《無限の喰種&破滅の因子:最恐魔王の片翼》

白咲焰夜

文字の大きさ
上 下
7 / 10

第1章 第7話 〜聖剣を……獲得しました!?〜

しおりを挟む
 オーディーンを倒した数時間後……
俺は、ある所に向かった。
その場所は……いつも、休暇を貰った時に行く所だ。

「さて、最後の特訓はこれでは無いと……」

 俺が向かった場所は……そう。
勇者の剣の証である 聖剣 クラウ・ソラスが眠っている森林だ。

 え?  その森林で何するかって?  クラウ・ソラスを抜くんだよ。
正確に言うと……クラウ・ソラスを抜こうとするトレーニングだ。

 ここ、10年は試しているが……
未だに全く微動だにせず……抜く気あるか?
こいつ……と、思われるだろう。

 だが、それでも筋トレの一環となっている
俺がいた……。

「んんんー!!」

 やはり、抜けない。だけど、いい筋肉の使い方をしている!

「ふんぬぬぬー!!」

 クラウ・ソラスを抜けなくてもいい……ただ、筋トレがしたいだけだ。

 ……しかも、俺が扱える品物ではないしな。
この世界の聖剣の中でエクスカリバーと同等の力を持っているのがこの世界のクラウ・ソラスだ。

 いい筋トレ器具にもなるし、しかも……
目立たない場所に置いてあるため、狙われない。

 非常に有難い話だ……。
などと、心の中で話していたら……
すぽん!! と、音がした。

 ん? すぽん?

『おめでとうございます!
聖剣 クラウ・ソラスは、ルマーノス・アイリスが獲得しました!!』

 ……あ、GETしてしまった。

「俺の筋トレがぁぁぁぁぁぁあ!!」

 ━━━━こうして、俺の筋トレが無くなってしまった。サラバ……俺の筋トレ……。
そして、ようこそ……俺の聖剣……。
なぁ……これを、どうやってユクィナ様にご報告すればいいんだ?  分からなくなってきたぞ。

 ……一体、どうしろって言うんだ。
まぁ、いいか。持ち帰るか……。

 そうして、俺の筋トレは幕を閉めるのだった。

「魔王様……ご報告であります。」

「だから、ユクィナ!!
まぁ、いい……何?」

「休暇貰った所……死の神、オーディーンを殺し……聖剣 クラウ・ソラスを獲得しました事をご報告させていただきます。」

「そ、行っていいわ……」

 ん?  見逃してくれるのか?  まぁ、いいか。
そして、俺は行こうとした。すると……

「ちょっと待って!?  本気なんの!?」

「はい、本気なのですが……。」

「とりあえず、本気なのが分かったわ。
もう、言っていいわよ……
休みなさい……??」

「分かりました……。」

 俺は、色々と疲れすぎて……自室で寝てしまった。
一方……ユクィナの方は……?

『嘘でしょ~!!  やっぱり、うちの右腕は最恐すぎる!!  凄すぎるよ~!!  しかも、根源増えてたし!! やばい!!  襲い倒しそう!!  もうダメ。あの子じゃないと、やっぱり……物足りないわ!! etc.』

 こうして、俺は聖剣 クラウ・ソラスを獲得したのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

都市伝説と呼ばれて

松虫大
ファンタジー
アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。 この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。 曰く『領主様に隠し子がいるらしい』 曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』 曰く『かつて暗殺された子供が、夜な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』 曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』 曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』等々・・・・ 眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。 しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。 いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。 ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。 この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく異世界戦記。 小説家になろう、カクヨムでも公開してましたが、この度アルファポリスでも公開することにしました。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~

ファンタジー
 高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。 見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。 確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!? ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・ 気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。 誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!? 女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話 保険でR15 タイトル変更の可能性あり

だいたい全部、聖女のせい。

荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」 異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。 いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。 すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。 これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方

ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。 注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

処理中です...