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第二章 将軍様のお家に居候!
第10話 馬だ!
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食事が終わった後、部屋に戻るのかと思ったけど、どうやら違う場所へ行くらしい。
重くなった腹を摩りながらバルギーとイバンについていくと、砦内にある塔のような建物に辿り着いた。
イバンが重そうな木の扉を開くと、そこは家具も何も置いていないガランとした空間だった。
装飾性のない室内だけど、床にだけは一面妙に綺麗な模様が彫られている。
何の為の部屋なんだろうか。
「おいで」
模様をマジマジと眺めていたら、バルギーに腕を引かれた。
バルギー達と一緒に部屋の真ん中へと進む。
「ケイタ、これから転移魔法で王都に飛ぶ。もしかすると体調が悪くなるかもしれないが、少しだけ我慢してくれ。これは私が預かっておく」
バルギーが何か説明しながら、俺の手の中に居たエリーを摘み上げた。
バルギーの手の中でエリーが嫌そうにビチビチと暴れているが、全く抜け出る事が出来なさそうだ。
エリーの気持ち、めっちゃ分かる。
バルギーのホールド力、やばいよな。
「将軍、よろしいですか」
「あぁ、頼む」
バルギーは、エリーを掴んでいるのとは反対の手で何故か俺の腕をガッチリと掴んできた。
何々?何か始まるの?
イバンが床に跪き、床の模様の一部を指でなぞる。
『・・おぉ?!すげぇ!』
驚いた事にイバンが触れた部分から模様が光りだし、それが一気に部屋の隅まで広がっていく。
何だかファンタジックだ!なんだこれ!
幻想的な光景にちょっとテンションが上がったのも束の間、部屋に光が満ちた瞬間。
俺は恐ろしいほどの眩暈に襲われた。
『うげぇぇっ・・・』
ジェットコースターに乗った時のような無重力感が体を包み、全身の血液がサァっと一気に足元へと落ちていくような感覚に、冷や汗がぶわりと噴き出す。
これは貧血を起こした時に似た感じだ。
思わず膝が崩れそうになったけど、バルギーが腕を掴んでいてくれたおかげで倒れる事はなかった。
俺がよろけたのが分かったのか、バルギーが支えるように俺の腰に腕を回してくれた。
頭の中身がシャッフルされているみたいで、最高に気持ち悪い。
立っているのも精一杯で、必死にバルギーの腕に掴まってしまった。
しばらく眩暈に耐えていたら、フッと突然体の平衡感覚が戻った。
「うぁ?」
何だったんだ、今の・・・。
「大丈夫か?ケイタ」
「やはり転移は初めてだったようですね。顔色が悪い」
眩暈の様な感じは無くなったけど、酷い車酔いになったような気持ち悪さが残っている。
あぁ・・・やっぱりあんなに朝飯食わなきゃ良かった。吐きそうだ。
バルギーの手の中を覗き込めば、エリーもグンナリとしていて時々ピクピクと痙攣している。
ハハ・・・エリーお前もか。
「外に出よう」
吐き気に耐えるように口をおさえてたら、バルギーが外へと続く扉へ俺を引っ張った。
外の空気に当たれば少し気分が良くなるかもしれないけど、結局今のは何だったんだろうか。
何のために、この部屋に入ってきたのかもよく分からない。
俺はバルギーに引かれるままに、ヨタヨタと建物の外へと出た。
外へと出た瞬間、俺は目の前に広がる光景に絶句した。
『っ?!』
扉の外は、何故か入ってきた時とは全く違う場所だった。
石造の砦の中に居たはずなのに、今いるのはタイルで装飾された壁に囲まれる中庭のような場所で、振り返れば塔も入った時とは明らかにデザインが変わっている。
理解が何も追いつかない。
「へ?・・・・は?・・・・」
余りにも理解不能な事態に脳みそが混乱し、抑えていた吐き気が一気に押し寄せてきて、耐える間もなく胃の中身が迫り上がってくる。
「オゲェ・・」
「ケイタっ」
情けないことに、俺はバルギーとイバンの前で朝食を吐き戻すという醜態を晒すことになったのだった。
「大丈夫かケイタ。顔色が真っ青だ」
嘔吐した後、慌てたようなバルギーに抱き上げられて、俺は中庭を出て直ぐのところにあった休憩室のような場所へ運び込まれた。
今はベンチの上に横になってジッと吐き気が去るのを待っている。
俺の顔の横で、エリーもグッタリと倒れたままだ。
「思った以上に、転移酔いが酷かったですね」
「あぁ、可哀想な事をしてしまった。ケイタ、これを飲みなさい」
バルギーが小さな陶器の瓶を差し出してくる。
「何?」
「酔い覚ましだ。少し気分がマシになる」
飲めと言うように口元に寄せられた瓶の中からは、薄荷のような爽やかな香りがする。
俺は言われるがまま、瓶の中身を口の中に流し込んだ。
少し甘みのあるそれは香りそのままに薄荷の味で、口の中から胃の中までをすっきりとした清涼感が走り抜ける。
スースーする感じで、気持ち悪さが若干マシになった気がした。
休んでいる間にバルギーが説明してくれたけど、なんと俺は今オウトに居るらしい。
何だか分からないけど、あの塔からオウトまで瞬間移動的な感じ?で移動したんだと。
凄いな、ゲームのファストトラベルみたいだ。
ちょっと難しい内容だったから、だいぶ曖昧な理解だけど、多分そんな感じの事を言ってたと思う。
ってか、見たまんま違う場所だし。そう言うことなんだろう。
道理で、砦にいた時もバルギーが簡単にオウトに行ったり戻ってきたりしてた訳だ。
謎が解けて、スッキリした。
しばらく休んでようやく体調が回復したけど、バルギーはまだ心配そうで危うくココに運び込まれた時と同じように抱き上げられそうになった。
何考えてんだこの人は。
森の中にいる時からちょいちょい思ってたけど、バルギーは少し心配性すぎる気がする。
バルギーの迷惑な好意を丁重にお断りして、俺はさっさとベンチから立ち上がった。
イバンが横で口を歪めていたけど、これは笑いを堪えてる顔だと思う。
きっと俺とバルギーのやり取りが馬鹿っぽくて面白かったのだろう。
体調が戻った俺は、バルギー達と共に部屋を出た。
エリーは俺より先に回復していて、今は機嫌よさそうに俺の肩に座っている。
砦は石造の無骨な印象だったけど、こっちの建物はもっと装飾的だった。
床や壁、柱に至るまで、タイルで美しく飾られていて、もうまんまアラビアンナイトな感じ。
『ほあー、綺麗だなー』
俺海外旅行とかしたこと無いから、こういうのテレビとか写真でしか見た事ないわ。
ちょっと感動するな。
「ケイタ、危ないからちゃんと前を見なさい」
建物内をキョロキョロ見回していたら、嗜めるようにバルギーに背中を軽く叩かれた。
おっと、いけねぇ。田舎から出てきた観光客みたいになってたな。
「本当に見るもの全てが初めてといった感じですね」
「外の世界を何も知らないのだろう。不憫な・・・」
2人からの視線が痛い。きっと田舎者丸出しで呆れられているんだ。
ちょっと恥ずかしくなって、俺はなるべく余所見をしない様に姿勢を正して歩くことにした。
しばらく歩くと、外に出た。
「ケイタ、見てごらん。厩舎だ」
バルギーが指さす先を見ると、広い柵に囲まれた広場と大きな小屋が立っていて、
柵の中には数頭の馬が居るのが見えた。
『お、馬だ』
近づいて行くにつれ、馬の姿もハッキリと見えてくる。
『ん?馬・・・か?』
何だか俺が知っている馬のような、そうで無いような生物がいるぞ。
まず、デカイ。
体高が、軽く俺の身長を上まわっている。
俺が見たことある馬って競馬場の競走馬くらいだけど、それに比べて断然デカい。
足が太いし、ガタイもガッチリしている。
あと、見間違いでなければ牙がある。
猪のように、上と下から鋭い牙が突き出ているんだ。
何より俺の知っている馬と違うのが、足先が蹄ではなく恐竜の足のような形だった。
鋭い爪と鱗に覆われている。
哺乳類かどうかも怪しいけど、多分これがこっちの世界の馬なのだろう。
「ケイタ、これは馬だ。馬」
「ウマ?」
「そうだ。私の馬もいる」
バルギーに引かれて小屋の方へ行くと、黒毛の立派な馬がいた。
他の馬よりも少し大きくて、毛が艶々だ。
「ラビクという名前だ。触ってもいいぞ」
バルギーが俺の手をとって、馬に触らせてくれた。
見た目そのままに、ツルツルとしたシルクの様な手触りの毛並みだ。
『うぉー、めっちゃ手触り良い~。お前綺麗な毛してるんだなぁ』
【ふふ、ありがとう】
気持ちの良い毛並みにうっとりと手を滑らせていたら、ごく自然に馬が返事をした。
馬が、はっきりと、喋った。
重くなった腹を摩りながらバルギーとイバンについていくと、砦内にある塔のような建物に辿り着いた。
イバンが重そうな木の扉を開くと、そこは家具も何も置いていないガランとした空間だった。
装飾性のない室内だけど、床にだけは一面妙に綺麗な模様が彫られている。
何の為の部屋なんだろうか。
「おいで」
模様をマジマジと眺めていたら、バルギーに腕を引かれた。
バルギー達と一緒に部屋の真ん中へと進む。
「ケイタ、これから転移魔法で王都に飛ぶ。もしかすると体調が悪くなるかもしれないが、少しだけ我慢してくれ。これは私が預かっておく」
バルギーが何か説明しながら、俺の手の中に居たエリーを摘み上げた。
バルギーの手の中でエリーが嫌そうにビチビチと暴れているが、全く抜け出る事が出来なさそうだ。
エリーの気持ち、めっちゃ分かる。
バルギーのホールド力、やばいよな。
「将軍、よろしいですか」
「あぁ、頼む」
バルギーは、エリーを掴んでいるのとは反対の手で何故か俺の腕をガッチリと掴んできた。
何々?何か始まるの?
