上 下
28 / 28

彩香ちゃんが目を覚ましてみると、学園祭のお化け屋敷の中。

しおりを挟む
あらすじ
 彩香ちゃんが目を覚ましてみると、学園祭のお化け屋敷の中。全部夢だったんだ。

「彩香ちゃん、しっかりして」と有紀の声を聞いて、彩香ちゃんは目を開けた。
 目の前には江実矢君の顔が見える。
 江実矢君が彩香ちゃんの身体を抱きかかえて何度も揺すると彩香ちゃんが目を見開いて当たりを見回した。
 彩香ちゃんの両側には、更衣室のロッカーが並んでいて、木の枝があちこちにくくりつけてある。
 勇二君が窓際の暗幕を開けると、すぐ外の体育館が見えた。
 彩香ちゃんはすぐには自分が何処にいるのか判らなくて何度も江実矢君の顔を見つめては窓の外や部屋の中を見直してる。
 彩香ちゃんの腕の中には首の取れた犬の縫いぐるみが転がり込んでる。
 すぐ横の床に居ぬの縫いぐるみの頭が落ちているのを見て彩香ちゃんは思わず悲鳴を上げた。
 犬の首からは赤い血らしい物が見えたので彩香ちゃんが驚いたんだと有紀にも気がついた。
「だいじょうぶこれは赤い布を縫いつけてあるだけなんだ」と勇二君が縫いぐるみの首を手にとって赤い布を広げて見せた。
 彩香ちゃんは大きく息をつくと、やっと自分が学園祭のお化け屋敷の小屋にいると気がついたみたい。
「私、夢を見てたの、ずっとずっと夢を見てたのね」と彩香ちゃんは嬉しそうな声で呟いた。

                      完
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

高校生とUFO

廣瀬純一
SF
UFOと遭遇した高校生の男女の体が入れ替わる話

令和の俺と昭和の私

廣瀬純一
ファンタジー
令和の男子と昭和の女子の体が入れ替わる話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

悠久の機甲歩兵

竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。 ※現在毎日更新中

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

処理中です...