プロゲーマー主人公の覚醒!?

白咲焰夜

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第1章

第2話 新たな出会い…そして、別れ・・・

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凪と別れることも知らなかった夜…

凪と別れた後、俺は急いで夕食を作ってると…
妹の咲夜さくやとその女友達である。
出雲いづも 結月ゆづきちゃんが下に降りてきた。

そして、夕食の時間で
結月ちゃんの家はここから
歩きで30分かかる事を知ってた俺は言った。

「結月ちゃんも夕食…食べていきなよ! 
いつも咲夜がお世話になってるからさ!」

と、言った。
すると、結月ちゃんは申し訳なさそうな顔しながら…言った。

「いやいや! いつもご馳走になってるので迷惑ですよ!」

でも、ここで下がったらダメだと直感が言っていた為…引き下がれなかった。

「でも、いつもお世話になってるから兄としては、お礼がしたいんだよ! だから、食べていきな? 」

俺が言うと、結月ちゃんはニッコリしながら…言った。

「じゃ、失礼します!」

と、言ってリビングの椅子に座った

一方、咲夜は…と言うと…

「フン! 兄の癖に…
私の友達を口説くんじゃないわよ! 
くそ兄貴!!!!」

この感じだ。まぁ、俺はゲーマーだから
ある程度、大会で優勝すると優勝金が貰えて凪と折半してるから…それで、親孝行してるつもりだけど…咲夜からしたら学校にゲーム持っていくみたいな行為はナンセンスなんだなって…
なかなか…世間体が難しいのである。

すると、結月ちゃんは…いっつも、
俺と咲夜の間に入って慰めてくれる。

「まぁまぁ…咲夜ちゃんも…落ち着いて…。
お兄さん。どうか、怒らないでくださいね?」

と、汗をかきながら…咲夜の発言の許しを乞う結月ちゃん。
なんて、優しいんだろう。

「怒らないよ。慣れたもんだ!」

「そこ、慣れちゃいけないような…」

と、速攻でツッコミをする結月ちゃん。流石だなって思う。何がとは言えないけど。

だけど、慣れてしまうのだ。
周りからも…そんな目だったし…
ただ、咲夜は違う。
咲夜はそれでも話し相手になってくれる。
暴言吐くけど…(汗)

そして、今日の夕食を2人に出して…
自分の分は冷蔵庫に入れて…
自分の部屋に行こうとした。

「お兄さんは食べないのですか?」

と、言われて…いつものだっと察してしまった。

いつも、お願いされる内容が内容なのだ。
それは…後に分かる。

「あれ? いつも言ってるよね?」

と、少し…冷たく言った。

「そうですけど…一緒に食べたいです!」

━━━そう…一緒に食べたいと言うお願いだった。
だが、咲夜が…一緒に食いたくないって雰囲気をかもし出してる以上…俺も流石に…な?
気が引けるのだ…。

「お誘いは嬉しいけど…
咲夜が一緒に食べたくもないって言うからね…。
ごめんね! また、今度…お礼出来たらするから!
じゃ、気をつけて帰ってね!」

と、言い残して言った。
罪悪感しかない。

あの結月ちゃんの悲しい顔は見たくない…
だけど、ダメなのだ。
咲夜か俺が変わらない限り…は…な?

~咲夜side~

「ほっときなさいよ。あんな馬鹿兄貴」

私は、お兄ちゃんに対してそう冷たく当たった。
だって、そうだ…いつも
凪さんとどっか…行っては…
帰ってくるのが遅い。

私だって…お兄ちゃんと…

すると…結月がボソボソと言っている。

「……ない。」

━━聞き取れなかった為…私は、

「え…?」

と、言った…すると、結月は
血相を変えながら言った。

「咲夜ちゃんの考えが分からない!!」

━━━結月が私に対して…初めて……キレた。
何事も…怒らなかった…結月が…怒った。

「咲夜ちゃんは、どこが気に食わないの!? 
お兄さんの何処が嫌なの!!??
お兄さんはあんなに優しいのに…
なんで、突き放すの!?」

そして、私もイライラして…言ってしまった。

「だって…馬鹿兄貴は凪さんとどっか行っては…帰ってくるのが遅いし、それに…
馬鹿兄貴…もう、20歳だよ!? なのに…
一切働かずに…遊んでばっk…」

その続きを言おうとした瞬間…結月は私にビンタしてきた。

「馬鹿!! 
お兄さんは言ってないだけで…
凪さんと組んで…ゲーマーの大会で優勝金を折半して、その折半したものを…
お母さんやお父さん、
そして咲夜ちゃんの学費に費やしてんの!!」

