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異端者
しおりを挟む生まれてきた時には何も知らず
無垢で無知で純粋だった
大人の汚さを知ったのはいつからだろう
社会の醜さを知ったのはいつからだろう
生まれてこなければよかったと幾度思ったろう
死んでしまえばいいと呪ったことも
自分が汚れて行くたびに
自分が嫌いになる
自分が醜くなるたびに
虚しい怒りがこみ上げる
俺は、本当の俺は
こんな姿ではない
これが望むべき姿では決してなかった
でも、社会や大人たちが悪いと責めることはしない
確かに昔あったあの心を
無垢で無知で純粋だったあの頃
生まれて何も知らなかった頃の思い出はあるのだから
もう一度あの頃に戻ろう
たとえ遠回りしても
社会からの異端者になったとしても
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