少年マンガの主人公になってしまったが未来が暗すぎた

柳秋彦

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第1章 五歳児

第5話 将来を真剣に考える話 中

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説明回


まずは俺の回避しないといけない事柄だ。<黒龍レジェンド>の全ての不幸は主人公が予言の内容により<厄災をもたらす悪魔>とみなされてしまったことから始まる。
なんで証拠もない一言だけで迫害されるのかと言うと、この世界での預言者の位置が相当高いからだ。

まずはこの世界の魔法使いのタイプの説明をしよう。
この世界では7歳前後から全ての人が魔法に目覚めはじめる、そこで親たちは子供を連れ神殿に行って目覚めた属性を神官様たちに見てもらい洗礼名をつけてもらう。そこで子供は家名を親から授かり、正式名を初めて名乗れるようになる。平民は大体一生に一属性しか目覚めない、目覚める属性は大体親と同じなので子供はそのまま親に魔法の扱い方を学び属性に関した親の仕事を継ぐ。例えば土属性の家系だと農民、火属性の家系だと鍛冶屋、水属性家系だと漁師、風属性だと猟師などだ。
それでも二属性以上目覚める人もいる。この世界観の中で基本の四属性同士は相互に影響しあっていて聖書にも{「火」は凝結して「風」になり、「風」は液化して「水」になり、「水」は固化して「土」になり、「土」は昇華して「火」になる}
とかかれているとおり一つの属性からもう一つの属性は転換可能で二つ以上の属性に目覚めた者はその転換を知っているという訳だ。やがて全属性を使える魔道士になれる可能性があると期待され魔法学校に送られる、それにもし魔道士になれずとも学校での成績が良ければ学者として政府機関での職につけるかもしれない。なので7歳の名付けの儀式は子供にとって正式名をもらう場だけでは無く将来が左右される場所でもある。セブン先生も平民出身で彼女は魔法学校で全属性修得するだけでは無く成績もトップで卒業した将来大魔道士になり宮廷魔道士になれる可能性大の平民中のエリートなのだ。宮廷魔道士になれば一代だけだが貴族と同じぐらいの地位を得られる。

しかし魔法学校以外のルートもある、それは神学校に入ることだ。その場合職業選択は神官一択な上ある理由により(いつか説明しよう)平民は決して富や権力が得られる地位まで登られる訳ではないのでよほど謙虚な家庭の子供か奨学金の援助を受けても授業を受けるのが困難な程貧しい家庭の子供や身寄りのない子供の選択肢になる。ちなみに神官のくらいは一つ星から五つ星まであり五つ星がいわゆる大神官様だ。後は士官学校という選択があるが神学校以上に平民の子供が地位を得るのは難しいのでポピュラーではない、詳しい理由は機会があれば説明しよう。

そして貴族、貴族家庭の子供は例外を除けば全員全属性目覚めることが遺伝的に確定している。貴族の子供が7歳の名付けの時に神殿から洗礼名を授かる以外に家長から苗字の他にもう一つ名前を授かる。
例えばブルーノ兄さんを例に挙げると。ブルーノが幼名で洗礼名がアクア、当時モンタギュー家の家長だった俺たちの父から授かった名がセルレアン、家名がモンタギュー。正式名はセルレアン・アクア・モンタギューになる。つまり平民は洗礼名がファーストネーム、貴族は洗礼名がミドルネームになる。
そして貴族の子供が名付けの儀式で同時に注目されるのは最初に目覚めた属性だ。通常最初に目覚めた属性がその子供が一番得意の属性になるからだ。貴族家族は皆家伝の魔法があり、その魔法を使うための最適の属性がある。なので最初にその属性に目覚めた子供がその家の後継として育てられることになる。

そして平民や貴族とはまた違ったタイプの魔法使いがいる。それは生まれた時から使徒の加護を受け魔法が使える神子と呼ばれる人たち。彼らは非常に稀な存在で数々の特別な魔法が使えるので貴族に生まれようと平民に生まれようと大貴族か運が良ければ王族に引き取られ育てられる、中でも第一の使徒、全ての使徒をまとめる存在の大使徒エンの加護を受けた子供は予言能力が使える。その予言は百発百中なので預言者は竜神様の意思を伝える竜の子として崇められ王族と同等の位置にいる。

ここでようやく話が俺に戻った訳だがつまりコールは国家指名指定の犯罪者同等に見られた訳なのだ。
という訳で第一の解決策
<黒髪黒目の人物が災いをもたらす予言の嘘を証明する>はまず無理だ。正式には黒髪黒目の竜騎士だが生まれつきの要素はともかく将来の選択の証明は難しいのでパスで。
なので俺は今一つの解決策、つまりは原作のコールが取った方法<最悪な結果が出る前に少なくとも自分は災いをもたらす存在ではない>事を証明する事だ。で、今一番の問題は俺は家族に危害が加えられる前にこれをしなくてはならない訳だ。
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