8 / 163
第一章 将軍様を街までお届け!
第8話 この世界は知らない事が一杯
しおりを挟む
「バルギーあれは?あれ、あれ」
リヤカーを引きながら、俺は目につく物を片っ端から指さす。
『あれは木だ。木』
『キ・・・木』
『それは岩』
『イワ』
バルギーは嫌がることもなく、俺が指さすたびにそれの名称を教えてくれる。
少しでも言葉を覚えたくて、岩穴を出発してからずっと繰り返している。
隆起のあった地形は、再びなだらかで平坦なものに戻っていて、リヤカーも引きやすい。
バルギーは言葉を教えてくれながら、時々進む方向を指し示す。
よく、こんな目印もない森の中で方向が分かるもんだ。
目の前を、例の如くキノコが走り抜ける。
「バルギー!!あれ!あれ!あいつは?」
『あれは、走り茸だ。走り茸』
『ハシリダケ!』
相変わらず正体は何だか分からないが、名称が分かったのは嬉しい。
遭遇率が高いので、なんだか愛着が湧いてきているんだ。
バルギーも特に警戒している様子はないから、危険も無いのだろう。
『なぜ、そんなに嬉しそうなんだ・・?』
「へへ・・『ハシリダケ』ね。生き物なのかな、それとも植物なんかな」
もしかして、食べたりするんだろうか。
ファンタジー生物に思いを馳せていると、バルギーがまた方向を示す。
『ケイタ、こっちの方向に進んでくれ』
「アイサー」
バルギーの指示で歩き続けると、しばらくして川に出た。
「おぉ、川だ」
川沿いは木が開けていて、休憩するのに良さそうだった。
それなりに歩いたから、そろそろ休む頃合いだろう。
「バルギー、休憩しようぜ。腹も減ったし」
バルギーに衝撃が行かないよう、静かにリヤカーを下ろす。
『休むか?そうだな、それがいい。無理はするな』
「バルギー腹へっただろ?ちょっと待ってな」
荷物を漁ってスープの缶詰を取り出す。
「たしか、この辺にプラスプーンの袋もあったよな・・・」
俺が荷物を漁っている間、バルギーは珍しそうに缶詰を手に取って眺め回す。
『ケイタ、これは何だ?中に何か入っているな?』
バルギーが缶詰を指先でコツコツと叩いたり、軽く振ったりしている。
「何してんだ?」
スプーンを見つけた俺は、遊んでいるバルギーから缶詰を受け取りプルタブ式の蓋を開けてみせた。
『なんと、それは食料か。既に調理された物が入っているとは・・・傷まないのか?』
興味津々に中身を見ているバルギーに、スプーンと一緒にそれを渡してやる。
吊っている方の手でも、缶を掴むくらいは問題なさそうだ。
「はい、どうぞ」
5人分くらいの大き目の缶詰なんだけど、バルギーが持つと何だか小さく見えるなぁ。
『食べて良いのか?』
トマトで煮込まれた野菜スープを、バルギーが恐る恐る口にする。
『・・・美味いな。全く痛んでいない。』
ゆっくり味わってから、バルギーは感動したように呟くと、そこからは何も言わずに猛然と食べ始めた。
立派な髭を汚すこともなく、器用に口に運んでいく。
「バルギー、俺も俺も」
ぼんやりしていると、食い切られちまいそうだ。
大人数用の量だから2回位に分けて食べようかと思ってたけど、バルギーの体格考えると軽く食い切りそうだ。
俺にもくれと慌てて手を出すと、気付いたバルギーは直ぐに俺にスープを返してくれた。
『すまない、美味くて夢中になってしまった。ケイタの出すものは、どれもとても上等な味がするな』
バツが悪そうにしているバルギーに、思わず笑ってしまう。
口に合ったようで、よかったわ。
「ちょっと待ってな、急いで食べるから」
急いで缶の中身を3分の1程食べ、残りを渡してやるとバルギーは嬉しそうにそれを受け取った。
バルギーが食べてる間、俺は改めて頭上に浮かぶ島を見上げた。
旅の友を得て気持ちに余裕が出来たのか、不気味に見えていた景色も今なら落ち着いて観察できる。
随分高い所に浮いているが、それがとても大きいのは分かる。
「バルギー、あの島は何だ?何で浮いてるんだ?」
『あれは、神島だ・・・・神島』
頭上を指差せば、バルギーが少し妙な顔をしながら答えてくれた。
『カミシマ。神シマ・・・』
『まさか、神島を知らないのか?見た事無い訳は無かろう』
この世界では当たり前の物なんだろう。
訝しげな視線を向けられるが、俺にとっては珍しさ爆発な景色なんだから仕方ない。
島が浮いてるんだぞ!?重力!
