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君を奪い取ることは出来ない

触れば私が傷つきそうで

薔薇のような棘を持つ君だから

その美しき瞳は官能的であり

赤い紅は薔薇を想わす

血のように赤く妖しげで

男達を引き付ける

魂まで吸い寄せる微笑みで

今宵は誰が夢見るのか

朝露に光る日差しの中で

女王のように毅然として

美しく咲き散っていく華よ

血のかけらとなって枯れゆく薔薇よ

風に揺らめき霧に煌めき

人の心を揺さぶるあのひと

私は忘れられない

目蓋に焼き付いた赤い薔薇と共に

私は忘れない



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