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第6章 新しい物語
魂の邂逅・1
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ふわり。
漆黒の羽根が舞う。吐息に揺れて、頬に触れる。
弱く響く鼓動音。それすらかき消す完全な静寂に辺りは包まれていた。
ずっと前からここに居るような、あるいは意識だけが彷徨い落ちて来ただけなのか。どちらとも取れない曖昧な思いを胸に抱いたまま、カインは自分の体に降り注ぐ漆黒の羽根の雨を虚ろに眺めているだけだった。
カインを包む世界は闇に覆われている訳でもなく、かと言って光に満ち溢れている訳でもなかった。生なのか死なのか、光なのか闇なのか。すべてが曖昧に誤魔化され、流れていく空間。ひどく不安定に保たれている、危うい均衡。光が闇を、闇が光をゆっくり慎重に侵食しているようでもあった。
その空間の真ん中に、カインは仰向けになったままぼんやりと羽根の雨を見上げていた。
少しも動かない。息をしているのかも分からない。ただ輝きをなくした淡いブルーの瞳だけが、瞬きもせず開いているだけだった。
羽根が舞う。力を失い、雨のように舞い落ちる。それは、彼を弔う花弁の嵐に似ていた。
『焦がれていたのは、光だった』
どこからか、自然と声が響き出る。その音にゆっくりと瞬きをしたカインが、操り人形のようにふらりと体を起こし始めた。体に降り積もっていた羽根がはらりと落ちて、空中を不安定に彷徨い泳ぐ。そのどれもが瞬時に小さな光球へと姿を変えた。
『どう足掻いても、我には決して手に入らぬもの。地界神であった頃ですら、求めてはならぬ領域であった』
ひとつ、またひとつと小さな光球はカインの肌に触れ、じわりと奥に染み込んでいく。その度にカインの瞳は青く揺れ、次第に本来の輝きを取り戻していった。
『我は惨めであった。愚かであった』
声は続く。空気の中から、カインの中から木霊する。
『手に入らないなら、すべてを壊そうと思った。我を受け入れぬ世界も、我を忘れ去った天使も、我が唯一求めた光である……』
「――――アルディナも」
重なって、言葉の続きを口にしたのはカイン自身だった。瞬間、目には見えない光景がカインの脳裏にはっきりと映し出された。
闇に佇むひとりの男。神である威厳はとうに失われ、幼子のように震えながら泣いていた。
光を求めた。光ある世界へ戻る事を望んだ。唯一それだけを願いながら、男は同時に孤独を恐れ闇に屈した自分を誰にも見られたくないと思った。
だから、闇に逃げた。
闇の中で心を殺し眠っていれば、自分を蔑む姉の目を見なくてすむ。振り下ろした剣の刃に倒れ逝く天使たちの最期を見なくてすむ。すべてが終わった後で、男はアルディナの亡骸を抱いて、共に朽ちていくだけでよかった。
誰よりも強い男は、けれど誰よりも弱く、卑怯で、惨めだった。
浮き彫りにされた心の弱さ。それを巧みに膨張させた恐るべき闇を纏う者。
神とて完全ではなかった。アルディナもまた同じように心に弱さを抱え、それと向き合いながら苦しみ生きてきた。
気付く事が出来なかったのは、男の方だった。男は自分を恥じ、呪い、そして闇に堕ちた。自分を狂わせたものが、闇だと言うことに最後まで気付けないまま。
――どうして泣くの?
『闇に負け、すべてを呪った。罪だと知りながら禁忌を犯した』
男の前に、形を留めない曖昧に揺らめく白い光が現れた。光というにはひどく不安定で、強いて言うならそれは靄のように薄く儚い。
――最後まで強い人なんてどこにもいないわ。
両腕を広げるように、光が左右に細く伸びる。それを虚ろな目で見つめながら、男は緩く首を横に振った。
『地界神である限り、我は強くあらねばならなかった』
――弱い自分を認められないの? 許せないの?
『許せぬ』
きっぱりと言い切った男の前で、光が力を失ったように小さくなっていく。
――地界神ではなく、ひとりの天使として、貴方は何を求めていたの?
最後にそう言って、光は完全に消失した。闇に取り残された男はけれど少しも動じる事なく、光のあった場所を無感情に見つめて佇んでいた。
虚ろな瞳が僅かに揺れる。
『……我は……――――愛されたかったのかもしれぬ』
その瞬間。カインの脳裏に浮かんでいた光景が、罅割れた鏡のように粉々に砕け散った。勢いよく吹き飛んだ破片は幻を抜け出して、鋭い切っ先をカインに向けながら直接彼の肌を切り刻もうとする。それが幻影だという事を知りながら無意識に目を瞑ったカインの前で、彼を傷つけようとしていた硝子の破片が瞬時に生温かい鮮血に変化した。
びちゃりと言う嫌な音と共に、鼻腔を突く濃い血臭。頬をぬらりと伝うそれを指先に絡め取って、カインがゆっくりと目を開く。
目の前には、地獄の光景が広がっていた。
絶え間なく響く剣戟と断末魔の叫び。花弁のように狂い散る純白の羽根は鮮血に濡れ、醜悪な魔物の影に埋もれていく。
瘴気に包まれた乾いた大地に突き刺さる剣の墓標。無惨に崩れ、朽ち逝くだけの死体の山。死者を慰める弔歌は、いつからか天使たちの悲鳴に成り変っていた。
大地が震え、天が絶叫し、空気が真っ二つに割れる。
生と死をかけた光と闇の壮絶な戦いを前に、願いや涙は何の意味も持たなかった。狡猾な闇が作り上げた悲劇の舞台の上では、二人はあまりにも無力だった。
『どうして我を殺さなかった』
男の前に、創世神の姿があった。大地に蹲り、両腕に「ルシエル」をかき抱いて泣く創世神の後ろ姿は、触れるだけで崩れてしまいそうに脆く弱い。
『お前に殺してほしかった。狂った我を止めてほしかった』
泣き崩れる創世神の真後ろで、男はただ空気のようにじっと立ち尽くしているだけだった。
――目を逸らさないで。貴方はこんなにも愛されていた。
アルディナの頬を滑り落ちた涙の粒が、男の前で淡い白に輝いた。まるで男に語りかけるように、ゆっくりと点滅する白い光。見ているだけで、沈みかけていた心が浮上してくるようだった。
その光に、男は静かに手を伸ばす。漠然と、光に触れたいと思った。
『歪んだ我を消し去ってしまいたい。アルディナにはその資格も力もあった。だから……我を殺してくれると思っていた』
――あの時、流した涙の意味が分かる?
『我には分からぬ。なぜ狂ったのか。なぜすべてを壊し、アルディナの亡骸を求めたのか。我にはもう何も分からぬっ』
無表情だった顔を苦しげに歪ませて、男は何度も首を横に振った。
求める気持ちが強すぎて、後に残るは憎しみだけとなる。
こんなに焦がれている。狂ってまで欲している。なのに、求める光は欠片さえ男の元には届かない。歪んでしまった思いを募らせるうちに、男は愛するよりも憎む方が楽だという事に気付いてしまった。
愛ゆえに憎む。闇に堕ちた男を支配する感情は、それしかなかった。
『……ここにいる我は、何だ? 何の為に、我はここにいる? ……弱く惨めな我など、あの時完全に消滅してしまえばよかったのだ。我ですら……我を必要としていない。ここに在っても意味がない』
――私には貴方が必要よ。
光が静かに揺らめいた。さっきよりも数段に熱を持つその声に、男が項垂れていた頭を上げて光をじっと凝視する。淡いブルーの瞳がかすかに動いて、光の中に「何か」を感じ取った。
誰かに似ていると、思った。
――弱くても惨めでも、許されない罪を背負っていても。
『……我を、受け入れると言うのか』
唇の先で呟いて、男が光に触れた。
――私は貴方をひとりにはしない。
男の指先を感じて、光が強く輝きを増す。光はみるみるうちに膨張し、やがて男を、その前に蹲るアルディナを、そしてその光景を遠くから見ていたカインの視界ですら白で覆い隠して、優しい熱を辺り一面に降り注いでいく。
熱に触れ、男の視界がぐにゃりと歪んだ。瞬きする度に零れ落ちていくそれを涙と理解するには、そう時間はかからなかった。
――私……、貴方が大好き。
止まらない涙は男の凍った心を優しく溶かし、その奥に決して消える事のない確かな温もりを刻み込んでいく。
ずっと求めていたもの。こんなにも近くに、はるか昔から存在していた愛。男を包む光の腕、それはアルディナの中に、命を預けた戦友の中に、そして小さな人間の中に、確かにあった。あまりにも近すぎて気付けなかっただけ。
――貴方が大好きよ。
そう囁いた光の中で、男の体は儚い熱に包まれる。その曖昧な温もりを失わないように、男は自分を包む光を両腕の中に強く強く抱き締めた。
『……――――シェリル』
その名を口にした瞬間、光は炸裂し――――カインの視界は再び重く暗い漆黒の闇に支配された。
漆黒の羽根が舞う。吐息に揺れて、頬に触れる。
弱く響く鼓動音。それすらかき消す完全な静寂に辺りは包まれていた。
ずっと前からここに居るような、あるいは意識だけが彷徨い落ちて来ただけなのか。どちらとも取れない曖昧な思いを胸に抱いたまま、カインは自分の体に降り注ぐ漆黒の羽根の雨を虚ろに眺めているだけだった。
カインを包む世界は闇に覆われている訳でもなく、かと言って光に満ち溢れている訳でもなかった。生なのか死なのか、光なのか闇なのか。すべてが曖昧に誤魔化され、流れていく空間。ひどく不安定に保たれている、危うい均衡。光が闇を、闇が光をゆっくり慎重に侵食しているようでもあった。
その空間の真ん中に、カインは仰向けになったままぼんやりと羽根の雨を見上げていた。
少しも動かない。息をしているのかも分からない。ただ輝きをなくした淡いブルーの瞳だけが、瞬きもせず開いているだけだった。
羽根が舞う。力を失い、雨のように舞い落ちる。それは、彼を弔う花弁の嵐に似ていた。
『焦がれていたのは、光だった』
どこからか、自然と声が響き出る。その音にゆっくりと瞬きをしたカインが、操り人形のようにふらりと体を起こし始めた。体に降り積もっていた羽根がはらりと落ちて、空中を不安定に彷徨い泳ぐ。そのどれもが瞬時に小さな光球へと姿を変えた。
『どう足掻いても、我には決して手に入らぬもの。地界神であった頃ですら、求めてはならぬ領域であった』
ひとつ、またひとつと小さな光球はカインの肌に触れ、じわりと奥に染み込んでいく。その度にカインの瞳は青く揺れ、次第に本来の輝きを取り戻していった。
『我は惨めであった。愚かであった』
声は続く。空気の中から、カインの中から木霊する。
『手に入らないなら、すべてを壊そうと思った。我を受け入れぬ世界も、我を忘れ去った天使も、我が唯一求めた光である……』
「――――アルディナも」
重なって、言葉の続きを口にしたのはカイン自身だった。瞬間、目には見えない光景がカインの脳裏にはっきりと映し出された。
闇に佇むひとりの男。神である威厳はとうに失われ、幼子のように震えながら泣いていた。
光を求めた。光ある世界へ戻る事を望んだ。唯一それだけを願いながら、男は同時に孤独を恐れ闇に屈した自分を誰にも見られたくないと思った。
だから、闇に逃げた。
闇の中で心を殺し眠っていれば、自分を蔑む姉の目を見なくてすむ。振り下ろした剣の刃に倒れ逝く天使たちの最期を見なくてすむ。すべてが終わった後で、男はアルディナの亡骸を抱いて、共に朽ちていくだけでよかった。
誰よりも強い男は、けれど誰よりも弱く、卑怯で、惨めだった。
浮き彫りにされた心の弱さ。それを巧みに膨張させた恐るべき闇を纏う者。
神とて完全ではなかった。アルディナもまた同じように心に弱さを抱え、それと向き合いながら苦しみ生きてきた。
気付く事が出来なかったのは、男の方だった。男は自分を恥じ、呪い、そして闇に堕ちた。自分を狂わせたものが、闇だと言うことに最後まで気付けないまま。
――どうして泣くの?
『闇に負け、すべてを呪った。罪だと知りながら禁忌を犯した』
男の前に、形を留めない曖昧に揺らめく白い光が現れた。光というにはひどく不安定で、強いて言うならそれは靄のように薄く儚い。
――最後まで強い人なんてどこにもいないわ。
両腕を広げるように、光が左右に細く伸びる。それを虚ろな目で見つめながら、男は緩く首を横に振った。
『地界神である限り、我は強くあらねばならなかった』
――弱い自分を認められないの? 許せないの?
『許せぬ』
きっぱりと言い切った男の前で、光が力を失ったように小さくなっていく。
――地界神ではなく、ひとりの天使として、貴方は何を求めていたの?
最後にそう言って、光は完全に消失した。闇に取り残された男はけれど少しも動じる事なく、光のあった場所を無感情に見つめて佇んでいた。
虚ろな瞳が僅かに揺れる。
『……我は……――――愛されたかったのかもしれぬ』
その瞬間。カインの脳裏に浮かんでいた光景が、罅割れた鏡のように粉々に砕け散った。勢いよく吹き飛んだ破片は幻を抜け出して、鋭い切っ先をカインに向けながら直接彼の肌を切り刻もうとする。それが幻影だという事を知りながら無意識に目を瞑ったカインの前で、彼を傷つけようとしていた硝子の破片が瞬時に生温かい鮮血に変化した。
びちゃりと言う嫌な音と共に、鼻腔を突く濃い血臭。頬をぬらりと伝うそれを指先に絡め取って、カインがゆっくりと目を開く。
目の前には、地獄の光景が広がっていた。
絶え間なく響く剣戟と断末魔の叫び。花弁のように狂い散る純白の羽根は鮮血に濡れ、醜悪な魔物の影に埋もれていく。
瘴気に包まれた乾いた大地に突き刺さる剣の墓標。無惨に崩れ、朽ち逝くだけの死体の山。死者を慰める弔歌は、いつからか天使たちの悲鳴に成り変っていた。
大地が震え、天が絶叫し、空気が真っ二つに割れる。
生と死をかけた光と闇の壮絶な戦いを前に、願いや涙は何の意味も持たなかった。狡猾な闇が作り上げた悲劇の舞台の上では、二人はあまりにも無力だった。
『どうして我を殺さなかった』
男の前に、創世神の姿があった。大地に蹲り、両腕に「ルシエル」をかき抱いて泣く創世神の後ろ姿は、触れるだけで崩れてしまいそうに脆く弱い。
『お前に殺してほしかった。狂った我を止めてほしかった』
泣き崩れる創世神の真後ろで、男はただ空気のようにじっと立ち尽くしているだけだった。
――目を逸らさないで。貴方はこんなにも愛されていた。
アルディナの頬を滑り落ちた涙の粒が、男の前で淡い白に輝いた。まるで男に語りかけるように、ゆっくりと点滅する白い光。見ているだけで、沈みかけていた心が浮上してくるようだった。
その光に、男は静かに手を伸ばす。漠然と、光に触れたいと思った。
『歪んだ我を消し去ってしまいたい。アルディナにはその資格も力もあった。だから……我を殺してくれると思っていた』
――あの時、流した涙の意味が分かる?
『我には分からぬ。なぜ狂ったのか。なぜすべてを壊し、アルディナの亡骸を求めたのか。我にはもう何も分からぬっ』
無表情だった顔を苦しげに歪ませて、男は何度も首を横に振った。
求める気持ちが強すぎて、後に残るは憎しみだけとなる。
こんなに焦がれている。狂ってまで欲している。なのに、求める光は欠片さえ男の元には届かない。歪んでしまった思いを募らせるうちに、男は愛するよりも憎む方が楽だという事に気付いてしまった。
愛ゆえに憎む。闇に堕ちた男を支配する感情は、それしかなかった。
『……ここにいる我は、何だ? 何の為に、我はここにいる? ……弱く惨めな我など、あの時完全に消滅してしまえばよかったのだ。我ですら……我を必要としていない。ここに在っても意味がない』
――私には貴方が必要よ。
光が静かに揺らめいた。さっきよりも数段に熱を持つその声に、男が項垂れていた頭を上げて光をじっと凝視する。淡いブルーの瞳がかすかに動いて、光の中に「何か」を感じ取った。
誰かに似ていると、思った。
――弱くても惨めでも、許されない罪を背負っていても。
『……我を、受け入れると言うのか』
唇の先で呟いて、男が光に触れた。
――私は貴方をひとりにはしない。
男の指先を感じて、光が強く輝きを増す。光はみるみるうちに膨張し、やがて男を、その前に蹲るアルディナを、そしてその光景を遠くから見ていたカインの視界ですら白で覆い隠して、優しい熱を辺り一面に降り注いでいく。
熱に触れ、男の視界がぐにゃりと歪んだ。瞬きする度に零れ落ちていくそれを涙と理解するには、そう時間はかからなかった。
――私……、貴方が大好き。
止まらない涙は男の凍った心を優しく溶かし、その奥に決して消える事のない確かな温もりを刻み込んでいく。
ずっと求めていたもの。こんなにも近くに、はるか昔から存在していた愛。男を包む光の腕、それはアルディナの中に、命を預けた戦友の中に、そして小さな人間の中に、確かにあった。あまりにも近すぎて気付けなかっただけ。
――貴方が大好きよ。
そう囁いた光の中で、男の体は儚い熱に包まれる。その曖昧な温もりを失わないように、男は自分を包む光を両腕の中に強く強く抱き締めた。
『……――――シェリル』
その名を口にした瞬間、光は炸裂し――――カインの視界は再び重く暗い漆黒の闇に支配された。
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