しばらく島を眺めていると、島の周りに何か飛んでいることに気付いた。
ん?・・・鳥?・・いや、あれ相当デカそうだな・・・飛行機みたいなサイズじゃないか?
よくよく目を凝らして、ようやく捉えたシルエットに胸が高鳴った。
「ドラゴンだ!!」
遠すぎて小さなシルエットしか見えないが、間違いない。
映画や絵本に出てくるような、ドラゴンの形をしている。
「バルギー!バルギー!あれ、ドラゴンだよな?!」
抑えられない興奮そのままに、手をパタパタと翼のように動かして空を指さす。
『・・・大竜だな』
『ダイリュウ?ダイリュウ!』
うぉー、近くで見てみてー!
ドラゴンとか、ロマンだろ!
そのうち、もっと近くで見れたりするかな。
「『大竜』かぁ。もっと下のほうに降りてこないかなぁ」
『お前は珍しいものを沢山持っているくせに、こんな普通のことに驚くのだな・・・・外に出た事がないのか?』
ドラゴンに夢中だった俺は、この時バルギーが難しい表情でこちらを見ていた事には気付かなかった。
まさか、この後長く続くバルギーの勘違いが、こんなところで始まっていたなんて。
俺は知る由もなかった。
物珍しさに空を見上げ続けてたけど、流石に首が痛くなってきた。
少し気も済んだので顔を下せば、いつの間にかバルギーの手元の缶詰も空になっていた。
『もう良いのか?満足したか』
何故かバルギーの視線が生ぬるい。
しまった、はしゃぎすぎた。
そんな子供を見るような目で俺をみるな!
「ごめんごめん、夢中になっちった」
俺は誤魔化すように、空き缶を受け取って川まで洗いに行く。
ポイ捨ては駄目だろうと、すすいだ缶は荷物に戻しておいた。
食事が終わってしばらくして、俺は次の生理的欲求を覚えていた。
まぁ、トイレだな。
そう言えばバルギーも岩穴出てから、一度もしてないけど大丈夫なんだろうか。
「バルギー、トイレ大丈夫か?手伝うぞ」
股間の前に手を当てて用を足す仕草をすると、バルギーが僅かに動揺した。
『な、なんだ。その手つきは』
あれ、これもしかして、ただの痴漢みたいになってないか俺。
もろにアレを握っている仕草に気付いて、ちょっと恥ずかしくなる。
「いやいや、変な意味はないぞ!トイレだよトイレ!」
そっと手を下ろすが、どう伝えていいか分からない。
・・もういいや、実際見せりゃ分かるだろう。
流石にモロに見せるのは抵抗があるので、バルギーに背を向けて茂みに向かって用を足す。
はー、スッキリスッキリ。
ふり返って、今度はバルギーを指さす。
『そう言うことか・・驚かさないでくれ』
言いたい事は伝わった様だ。
肩を貸せと言うように手を出してきたので、リヤカーから降りるのを手伝う。
『ケイタ、用を足すなら不浄石をつかいなさい』
バルギーが、腰帯に吊り下げていた小袋から平たい板状の石を取り出して見せてくる。
文庫本を縦半分位にしたようなサイズ感の長方形の石板だ。
何やら文字のようなものと複雑な模様が刻まれている
『携帯用の不浄石だが・・・その様子だと、これも知らんな』
石の意味が分からなくて、問うようにバルギーを見上げる。
するとバルギーはため息を一つついてから、いきなりズボンを緩め俺の目の前でアレを取り出した。
「え、え、え、なになにっ。ちょ、バルギー!小便するなら、茂みの方向けよ!」
突然の露出にビビった。
気を使って目を逸らそうとするが、バルギーに止められる。
『違う、ケイタ。使い方を教えるだけだ』
「えぇ・・・何、俺見てなきゃいけないの?」
