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鬼畜オオカミと蜂蜜ハニー
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寝間着を脱がされ、露わになったピンク色の乳首を愛しげに口に含む。リオラは吐息を零してジンの少し硬めの髪に触れた。舌先で突かれ、チュッと吸われて甘い息を吐き出す。ジンは濡れた乳首に息を拭き掛けて、背を伸ばしてリオラの唇にキスをした。
「ん、ん」
口腔内を蹂躙するジンの舌はまるで生き物だった。
「あ、ぁジンっ」
腰が揺れる。初めての行為にリオラは熱く火照る身体を揺らす。頬に、首筋に肩に舌が触れる度にビクビクと身体が震えた。やがて経ちあがった陰茎を手に掴んで、口に含む。
「ひあぁ、あぁ!」
じゅぶじゅぶと水音を立てて舐めしゃぶられて、リオラは性液を吐き出した。ごくりと呑まれて羞恥する。
「リオラ」
熱い息。
「リオラ」
愛を込めて呼ばれた事の無い名前。リオラは熱く硬いその砲身を身の中へ迎えた。
ジンはよくこの小さな家に来るようになった。ジンは乳母に、自分を狩人だと説明し、その手にはウサギや鳥等を仕留めては持って来てくれていた。すっかりこのジンという青年を気に入ったのだ。何よりリオラの話し相手になってくれるのが嬉しかった。
リオラの心は満たされていた。
「北国とはどんな所なの?」
「夏が短く、冬は凍てつく世界に覆われる。夜は闇が無い。白夜と呼ばれている」
リオラは眼を輝かせた。
「行ってみたい、あ、でもやっぱり駄目だな僕じゃ」
だが、直ぐにその双眸は翳る。
「何故? いつか俺と行こう。きっと行ける」
「だって、でも…やっぱり無理だよ」
皆がこの身を呪われていると話しているのを知っている。自分はきっと魔女なのだ。
こうして生きているのが不思議なぐらいだ。何故なら魔女は火炙りにされる。
「約束しよう、リオラ。いつか外の世界に連れて行ってやる」
リオラは涙を浮かべて、ジンの胸に頬を寄せた。此処は小さな家から離れた泉の畔。二人だけしかない空間で、ジンはリオラを草むらに横たわらせた。
「…此処で?」
恥ずかしそうにリオラが訊く。ジンはリオラの顔を挟むように両手を着いて、見下ろした。
「お前が欲しい」
リオラは微笑んで手を伸ばし、ジンの唇に指先で触れ、抱き締めた。
「鷹狩?」
その日の夜、乳母は食事の席に着いたリオラに伝えた。
「はい。なんでも姉君様のご婚約に、両家のご親戚がお屋敷にお集まりになられるそうで。それで…」
乳母の云いたい事はリオラには解った。
「外には出ない」
「リオラ様…」
「大丈夫。ばあやは気にしないで。だって鷹だなんて僕恐ろしいもの。此処で本でも読んでいるよ」
「私は人手が足りませぬゆえ、その日は一日お屋敷に行っています」
リオラは頷いて、食事に手を付けた。
角笛が聞こえる。
その日は生憎の曇り空。ジンは少し遠くの山へ行って来ると、昨夜から傍に居なかった。リオラは二階の窓からこっそり森の方を眺めた。大きな鷹が数羽、空を旋回している。
木々の間を馬に乗った軍団がいくつかに分かれてウサギを追う。
リオラは遠くに見える山を見詰めて、吐息を零すと窓から離れた。すると遠くで声が聞こえた事に脚を止めた。声は泉の方から聞こえた。
「誰か怪我でもしたのかな」
ーーーどうしよう。
大きな怪我なら大変だ。リオラは身を翻して壁に掛けていたコートを掴み、薬を入れた小さな籠を手に、フードを被って外へ飛び出した。少し走ると白い馬が見えた。その傍で男が泉で上半身を布で拭いていたのだ。
鍛えられた背中は逞しく、ジンを思い出して赤面する。男はどうやら怪我はしていないようだ。声だと思ったのは、この馬の泣き声らしい。リオラは気付かれないように家に引き返そうとして、後ずさる。
パキンと小枝を踏んでしまい、男が振り返る。リオラはその男の美しさに息を呑み、身動きが取れなくなった。
「子供? 迷子か?」
「あ、あの」
「怖がる事は無い」
男はリオラに歩み寄り、その手の籠を見詰めた。
「こんな所にピクニック?」
リオラはムッとして、籠を背に隠した。
「違う。声が聞こえたから怪我でもしたのかと思って」
男は微笑んで屈み、リオラの顔を覗こうとした。リオラは驚いて踵を返す。が、男はリオラの細い手首を掴んだ。その拍子にフードが外れ、見事な金髪が現れた。
「ん、ん」
口腔内を蹂躙するジンの舌はまるで生き物だった。
「あ、ぁジンっ」
腰が揺れる。初めての行為にリオラは熱く火照る身体を揺らす。頬に、首筋に肩に舌が触れる度にビクビクと身体が震えた。やがて経ちあがった陰茎を手に掴んで、口に含む。
「ひあぁ、あぁ!」
じゅぶじゅぶと水音を立てて舐めしゃぶられて、リオラは性液を吐き出した。ごくりと呑まれて羞恥する。
「リオラ」
熱い息。
「リオラ」
愛を込めて呼ばれた事の無い名前。リオラは熱く硬いその砲身を身の中へ迎えた。
ジンはよくこの小さな家に来るようになった。ジンは乳母に、自分を狩人だと説明し、その手にはウサギや鳥等を仕留めては持って来てくれていた。すっかりこのジンという青年を気に入ったのだ。何よりリオラの話し相手になってくれるのが嬉しかった。
リオラの心は満たされていた。
「北国とはどんな所なの?」
「夏が短く、冬は凍てつく世界に覆われる。夜は闇が無い。白夜と呼ばれている」
リオラは眼を輝かせた。
「行ってみたい、あ、でもやっぱり駄目だな僕じゃ」
だが、直ぐにその双眸は翳る。
「何故? いつか俺と行こう。きっと行ける」
「だって、でも…やっぱり無理だよ」
皆がこの身を呪われていると話しているのを知っている。自分はきっと魔女なのだ。
こうして生きているのが不思議なぐらいだ。何故なら魔女は火炙りにされる。
「約束しよう、リオラ。いつか外の世界に連れて行ってやる」
リオラは涙を浮かべて、ジンの胸に頬を寄せた。此処は小さな家から離れた泉の畔。二人だけしかない空間で、ジンはリオラを草むらに横たわらせた。
「…此処で?」
恥ずかしそうにリオラが訊く。ジンはリオラの顔を挟むように両手を着いて、見下ろした。
「お前が欲しい」
リオラは微笑んで手を伸ばし、ジンの唇に指先で触れ、抱き締めた。
「鷹狩?」
その日の夜、乳母は食事の席に着いたリオラに伝えた。
「はい。なんでも姉君様のご婚約に、両家のご親戚がお屋敷にお集まりになられるそうで。それで…」
乳母の云いたい事はリオラには解った。
「外には出ない」
「リオラ様…」
「大丈夫。ばあやは気にしないで。だって鷹だなんて僕恐ろしいもの。此処で本でも読んでいるよ」
「私は人手が足りませぬゆえ、その日は一日お屋敷に行っています」
リオラは頷いて、食事に手を付けた。
角笛が聞こえる。
その日は生憎の曇り空。ジンは少し遠くの山へ行って来ると、昨夜から傍に居なかった。リオラは二階の窓からこっそり森の方を眺めた。大きな鷹が数羽、空を旋回している。
木々の間を馬に乗った軍団がいくつかに分かれてウサギを追う。
リオラは遠くに見える山を見詰めて、吐息を零すと窓から離れた。すると遠くで声が聞こえた事に脚を止めた。声は泉の方から聞こえた。
「誰か怪我でもしたのかな」
ーーーどうしよう。
大きな怪我なら大変だ。リオラは身を翻して壁に掛けていたコートを掴み、薬を入れた小さな籠を手に、フードを被って外へ飛び出した。少し走ると白い馬が見えた。その傍で男が泉で上半身を布で拭いていたのだ。
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