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第31話 ラルフの婚約者!?
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「か、カミラ。マリアンヌはな、今この城に住んでおるのだ。魚人にしては珍しく獣人を好いてくれておる。王族の娘を一人見知らぬ土地に放り出すのは可哀想だろう?だからな…」
「よい。咎めているわけではないわ。少し驚いただけじゃ。それに妾が持ち帰った問題の解決に役立ちそうじゃのう」
「持ち帰った問題…?」
カミラ以外の四人が眉を顰めて顔を見合わせた時、廊下の向こうからガヤガヤと騒がしい音がした。誰かの駆ける音、それを咎め止めようとする声、バタバタという音はどんどん大きくなり、終いには開け放たれたままの扉からピンクの塊が飛び出してきた。
何事かと見守っていると、ピンクの塊はカツンとヒールを鳴らすと静かに顔を上げた。
茶味がかったブロンドの髪に気の強そうな吊り目がちな目、頭には小ぶりの耳がついている。
(まあ、気品があって可愛らしい方!獣人のご令嬢かしら?)
そうマリアンヌが認識したと同時に、ラルフもその人が誰か理解したらしく、あからさまに嫌そうな声を上げた。
「げっ!!!?お前は…!?」
「ああっ!ラルフ様ぁ!お会いしとうございました!」
ラルフを認識した獣人のご令嬢は、パァッと顔を輝かせてラルフに向かって行った。というより突進して行った。ドレスの裾を摘んで腰を深く落としたかと思うと、ぐっと足を踏み締めて弾丸のように飛び出したのだ。
ご令嬢の突進を鳩尾に喰らったラルフは、「ぐふぅ」と呻きながら膝を折り、地にふしかけた。が、王子としての威厳か、はたまた男としての意地なのか、ギリっと歯を食いしばって足を踏ん張り持ち堪えた。
マリアンヌは突然の事態にポカンと口を開けて動けずにいた。
それにしてもあの踏み込みに瞬発力。ご令嬢にしては強靭な足腰を有しているようだ。
彼女が足を踏み込んだ時に立派な筋肉が伸縮し、ピキッと青筋が浮かんだことをマリアンヌはしかとこの目に納めた。
只者ではないようだが、一体何者なのだろう。それにあのラルフの態度…二人は気安い仲なのだろうか。
なんだかもやりとした重い気持ちが胸にのしかかった。
(ん?何かしら、このモヤモヤした気持ちは…)
マリアンヌは自分の胸に手を当てながら首を傾げる。そうこうしている間にも、ラルフはご令嬢にぐいぐい迫られている。
「はぁぁ、ラルフ様ったら全然会いに来てくださらないんですもの!私はこんなにお会いしたかったというのに…!」
「は、離せ!シャーロット、人の話を聞かないのは相変わらずのようだな…!ぐふぅ」
薔薇色に染まり、とろんと蕩けた顔でラルフに迫るシャーロットと呼ばれたご令嬢。シャーロットの顔を引き剥がすように押し除けようとするラルフ。二人の攻防は一進一退だ。彼女は瞬発力だけでなく力も相当らしい。
マリアンヌは王妃の登場にシャーロットの乱入という怒涛の展開に目を瞬き立ち尽くすことしかできなかった。
「酷いですわっ!婚約者の私が愛しくはないのですかっ!?」
「えっ!?!?」
シャーロットの口から飛び出した言葉に、思わず上擦った声を上げたマリアンヌは慌てて口元を押さえた。
(そ、そうだわ…なぜ今まで気にしなかったのかしら。ラルフ様はこの国の王太子殿下ですもの、婚約者の一人や二人…いえ、三人や四人いてもおかしくないわ…)
