黎明の白夜 〜永久にレベル1でレベルの不適合者になった理由は、この『永久チートキャラガチャ』が原因です。〜

白咲焰夜

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プロローグ

〜プロローグ〜

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「見て…! 男の子よ!」

 女の人の声がする。この人がお母さんか。

「あぁ…そうだな。」

 男の人の声がする。この人がお父さんか。

「男の子……私が、未來みらいだから…では、未来みくと言う名前はどうかしら?!」

  甲高い女の人の声がする。この人がお姉さんか。

「未来か。いいな! お前の名前は…虹凪未来になみくだ!」

 虹凪未来か。いい名前だな。それに見合うように頑張るぞ!

 そして、僕…虹凪未来が7歳の時にスキルが開花するはず…だった。

 だが、開花しなかった。お母さんの虹凪璃依音になりいねとお父さんの虹凪流唯音になるいねは、優しく…対応してくれた。姉である虹凪未來になみらいも更に…僕を過保護するようになった。ちなみに、虹凪家は…最強と言う家系だ。僕も最強になりたかった。だから、レベルも上げに行った。だけど…いくら経験値積んでも…レベル1から変わらないのだ。

 そして、その日から能力学校では…態度が変わった。皆から罵られては…いじめられる。

 僕の2つ名は…『レベルの不適合者』…と。

 そして、それを察知してくれる姉さんが駆けつけて助けてくれる。

 僕は、毎回の如く…姉さんにもお母さんにもお父さんにも謝っている。だけど、姉さんもお母さんもお父さんもいつも言う言葉がある。

 それが…
「大丈夫だよ。未来の方が1番辛いんだから。」

 …と、いつも言ってくれる。
その言葉が出てくると…『あぁ…なんで僕は情けないんだろう』と…心の中で、自暴自棄をしてしまうのだ。

 そして、僕は…姉さんの親友であるグリムと姉さんと僕とで…ピクニックに行っていた。

「あ、未来ちゃん! いい物あるからちょっとおいで?」

「いいの!? 行く! 行ってくるね! 姉さん!」

「気をつけるのよ~!」

 そして、グリムさんに呼ばれて行った。

「何くれるの?」

 そして、グリムさんは…笑いながら、僕を崖から突き飛ばした。

「え…?」

「死という…プレゼントをしてあげるわww」

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 僕は、崖から落ちたのだ。

~虹凪未來side~

 清々しい顔しながら、グリムだけ帰ってきた。

「あれ? 未来は?」

「え…どうしよう!? 途中まで…居たのに…」

「え…私の大事な…大事な…」

 私は、駆け出した。もちろん。私の最愛な弟を探しに…。

「あ、未來!!」

~グリムside~

 クソが!! なんで、いつもいつも! あのレベルの不適合者の弟ばかり構うのよ!

 あいつのせいで…虹凪家が変わってしまった。
あいつが、居るから…私の理想が狂ったのだ。
だから、殺そうとして記憶を抹消しようとした。

 だけど…未來がいち早く気づいて…行ってしまった。

~未来side~

 痛い…痛いよ…死ぬのかな…。でも、死んでもいいよね。だって…僕は″最強″になれないから。

 すると…ステータスウィンドウが光った。
初めて…スキルが開花したのだ。そのスキルの名前は…『永久チートキャラガチャ』だった。

 開花したのが…チートキャラガチャ?
何が悲しくて…僕はガチャしなきゃ行けないんだ。

 でも、ここで死ぬよりマシかな。死ぬなら…姉さん達に別れを告げてから死にたい!!

 そして、僕は力を振り絞って…ガチャを回した。
すると…メイド服を着た姉さんにも負けないぐらいの美女が…立っていた。

「召喚して頂き感謝します。マスタ…って、なんですか!? その格好は…?!」

 そのメイドさんはスキル『支配』で、ありとあらゆる傷を自然の回復で回復してもらった。

「動ける。生きてる!!!!」

「はい。マスターは、後…もう少しで死んでましたよ。来てよかったです。」

 呆れた顔で僕を見つめていた。

「ご紹介申し遅れました。私の名は、メイ・アリス・サクアです。以後、お見知り置きを。」

「自己紹介、ありがとう! 僕の名前は虹凪未来!」

「あぁ…未来様…なんて言う響きなんでしょう!」

「えぇ…。そこまで…。」

 なんか、この先…やって行けるかな? と思ってしまう僕だった。
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