「……え……」

━━━知らなかった。
お兄ちゃんは何も言ってくれないで…
ずっと、謝ってばかりだった。
それで…好きだった感情が暴走して…
働いて欲しいために…ずっと…悪口を言ってた。

「これ、あげる。
咲夜ちゃん。
この記事を見て深く反省して欲しい」

そして、記事を叩きつけて…
早く食べて、出ていってしまった。

そんな、凪さんとお兄ちゃんが…プロゲーマー…? じゃ…なんで……

━━私は、涙を流した。思いっきり…泣いた。

じゃ、なんで…反論してくれなかったの…

私は、その記事を抱きしめながら…叫んだ。
その言葉は…頭の中に浮かんだ人物に向けて言った。

「お兄ちゃん!!!!!!!!!!!!」

・・・と…。

~遊戯side~

そして、咲夜やお母さん、お父さんが寝静まった時に…ご飯を食べ、お風呂を済ませて…寝た。

翌日…凪のご両親に呼ばれた。
その内容は…

″凪が死んだ″って事を。

俺は、車を持ってる為…
安全にかつ、急いで病院まで駆けつけた。

そして、病室まで走った。
人々にぶつからないように
避けつつ…。

そして、409号室に着いて
入った途端…

そこに写った光景は…
幸せな顔して逝った凪の顔だった。

「なぁ…本当は…生きてるんだろ?」

━━━現実逃避をしたかった。

俺は、どんどんと凪の方向に向かう。

「なぁ…『ドッキリでした~!』とか言って
起きてくるんだろ?」

━━だけど…現実はそう甘くなった…

そして、凪の体を掴んで揺さぶった。

「なぁ!! 嘘なんだろ!?
だったら、起きろよ!」

「おい! 遊戯くん!
落ち着いて!!!」

凪のお父さんに捕まれ…凪から遠くへと引き離された。

「俺は、信じねぇぞ! 心臓癌だァ!?
なんで、黙ってたんだよ!?

なぁ!? 凪! お前が居ねぇと…俺は…」

━━━泣きながら大声で叫んでしまった。
凪には…聞こえないだろうが…
思いっきり叫んでしまった。

「なんで、お前は…いつも
大事な事を言わないでどっかに
行っちまうんだよ!!!
クソがァァァァァァ!!!!」

━━泣き崩れながらも…続けて言った。

「お前が居なかったら…VRMMOはどうするんだよ…」

と、言うと…凪の母が『渡したい物がある』
・・・と、言って手紙を渡してきた。

俺は、その場で読んだ。

すると…そこには…
長文が書いてあった。

~拝啓…私の元相棒へ
この手紙を読んでるってことは…
私がここにいない事なんでしょう。
ごめんね、いきなりこんな光景になったら
キレるし…ショックになって人間不信になるよね。
でも、言い出せなかったんだ。

こんな先立つ馬鹿な私を許してください。

ずっと、恋愛的にも相棒的にも好きだった。
だけど…心臓癌のステージ5で
手術も出来ないまで行っちゃってて…
癌の事も恋の事も告白が出来ずに…
先立つ事を許してください。

天国で見守ってるからね。

そうだ、私が言ってた言葉をここで使うね

『私達に負けは許さない! 勝利しかない!』

ってね! これから私が居なくなっても
勝ち進んでください。
負けちゃダメだからね? 約束だよ?

あぁ…それと…
私が使ってたアカウントあったでしょ?
あれ…本当は遊戯が持つ物なの。

あの最弱垢は捨て垢だよ。

遊戯にはあの捨て垢のプレイスキルじゃ、勿体ない!

だから、私のを使って欲しい!
使う度に…思い出してね…
私との思い出を。

そして、私に見せてね
私の託した思いを引き継ぐ遊戯を

最後になったけど…
本当に今までの人生で
遊戯と出会った時が楽しかった!

また、人生やり直せたら…
遊戯と対等で居られながら…
お嫁さんにして貰いたいな!

これで、最後のお願いです。
私よりも幸せに生きて?
私を忘れて…違う子と
付き合って…ね?

今まで、ありがとう
愛してるよ! 遊戯!

さようなら
                                                 凪より~

俺は、もうボロボロと泣きじゃくっていた。
俺も好きだった。
告白したかった。

でも、今じゃもう遅いんだよな…

俺も愛してるよ…凪。
今まで、付き合ってくれて…

俺は、凪の思い出、笑った顔を思い出してしまった。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」

━━━ありがとう。
いつか、俺もそっち向かうと思うから…
それまで、沢山思い出作って…
持ち帰るから…。

すると…何処からか…
抱きしめられながら、
言われた。

【うん。待ってるよ。私の最愛の旦那!】

・・・と…。
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