物化するような生態では無いだろう】
『ははは、確かにすぐどっか走ってっちゃうもんな。魔物化する暇なんか無いか』
エリーは魔物化しないようで安心した。

あー、マジで勉強になるな。
もう、毎日デュマンの授業受けた方がいい気がするわ。
やっぱり言葉が100%理解できるって素晴らしい。
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