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変わらぬ想い
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もうずいぶん昔になるね
あの時君に会った時から
僕の心はゆっくりと
君に吸い付けられ出した
そしてそのまま離れられなくなった
君はどれ程想おうと僕のことを
振り返ってくれないと知っていた
そしていつかは僕の目の前から
君が白いウェディングドレスを着て
去っていくのだと思っていた
そんな風に思っていると
辛かった
自分はどうしようもない男に思えて仕方なかった
君と話することもできずに
それでも近くに来て声をかけられると嬉しくて
自惚れる自分に
こんなつまらない男が
あなたと一緒になろうなんて
どだい無理な話だと自分を叱ったりした
毎日毎日同じような生活の中で
君に会うことが僕の喜びであり
僕を奮い立たせる力になっていた
君のためだと思えば
何でもできそうな気になったし
君と話ができれば
しばらく鬱の気分から抜け出せた
でもそこまでだった
君とは友達にさえなっていなかった
ただ僕は先輩でしかなかった
そしてそんな生活が嫌になってきた
君は僕にとって砂漠で見つけたオアシスだった
君がいなければ力尽きで倒れていただろう
そんな僕に生命を与えてくれた
生きる望みを与えてくれた
君は夜空に輝く満月のように
夜の闇を払い一人寂しく震える僕を
恐怖から解き払い寂しさを忘れさせる
そして愛とロマンを与えてくれる
君に会えなかったら今の僕はどうしていただろうか
この四年の間君のことで頭が一杯だった
それしか考えられなかった
夜の寂しさに体が悲鳴を上げないために
あてもなく車で走り回っていた
君が僕のそばにいてくれればどんなに幸せだろうか
本当に君のためならば僕は命をも投げ出す覚悟がある
それほど君のことを愛している
・・・わかっている
君が僕を避け始めていることを
いつか君も彼氏と結婚して
白いウェディングドレスを身に纏い
僕の前から去っていくだろう
君を一度だけでもいいから抱きしめたかった
本当に愛していることを知ってもらいたかった
僕のことをもっと深く知ってもらいたかった
子供時代のこと
父を亡くした時のこと
これからの夢のこと
君とはもっともっと話がしたかった
愛している・・・今でも
これは変わらないこと
あまりにも目まぐるしく変わっていくこの世の中で
決して変わらないものがあることを知って欲しい
それは君と僕が同じ時代に生まれて生きていたこと
そして僕が君を愛していたこと
あの時君に会った時から
僕の心はゆっくりと
君に吸い付けられ出した
そしてそのまま離れられなくなった
君はどれ程想おうと僕のことを
振り返ってくれないと知っていた
そしていつかは僕の目の前から
君が白いウェディングドレスを着て
去っていくのだと思っていた
そんな風に思っていると
辛かった
自分はどうしようもない男に思えて仕方なかった
君と話することもできずに
それでも近くに来て声をかけられると嬉しくて
自惚れる自分に
こんなつまらない男が
あなたと一緒になろうなんて
どだい無理な話だと自分を叱ったりした
毎日毎日同じような生活の中で
君に会うことが僕の喜びであり
僕を奮い立たせる力になっていた
君のためだと思えば
何でもできそうな気になったし
君と話ができれば
しばらく鬱の気分から抜け出せた
でもそこまでだった
君とは友達にさえなっていなかった
ただ僕は先輩でしかなかった
そしてそんな生活が嫌になってきた
君は僕にとって砂漠で見つけたオアシスだった
君がいなければ力尽きで倒れていただろう
そんな僕に生命を与えてくれた
生きる望みを与えてくれた
君は夜空に輝く満月のように
夜の闇を払い一人寂しく震える僕を
恐怖から解き払い寂しさを忘れさせる
そして愛とロマンを与えてくれる
君に会えなかったら今の僕はどうしていただろうか
この四年の間君のことで頭が一杯だった
それしか考えられなかった
夜の寂しさに体が悲鳴を上げないために
あてもなく車で走り回っていた
君が僕のそばにいてくれればどんなに幸せだろうか
本当に君のためならば僕は命をも投げ出す覚悟がある
それほど君のことを愛している
・・・わかっている
君が僕を避け始めていることを
いつか君も彼氏と結婚して
白いウェディングドレスを身に纏い
僕の前から去っていくだろう
君を一度だけでもいいから抱きしめたかった
本当に愛していることを知ってもらいたかった
僕のことをもっと深く知ってもらいたかった
子供時代のこと
父を亡くした時のこと
これからの夢のこと
君とはもっともっと話がしたかった
愛している・・・今でも
これは変わらないこと
あまりにも目まぐるしく変わっていくこの世の中で
決して変わらないものがあることを知って欲しい
それは君と僕が同じ時代に生まれて生きていたこと
そして僕が君を愛していたこと
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