マリアンヌは頭を鈍器で殴られたような衝撃によろりと数歩後退りした。何故か心を抉られたような感覚に襲われて胸を押さえる。
だが、シャーロットの言葉にギョッと飛び上がったのはラルフその人だった。ラルフはどこか慌てた様子でマリアンヌに視線を投げて叫んだ。
「違うっ!!!断じて違うぞ!!!俺に婚約者はいない!」
バチっと視線がぶつかったマリアンヌとラルフ。
ラルフは焦りの色を滲ませながら、視線でも訴えかけてくる。それほどまで必死に否定しなくとも…と驚きつつ、ラルフの決死の表情に気圧されながらも「分かったわ」という気持ちを込めてこくりと頷く。それを見たラルフは、ほーっと息を吐き、同様にマリアンヌの胸にも安堵の気持ちがじんわりと広がっていく。
だが、シャーロットは依然としてキャンキャンとラルフの耳元で喚いている。
「まぁっ!酷いです!私の気持ちを踏み躙るおつもりですか?」
「うるさいぞ!何度も断っているだろうが!!早く離れろ!誤解されるだろっ…!」
「誤解……?誤解されては困る女でもできたというのですか…?」
ラルフの発言に、シャーロットの動きがぴたりと止まる。ゆらりと首を傾けながら問いかけた声は、随分と低くて冷たいものだった。そしてその目も氷のように冷たかった。
そこでようやく辺りを見回したシャーロットは、すぐにマリアンヌの存在に気がついた。
ラルフの胸ぐらを掴む手を解き、カツカツとヒールの音を響かせながらマリアンヌににじり寄る。
あまりの圧にマリアンヌも後退りをする。シャーロットの鋭い目は捕食者のそれそのものである。
「あなた……誰ですの?」
美人な獣人を前に、いつものマリアンヌであれば「美しいわぁぁぁ…!!可愛いお耳に尻尾…はぁ、少し触らせてくださらないかしら」とうっとり頬を染めるところである。だが、あまりにその目は高圧的で有無を言わさぬ凄みがあった。気を強く持たねば飲み込まれてしまいそうな気迫である。
だが、なぜだか怖気付いてはいけない、負けたくないという闘志がメラリと胸に灯った。
マリアンヌはごくりと唾を飲み込むと、覚悟を決めてキッとシャーロットを睨み返した。
「私はシーウッド海王国が第七皇女、マリアンヌ・セイレーンでございます」
優雅に膝を折って名乗ったマリアンヌは、シャンと背筋を伸ばしてシャーロットに対抗した。
海王国と聞いたシャーロットの眉がピクリと動き、そして口元を歪めるとどこからか取り出した真っピンクの扇をバサリと開いた。
「…まぁまぁまぁ、そうですか。どうりで臭うと思いましたの」
ーーーーー
いつもありがとうございます!
正直に申します!ストックが尽きました(꒦ິ⌑꒦ີ)
家族の体調不良でワタワタしておりますが、書いて出してでなるべく続きを書いて参りますので引き続きよろしくお願いします!
「よい。咎めているわけではないわ。少し驚いただけじゃ。それに妾が持ち帰った問題の解決に役立ちそうじゃのう」
「持ち帰った問題…?」
カミラ以外の四人が眉を顰めて顔を見合わせた時、廊下の向こうからガヤガヤと騒がしい音がした。誰かの駆ける音、それを咎め止めようとする声、バタバタという音はどんどん大きくなり、終いには開け放たれたままの扉からピンクの塊が飛び出してきた。
何事かと見守っていると、ピンクの塊はカツンとヒールを鳴らすと静かに顔を上げた。
茶味がかったブロンドの髪に気の強そうな吊り目がちな目、頭には小ぶりの耳がついている。
(まあ、気品があって可愛らしい方!獣人のご令嬢かしら?)
そうマリアンヌが認識したと同時に、ラルフもその人が誰か理解したらしく、あからさまに嫌そうな声を上げた。
「げっ!!!?お前は…!?」
「ああっ!ラルフ様ぁ!お会いしとうございました!」
ラルフを認識した獣人のご令嬢は、パァッと顔を輝かせてラルフに向かって行った。というより突進して行った。ドレスの裾を摘んで腰を深く落としたかと思うと、ぐっと足を踏み締めて弾丸のように飛び出したのだ。
ご令嬢の突進を鳩尾に喰らったラルフは、「ぐふぅ」と呻きながら膝を折り、地にふしかけた。が、王子としての威厳か、はたまた男としての意地なのか、ギリっと歯を食いしばって足を踏ん張り持ち堪えた。
マリアンヌは突然の事態にポカンと口を開けて動けずにいた。
それにしてもあの踏み込みに瞬発力。ご令嬢にしては強靭な足腰を有しているようだ。
彼女が足を踏み込んだ時に立派な筋肉が伸縮し、ピキッと青筋が浮かんだことをマリアンヌはしかとこの目に納めた。
只者ではないようだが、一体何者なのだろう。それにあのラルフの態度…二人は気安い仲なのだろうか。
なんだかもやりとした重い気持ちが胸にのしかかった。
(ん?何かしら、このモヤモヤした気持ちは…)
マリアンヌは自分の胸に手を当てながら首を傾げる。そうこうしている間にも、ラルフはご令嬢にぐいぐい迫られている。
「はぁぁ、ラルフ様ったら全然会いに来てくださらないんですもの!私はこんなにお会いしたかったというのに…!」
「は、離せ!シャーロット、人の話を聞かないのは相変わらずのようだな…!ぐふぅ」
薔薇色に染まり、とろんと蕩けた顔でラルフに迫るシャーロットと呼ばれたご令嬢。シャーロットの顔を引き剥がすように押し除けようとするラルフ。二人の攻防は一進一退だ。彼女は瞬発力だけでなく力も相当らしい。
マリアンヌは王妃の登場にシャーロットの乱入という怒涛の展開に目を瞬き立ち尽くすことしかできなかった。
「酷いですわっ!婚約者の私が愛しくはないのですかっ!?」
「えっ!?!?」
シャーロットの口から飛び出した言葉に、思わず上擦った声を上げたマリアンヌは慌てて口元を押さえた。
(そ、そうだわ…なぜ今まで気にしなかったのかしら。ラルフ様はこの国の王太子殿下ですもの、婚約者の一人や二人…いえ、三人や四人いてもおかしくないわ…)
マリアンヌは頭を鈍器で殴られたような衝撃によろりと数歩後退りした。何故か心を抉られたような感覚に襲われて胸を押さえる。
だが、シャーロットの言葉にギョッと飛び上がったのはラルフその人だった。ラルフはどこか慌てた様子でマリアンヌに視線を投げて叫んだ。
「違うっ!!!断じて違うぞ!!!俺に婚約者はいない!」
バチっと視線がぶつかったマリアンヌとラルフ。
ラルフは焦りの色を滲ませながら、視線でも訴えかけてくる。それほどまで必死に否定しなくとも…と驚きつつ、ラルフの決死の表情に気圧されながらも「分かったわ」という気持ちを込めてこくりと頷く。それを見たラルフは、ほーっと息を吐き、同様にマリアンヌの胸にも安堵の気持ちがじんわりと広がっていく。
だが、シャーロットは依然としてキャンキャンとラルフの耳元で喚いている。
「まぁっ!酷いです!私の気持ちを踏み躙るおつもりですか?」
「うるさいぞ!何度も断っているだろうが!!早く離れろ!誤解されるだろっ…!」
「誤解……?誤解されては困る女でもできたというのですか…?」
ラルフの発言に、シャーロットの動きがぴたりと止まる。ゆらりと首を傾けながら問いかけた声は、随分と低くて冷たいものだった。そしてその目も氷のように冷たかった。
そこでようやく辺りを見回したシャーロットは、すぐにマリアンヌの存在に気がついた。
ラルフの胸ぐらを掴む手を解き、カツカツとヒールの音を響かせながらマリアンヌににじり寄る。
あまりの圧にマリアンヌも後退りをする。シャーロットの鋭い目は捕食者のそれそのものである。
「あなた……誰ですの?」
美人な獣人を前に、いつものマリアンヌであれば「美しいわぁぁぁ…!!可愛いお耳に尻尾…はぁ、少し触らせてくださらないかしら」とうっとり頬を染めるところである。だが、あまりにその目は高圧的で有無を言わさぬ凄みがあった。気を強く持たねば飲み込まれてしまいそうな気迫である。
だが、なぜだか怖気付いてはいけない、負けたくないという闘志がメラリと胸に灯った。
マリアンヌはごくりと唾を飲み込むと、覚悟を決めてキッとシャーロットを睨み返した。
「私はシーウッド海王国が第七皇女、マリアンヌ・セイレーンでございます」
優雅に膝を折って名乗ったマリアンヌは、シャンと背筋を伸ばしてシャーロットに対抗した。
海王国と聞いたシャーロットの眉がピクリと動き、そして口元を歪めるとどこからか取り出した真っピンクの扇をバサリと開いた。
「…まぁまぁまぁ、そうですか。どうりで臭うと思いましたの」
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正直に申します!ストックが尽きました(꒦ິ⌑꒦ີ)
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