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鬼畜オオカミと蜂蜜ハニー
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「例の写真撮影で、カメラマンで来てたんだ」
「……それだけ?」
鈴はばれないように頷くだけにした。
「兄ちゃんは? ジンを知ってるの?」
「知っていると云うより、変な夢を見るんだ」
鈴は夢と聞いて息を呑んだ。鈴は古代エジプトの夢を見る。まさか里桜もあの夢を?
「なんだか中世ヨーロッパみたいな所で、鈴と同じ痣を持った子供が出て来るんだけど」
「ねぇ、それってさ、前世の夢じゃない?」
突然横から、同じクラスの川辺りさが声を掛けて来た。
「「…」」
鈴と里桜が顔を見合わせた。
「前世って夢に見るの?」
オカルト好きな川辺りさは、興味深々に割り込んできた。
「もしかしたら同じ人物が何回か出てくる?」
「「出てくる」」
声がハモって、里桜が驚いて鈴を見た。
「お前も?」
「うん。僕のは古代エジプト」
「俺は中世ヨーロッパ」
「面白そうだねそれ、前テレビで体験談特集でやってたんだけど、夢に出て来た二人の人物が、何度も生まれ変わって、この時代に巡り合うの。ロマンチックだわ」
うっとりとする川辺りさは、予冷の鐘に慌てて席に戻って行った。鈴も急いで席に着く。
「……前世?」
そんな馬鹿なと、里桜は苦笑した。でもしっくりと来ない。もしそうなら、あのジン・イムホテップはどうなのだ。初めて見たのにあの男は里桜の見る夢に出て来ていた。それにあの夢には続きがある。イムホテップが人の姿に変身して、リオラが狼から成人男性に変身した時に見た、首の傷に触れて。
かと思えば、リオラの姉があのあずさに似ているとか。幾つもの夢を里桜に見せるのは何故だ。
「馬鹿らしい。魔女だとか狼とか」
たかだか夢の話しだ。第三者が聞けば、頭が可笑しくなったと思われてしまう。里桜は溜息を零して黒板の前に出た。これから秋の文化祭に向けて、クラスの出し物を考えるのだ。
黒板には、疾風がチョークで『文化祭の出し物』と書いている。因みに保護者達は毎年豚汁を作って、販売している。
「去年はチョコバナナとか作って売ったけど、今年はもっと違う物が良いんだけど」
「お化け屋敷とか?」
「それは隣のクラスがもう提案で出してるからアウトだ」
疾風が云う。生徒達ががっかりする。要はさっさと出し物を決めて、帰りたいのだ。
「ねえ先生、私メイド喫茶やりたい!」
「面白そう、っでもうちの女子らが?」
男子が嫌そうに訊く。
「何よなんか文句あんの!?」
「な、無いです」
「馬鹿だな正直に訊くなよ」
項垂れた男子の後方から、他の男子の揶揄が飛ぶ。
「普通のメイド喫茶じゃないわよ? 男子が女装してメイドやって、女子が執事やんの」
「……それだけ?」
鈴はばれないように頷くだけにした。
「兄ちゃんは? ジンを知ってるの?」
「知っていると云うより、変な夢を見るんだ」
鈴は夢と聞いて息を呑んだ。鈴は古代エジプトの夢を見る。まさか里桜もあの夢を?
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「ねぇ、それってさ、前世の夢じゃない?」
突然横から、同じクラスの川辺りさが声を掛けて来た。
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「前世って夢に見るの?」
オカルト好きな川辺りさは、興味深々に割り込んできた。
「もしかしたら同じ人物が何回か出てくる?」
「「出てくる」」
声がハモって、里桜が驚いて鈴を見た。
「お前も?」
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うっとりとする川辺りさは、予冷の鐘に慌てて席に戻って行った。鈴も急いで席に着く。
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かと思えば、リオラの姉があのあずさに似ているとか。幾つもの夢を里桜に見せるのは何故だ。
「馬鹿らしい。魔女だとか狼とか」
たかだか夢の話しだ。第三者が聞けば、頭が可笑しくなったと思われてしまう。里桜は溜息を零して黒板の前に出た。これから秋の文化祭に向けて、クラスの出し物を考えるのだ。
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男子が嫌そうに訊く。
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「な、無いです」
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