イバンが床に跪き、床の模様の一部を指でなぞる。
『・・おぉ?!すげぇ!』
驚いた事にイバンが触れた部分から模様が光りだし、それが一気に部屋の隅まで広がっていく。
何だかファンタジックだ!なんだこれ!
幻想的な光景にちょっとテンションが上がったのも束の間、部屋に光が満ちた瞬間。
俺は恐ろしいほどの眩暈に襲われた。
『うげぇぇっ・・・』
ジェットコースターに乗った時のような無重力感が体を包み、全身の血液がサァっと一気に足元へと落ちていくような感覚に、冷や汗がぶわりと噴き出す。
これは貧血を起こした時に似た感じだ。
思わず膝が崩れそうになったけど、バルギーが腕を掴んでいてくれたおかげで倒れる事はなかった。
俺がよろけたのが分かったのか、バルギーが支えるように俺の腰に腕を回してくれた。
頭の中身がシャッフルされているみたいで、最高に気持ち悪い。
立っているのも精一杯で、必死にバルギーの腕に掴まってしまった。
しばらく眩暈に耐えていたら、フッと突然体の平衡感覚が戻った。
「うぁ?」
何だったんだ、今の・・・。
「大丈夫か?ケイタ」
「やはり転移は初めてだったようですね。顔色が悪い」
眩暈の様な感じは無くなったけど、酷い車酔いになったような気持ち悪さが残っている。
あぁ・・・やっぱりあんなに朝飯食わなきゃ良かった。吐きそうだ。
バルギーの手の中を覗き込めば、エリーもグンナリとしていて時々ピクピクと痙攣している。
ハハ・・・エリーお前もか。
「外に出よう」
吐き気に耐えるように口をおさえてたら、バルギーが外へと続く扉へ俺を引っ張った。
外の空気に当たれば少し気分が良くなるかもしれないけど、結局今のは何だったんだろうか。
何のために、この部屋に入ってきたのかもよく分からない。
俺はバルギーに引かれるままに、ヨタヨタと建物の外へと出た。
外へと出た瞬間、俺は目の前に広がる光景に絶句した。
『っ?!』
扉の外は、何故か入ってきた時とは全く違う場所だった。
石造の砦の中に居たはずなのに、今いるのはタイルで装飾された壁に囲まれる中庭のような場所で、振り返れば塔も入った時とは明らかにデザインが変わっている。
理解が何も追いつかない。
「へ?・・・・は?・・・・」
余りにも理解不能な事態に脳みそが混乱し、抑えていた吐き気が一気に押し寄せてきて、耐える間もなく胃の中身が迫り上がってくる。
「オゲェ・・」
「ケイタっ」
情けないことに、俺はバルギーとイバンの前で朝食を吐き戻すという醜態を晒すことになったのだった。
「大丈夫かケイタ。顔色が真っ青だ」
嘔吐した後、慌てたようなバルギーに抱き上げられて、俺は中庭を出て直ぐのところにあった休憩室のような場所へ運び込まれた。
今はベンチの上に横になってジッと吐き気が去るのを待っている。
俺の顔の横で、エリーもグッタリと倒れたままだ。
「思った以上に、転移酔いが酷かったですね」
「あぁ、可哀想な事をしてしまった。ケイタ、これを飲みなさい」
バルギーが小さな陶器の瓶を差し出してくる。
「何?」
「酔い覚ましだ。少し気分がマシになる」
飲めと言うように口元に寄せられた瓶の中からは、薄荷のような爽やかな香りがする。
俺は言われるがまま、瓶の中身を口の中に流し込んだ。
少し甘みのあるそれは香りそのままに薄荷の味で、口の中から胃の中までをすっきりとした清涼感が走り抜ける。
スースーする感じで、気持ち悪さが若干マシになった気がした。
休んでいる間にバルギーが説明してくれたけど、なんと俺は今オウトに居るらしい。
何だか分からないけど、あの塔からオウトまで瞬間移動的な感じ?で移動したんだと。
凄いな、ゲームのファストトラベルみたいだ。
ちょっと難しい内容だったから、だいぶ曖昧な理解だけど、多分そんな感じの事を言ってたと思う。
ってか、見たまんま違う場所だし。そう言うことなんだろう。
道理で、砦にいた時もバルギーが簡単にオウトに行ったり戻ってきたりしてた訳だ。
謎が解けて、スッキリした。
しばらく休んでようやく体調が回復したけど、バルギーはまだ心配そうで危うくココに運び込まれた時と同じように抱き上げられそうになった。
何考えてんだこの人は。
森の中にいる時からちょいちょい思ってたけど、バルギーは少し心配性すぎる気がする。
バルギーの迷惑な好意を丁重にお断りして、俺はさっさとベンチから立ち上がった。
イバンが横で口を歪めていたけど、これは笑いを堪えてる顔だと思う。
きっと俺とバルギーのやり取りが馬鹿っぽくて面白かったのだろう。
体調が戻った俺は、バルギー達と共に部屋を出た。
エリーは俺より先に回復していて、今は機嫌よさそうに俺の肩に座っている。
砦は石造の無骨な印象だったけど、こっちの建物はもっと装飾的だった。
床や壁、柱に至るまで、タイルで美しく飾られていて、もうまんまアラビアンナイトな感じ。
『ほあー、綺麗だなー』
俺海外旅行とかしたこと無いから、こういうのテレビとか写真でしか見た事ないわ。
ちょっと感動するな。
「ケイタ、危ないからちゃんと前を見なさい」
建物内をキョロキョロ見回していたら、嗜めるようにバルギーに背中を軽く叩かれた。
おっと、いけねぇ。田舎から出てきた観光客みたいになってたな。
「本当に見るもの全てが初めてといった感じですね」
「外の世界を何も知らないのだろう。不憫な・・・」
2人からの視線が痛い。きっと田舎者丸出しで呆れられているんだ。
ちょっと恥ずかしくなって、俺はなるべく余所見をしない様に姿勢を正して歩くことにした。
しばらく歩くと、外に出た。
「ケイタ、見てごらん。厩舎だ」
バルギーが指さす先を見ると、広い柵に囲まれた広場と大きな小屋が立っていて、
柵の中には数頭の馬が居るのが見えた。
『お、馬だ』
近づいて行くにつれ、馬の姿もハッキリと見えてくる。
『ん?馬・・・か?』
何だか俺が知っている馬のような、そうで無いような生物がいるぞ。
まず、デカイ。
体高が、軽く俺の身長を上まわっている。
俺が見たことある馬って競馬場の競走馬くらいだけど、それに比べて断然デカい。
足が太いし、ガタイもガッチリしている。
あと、見間違いでなければ牙がある。
猪のように、上と下から鋭い牙が突き出ているんだ。
何より俺の知っている馬と違うのが、足先が蹄ではなく恐竜の足のような形だった。
鋭い爪と鱗に覆われている。
哺乳類かどうかも怪しいけど、多分これがこっちの世界の馬なのだろう。
「ケイタ、これは馬だ。馬」
「ウマ?」
「そうだ。私の馬もいる」
バルギーに引かれて小屋の方へ行くと、黒毛の立派な馬がいた。
他の馬よりも少し大きくて、毛が艶々だ。
「ラビクという名前だ。触ってもいいぞ」
バルギーが俺の手をとって、馬に触らせてくれた。
見た目そのままに、ツルツルとしたシルクの様な手触りの毛並みだ。
『うぉー、めっちゃ手触り良い~。お前綺麗な毛してるんだなぁ』
【ふふ、ありがとう】
気持ちの良い毛並みにうっとりと手を滑らせていたら、ごく自然に馬が返事をした。
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