好きな子に告白も出来ない男の童貞卒業物語

杉 孝子

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きしむベッドの上で

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 彼女が立ち上がり、べットに行こうと誘った。俺はタオルを腰に巻いたまま、ベットに横になった。俺が伸ばした左の腕を枕に彼女も横になる。

 しばらく沈黙が続いた。しかし俺にとってこの沈黙は苦しくなかった。金で買った女にしろ、少しずつ彼女に親しみが湧いてきた。薄暗い明かりの中で、彼女と俺が一つのベッドに寝ている。俺は愛してる女ならもっと幸せを感じるだろうと思った。

 生田さんとこんな関係にならないだろうかと思った。ただ、好きな女性を抱いているだけで、傍らに居るだけで、幸せを感じられる。今まで持っていたセックスへの嫌悪感が少し和らいでいるのが自分でもわかった。子孫繁栄の為だけではない。野生の本能のみでセックスをするのでは無いのだ。人間は、理性と想像力を持った生き物なのだ。セックスを通してもっと違う次元へとたどり着ける生き物なのだ。

 彼女は、腰に巻いてあるタオルを取ると、俺の方へ少し横に向き、片手でペニスを愛撫し始めた。俺のそこは、だんだんと固くなってくる。すべての血液が、それに集中したかのように屹立し始める。

 俺も横を向き、彼女と視線を合わせる。どちらからともなく、唇を合わせる。彼女の吐息が漏れる唇の間から、俺は舌を入れていく。彼女もそれに応えた。まるでそれだけ別の生き物のように、絡み合った。乳房を愛撫していた俺の手を彼女が掴む。その手は、彼女に掴まれたまま、下へと誘われる。その先は彼女の秘部。

 手のひらに陰毛が当たる。俺が触れた指の先には、彼女の蜜で溢れた泉がある。俺の手を掴んだまま、上下に動かす。俺は彼女の動き通りクリトリスの周りを愛撫してやった。すると彼女は手を離した。マットの時とは違い、喘ぎ声を漏らす。芝居しやがってと思いながらも、俺も興奮してきた。俺は左の乳房に舌を這わせと、乳首を軽く吸った。

 彼女が前触れなく起き上がると、体の向きを変える。俺の顔の上で股を広げ、フェラチオを始めた。俺の顔に彼女の秘部が迫る。彼女は頭を上下させながら、せっせとフェラに励んでいた。俺も舌を出すと、彼女の陰部を陰毛の上から舐め始めた。一瞬彼女の動きが止まると、余計に腰を落としさらに秘部を近づける。俺は猫のように優しく嘗め回した。

 これが世に言うシックスナインかと思う。自分がこんなことまでやると思わなかった。初めてのセックスで、女のあそこを舐めるなんて。でもそれが出来る雰囲気だった。別に汚いとも思わなかった。
 
 彼女の外陰部を手で少し開けると、クリトリスを舌先で優しく突くように舐る。フェラをしている途中でも、彼女が喘いでいる様子が伝わってくる。

 彼女がフェラチオを止めると、俺の方へ向き直り、ペニスを自分でゆっくりと突き入れた。彼女自ら俺の上で腰を振り始める。突き入れられた瞬間、俺は女の中に入っていったペニスを充分感じていた。彼女の中は、体温より少し熱かった。肉体の中に差し入れられたペニスが、腰を振るたび、彼女の愛液でクチュクチュと音を立てる。俺は彼女を見上げる形で、両手で乳房を愛撫していた。
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