僕は滅亡を望んでいたのかもしれない

杉 孝子

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大地

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人々がまだ夢の中に居る時

恐怖の破壊は突然に始まった

逃げ出すことさえ叶わぬくらい

大地は揺れ動いた

地は裂け

人々の恐怖の叫びが湧き上がる

ちっぽけな人間の力では食い止めることは叶わぬ

大地の怒りに火が着いた

ああ、大切な人が離れていく

悲しみと痛みの中で

なすすべもなく唖然と立ち尽くす

どこまでも舐め尽くす炎の力は強く

私たちの力は余りにも弱かった

全てを焼き尽くしても

炎の勢いは止むことがない

ああ、残った者たちは

肉親を探し求め

荒れた大地を彷徨い歩く

自らの空腹と疲れをも忘れ

愛する者を探し求める

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