見ろというジェスチャーをされて、変なプレイに巻き込まれた心地でソレを見る。
うわ、デケェ・・・・。
こちらの動揺など気にせず、バルギーはその立派なモノを片手で器用に石に当てると。
俺の目の前で用を足した。
「・・えっ!」
目を疑った。
何故か、排泄された物が石に吸い込まれるように消えていったのだ。
染み込んでいくとかではなく、まるで石の向こう側に空間があるかのように消えていくのだ。
使い終わった後も、石は全く汚れていない。
濡れてすらいない。
『外で用を足すときは、これを使うんだ』
「な・・・なるほど?トイレアイテムって事・・・かな?」
原理が全く分からないが、取り敢えず使いかたは分かった。
バルギーが用を足した後、後ろにかざす仕草も見せたので、多分クソするときもこれを使うんだろう。
ははぁ、便利だな。
野糞する気マンマンだったわ。
後で知ったが、一種の転移魔法を応用した魔法アイテムで、排泄物だけを専用の廃棄場所へ飛ばしているそうだ。
家のトイレなどにも使われる一般的な生活必需品らしい。
この世界のもの全てが、ほんと俺の常識では計り知れないものばかりだ。
これはバルギーに色々と教えてもらわないと、当たり前の生活すら儘ならないんじゃ・・・・。
街に着いた後で待っているだろう生活に、俺は一抹の不安を覚えてしまった。
リヤカーを引きながら、俺は目につく物を片っ端から指さす。
『あれは木だ。木』
『キ・・・木』
『それは岩』
『イワ』
バルギーは嫌がることもなく、俺が指さすたびにそれの名称を教えてくれる。
少しでも言葉を覚えたくて、岩穴を出発してからずっと繰り返している。
隆起のあった地形は、再びなだらかで平坦なものに戻っていて、リヤカーも引きやすい。
バルギーは言葉を教えてくれながら、時々進む方向を指し示す。
よく、こんな目印もない森の中で方向が分かるもんだ。
目の前を、例の如くキノコが走り抜ける。
「バルギー!!あれ!あれ!あいつは?」
『あれは、走り茸だ。走り茸』
『ハシリダケ!』
相変わらず正体は何だか分からないが、名称が分かったのは嬉しい。
遭遇率が高いので、なんだか愛着が湧いてきているんだ。
バルギーも特に警戒している様子はないから、危険も無いのだろう。
『なぜ、そんなに嬉しそうなんだ・・?』
「へへ・・『ハシリダケ』ね。生き物なのかな、それとも植物なんかな」
もしかして、食べたりするんだろうか。
ファンタジー生物に思いを馳せていると、バルギーがまた方向を示す。
『ケイタ、こっちの方向に進んでくれ』
「アイサー」
バルギーの指示で歩き続けると、しばらくして川に出た。
「おぉ、川だ」
川沿いは木が開けていて、休憩するのに良さそうだった。
それなりに歩いたから、そろそろ休む頃合いだろう。
「バルギー、休憩しようぜ。腹も減ったし」
バルギーに衝撃が行かないよう、静かにリヤカーを下ろす。
『休むか?そうだな、それがいい。無理はするな』
「バルギー腹へっただろ?ちょっと待ってな」
荷物を漁ってスープの缶詰を取り出す。
「たしか、この辺にプラスプーンの袋もあったよな・・・」
俺が荷物を漁っている間、バルギーは珍しそうに缶詰を手に取って眺め回す。
『ケイタ、これは何だ?中に何か入っているな?』
バルギーが缶詰を指先でコツコツと叩いたり、軽く振ったりしている。
「何してんだ?」
スプーンを見つけた俺は、遊んでいるバルギーから缶詰を受け取りプルタブ式の蓋を開けてみせた。
『なんと、それは食料か。既に調理された物が入っているとは・・・傷まないのか?』
興味津々に中身を見ているバルギーに、スプーンと一緒にそれを渡してやる。
吊っている方の手でも、缶を掴むくらいは問題なさそうだ。
「はい、どうぞ」
5人分くらいの大き目の缶詰なんだけど、バルギーが持つと何だか小さく見えるなぁ。
『食べて良いのか?』
トマトで煮込まれた野菜スープを、バルギーが恐る恐る口にする。
『・・・美味いな。全く痛んでいない。』
ゆっくり味わってから、バルギーは感動したように呟くと、そこからは何も言わずに猛然と食べ始めた。
立派な髭を汚すこともなく、器用に口に運んでいく。
「バルギー、俺も俺も」
ぼんやりしていると、食い切られちまいそうだ。
大人数用の量だから2回位に分けて食べようかと思ってたけど、バルギーの体格考えると軽く食い切りそうだ。
俺にもくれと慌てて手を出すと、気付いたバルギーは直ぐに俺にスープを返してくれた。
『すまない、美味くて夢中になってしまった。ケイタの出すものは、どれもとても上等な味がするな』
バツが悪そうにしているバルギーに、思わず笑ってしまう。
口に合ったようで、よかったわ。
「ちょっと待ってな、急いで食べるから」
急いで缶の中身を3分の1程食べ、残りを渡してやるとバルギーは嬉しそうにそれを受け取った。
バルギーが食べてる間、俺は改めて頭上に浮かぶ島を見上げた。
旅の友を得て気持ちに余裕が出来たのか、不気味に見えていた景色も今なら落ち着いて観察できる。
随分高い所に浮いているが、それがとても大きいのは分かる。
「バルギー、あの島は何だ?何で浮いてるんだ?」
『あれは、神島だ・・・・神島』
頭上を指差せば、バルギーが少し妙な顔をしながら答えてくれた。
『カミシマ。神シマ・・・』
『まさか、神島を知らないのか?見た事無い訳は無かろう』
この世界では当たり前の物なんだろう。
訝しげな視線を向けられるが、俺にとっては珍しさ爆発な景色なんだから仕方ない。
島が浮いてるんだぞ!?重力!
しばらく島を眺めていると、島の周りに何か飛んでいることに気付いた。
ん?・・・鳥?・・いや、あれ相当デカそうだな・・・飛行機みたいなサイズじゃないか?
よくよく目を凝らして、ようやく捉えたシルエットに胸が高鳴った。
「ドラゴンだ!!」
遠すぎて小さなシルエットしか見えないが、間違いない。
映画や絵本に出てくるような、ドラゴンの形をしている。
「バルギー!バルギー!あれ、ドラゴンだよな?!」
抑えられない興奮そのままに、手をパタパタと翼のように動かして空を指さす。
『・・・大竜だな』
『ダイリュウ?ダイリュウ!』
うぉー、近くで見てみてー!
ドラゴンとか、ロマンだろ!
そのうち、もっと近くで見れたりするかな。
「『大竜』かぁ。もっと下のほうに降りてこないかなぁ」
『お前は珍しいものを沢山持っているくせに、こんな普通のことに驚くのだな・・・・外に出た事がないのか?』
ドラゴンに夢中だった俺は、この時バルギーが難しい表情でこちらを見ていた事には気付かなかった。
まさか、この後長く続くバルギーの勘違いが、こんなところで始まっていたなんて。
俺は知る由もなかった。
物珍しさに空を見上げ続けてたけど、流石に首が痛くなってきた。
少し気も済んだので顔を下せば、いつの間にかバルギーの手元の缶詰も空になっていた。
『もう良いのか?満足したか』
何故かバルギーの視線が生ぬるい。
しまった、はしゃぎすぎた。
そんな子供を見るような目で俺をみるな!
「ごめんごめん、夢中になっちった」
俺は誤魔化すように、空き缶を受け取って川まで洗いに行く。
ポイ捨ては駄目だろうと、すすいだ缶は荷物に戻しておいた。
食事が終わってしばらくして、俺は次の生理的欲求を覚えていた。
まぁ、トイレだな。
そう言えばバルギーも岩穴出てから、一度もしてないけど大丈夫なんだろうか。
「バルギー、トイレ大丈夫か?手伝うぞ」
股間の前に手を当てて用を足す仕草をすると、バルギーが僅かに動揺した。
『な、なんだ。その手つきは』
あれ、これもしかして、ただの痴漢みたいになってないか俺。
もろにアレを握っている仕草に気付いて、ちょっと恥ずかしくなる。
「いやいや、変な意味はないぞ!トイレだよトイレ!」
そっと手を下ろすが、どう伝えていいか分からない。
・・もういいや、実際見せりゃ分かるだろう。
流石にモロに見せるのは抵抗があるので、バルギーに背を向けて茂みに向かって用を足す。
はー、スッキリスッキリ。
ふり返って、今度はバルギーを指さす。
『そう言うことか・・驚かさないでくれ』
言いたい事は伝わった様だ。
肩を貸せと言うように手を出してきたので、リヤカーから降りるのを手伝う。
『ケイタ、用を足すなら不浄石をつかいなさい』
バルギーが、腰帯に吊り下げていた小袋から平たい板状の石を取り出して見せてくる。
文庫本を縦半分位にしたようなサイズ感の長方形の石板だ。
何やら文字のようなものと複雑な模様が刻まれている
『携帯用の不浄石だが・・・その様子だと、これも知らんな』
石の意味が分からなくて、問うようにバルギーを見上げる。
するとバルギーはため息を一つついてから、いきなりズボンを緩め俺の目の前でアレを取り出した。
「え、え、え、なになにっ。ちょ、バルギー!小便するなら、茂みの方向けよ!」
突然の露出にビビった。
気を使って目を逸らそうとするが、バルギーに止められる。
『違う、ケイタ。使い方を教えるだけだ』
「えぇ・・・何、俺見てなきゃいけないの?」
見ろというジェスチャーをされて、変なプレイに巻き込まれた心地でソレを見る。
うわ、デケェ・・・・。
こちらの動揺など気にせず、バルギーはその立派なモノを片手で器用に石に当てると。
俺の目の前で用を足した。
「・・えっ!」
目を疑った。
何故か、排泄された物が石に吸い込まれるように消えていったのだ。
染み込んでいくとかではなく、まるで石の向こう側に空間があるかのように消えていくのだ。
使い終わった後も、石は全く汚れていない。
濡れてすらいない。
『外で用を足すときは、これを使うんだ』
「な・・・なるほど?トイレアイテムって事・・・かな?」
原理が全く分からないが、取り敢えず使いかたは分かった。
バルギーが用を足した後、後ろにかざす仕草も見せたので、多分クソするときもこれを使うんだろう。
ははぁ、便利だな。
野糞する気マンマンだったわ。
後で知ったが、一種の転移魔法を応用した魔法アイテムで、排泄物だけを専用の廃棄場所へ飛ばしているそうだ。
家のトイレなどにも使われる一般的な生活必需品らしい。
この世界のもの全てが、ほんと俺の常識では計り知れないものばかりだ。
これはバルギーに色々と教えてもらわないと、当たり前の生活すら儘ならないんじゃ・・・・。
街に着いた後で待っているだろう生活に、俺は一抹の不安を覚えてしまった。
251
ご感想への返信停止中です。
お気に入りに追加
5,142
あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み


性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。


【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる