20 / 114
第2章 夢のかけら
闇の従者・2
しおりを挟む
闇。
一筋の光もない、真の闇。
不思議と恐怖はなかった。光ある世界で生きていくよりは、闇に身を委ねた方が痛みを感じないですむ。
少年を蔑み、憎悪を剥き出しにしてくるものが光の中にはたくさんあった。そこで彼を守ってくれるものなど、誰ひとりいなかった。少年を生んだ母親でさえ彼を憎み、殺意をあらわにする。
『どうして? 母さん……どうして。僕、何かいけない事した? 教えてよ、母さん! 僕、謝るから。母さんにも村の皆にも、何度だって謝るから! お願いだから、僕をそんな目で見ないでっ!』
最後に見たのは、鋭く尖ったナイフの描く、銀色の軌跡だった。
『神の落し子を連れて来い。出来るな?』
体にずしりと響く、低い声音。
望むものは何でも叶える、それが彼なりの忠誠。
闇に紛れ、声だけを届ける主の姿を、彼は見た事がなかった。感じるのは肌に心に直接伝わる、冷たく透き通った気配だけ。それに色をつけるのなら、安易に触れる事を許さない高貴な銀。冷たく凍った銀色の氷のようだった。そしてその美しい氷を、彼はその目に映したかった。
それはすべてを失ったあの日に彼が出会った、たったひとつの真実であるから。
例えそれが歪んでいたとしても、もう彼にはそれしか残されていなかったのだから。
激しい爆音と共に舞い上がった土煙は、結界に守られていたディランとシェリルを避けて空の彼方にまで舞い上がった。がらがらに崩れ落ちた教会の残骸が煙の隙間から垣間見え、シェリルは必死にその中からカインの姿を見つけようとする。
一瞬にして瓦礫と化した教会の前に立ち尽くしたままのロヴァルが、空に浮かぶ友の姿を信じられずに、力なく首を横に振った。
「……嘘だろ、ディラン。何でお前が」
「やあ、ロヴァル。君との船旅はなかなか楽しかったよ。君を殺せなかった事が、唯一の心残りだけどね」
いつもの口調で平然と言ってのけるディランを睨みつけて、ロヴァルが悔しそうにぎりっと歯を食いしばる。仲間を裏切り、影でロヴァルを嘲笑い、セレスティアを苦しめた張本人が目の前にいると言うのにロヴァルは何ひとつ手を出す事が出来なかった。
「何の力もない人間を殺すのは弱いものいじめみたいだけど……ロヴァル、感謝するんだね。僕は君をセレスティアと同じ所へ連れて行ってあげるんだから」
「セレスティアに何をした!」
「死ねば分かるよ」
楽しそうに言ってロヴァルへ向けたディランの指先に、黒い瘴気が絡みつく。それは絶叫する髑髏の姿を形取り、眼下のロヴァルへと勢いよく飛びかかった。
「あんなもので俺を倒した気になるなよ、ディラン」
冷ややかな声が聞こえると共に、ロヴァルへ襲い掛かろうとしていた髑髏が銀色の細い軌跡によって真っ二つに切り裂かれた。短い悲鳴を上げて風に攫われ消滅した髑髏の向こう側に、堂々と立ちはだかるカインの姿が見える。かと思うと間髪入れずに、羽を広げて一気に上昇した。
「足止めくらいにはなると思ったんだけどね。……たかが天界戦士の分際で、君もよく足掻く」
あっという間に目の前まで飛んできたカインを煩わしそうに見つめて、ディランが小さく息を吐いた。
「シェリルを返せ」
「無理な願いだね。僕が素直に頷くとでも思った?」
言いながらカインを指したディランの指先に、赤黒い光が集まり始めた。それは瞬きする暇さえ与えず一気に膨らみ、標的であるカインめがけて飛びかかる。
「僕は他の誰でもないルシエル様の為にだけ動く」
獲物を見つけた獣のように襲いかかって来た赤黒い光弾はカインの目の前で四つに分裂し、四方を取り囲みながら細い線で描かれた魔法陣へと姿を変えた。
ウォアズの頭を粉砕したもの。しかし、それよりもはるかに規模の大きな暗黒の魔法陣。
「カインっ!」
それは獲物を逃がさず、骨までぼろぼろに崩してしまう黒の呪文だった。しかし、カインに飛びかかった魔法陣は何かに弾かれたように軌道を逸らし、カインを完全に避けて二つずつぶつかり合いながら爆発した。
「何っ?」
まるで攻撃する事を拒むかのようにカインを避けて爆発した魔法陣に、ディランが初めて驚愕の表情を浮かべてその目を大きく見開いた。
あれはディランの得意とする暗黒魔法だった。それを他の誰か、まして天の力を振るう天使が制御し、操る事など出来るわけがない。暗黒魔法を扱えるのは、闇に属したものだけなのだから。
「お前、呪文もまともに唱えられないのかよ?」
剣を振り、身構えていたカインは拍子抜けしたように小さく息を吐いて、皮肉を言いながらディランを見つめ返す。
「なぜだっ!」
驚愕に見開かれたままのディランの瞳が、カインの左耳で光を反射するピアスを捉えた。小さな宝石は、けれど主張するように光を反射し、凍て付いた氷に似た銀色に鋭く輝く。その色に、ディランが更に目を大きく見開いて息を呑んだ。
それは、ディランにとって最も真実に近い色。
「君は……誰だ?」
かすかに動いた唇から零れた声は、誰の耳にも届く事なく風に攫われていく。
普通の守護天使が持つものとは少し変わった気を纏っていたカイン。
彼を攻撃する事を拒むように自爆した魔法陣。
そして、ディランが求めていた色彩を感じさせる左耳のピアス。
「……そうか。――――そう言う事だったのか」
自分の中で納得して小さく呟いたディランは、目の前で羽を広げるカインを見つめてにやりと笑った。
「カイン、君の名前は? 翼の色は? ――――君の剣はどこにある?」
「何の事だ?」
「君を苦しみから解放してあげるよ」
カインを見つめたままのディランの体が、次の瞬間真っ黒な瘴気に包まれた。ディランとシェリルを飲み込んで姿を覆い隠した瘴気はみるみるうちに膨張し、辺りに息苦しさを伴う闇を連れてくる。
「僕は次の仕事があるから帰るけど、君たちの相手はちゃんと用意してるよ」
瘴気の中から聞こえるディランの声はだんだんと遠ざかり、代わりに呻き声のような低い音が響いてくる。
「待てっ、ディラン!」
「そうそう、シェリルは返すよ。『君』がそれを望むのなら」
意味深な言葉を残して、ディランの気配は瘴気の中から完全に消え失せた。それと同時にシェリルの叫び声が瘴気の中から飛び出した。
「きゃああ!」
瘴気から弾き出されて落下するシェリルを見つけて、カインが慌てて後を追う。その背後で、空を覆うほど膨張した瘴気の塊が爆音を上げながら一気に弾け飛んだ。空中でシェリルを捕まえたカインが背後の爆音に振り返るより早く、腕の中のシェリルがはっと目を開いて大声を張り上げた。
「カイン、避けてっ!」
シェリルの絶叫とほぼ同時に、カインの真横を風の刃が通り過ぎた。反射的に身を捩ったカインの右頬をかすめた鋭い刃は、空をも切り裂きながらそのまま地上のロヴァルめがけて落下する。
「ロヴァル!」
カインの声も聞こえていないのか、ロヴァルは上空を見つめたまま呆然と立ち尽くしていた。すべてを切り刻む勢いで迫る風の刃にも全く微動だにしない。その様子にカインが舌打ちしながら、シェリルを抱えたまま勢いよく急降下した。風の刃がロヴァルを切り刻む一歩手前でその体を掴み、そこから少し離れた場所に着地するなり怒鳴り声を上げてロヴァルを睨みつける。
「ロヴァル、お前何やってんだよ! 切り刻まれたいのかっ!」
「……セレスティア」
「ああっ?」
かみ合わない会話に苛立ちながら、未だ呆然と上空を見上げるロヴァルの視線を追ったカインの瞳に、再度放たれた風刃の攻撃が映る。
「ちっ!」
両腕にシェリルとロヴァルを掴んで後方へ回避したカインの視界が、地面を抉られ舞い上がった土煙に遮られる。
その中から現れたのは、セレスティアだった。
一筋の光もない、真の闇。
不思議と恐怖はなかった。光ある世界で生きていくよりは、闇に身を委ねた方が痛みを感じないですむ。
少年を蔑み、憎悪を剥き出しにしてくるものが光の中にはたくさんあった。そこで彼を守ってくれるものなど、誰ひとりいなかった。少年を生んだ母親でさえ彼を憎み、殺意をあらわにする。
『どうして? 母さん……どうして。僕、何かいけない事した? 教えてよ、母さん! 僕、謝るから。母さんにも村の皆にも、何度だって謝るから! お願いだから、僕をそんな目で見ないでっ!』
最後に見たのは、鋭く尖ったナイフの描く、銀色の軌跡だった。
『神の落し子を連れて来い。出来るな?』
体にずしりと響く、低い声音。
望むものは何でも叶える、それが彼なりの忠誠。
闇に紛れ、声だけを届ける主の姿を、彼は見た事がなかった。感じるのは肌に心に直接伝わる、冷たく透き通った気配だけ。それに色をつけるのなら、安易に触れる事を許さない高貴な銀。冷たく凍った銀色の氷のようだった。そしてその美しい氷を、彼はその目に映したかった。
それはすべてを失ったあの日に彼が出会った、たったひとつの真実であるから。
例えそれが歪んでいたとしても、もう彼にはそれしか残されていなかったのだから。
激しい爆音と共に舞い上がった土煙は、結界に守られていたディランとシェリルを避けて空の彼方にまで舞い上がった。がらがらに崩れ落ちた教会の残骸が煙の隙間から垣間見え、シェリルは必死にその中からカインの姿を見つけようとする。
一瞬にして瓦礫と化した教会の前に立ち尽くしたままのロヴァルが、空に浮かぶ友の姿を信じられずに、力なく首を横に振った。
「……嘘だろ、ディラン。何でお前が」
「やあ、ロヴァル。君との船旅はなかなか楽しかったよ。君を殺せなかった事が、唯一の心残りだけどね」
いつもの口調で平然と言ってのけるディランを睨みつけて、ロヴァルが悔しそうにぎりっと歯を食いしばる。仲間を裏切り、影でロヴァルを嘲笑い、セレスティアを苦しめた張本人が目の前にいると言うのにロヴァルは何ひとつ手を出す事が出来なかった。
「何の力もない人間を殺すのは弱いものいじめみたいだけど……ロヴァル、感謝するんだね。僕は君をセレスティアと同じ所へ連れて行ってあげるんだから」
「セレスティアに何をした!」
「死ねば分かるよ」
楽しそうに言ってロヴァルへ向けたディランの指先に、黒い瘴気が絡みつく。それは絶叫する髑髏の姿を形取り、眼下のロヴァルへと勢いよく飛びかかった。
「あんなもので俺を倒した気になるなよ、ディラン」
冷ややかな声が聞こえると共に、ロヴァルへ襲い掛かろうとしていた髑髏が銀色の細い軌跡によって真っ二つに切り裂かれた。短い悲鳴を上げて風に攫われ消滅した髑髏の向こう側に、堂々と立ちはだかるカインの姿が見える。かと思うと間髪入れずに、羽を広げて一気に上昇した。
「足止めくらいにはなると思ったんだけどね。……たかが天界戦士の分際で、君もよく足掻く」
あっという間に目の前まで飛んできたカインを煩わしそうに見つめて、ディランが小さく息を吐いた。
「シェリルを返せ」
「無理な願いだね。僕が素直に頷くとでも思った?」
言いながらカインを指したディランの指先に、赤黒い光が集まり始めた。それは瞬きする暇さえ与えず一気に膨らみ、標的であるカインめがけて飛びかかる。
「僕は他の誰でもないルシエル様の為にだけ動く」
獲物を見つけた獣のように襲いかかって来た赤黒い光弾はカインの目の前で四つに分裂し、四方を取り囲みながら細い線で描かれた魔法陣へと姿を変えた。
ウォアズの頭を粉砕したもの。しかし、それよりもはるかに規模の大きな暗黒の魔法陣。
「カインっ!」
それは獲物を逃がさず、骨までぼろぼろに崩してしまう黒の呪文だった。しかし、カインに飛びかかった魔法陣は何かに弾かれたように軌道を逸らし、カインを完全に避けて二つずつぶつかり合いながら爆発した。
「何っ?」
まるで攻撃する事を拒むかのようにカインを避けて爆発した魔法陣に、ディランが初めて驚愕の表情を浮かべてその目を大きく見開いた。
あれはディランの得意とする暗黒魔法だった。それを他の誰か、まして天の力を振るう天使が制御し、操る事など出来るわけがない。暗黒魔法を扱えるのは、闇に属したものだけなのだから。
「お前、呪文もまともに唱えられないのかよ?」
剣を振り、身構えていたカインは拍子抜けしたように小さく息を吐いて、皮肉を言いながらディランを見つめ返す。
「なぜだっ!」
驚愕に見開かれたままのディランの瞳が、カインの左耳で光を反射するピアスを捉えた。小さな宝石は、けれど主張するように光を反射し、凍て付いた氷に似た銀色に鋭く輝く。その色に、ディランが更に目を大きく見開いて息を呑んだ。
それは、ディランにとって最も真実に近い色。
「君は……誰だ?」
かすかに動いた唇から零れた声は、誰の耳にも届く事なく風に攫われていく。
普通の守護天使が持つものとは少し変わった気を纏っていたカイン。
彼を攻撃する事を拒むように自爆した魔法陣。
そして、ディランが求めていた色彩を感じさせる左耳のピアス。
「……そうか。――――そう言う事だったのか」
自分の中で納得して小さく呟いたディランは、目の前で羽を広げるカインを見つめてにやりと笑った。
「カイン、君の名前は? 翼の色は? ――――君の剣はどこにある?」
「何の事だ?」
「君を苦しみから解放してあげるよ」
カインを見つめたままのディランの体が、次の瞬間真っ黒な瘴気に包まれた。ディランとシェリルを飲み込んで姿を覆い隠した瘴気はみるみるうちに膨張し、辺りに息苦しさを伴う闇を連れてくる。
「僕は次の仕事があるから帰るけど、君たちの相手はちゃんと用意してるよ」
瘴気の中から聞こえるディランの声はだんだんと遠ざかり、代わりに呻き声のような低い音が響いてくる。
「待てっ、ディラン!」
「そうそう、シェリルは返すよ。『君』がそれを望むのなら」
意味深な言葉を残して、ディランの気配は瘴気の中から完全に消え失せた。それと同時にシェリルの叫び声が瘴気の中から飛び出した。
「きゃああ!」
瘴気から弾き出されて落下するシェリルを見つけて、カインが慌てて後を追う。その背後で、空を覆うほど膨張した瘴気の塊が爆音を上げながら一気に弾け飛んだ。空中でシェリルを捕まえたカインが背後の爆音に振り返るより早く、腕の中のシェリルがはっと目を開いて大声を張り上げた。
「カイン、避けてっ!」
シェリルの絶叫とほぼ同時に、カインの真横を風の刃が通り過ぎた。反射的に身を捩ったカインの右頬をかすめた鋭い刃は、空をも切り裂きながらそのまま地上のロヴァルめがけて落下する。
「ロヴァル!」
カインの声も聞こえていないのか、ロヴァルは上空を見つめたまま呆然と立ち尽くしていた。すべてを切り刻む勢いで迫る風の刃にも全く微動だにしない。その様子にカインが舌打ちしながら、シェリルを抱えたまま勢いよく急降下した。風の刃がロヴァルを切り刻む一歩手前でその体を掴み、そこから少し離れた場所に着地するなり怒鳴り声を上げてロヴァルを睨みつける。
「ロヴァル、お前何やってんだよ! 切り刻まれたいのかっ!」
「……セレスティア」
「ああっ?」
かみ合わない会話に苛立ちながら、未だ呆然と上空を見上げるロヴァルの視線を追ったカインの瞳に、再度放たれた風刃の攻撃が映る。
「ちっ!」
両腕にシェリルとロヴァルを掴んで後方へ回避したカインの視界が、地面を抉られ舞い上がった土煙に遮られる。
その中から現れたのは、セレスティアだった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる